秋冬はグルメやウインタースポーツ、クリスマスやお正月などイベント尽くしですが、空気が乾燥しやすく、お肌の調子が気になる季節でもあります。特に指先は手洗いや消毒、水仕事、さらに空気の乾燥もプラスされてカサカサになり、指先に角質ができやすいのではないでしょうか。そこで今回は、指先の角質のケア方法をご紹介します。ネイルサロンではケアメニューとして取り扱っている角質ケアですが、セルフでも簡単にできるのでぜひ挑戦してみてください。また、角質は手の指先だけでなく、足裏も気になる方は多いのではないでしょうか。後半ではフットの角質ケアのやり方もご紹介します。ぜひ参考にしてつるつるもちもちの足元を目指してみてくださいね!
指先に角質ができたら削るケアから
乾燥する秋冬にできやすく、ついつい気になるのが「指先の角質」です。角質は指先の、特に爪周りにできるので、ストッキングやタイツなどに引っかかって電線しやすくなったり、ひび割れてカチカチになって剥がれたりと、日常生活にまでストレスが加わります。ネイルサロンではハンドの角質ケアを行っているところがあり、1度の施術でしっかりキレイになりますが、自分でも角質ケアができたら嬉しいですよね。そこで以下では、指先の角質ケアのやり方をご紹介します。
●やさしい角質ケアのやり方
ネイルサロンではキューティクルニッパーを使って角質部分をカットすることがありますが、ケア初心者でニッパーを使うのはあまりおすすめできません。ニッパーを使って角質を深く切りすぎてしまうと、その部分を守ろうと皮膚がまた硬く角質化してしまいます。それに角質化していない柔らかい部分まで切って出血してしまったりと、怪我にも繋がりやすいです。まずは爪やすりであるエメリーボード等を使って、削るだけの角質ケアを覚えましょう。
●用意するもの
- エメリーボード(目の粗さは100~150G程度)
- スポンジバッファー(目の粗さは150~200G程度)
- シャイナー
●やり方
お風呂に入った後など、皮膚がふやけて柔らかくなっている時に行いましょう。
- エメリーボードの目の荒い方を使って、角質化した部分だけを削ります。なるべく力を入れないように削り、なおかつ少しだけ硬い部分が残るようにしましょう。
- スポンジバッファーの目が細かい方で、削った部分がなめらかになるようにやすります。
- シャイナーを使って、削った部分がツルンとなるように磨きます。
たったこれだけで、カチカチな角質が取れて、なめらかな肌に仕上がります。ケアを行う際の注意点は、「削りすぎない」です。削り過ぎてしまうと、せっかく柔らかくなった皮膚が再び角質化してしまいます。
ケア後の保湿を忘れずに
角質ケアが終わったら、しっかりと保湿ケアを行いましょう。指先の保湿ケアをするなら、ネイルオイルとハンドクリームの併用がおすすめです。角質ケア後に手を洗って、水分をしっかり拭き取ったら、ネイルオイルを爪周りの皮膚に塗りましょう。指先までしっかり馴染ませたら、ハンドクリームを手全体に塗ります。指と指の間にも忘れずに塗ってくださいね。特に乾燥しやすいという方は、1~2週間に1度、ハンドマスク(ハンドパック)のスペシャルケアを加えてみるのもおすすめです。
ハンドクリームの選び方や使用量についてはこちらで紹介しています。
⇒ハンドクリームの1回の使用量はどのくらい?ネイルオイルの使い方も紹介
●ネイルオイル
ローズの華やかな香りを楽しめるネイルオイルです。100%天然由来の成分でビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどが配合されています。
天然由来成分98%以上配合、ベタつきがなく使いやすいネイルオイルです。着色料やアルコールなど不使用で日本製です。3種類の香りがあります。
ネイルサロンやセルフネイルで人気のマニキュアメーカー「OPI」のネイルオイルです。ハーブの香りで気分転換でき、すっと馴染むテクスチャーが特徴です。
●指先に角質ができるのはなぜか
指先に角質ができてしまうのはなぜなのでしょうか。指先は基本的に日常でたくさん使っている部分です。自宅では食器洗いなどの家事、職場ではパソコンのタイピングなど、手を使うシーンは数えたらキリがありません。このようにたくさんの作業をしていると、指先の油分と水分が奪われていきます。そうすると乾燥した状態になってしまいます。この乾燥した状態になると角質ができやすくなってしまうのです。また、様々な刺激や衝撃から守るために皮膚を固くして角質を作り、どんどん硬くしていってしまうのです。他にも冷え性などで指先の血行が良くないと皮膚のターンオーバー(皮膚の細胞が一定期間で生まれ変わっていき剥がれ落ちていくこと)が促されなくなってしまうこともあります。こうなると皮膚の新陳代謝ができない状態なので古い皮膚が残りかたくなってしまいます。このような複数の原因から指先に角質ができてしまうのです。つまり、乾燥や刺激を防ぐことで角質が厚くなってカチカチになることを対策できます。指先を使わないということは生活をする上で難しいですが、乾燥した時に保湿をすることはできますよね。指先にはネイルオイルを塗ってなじませるのが効果的です、さらにハンドクリームも塗って手全体の保湿もしましょう。ぜひしっかりと乾燥ケアを行うようにしてみてください。
ネイルケアのやり方は?
指先の角質ケアと一緒にネイルケアもするのがおすすめです。ネイルケアで使うのはエメリーボード、メタルプッシャー(オレンジウッドスティックでもOK)、キューティクルニッパーです。ぬるま湯と指先が浸すことができるサイズの容器と手を拭くタオル(キッチンペーパーなどでもOK)も用意して行いましょう。まずはエメリーボードで爪の長さと形を整えます。その後に指先をお湯に浸けて甘皮を柔らかくしていきます。2~3分浸けたら指を出して水気を拭き、皮膚が柔らかいうちにメタルプッシャーで甘皮を押し上げます。メタルプッシャーだと自爪を傷つけてしまうおそれもあるので優しい力加減で行いましょう。怖い場合はオレンジウッドスティックを使ってみてくださいね。その後にキューティクルニッパーで甘皮を除去すればこれで完了です。しっかりとネイルオイルで指先を保湿するのを忘れないでくださいね。
フットの角質ケアのやり方
秋冬は乾燥で足の裏の角質がガサガサしてしまうこともありますよね。そんな時は角質ケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。角質ケアはフットファイルがあれば簡単にできますよ!お風呂に入って行うのが簡単なのでおすすめです。足の裏を濡らしてからフットファイルでゴシゴシと擦るだけで白いパサパサとした消しゴムのカスのようなものが出てきます。これが角質です。固くなったところにだけできるように当てるようにして、固くて分厚い角質は1回で取りきろうとせず、何回か継続して角質ケアを行うことで取っていきましょう。ネイルサロンにも角質ケアメニューはあり、フットケア(爪の長さを整えて、甘皮をケア)とセットで4000~6000円程度で行うことができますよ!
肌のくすみや肌荒れの原因「角質肥厚」とは?
肌の一番外側を覆う角質層。厚さわずか0.02mmほどの薄い層でありながら、外から異物が侵入するのを防いだり、肌の水分を保持するバリア機能の役割をはたしています。角質層は通常28日周期で生まれ変わり、古い角質はアカとなってはがれ落ちます。この周期が加齢や体調不良などで遅くなると、自然にはがれ落ちるはずの古い角質が肌に残ってしまい、肌の表面に古い角質による層ができてしまいます。この状態を、「角質肥厚」と言います。角質肥厚になると、肌の色はくすみ、柔らかさがなく、表面がゴワついたような感じになります。さらに、重なった角質は硬くなり、毛穴の出口をふさいでしまいます。出口を塞がれた毛穴の中に皮脂が詰まることで、毛穴の開きが目立ったり、雑菌が繁殖してニキビや肌荒れが起こるのです。そしてそれだけではありません。古い角質層は、生きた細胞のように自力で水分を保持することができません。水分のない古い角質層内は乾燥が進み、バリア機能がどんどん低下してしまうのです。
●洗い過ぎには要注意
角質を落とす洗顔は酵素洗顔がおすすめです。肌のターンオーバーを促してくれつつ、肌への刺激は少なめです。ただし、毎日続けて洗顔することはおすすめしません。角質除去のためのスキンケアを続けると、ターンオーバーが早まり、肌表面は常に未成熟な肌で覆われた状態になってしまいます。未成熟な肌はバリア機能がきちんと備わっていないため、外部からの刺激に弱く、保湿機能も低いので、乾燥などの肌トラブルを多く引き起こします。まずは、週に1度の酵素洗顔から始めてみましょう!酵素洗顔のやり過ぎは、敏感肌をより進行させてしまう恐れがあるので気をつけてくださいね。少しでも皮膚に違和感がある場合は、すぐに使用を中止してください。肌の反応に耳を傾けながら、スッキリとした健康美肌を目指してくださいね!