会社でもOKなネイルカラーやネイルデザインは「オフィスネイル」と言い、ナチュラルに見えるネイルが好きな人も取り入れています。
オフィスネイルがセルフで出来たらコスパもよくネイルが楽しめて嬉しいですよね。
今回の記事では、オフィスネイルをセルフでつける時のやり方や、つける時のポイントについて解説します。
セルフネイルのケアと、ネイルデザインの作り方についてご紹介しているので、ぜひセルフでチャレンジしてみてください♪
オフィスネイルの規定をチェック
セルフでオフィスネイルをする前に、まずは会社の就業規則などをチェックし、ネイルはどのような規定があるのか確認しましょう。
入社前や研修時に、他の社員からネイルの色やデザインについて指導があれば、それに則ってセルフネイルをすればOKです。
しかし、ネイルの規定があるのかわからないというケースや、働いている部署や現場によって考え方が違うケースもありますよね。
会社によっては就業規則の一文に「ネイルは華美でないもののみ認める」とだけ書かれていることもあれば、使える色の範囲がカラーチャートで明確に決まっていたり、「デザインはワンカラーやグラデーションで、アートやパーツのないもの」など、細かく指定されていることもあります。
無用なトラブルを避けるためにも、ネイルカラーやネイルデザインに決まりはあるのか、自分の上司や先輩、もしくは就業規則や総務担当者などに確認しておきましょう。
オフィスネイルっぽいデザインやカラー
まずは、一般的にオフィスネイルらしいデザインやネイルカラーをご紹介します。「どんなものがオフィスネイルなの?」と迷った時はぜひ参考にしてみてください。
チークやリップに使われるような、ナチュラルなピンクやコーラル系のカラーグラデーションネイルです。グラデーションネイルは根元がクリアなものだけでなく、ベースカラーを塗っているものがあります。
ピンクやコーラルのグラデーションは派手になりにくいので、ネイルのカラーやデザインの規定が厳しい会社でも、認めているところが多いです。
ピンクベージュのワンカラーネイルは、まるで自爪のような色に仕上がります。
オフィスネイルらしさもありながら、ヌーディーカラーによるキレイな手元を演出できるのも嬉しいポイントです。
自爪のようなピンクを使うことで、写真のようなホログラムアートも馴染みやすくなり、派手な印象を持たれません。
オフィスネイルにちょっとしたアートを加えたい時は、自爪のようなベースカラーを使うと取り入れやすいのではないでしょうか。
グレージュのワンカラーネイルは、ピンクやコーラルといったカラーに抵抗がある方にもおすすめです。
明るいピンクやコーラルは、華やかですがどうしても可愛らしいイメージがありますよね。
グレージュはグレーによるトーンダウンと、ベージュによる肌なじみの良さが合わさって、おしゃれな手元に仕上がります。可愛すぎるネイルは苦手・・という方はぜひ試してみてください。
濃いめのブラウンやピンクブラウンも、オフィスネイルとして意外と使えるカラーです。
淡色女子やニュアンスネイルに使われることが多いブラウンネイルですが、肌なじみが良いので大人かわいい雰囲気にもぴったり。
ブラック系のスーツや、コンサバティブなファッションとも合わせやすいですよ。
オールシーズン使えて、今っぽく仕上がるのがシアーなホワイトネイルです。
乳白色メインで、優しい雰囲気が出るのでフェミニンなスタイルが好きな方にもおすすめ。
また、シアーなホワイトは、写真のようなワンカラーだけでなくグラデーションネイルにもぴったりな色合いです。
ベイビーブーマーネイルは、現在ワンホンネイルとして再熱していますし、トレンドを押さえたシンプル可愛いネイルが楽しめます。
オフィスネイルはジェルネイル?マニキュア?
オフィスネイルらしいカラーやデザインがわかってきたら、早速セルフでチャレンジしましょう。
まずは、セルフネイルでジェルネイルを使うのか、マニキュアを使うのか決める必要があります。
以下では、ジェルネイルが向いている人と、マニキュアが向いている人についてそれぞれ解説します。
●ジェルネイルが向いている人
- 一度付けたネイルが長持ちしてほしい人
- ぷっくり感やツヤ感を重視したい人
- アートやデザインを楽しみたい人
- 自爪が薄くて補強したい人
一度付けたネイルを3週間ほど持たせたい人や、マニキュアでは出せないぷっくり感やツヤ感が欲しい方は、セルフジェルネイルが向いています。
マニキュアよりも丈夫で、自分好みの厚みを出せるので、自爪が元々薄くて補強に使いたいという方にもおすすめです。
ただし、ジェルネイルはマニキュアのようにササッと落とせず、オフの工程が必要になります。
つけるための道具とオフをするための道具が必要になるので、セルフではじめてジェルネイルをする時は、ジェルネイル用のライトや筆、リムーバーなども揃えなくてはなりません。
●マニキュアが向いている人
- ネイルを簡単に落としたい人
- 色変えをすぐにしたい人
- 薄付きでナチュラルに仕上げたい人
- 自爪の傷みが激しい人
セルフで付けたネイルをササッと落としたい人や、仕事の日と休日でネイルを変えたい人は、マニキュアでセルフネイルを楽しむのがおすすめです。
また、自爪が傷んでいて、負荷をかけたくないという人も、マニキュアを使ったほうが良いでしょう。
ただし、マニキュアはジェルネイルのように長持ちさせることができません。
数日で爪先から欠けてくるので、1週間程度の持ちと考えましょう。
また、爪に厚みを持たせて補強したいと考える人にも、マニキュアは物足りなく感じるかもしれません。
セルフオフィスネイルのやり方・ネイルケア編
初めてセルフでオフィスネイルをつけるという方向けに、やり方を解説します。
まずはジェルネイルやマニキュア塗る前のネイルケア(プレパレーションとも言います)から始めましょう。
●必要な道具
・エメリーボード
細長い板状の爪やすりです。
爪の長さを調整して、爪先の形を整えるために使います。
・スポンジバッファー
スポンジの両面にやすりが付いている爪磨き・爪やすりです。
爪を削った後につくバリを取ったり、サンディングが必要な時に使います。
・メタルプッシャー
甘皮を押し上げて、ルースキューティクルを取り除く道具です。
スプーンのようなプッシャー部分と、ルースキューティクルを取り除くスクレイパー部分が付いているものがおすすめ。
・キューティクルリムーバー
甘皮をふやかすための溶剤です。
プッシャーを使う前に甘皮周りに塗ります。
・エタノール
爪の消毒や拭き取りに使います。
未硬化ジェルの拭き取りにも使えるので1つ持っておくと便利ですよ。
・ネイルワイプ
爪やジェルネイルの拭き取りに使うので、毛羽立たず、繊維カスが出ないものを使いましょう。
キッチンペーパーなどを小さく切っても代用できます。
セルフネイルケアのやり方を解説
1.爪の長さや形を整える
エメリーボードを使って、爪の長さや形を整えます。
オフィスネイルでは爪を短めにするのがおすすめ。爪が長すぎるとシンプルなネイルでも派手に見えるので注意が必要です。
爪の形を整えるには、上のイラストを参考にしましょう。
基本はこの5種類に分けられ、オフィスネイルに向いているのは2,3,4です。
爪に負担がかかりにくいのは2のスクエアオフですが、長さを短くしやすいのは3のラウンドなので、自分のライフスタイルに合わせて整えましょう。
エメリーボードで削ったら、爪先に薄い膜のようなバリが付いているのではないでしょうか。これはスポンジバッファーで撫でるようにして落としましょう。
2.甘皮を押し上げる
キューティクルリムーバーを甘皮周りに塗って、1~2分待ちます。
使う量は1つの爪に対して米粒大くらいでOKです。
キューティクルリムーバーが馴染んだら、メタルプッシャーのプッシャー部分で爪のサイドから軽い力で甘皮を押し上げましょう。
力強く押してしまうと、甘皮が傷ついたり、ささくれが出来る原因になるので気をつけてくださいね。
3.スクレイパーでルースキューティクルを取る
甘皮を押し上げたら白いカスのようなものが出てきますが、これがルースキューティクルという角質です。
ルースキューティクルは残っているとジェルやマニキュアがキレイに塗れないので、スクレイパー部分でかき出すようにして取り除きましょう。
4.エタノールで拭き取る
ルースキューティクルを掻き出したら、ネイルワイプにエタノールを含ませて爪全体を拭き取りましょう。
爪にルースキューティクルや油分・水分が残っていると、この後塗るジェルが定着しにくくなったり、液を弾いてしまうことがあります。
これでジェルネイルを塗る前のケアは完了です!
上記はドライケアというジェルネイル向きのケア方法ですが、マニキュアを塗る前に行うのもおすすめです。
ケアをすることで、マニキュアがキレイに塗れて、持ちも良くなりますよ。
キッチンペーパーなどを小さく切っても代用できます。
セルフオフィスネイルのやり方・ジェルネイル編
ネイルケアが終わったら、早速ジェルを塗り始めましょう。
今回はワンカラーと細フレンチを組み合わせた簡単オフィスネイルデザインのやり方をご紹介します。
●必要な道具
・ベースジェル
ベースジェルは爪への密着を良くして、色素沈着などを防ぐ効果があります。
塗る前のサンディングが必要なベースジェルもありますが、最近はセルフネイル向けプチプラ商品でもサンディングのいらない「ノンサンディングジェル」が売られているので、そちらを使うのがおすすめです。
・カラージェル
今回はベージュとラメの2種類を用意します。
マニキュアのようにハケがついたカラージェルを使えば、ジェルネイル用の筆を用意せずに済むので便利ですよ。
ベージュはシアー感の強いものを使うと、ナチュラルでツヤ感たっぷりに仕上がります。
ラメはぎっしりと詰まったものを使いましょう。
・トップジェル
トップジェルはベースやカラーをコーティングし、キレイに見せる効果も期待できます。
硬化後の拭き取りがいらない、ノンワイプトップジェルを使いましょう。
・ジェルネイル用ライト
ジェルネイルは固めるために専用のライトが必要です。
プロが使うようなドーム型のライトがあると非常に便利ですが、初めてのジェルネイルなら小型の使いやすいものがおすすめ。
安価な商品が多いですし、収納に場所を取りません。
細フレンチネイルのやり方を解説
1.ベースジェルを塗る
ネイルケアが終わり、エタノールで拭き取りもしている状態から始めます。
ベースジェルをハケにとって、爪全面と爪先に塗っていきましょう。
量が多いとはみ出してしまうので、ハケの片側だけにジェルをのせた状態で塗ってみてください。
ベースジェルを塗り終えたら、規定時間通り硬化させます。
どの指にもしっかりライトが当たるように、親指1本だけを先に硬化させ、終わったら残りの指を硬化させるというやり方がおすすめです。
2.カラージェルを塗る
ベースジェルが硬化できたら、そのままカラージェルを塗っていきます。
シアータイプのカラージェルは塗り重ねることで色味が変わるので、1度塗りと2度塗りで色を見比べて好みの濃さにしましょう。
塗り終えたら、ライトで規定時間通り硬化させます。
1度に塗る量が多いと、はみ出すだけでなく硬化不良になる可能性もあるので注意してくださいね。
3.ラメで細フレンチを作る
ラメジェルをハケに取ったら、ハケの先端にラメが多く乗るように、そしてジェルは少なくなるように容器のフチでしごきます。
ラメがハケについたら、爪先にラメをのせていきましょう。
ジェルで線を描くというよりも、ラメを爪先に置いて線を作るイメージです。
幅が太くならないよう、針金くらいの細さをイメージしてくださいね。
ラメが散らばってしまった時は、爪楊枝などを使って動かしたり、取り除いて調整します。
ラメで細フレンチが作れたら、ライトで規定時間通り硬化しましょう。
4.トップジェルを塗る
最後にトップジェルを塗ってコーティングします。爪表面だけでなく、爪先に塗るのも忘れずに。
トップジェルを塗る時はハケに力を入れず、ふわっと塗るようにすると、デコボコにならず、つるんと仕上がります。
塗り忘れがないか確認したら、ライトで規定時間通り固めましょう。しっかりと固めたら完成です。
ラメを使ったネイルデザインは、キラキラが目立ってオフィスネイルに向かないと思われる方も多いです。
しかし、細フレンチとして加えると非常に上品な仕上がりに。
ナチュラルでありながらコーデのアクセントになるので、オフの日にも違和感なく楽しめるのではないでしょうか。
また、ラメの細フレンチは、マニキュアでも同じような工程で作れるデザインなので、マニキュア派の方もぜひ試してみてください。