ジェルネイルより手軽で自宅で簡単にできるため、人気のセルフマニキュア。
しかし、下準備の必要性や正しい塗り方は意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、セルフネイルのマニキュア初心者の方にもわかりやすく、下準備のやり方や塗り方、コツなどを解説してまいります。本記事を参考にしながらセルフマニキュアにチャレンジしてみてくださいね!
マニキュアを塗る前の下準備
マニキュアを塗ると言っても、いきなり塗ってしまってはきれいな仕上がりにはなりません。塗る前の下準備をすることが非常に大事です。まずはマニキュアのセルフネイルに必要なものと下準備のやり方を見ていきましょう。
●用意するもの
- エメリーボード
- メタルプッシャー
- キューティクルニッパー
- オレンジウッドスティック
- 消毒用エタノール
- コットン
- 除光液
- ベースコート
- トップコート
- カラーポリッシュ
・エメリーボード
木の板に紙やすりが貼り付けられた爪やすり。
・メタルプッシャー
甘皮を押し上げるための道具です。
・キューティクルニッパー
甘皮や角質、ささくれのカットに使います。
・オレンジウッドスティック
はみ出しを拭うのに使用します。メタルプッシャーがない場合には甘皮の押し上げにも使えます。
・消毒用エタノール
自爪の表面の油分・水分除去に使用します。
・コットン
マニキュアのオフやスティックに付けてはみ出しを拭うのに使用。
・除光液
マニキュアをオフする溶剤です。ノンアセトンのものでもOKです。
・ベースコート
色素沈着を防ぎ、カラーポリッシュと自爪の密着を良くするために最初に塗るマニキュア。
・トップコート
光沢を与え、持ちを良くするために最後の仕上げに塗るマニキュア。
・カラーポリッシュ
ポリッシュとはマニキュアのことです。お好みのカラーを用意しましょう。
●塗る前の下準備のやり方
- エメリーボードで自爪の長さと形を整えます。エメリーボードは親指と人差指、中指の3本で持ち、爪のサイド側から中心に向けて一定の方向で動かしましょう。エメリーボードの目の粗さは180Gがちょうどいいです。
- メタルプッシャーで甘皮を押し上げます。甘皮とは爪の生え際や表面に付いている薄い膜のことで、甘皮が残っていると表面に凹凸ができてしまうため、ツルンとした仕上がりになりません。甘皮が固くなっていて上がらない場合は、お風呂上がりにやるか、指先をお湯につけて甘皮をふやかしてからやるのがおすすめです。
- 慣れないうちは使わなくてもいいのですが、キューティクルニッパーがある場合は、ささくれや甘皮を除去しましょう。皮膚を傷つけてしまわないように刃の角度には十分注意することが必要です。
- コットンに消毒用エタノールを染み込ませて自爪の表面を拭き、油分と水分を除去します。この工程をすることでマニキュアが取れにくくなり、持ちが良くなります。
マニキュアの基本の塗り方
マニキュアの塗り方を解説していきます。ここでは基本となるワンカラーの塗り方をご紹介します。
●ワンカラーの塗り方
- まずはベースコートを塗ります。ボトルネックの部分でハケについている液の量を調節しましょう。マニキュアは薄塗りが基本なので液の取りすぎに注意してください。また、爪の厚み分に塗ることも忘れないようにしましょう。
- ベースコートが乾いたらカラーポリッシュを塗っていきます。やはりボトルネックで液の量を調節することが大切です。刷毛をよくしごいて広げましょう。表面を塗る前に爪先の厚み分をサッと塗ってください。
- 表面を塗っていきます。爪の根元の中心にハケを置き、爪先方向に引いていきます。その後に左右を塗ります。爪の根元から爪先に向かって一定方向に動かして塗ってください。爪の中央、左、右という3ステップで爪の表面を塗るイメージです。テンポよく塗る方がきれいに仕上がりやすいです。
- 1度塗り目がよく乾いたら同じ方法で2度塗り目を行います。2度塗り目は色ムラがなくなるように意識して塗りましょう。
- 最後に2度塗りしたマニキュアが乾いたらトップコートを塗ります。ハケに付いているトップコートの量をよく調節してから中央、左、右と3ステップで爪全体をコーティングしましょう。爪先の厚み分塗ることも忘れずにしてくださいね!
きれいに仕上げるコツ
きれいに塗るためのコツをご紹介します。もちろん初心者であれば最初からうまくいかないこともありますが、以下の3点に注意すればきれいに仕上げられやすいですよ!
●綺麗に塗るコツ
- ボトル口をきれいに拭いておく
- 爪先の厚み分にしっかり塗る
- キューティクルラインをきれいに取る
・ボトル口をきれいに拭いておく
塗り方の項目で何回か出てきましたが、マニキュアを塗る時はハケについている液の量をボトルネックの部分でしごいて調節します。ボトル口に固まったマニキュアがこびり付いていると調節がしにくいです。キッチンペーパーに除光液を染み込ませてキュッとボトル口を拭いてきれいな状態にしておきましょう。
・爪先の厚み分にしっかり塗る
持ちを良くしたり、先端からの欠けを防いだりするためにもしっかり爪先の厚み分にマニキュアを塗りましょう。また、見た目も先端までしっかり塗れている方が美しいですよ!ただ、爪が短いと指先に液が付いてしまうことがあります。その時はコットンを巻き付けたオレンジウッドスティックに除光液を染み込ませてサッと拭ってくださいね。
・キューティクルラインをきれいに取る
マニキュアがきれいに塗れていると見えるポイントは先端まで塗れていることと、爪の根元のライン(キューティクルライン)がきれいに塗れていることです。キューティクルラインを揃えて塗るためには筆をよくしごいて液の量を調節し、ハケを平らに広げて塗ることが大切です。
失敗したときの対処方法
はみ出したりよれてしまったりと失敗はつきものです。マニキュアは除光液で簡単にオフできるので最初から塗りなおすということも可能ですが、ちょっとした失敗なら対処が可能です。念のため覚えておきましょう。
●失敗したときの対処法
- 除光液を付けたオレンジウッドスティックで拭う
- よれたり色ムラになったりした部分にラメのマニキュアを重ねる
- 除光液を付けた指でヨレをならす
・除光液を付けたオレンジウッドスティックで拭う
根元やサイド、爪先のはみ出しはオレンジウッドスティックが活躍します。割いたコットンをスティックに巻き付けて除光液で濡らします。このスティックではみ出した部分を拭うとしっかりとマニキュアを落とすことができますよ。
・よれたり色ムラになったりした部分にラメのマニキュアを重ねる
1回目のカラーポリッシュがよく乾いていなくて2度塗り目でよれてしまったという時はラメのマニキュアを重ねることでヨレが目立たなくなります。ラメをポイント使いしているデザインに見えるので華やかなデザインが苦手でなければぜひやってみてくださいね。
・除光液を付けた指でヨレをならす
もう1つよれてしまったマニキュアにできる応急処置があります。乾ききっていないマニキュアに限って使える方法ですが、指先に除光液を付け、ちょんちょんと軽く叩くことでヨレをならすことが可能です。
早く乾かす方法
マニキュアのデメリットとも言える部分が自然乾燥のため、乾くまで時間がかかってしまうことです。
●早く乾かす方法
- 厚塗りしない
- 冷風を当てる
- 速乾スプレーを使う
・厚塗りしない
早く乾かすには厚塗りは禁物です。そもそもマニキュアは薄塗りするものです。色を濃く出したいときや厚みを出したい時は1度で厚塗りするのではなく、乾かして重ね塗りをするということを徹底しましょう。
・冷風を当てる
ドライヤーやサーキュレーターを使って冷風を当てます。シンプルなやり方ですが効果的なやり方です。温かい風を当ててしまうと逆に乾きにくくなってしまうので注意してください。
・速乾スプレーを使う
マニキュア用の速乾スプレーというものがあります。トップコートまで塗り終わった後にシュッと一吹きすることで早く乾きます。お気に入りのマニキュアがあるけれど乾きが遅いというときにもおすすめの商品です。少々お値段がしますが便利な商品です。
おすすめデザインとアレンジ
初心者でも塗りやすいおすすめのデザインやアレンジをご紹介します。
・ワンカラー
定番かつ基本のワンカラーはハンドでもフットでもおすすめのデザインです。また、ワンカラーにラメやホログラムが入ったマニキュアを重ね塗りするアレンジは手軽ですが簡単に華やかさをプラスできます。重ね塗りするラメは粒子が粗いものを使用すると存在感でるので良いですよ!
・グラデーション
ラメグラデーションやカラーグラデーションは爪の根元のラインを上手く取れないときにぜひやってみていただきたいデザインです。シアーカラーのほうがグラデーションはやりやすいのでマットなカラーや濃いカラーをグラデーションに使いたい時はクリア(ベースコートなど)を混ぜるのがおすすめです。
・塗りかけネイル
色ムラやハケ跡が気になる方はむしろムラやハケの跡を生かしたデザインをするのがおすすめ。塗りかけネイルは、その名の通り塗りかけの状態かのような塗り方が特徴のニュアンスネイルの1つです。1色目を爪先にサッと塗って、それに少し重ねるように2色目を塗ります。カスレや色ムラがあったほうがスタイリッシュに見えますよ!
マニキュアでセルフネイルをしよう
いかがでしたか?今回の記事では、セルフネイルのマニキュア初心者さんに向けてお話をしてきました。塗る前の下準備はやったことがないと面倒に感じるかもしれませんが、塗りやすくするためにも大事な工程です。特に甘皮がきれいに処理できているとキューティクルラインをきれいに揃えやすいのでしっかりやりましょう。塗り方やコツ、失敗したときの対処法、早く乾かす方法などもご紹介しました。参考にしながらぜひセルフネイルに挑戦してみてくださいね。