100円ショップでのジェルネイル商品や、簡単に時短できる「ワンステップジェル」の登場でジェルネイルをセルフで使用する人が増えています。ジェルネイルのやり方やアートの仕方をネットで調べながら施術をしている方は多いと思いますが、分からない単語が出てくることもあるのではないでしょうか。例えば「未硬化ジェル」という単語がありますが、どういったものなのか知らないまま、とりあえず説明通りにしているというという方もいるはずです。今回の記事では、カラージェルの未硬化ジェルの拭き取りはするのか、拭き取りが必要なタイミングはいつなのかについてご紹介していきます。また、未硬化ジェルの出ないタイプのジェルの紹介や、アートについてもお話していくのでセルフネイルでの参考になれば幸いです。
未硬化ジェルとは
まずは未硬化ジェルとは何かについてお話していきます。ジェルはLEDライトやUVライトに当たると、化学反応を起こして硬化します。しかし、ジェルがライトに当たって化学反応を起こした時に固まらずに表面に残るジェルがあります。これが未硬化ジェルです。
未硬化ジェルとは、ライトに当てても硬化しきれずに表面に残るジェルのことを言います。
ベースジェル、カラージェル、トップジェル（ノンワイプではないもの）すべてのジェルで未硬化ジェルは出ます。そのため、硬化しても表面はベタつくのです。ベースやカラーの硬化後、表面がベタつくからといって必ずしも硬化不良が起きているわけではないので安心してくださいね。未硬化ジェルには塗ってあるジェルと次に塗るジェルの密着を高めるという役割もあるので、毎回カラージェルを硬化した後に拭き取る必要はありません。次の項目で、未硬化ジェルを拭き取るタイミングをお話していきます。
拭き取るのはどのタイミング？
前の項目で未硬化ジェルは必ず出るものであり、重ねるジェルを塗る前に拭き取らなくて良いとお話しました。しかし、拭き取らなければならないタイミングと、拭き取ったほうが良い時があります。それが以下の2点です。
・未硬化ジェルが出るタイプのトップジェルの硬化後
・ネイルシールを貼る前
●未硬化ジェルが出るタイプのトップジェルの硬化後
未硬化ジェルが出るタイプのトップジェルを使用している場合、トップジェルの硬化後に必ず拭き取りを行う必要があります。拭き取りの正しいやり方は以下の通りです。
①コットンに消毒用エタノールはネイルクレンザーを染み込ませます。コットンが毛羽立たないくらいの量を染み込ませましょう。
②コットンで未硬化ジェルを拭き取ります。サイドや根元、爪先までしっかりと拭き取りましょう。
③次の指を拭き取る時は別の面を使用して拭き取ってください。
④全部の爪を拭き取った後、自分の手で表面を触ってベタつきがないかを確認し、なければ完成です。
SHINYGELジェルクリーナーやCalgel カルガードのようなジェル専用のクリーナーは、未硬化ジェルの拭き取りのほか、自爪の油分除去にも使用できます。また、ジェル筆のジェルを拭うのにも使用可能です。
●ネイルシールを貼る前
ネイルシールを貼る前にも未硬化ジェルを拭き取るのがおすすめです。なぜかというと、未硬化ジェルが残った状態だと表面がベタつくのでシールの粘着力が機能しないことが多いためです。位置がずれてしまったり、シールが丸まってきてしまったりする原因になるのでしっかり未硬化ジェルを拭き取ってからシールを貼るのがおすすめです。
ちなみにシールを貼る時は、しっかりとネイルの表面にシールを密着させる必要がありますが、素手でシール密着させると指の油分や指紋がついてしまいます。だからといってフワッと貼っただけでは、シールの端が浮いてきます。そこでオススメなのがシリコンスティックです。弾力性のあるシリコンでシールの端までしっかりと押さえつけ、ネイルに密着させることができます。
カラージェルで未硬化ジェルが出ないものも！
一般的なカラージェルは未硬化ジェルが発生しますが、カラージェルの中にも未硬化ジェルが出ないものがあります。それが「ワンステップジェル」です。ワンステップジェルのワンステップとは、ベースジェルとトップジェルの塗布が不要で、カラージェルのステップのみで完成するのでこのように呼ばれます。ワンステップジェルの魅力は手軽さと時短できる点です。普通のジェルネイルを始める場合、最低限必要なものはベースジェル、カラージェル、トップジェル、硬化用ライトです。しかし、ワンステップジェルなら他に硬化用ライトを購入するだけで始められます。マニキュアボトル型の容器なので筆を買う必要もありません。ジェルネイル初心者の方におすすめなので、気になる方はぜひ購入してみてくださいね。バラエティショップやドラッグストアのネイルコーナーで販売されていますよ。
ワンステップジェルについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
⇒ワンステップジェルのオフの仕方はどうやるの？落とし方によって2種類ある！
●おすすめのワンステップジェル
オフが剥がしてできるタイプのワンステップジェル。発色も良くさらっとしたテクスチャーで塗りやすいです。
42色でカラーバリエーションが豊富です。1度塗りでもしっかり発色が良いのも魅力です。
セルフネイルならノンワイプトップ
トップジェルには未硬化ジェルが出るタイプと、未硬化ジェルが出ないノンワイプトップジェルがあります。ネイルサロンで使用しているトップジェルは未硬化ジェルが出るものが多いのですが、セルフネイルなら未硬化ジェルが出ないノンワイプトップジェルがおすすめです。なぜかというと、未硬化ジェルの拭き取りがしっかりと行えていないと、表面のベタつきが残ってしまうのでダストが付いてしまったり、くもりの原因になったりしてしまうためです。さらに、硬化していないジェルが肌に付着してしまうことでかぶれたりジェルアレルギーになったりする可能性もあります。このような面から、セルフネイルでは未硬化ジェルの出ない、ノンワイプトップジェルを使用するのが安心です。メリットの多いノンワイプトップジェルですが、注意点もいくつかあります。以下にまとめるので使用の際は気に留めてくださいね。
●ノンワイプトップジェルの注意点
・硬化熱が出やすい
・テクスチャーの緩いものが多いのでパーツの埋め込みに向いていない
・厚みだしはしにくい
ノンワイプトップジェルのデメリットとして硬化熱が出やすいというものがあります。硬化熱とは、ジェルがライトに照らされて化学反応を起こしている時に発生する熱のことです。すべてのジェルで発生しますが、ノンワイプトップジェルは熱が出やすい場合があります。熱くなるのが辛い時は、ノンヒートのノンワイプトップジェルを取り入れてみてください。
次にノンワイプトップジェルはテクスチャーが柔らかいものが多いので、パーツの埋め込みや厚みだしに向いていないというデメリットがあります。パーツの隙間を埋め込んだり、厚みを出したりしたい時は粘度の高いクリアジェルを使用するのがおすすめです。比較的安価で販売されています。
こういったジェルでパーツを埋め込んだり厚みを出したりしてから仕上げにノンワイプトップジェルを使用するとフォルムが崩れずに仕上げることができますよ！
未硬化ジェルを活かすアート
ホイルや箔のアートは未硬化ジェルにペタペタとくっつけて使用します。少量付けたい時はカラージェルやベースジェルの未硬化ジェルにホイルを乗せて軽く押し付けてから剥がすだけです。しっかり付けたい場合はホイル用のクリアジェルを使用してみてください。
ゴールドのホイルは様々なアートで活躍しますよ。ニュアンスネイルや大理石ネイルとの愛称も良いので取り入れてみてはいかがでしょうか。
しっかりとホイルを転写できる密着度の高いジェルです。
ノンワイプを活かすアート
メタリックな輝きがお洒落なミラーネイルは、ノンワイプトップジェルの上からパウダーを擦って付けます。ミラーネイルでおすすめなのがミラーラインやミラーフレンチです。他にもミラーラインをチェック柄のラインにするミラーチェックもスタイリッシュに仕上がるのでクールなデザインが好みの方はチェックしてみてくださいね。細いラインだと上品な印象になりますが、太いラインだと格好いい雰囲気に仕上がります。
また、夏になるとフットネイルで全面のミラーネイルも人気です。夏のギラギラとした太陽の光を反射して綺麗に輝くのでサンダルを履く方はぜひチャレンジしてみてくださいね！
●ミラーラインのやり方
- ベースジェルを全面に塗布してライトで硬化します。
- カラージェルを塗ってライトで硬化します。
- カラージェルを2度塗りしてライトで硬化します。
- ノンワイプマットトップジェルを全面に塗ってライトで硬化します。マットトップジェルを塗ったところにはミラーパウダーがくっつかなくなります。
- ノンワイプのアイシングジェルで細いラインを引きます。ライトで硬化しましょう。
- シリコンブラシやアイシャドウチップにミラーパウダーを取ってアイシングジェルのラインにパウダーを擦り付けます。
- 余分な粉をダストブラシで払います。
- 最後にノンワイプトップジェルで全体をコーティングして硬化したら完成です。
●ミラーネイルはパレットタイプがおすすめ
ミラーネイルはパウダータイプとパウダーが圧縮されたパレットタイプがあります。ミラーネイルはチップで擦りつけると鏡のようにツヤツヤになるほど粒子の細かいパウダー小さな容器にたっぷりと入っています。そのためセルフでは粉飛びやつけ過ぎに悩む人も多いです。しかし近年はミラーパウダーをアイシャドウのように圧縮してパレットにしたものが発売されています。粉飛び心配もなく、チップに取る量も調節しやすいです。また、コールドとシルバー、カラー系のミラーアウダーなど色々なカラーを揃えたくなりますが、パレットならかさばらずに複数のカラーを楽しむことができます。そのため、これからミラーパウダーを買おうと思っている人はパレットタイプがおすすめですよ！
セルフネイルは自宅で行うので、極力粉飛びは減らして扱いやすいものが安心です。
未硬化ジェルの扱い方は重要！
いかがでしたか？セルフネイルでジェルをしていると、ネットの説明でわからない単語や現象が出てくることもありますよね。今回の記事では、意外と正しい取り扱い方を見逃しがちな未硬化ジェルについてお話してきました。特にカラージェルの未硬化は拭き取りが必要かについて詳しくお話しました。未硬化ジェルの拭き取りが必要なタイミングは以下に2つです。
- 未硬化ジェルが出るタイプのトップジェルを硬化した後
- ネイルシールを使用する前
カラージェルを硬化した後に残る未硬化ジェルを拭き取る必要はないので、拭き取らず次の色を重ねていって問題ありません。また、後半では未硬化ジェルを活かすホイルアート、ノンワイプトップジェルが活きるミラーネイルについてご紹介しました。ジェルの特性を知ると効果的なアート方法がわかるので、わからない単語や現象はそのままにせず、調べる癖をつけてみてくださいね。
