ハードジェルは名前の通り固めのテクスチャーで強度があり、モチの良さやツヤ感も抜群なのが特徴です。その高い強度から折れにくく、ジェルを使って長さ出しをすることも可能です。
爪が折れて1本だけ短くなってしまった、自爪が短くても長めのデザインをやってみたい、そんな時長さ出しができるとネイルの幅もグンと広がります!
そこで今回はハードジェルを使った長さ出しの方法とオフの仕方をご紹介します。
- ハードジェルの長さ出しに必要なもの
- ベースジェル
- トップジェル
- ハードジェル
- ネイルフォーム
- ジェルブラシ
- 硬化用ライト
- 消毒用エタノール
- コットン
- ネイルファイル
- スポンジバッファー
- 長さ出しの仕方
- 1.ベースジェルを塗る
- 2.ネイルフォームを付ける
- 3.ハードジェルで先端を作る
- 4.ハードジェルで根元から先端をつなげる
- 5.ファイル類で表面を整える
- 6.トップジェルで仕上げる
- オフの仕方
- 1.先端をネイルニッパーでカットする
- 2.ネイルファイルでトップジェルとハードジェルを削る
- 3.ジェルリムーバーをコットンに染み込ませる
- 4.コットンを爪の上に乗せてアルミホイルで巻く
- 5.プッシャーでジェルを落とす
- まとめ
ハードジェルの長さ出しに必要なもの
まずジェルはベースジェル、ハードジェル、トップジェルの3種類を用意します。
次に長さ出しの土台となるネイルフォーム、ジェルを塗布するジェルブラシ、硬化用ライト、消毒用エタノール、コットン、ネイルファイル、スポンジバッファーも必要です。
準備ができたらそれぞれの使い方について順番に説明していきます。
ベースジェル
ジェルネイルの土台となるジェルです。ベースジェルを塗布することでジェルネイルの定着力を高めたり、カラージェルによる自爪への色素沈着を防ぐことができます。
様々な種類のベースジェルがありますが、自爪を削る必要のないノンサンディングジェルを選ぶと自爪への負担が少なくおすすめです。
トップジェル
下記にあるハードジェルで長さ出しをした後、最後に塗布する仕上げ用のジェルです。
トップジェルを塗布することでフォルムを整えツヤっとした仕上がりになります。トップジェル硬化後は、爪にライトで硬化しきれなかった未硬化ジェルが残っているためワイプで拭き取る必要がありますが、ノンワイプトップを選ぶと拭き取る必要がないので時短にもなります。
ハードジェル
ハードジェルは硬めのテクスチャーで強度、硬度共に高いため、折れたりヒビが入りにくいという特徴があります。その特徴から1センチ程度の長さ出しをしたり、欠けた部分の補修をすることも可能です。また自爪への密着度が高いためジェルのモチも良く、ソフトジェルではすぐに浮いてきてしまう人や、自爪が薄くジェルが定着しにくい人にも適したジェルです。
ネイルフォーム
ハードジェルで長さ出しをする際の土台となるものです。
ネイルフォームはシールになっているので自爪に合わせて装着し、フォームの上でジェルを使って長さを出していきます。
ジェルブラシ
ジェルを塗布するためのブラシです。
ベース、トップは同じブラシでも問題ないですが、ハードジェルで長さ出しをするためには細めのライナー筆が初心者でも扱いやすくておすすめです。
硬化用ライト
ジェルを硬化するためのライトです。
UV、LED、どちらも使えるハイブリットタイプなど様々な種類がありますが、硬化時間が10〜30秒とUVに比べて圧倒的に早い、消費電力が少なくてライトの寿命も長いなどの理由から、現在のネイルサロンはLEDライトが主流となっています。市販でも比較的お手頃なLEDライトが売っていますので参考にしてみてください。
消毒用エタノール
ジェルネイルを始める前の手指消毒や爪に残った未硬化ジェルを拭き取る際に使用します。
エタノールにも種類がありますが、濃度が76.9〜81.4%の消毒用エタノールを準備しましょう。消毒用エタノールIP/IPAでもOK。こちらは消毒用エタノールと成分はほぼ同じなのですが、イソプロパノールというエタノールとは別のアルコール成分も含まれているためお値段が少しお安めです。エタノールは引火性があるため使用する際は換気をすること、火気の近くで使用しないこと、これらをしっかり守りましょう。
コットン
コットンに消毒用エタノールを染み込ませ未硬化ジェルを拭き取ります。
ホコリや繊維の付着を防ぐためにも毛羽立ちの少ないものがおすすめ。キッチンペーパーでも代用可能です。キッチンペーパーを使う際はあらかじめコットンと同じ位の大きさにカットしておくと良いでしょう。
ネイルファイル
爪の形を整えるためのヤスリがネイルファイルです。
ファイルにも様々な種類がありますが、180G〜240G程度の粗さのファイルが一般的です。
少し粗目の180Gで爪の形を整え、200〜240Gの細かめのもので更に微調整をします。
この180Gと200〜240Gのファイルが裏表になっている両面タイプのネイルファイルが便利です。
スポンジバッファー
爪の表面をジェルの密着力が高まるように軽く削ったり、なだらかにするためのものです。
柔軟性があり、ネイルファイルのように爪の形を整えるものではなく、爪の表面を研磨するために使うようなイメージです。こちらも様々なグリット数がありますが、使用する際は180G、200G、240Gのように段々グリット数の細かいものに変えて使用します。
スポンジバッファーもネイルファイルのように裏表両面タイプのものが多いため、粗目のものと細かめのものどちらも揃えておくと良いでしょう。
長さ出しの仕方
ここからはハードジェルを使った長さ出しの方法を順番に説明していきます。
1.ベースジェルを塗る
まず自爪にジェルネイルの土台となるベースジェルを塗布します。サンディングジェルを使用する際はベース塗布前に爪の表面をバッファーで軽く削っておきます。ノンサンディングの場合は削らなくてもOK。ベースジェルは爪先までしっかりとムラなく塗布することが大切です。このとき爪に凹凸があったり先端にジェルが溜まっていると長さ出しがし辛かったり、仕上がりが綺麗にならないため要注意!
2.ネイルフォームを付ける
ネイルフォームを自爪先端のカーブにぴったり合うように装着します。このときに正面からだけでなく横からもフォームを確認します。爪先とフォームの間に隙間があればフォームをカットして隙間なく装着できるようにしましょう。爪先とフォームの間に隙間があると塗布したジェルが流れ落ちてしまったり、自爪と長さ出しをした部分との間に段差ができてしまいます。
3.ハードジェルで先端を作る
先程装着したネイルフォームの上に、2回に分けてハードジェルを塗布し長さを出していきます。ライナー筆を使ってまずは長さ出ししたい形をジェルを使って描いていきます。1回目は長さ出しの形をつくりガイドとするための工程なので、ジェルの量はごく少量でOK。
次にジェルを少し多めに筆にとり、先程作った長さ出しの形の上にふわっとのせます。あらかじめガイドを作っておくことで、ジェルのセルフレベリングにより簡単に形が整います。またジェルが流れてしまうことも防げます。
4.ハードジェルで根元から先端をつなげる
長さ出しができたら更に強度を出すためハードジェルを爪の根本から先端まで塗布します。このとき段差ができていたり凹んでいるところはジェルを重ねてしっかり埋めておきましょう。特に両サイドの自爪と長さ出しをした部分の境目は亀裂が入りやすい場所なのでハードジェルでしっかり覆えているか確認が大切です。
5.ファイル類で表面を整える
フォームを外し未硬化ジェルを消毒用エタノールを含ませたコットンで拭き取ります。
ネイルファイルを使って爪の形を整え、表面は軽くスポンジバッファーで削り滑らかにします。
6.トップジェルで仕上げる
トップジェルを塗布し仕上げます。
フォルムが整っているか、凸凹していないか、色々な角度から確認して硬化しましょう。
オフの仕方
ハードジェルは正しい方法でオフをしないと自爪を痛めたり薄くなる原因となってしまいます。そこでここからはハードジェルの正しいオフの仕方をご紹介します。
1.先端をネイルニッパーでカットする
長さ出しをした部分をネイルニッパーでカットします。自爪までカットしてしまわないように気をつけましょう。
2.ネイルファイルでトップジェルとハードジェルを削る
100G〜180Gの粗目のネイルファイルでトップジェル、ハードジェルを削ります。
ベースジェルまで削ると自爪を痛める原因となるため、ある程度削ったらリムーバーを使用しましょう。
3.ジェルリムーバーをコットンに染み込ませる
コットンを爪よりひとまわり大きめにカットしたらジェルリムーバーを染み込ませます。
4.コットンを爪の上に乗せてアルミホイルで巻く
アルミホイルを先ほどのコットンより更にひとまわり大きめにカットしておきます。爪の上にジェルリムーバーを染み込ませたコットンを乗せたらその上からアルミホイルを巻き爪に密着させ15〜20分置きます。
5.プッシャーでジェルを落とす
アルミホイルを外しプッシャーでふやけたジェルを落とします。この時もプッシャーで無理に落とそうとすると自爪を痛めてしまうため、落ちきれないジェルは4の工程を繰り返し、ジェルが完全にふやけてから落とします。
まとめ
ハードジェルは扱い方やオフが難しく、敷居が高いと思ってしまうかもしれません。しかし特徴をちゃんと理解すれば正しく、そして上手に扱えるようになります。皆さんもぜひハードジェルでの長さ出しにチャレンジしてみてください!