ジェルネイルをしていると、根元や爪先から浮いてきてしまって気になるという経験がある方は結構いらっしゃいます。せっかくセルフネイルで付けたジェルネイルが1週間で浮いてきてしまうと、がっかりしてしまうこともあるのではないでしょうか。ジェルは通常3週間ほど持つので1週間で浮いてきたという場合は何か原因があります。今回の記事では、ジェルが1週間ほどで浮いてきたときの原因や応急処置の方法をご紹介してまいります。また、セルフネイルでのリペアのやり方も解説しているので、もしも1週間でジェルネイルが浮いてきたときには参考にしてみてくださいね。
ジェルネイルが浮いてきた!原因は?
ジェルネイルは通常3週間~4週間持つものです。それが1週間で浮いてきてしまう場合には何らかの原因があると考えられます。以下の5つが浮いてきてしまうよくある原因です。
●用意するもの
- 塗る前の下準備不足
- ベースジェルとの相性が良くない
- 水に触れることが多い
- 指先への負担がかかり過ぎている
- 自爪が柔らかい
・塗る前の下準備不足
下準備不足には甘皮処理不足、サンディング不足、油分除去不足のいずれかが考えられます。セルフネイルを始めたばかりの頃は甘皮除去がしっかりできていないことが多いです。キューティクルリムーバーを使っていない人は甘皮がふやけて押し上げやすくなるので導入するのがおすすめです。
サンディングとは、ジェルと自爪の密着を良くするために自爪の表面をスポンジバッファーで軽く削る工程です。サンディングは爪の中央や爪先はやりやすいのですが、根元やサイドはやりにくいです。そんなときに活躍するのがセラミックプッシャー(ストーンプッシャー)です。甘皮の処理をしながらサンディングができる便利なアイテムなので1本持っているといいですよ!100均でも販売しています。
油分除去は通常ワイプ(カットしたキッチンペーパーでOK)に消毒用エタノールやネイルクレンザー、ネイルクリーナーを染み込ませて行います。サンディングと同じくジェルと自爪の密着を高めるために必要な工程です。ジェルネイルをする前に日焼け止めやハンドクリーム塗っているとこれらでは拭き取りきれず、油分が残ってしまうこともあるので注意しましょう。浮きにくくするためにはジェル用のプライマーを使用するのもおすすめです。
キューティクルリムーバー
ネイルサロンでも使っていることが多いキューティクルリムーバーです。甘皮がしっかりふやけて柔らかくなるのでぜひ使ってみてくださいね。
セラミックプッシャー(ストーンプッシャー)
甘皮処理とサンディングがいっぺんにできるプッシャーです。根元やサイドなどのスポンジバッファーでやりにくい部分のサンディングをするのにおすすめです。
マジカルプライマー
サッと付けるだけで浮きにくく、持ちが良くなるプライマーです。ネイルサロンでもよく導入されています。
・ベースジェルとの相性が良くない
ジェルと爪には相性があります。取れにくいと言われているジェルでもすべての人の爪に合うとは限りません。どの指も浮きやすいときはジェルと自爪の相性が悪い可能性も考えられます。下準備をしっかり行っていてもすぐに浮いたり取れたりしてしまう場合、別のメーカーのジェルを使うことで劇的に改善されることがあります。
・水に触れることが多い
ジェルネイルに限らずマニキュアもですが、水に弱いです。そのため水仕事が多かったり、スイミングをしていたり、サウナに入るのが習慣の方はジェルが取れやすい傾向にあります。水で濡れた後は水気をしっかり拭き取って、ネイルオイルで保湿をするなどネイルケアをよく行いましょう。
・指先への負担がかかり過ぎている
タイピングをするときに爪で行っていたり、プルタブを開けるときに爪先を使う癖があったりすると、爪に負担がかかるのでジェルが取れやすいという可能性があります。また、通販で使われているダンボールに付いたガムテープを剥がすのも爪先で行うと負荷がかかるので注意してくださいね。
・自爪が柔らかい
自爪が薄く柔らかい場合、硬化した後に硬いジェルを使っていると取れやすい傾向があります。なぜなら自爪に力が加わって湾曲した際に、ジェルが硬いと湾曲に合わせて曲がらないため、隙間ができやすくなるからです。自爪が柔らかい場合は硬化した後のジェルが比較的柔らかいジェルを使うのがおすすめです。
■浮く場所によって原因が違う
爪先……爪の厚み分に塗れていない、はみ出し
根元……甘皮処理不足、サンディング不足
爪先から浮いてきてしまう時は爪の厚み分をジェルでしっかりと覆えていないか、先端からジェルがはみ出してしまっていることが多いです。はみ出しは硬化する前によくチェックすれば防げるので注意しましょう。根元からの浮きは甘皮処理をしっかり行ってからサンディングをすることで浮きにくくなりますよ!
ネイルサロンで付けた場合の対処
ジェルネイルの浮きの原因についてお話をしてきました。ネイルサロンで付けたジェルは、基本的に3週間~4週間持つのが通常です。しかし、ネイルサロンで付けたジェルでも1週間以内に浮いてきてしまうということが時々あります。ネイルサロンで付けたジェルネイルが1週間以内に浮いてきた場合、無料お直しの対象になることが多いです。サロンによって3日以内だったり5日以内だったり日数は違うので、浮いてき時点でできるだけ早くネイルサロンにお直しできないか問い合わせてみてください。
・浮きを放置するとグリーンネイルの原因にも……
ジェルネイルが浮いてきたまま放置するとジェルと自爪の間に湿気がたまります。湿潤な状態になると、どこにでもいる菌である緑膿菌が増殖してしまい、グリーンネイルという爪の病気になってしまいます。グリーンネイルになると、痛みはありませんが爪が緑色に変色してしまいます。ネイルサロンでは施術をお断りされてしまうので放置することはやめましょう。
応急処置の仕方
もし浮いてきてしまったら応急処置をしましょう。浮きをそのままにしておくとシャンプー中に髪に引っかかったり、服の繊維に引っ掛けてしまったりしてしまいます。その勢いでジェルが剥がれると自爪の表面もむけてしまうかもしれないので応急処置するのがおすすめです。ここでは2パターンご紹介します。
- ネイル用接着剤でくっつける
- ニッパーやネイルファイルで浮き部分を除去する
・ネイル用接着剤でくっつける
根元や先端が少し浮いているときの応急処置として簡単なのは、ネイル用接着剤(ネイルグルー)で浮いている部分をくっつけることです。ネイル用接着剤は100円ショップやバラエティショップのネイル用品コーナーで販売されています。接着する時は指先を清潔な状態にして、爪表面の油分や水分を消毒用エタノールなどで除去してから行いましょう。ジェルと自爪の間に接着剤を流し込んで指で押さえてくっつけます。あくまで応急処置なのでできるだけ早く付け替えましょう。
・ニッパーやネイルファイルで浮き部分を除去する
ジェルが半分程度浮いてきてしまっている時は、浮いている部分をカットしたり削ったりして除去するのがおすすめです。ネイルニッパー(爪切り)で浮いた部分をカットしてネイルファイルという爪やすりで引っかからないように削って整えましょう。除去することで引っかからなくなるだけではなく、グリーンネイルも防ぐことができます。ニッパーやネイルファイルがある時は除去するのがおすすめです。
セルフネイルでリペアする方法
セルフネイルではジェルオフして付け直す方法と、リペアする方法があります。ここではリペアする方法をご紹介します。
●用意するもの
- ネイルニッパー(爪切り)
- ネイルファイル
- スポンジバッファー
- ベースジェル
- カラージェル
- トップジェル
- 硬化用ライト
- 消毒用エタノール
- ワイプ(カットしたキッチンペーパーなど)
●やり方
- ネイルニッパーで浮いている部分をカットします。
- 自爪を傷つけないように注意しながらネイルファイルでジェルの段差をできるだけ少なくします。
- スポンジバッファーで自爪のサンディングを行います。最後にトップジェルを塗るので密着を高めるために、すでに付いているジェルの表面も軽く削っておきましょう。
- ダストを払い落とします。
- 消毒用エタノールを染み込ませたワイプで油分除去を行います。
- 自爪部分にベースジェルを塗ってライトで硬化します。
- カラージェルを塗ってライトで硬化。
- 付いているジェルと同じ濃さになるようにカラージェルを2度塗りしてライトで硬化します。
- 最後に爪全体をトップジェルでコーティングしてライトで硬化します。これでリペアが完了です。
ジェルが浮いても無理に剥がさないで
いかがでしたか?今回の記事では、ジェルネイルが1週間で浮いてきたときの原因や対処法、リペアの仕方についてお話をしてきました。浮いてきたときに無理に剥がしてしまうと自爪の表面まで一緒に剥がれてしまうのでベリッと剥がすことはやめましょう!セルフネイルをしていて1週間ほどでジェルが浮いてきてしまう、取れてしまうというときの原因はほとんどが下準備不足です。まずは甘皮処理、サンディング、油分除去を徹底して行うようにしましょう。浮いてきたときの応急処置としては、ネイル用接着剤でくっつけることや、ネイルファイルなどで浮いた部分を除去することが挙げられます。あくまでも応急処置なのでできるだけ早く付け替えるようにしてくださいね。ネイルサロンで1週間以内に浮いてきてしまった場合は無料でお直ししてもらえる可能性が高いので問い合わせてみるのがおすすめです。ジェルネイルが浮いてきても焦らずに対応しましょう!