ネイリストになるには費用ってどれくらい?勉強方法やサロンワークの内容、離職率についても解説します | ネイル女子 - ネイリストがおすすめするネイルサロンも掲載中!

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新年度からあっという間に3ヶ月が経ちました。新卒入社した新社会人の方は、そろそろ研修期間が終了して、本配属されたり仕事内容が一通りわかってきたりした頃なのではないでしょうか。楽しさを感じられるようになってきた人もいれば、「合っていないかもしれない」と転職を考え始める人もいるかもしれません。
高校3年生であれば夏期講習を前に進路の決定に迫られる時期でもあります。大学や専門学校へ進学するのか、就職するのかというのは大きな決断です。親や教員、塾講師など身近な人へ相談したり自分で調べたり、必要な情報を集めている人は多いでしょう。
また、新型コロナウイルスの感染拡大によって飲食店では休業期間が続いたため、失業者が増加しました。2020年4月の緊急事態宣言中は多くのネイルサロンが休業しましたが、その後はアクリル板の設置や消毒・換気の徹底などの対策をしながら営業を再開しています。コロナ禍にネイルスクールに通っていた際には、コロナでの失業や収入減を機に「手に職をつけたい」とスクールに通い始めたという声を多く聞きました。
本日は、ネイリストになりたいと考えている高校生や転職先の候補にしている社会人の方に役立つネイリストになるための費用や、勉強方法、サロンワークの内容についてお話します。

ネイリストってどんな職業?

ネイリストは、爪の手入れ(ネイルケア)をしたり、爪に色を塗ってデザインを施したり(ネイルアート)、つけ爪をつけたり(イクステンション)する専門家のことです。ネイルサロンで働いたり、プラベートサロンを開いたりすることでお客様に施術します。
ネイリスト検定、ジェルネイル検定という試験に合格することによってネイリストの技術と知識を担保しています。とはいえ、国家資格である美容師やアイリストのように働くための必須資格ではないため、検定を受けていなくてもネイリストになることは可能です。

ネイリスト検定試験の種類と内容

ネイリストが受ける検定には「ネイリスト検定」と「ジェルネイル検定」の2種類があります。

ネイリスト検定

「ネイリスト技能検定試験」は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催で開催されています。3級~1級があり、全ての級に実技試験と筆記試験があります。

・3級
義務教育を終了していれば誰でも受験資格があり、ネイルケアとアートに関する基礎知識を求められる。ネイリスト志望者だけでなく美容学校の学生が多数受験しており、合格率は高め。試験は年4回開催。

・2級
3級取得者のみ受験可能。3級の内容に加えてリペアとチップ&ラップの技術及び知識が出題範囲となる。サロンワークでの実践に通用する技術力を求められる。ネイルサロンの求人では2級取得が条件として掲げられることが多い。試験は年4回開催。

・1級
2級取得者のみ受験可能。トップレベルのネイリストとしての技術と知識が必要になる。アクリルパウダーを使った人工爪や3Dアートをする技術が求められ、2級までと比べ合格率が低い。試験は年2回。

ジェルネイル検定

「ジェルネイル技能検定試験」は、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が実施しています。サロンワークでジェルネイルを施術するのに必要な技術と知識が問われます。JNA認定校の在校生は自校実施制度を利用して受験できます。

・初級
義務教育を終了していれば誰でも受験可能。ネイルケア(ネイリスト検定3級の内容)及び、ジェルネイルの基礎知識と技術が求められる。JNA認定校では、受験が免除されるので申請のみで初級を取得できる。

・中級
初級所得者のみ受験可能。第1課題のネイルケアと第2課題のジェルグラデーション、ジェルフレンチ、ジェルイクステンションに分かれている。ネイリスト検定2級以上の合格者は第1課題が免除。

・上級
中級所得者のみ受験可能。実技試験のみで、ジェルネイルのスペシャリストとしての知識と技術を要求される。ジェルスカルプチュア、チップオーバーレイ、ジェルフレンチなどが実技内容。

最初の項目でお話した通りネイリストは国家資格ではないため、ネイリスト検定やジェルネイル検定を持っていなくてもネイリストになることはできます。しかし、ネイルサロンで働く際の技術力の担保になります。さらに給料面にも反映されることがあるので持っていて損はありませんよ!







ネイリストになるには費用はどれくらいかかるの?

前の項目で、ネイリスト検定の合格は必須ではないことを述べましたが、ここでは例として未経験からネイリスト検定3級の受験に必要な道具と材料を揃えた場合にかかる費用をお話します。

ネイルスクールに通う

3時間のレッスンを24回のコースで、30万円程度が目安です。ネイリスト検定3級の対策に加えてジェルネイル検定初級、ネイルサロン衛生管理士、フットケア理論検定の資格取得が可能なコースが多いです。勉強を始めるにあたって必要な道具代・材料費も含まれているコースだと、後々の出費を抑えられます。仕事をしながら勉強したい方には、夜のレッスンや土日にも開校しているスクールがおすすめです。

ハローワークの職業訓練に行く

ハローワークの職業訓練制度を利用してネイリストを目指すのは、離職して就職活動をする方におすすめです。職業訓練は受講料が無料なので、費用は道具代と材料費の負担のみになります。ネイル用品にこだわりがなければ1万円程度、ニッパーやメタルプッシャーなどにブランド品を選ぶ場合でも2万円くらいに抑えられます。

独学・通信教材を使う

通信教材を利用する場合は道具付きで10万円~12万円程度となります。居住地の近くに通えるスクールがない時には通信教材を使うのが便利です。また、YouTubeやインスタグラムではネイリストやネイルスクールがコツやポイントを動画で紹介しているので、合わせて視聴するのがおすすめ。このような動画を教材にして、独学することも可能です。ネイルサロン勤務ではなく、ネイルチップアーティストとしてオーダーチップ販売することなどに関心がある方にはおすすめの方法です。

未経験・初心者OKのサロンで研修を受ける

未経験の人を採用し、自社研修の中でネイルの技術と知識を身に着けてもらうというネイルサロンなら、給与をもらいながら勉強することが可能です。全国展開するネイルサロンでこのような制度を採っている場合があります。

ネイリストの離職率が高いのはなぜか

ジェルネイルの広まりでネイルを学ぶ人は増えていますが、ネイルサロンで実際に働き続ける人は少なく、離職率は5割以上と言われています。一般的な新卒の離職率は「3年以内に約3割」(2019年厚生労働省の調査)なので、たしかに高い割合です。また、ネイリストを続けていても勤務するネイルサロンを変える人が多いのが実情です。この項目では、どういった理由で離職してしまうのかを考えていきます。

サロンワークはハード

フットネイルの予約が増える夏、イベントが続く12月はネイルサロンの繁忙期です。予約と予約のインターバルが15分~30分あったとしても、席の片付けと準備をしているうちに次の予約の時間になり休憩が取れないという状況になることが多いです。また、ネイル施術以外の業務も多くあります。サロン内での役割にもよりますが在庫管理、発注、シフトの作成、売上管理は締め切りが設けられているので、残業して行うことになります。他にも、ネイルはトレンドが次々に変わるので、アートやデザインのサンプルチップを空いた時間で製作することが多いです。特に定額メニューのデザインが月替りのサロンは、月末はかなり慌ただしくなります。

サロンとの相性が良くない

この理由は大きく分けて「店長や同僚と合わない」パターンと「サロンの客層が合わない」パターンがあります。どの仕事でも人間関係はついて回るものですが、ネイルサロンの在籍ネイリストが少ない場合、スタッフ同士の相性が良くないとストレスになりやすいです。
客層が合わないというのは、OLや主婦層が多く来店するサロンではシンプルなデザインが求められるため、痛ネイルやスカルプが得意なネイリストは合わないと感じることがあります。サロンの客層については、求人を見ている段階でリサーチできるので、インスタグラムなどをよくチェックしてくださいね。

賃金が安い

ネイリストは指名客が増えたり役職に就いたりすると、給与がアップしていきます。しかし、サロン勤務の経験がない状態での初任給は17万円~19万円程度です。筆の購入をしたりニッパーを研ぎに出したりする費用は自費のことが多く、出費と収入が見合わないと感じることもあるでしょう。

人間関係が上手くいかない

ネイルサロンの規模によって所属するネイリストの数は違いますが、もともとできているネイルサロン内の人間関係に合う・合わないも仕事を続けられるかに大きく関わってきます。ネイリストの仕事だけに言えることではないですが、やはり職場の人間関係は大事ですよね。ネイル業界は女性が多いか、女性だけの職場がほとんどなので雰囲気が独特です。求人に応募する前に1度お客さんとしてネイルサロンに行ってみるのもおすすめです。

サロンを開業する場合は様々な知識が必要

プライベートサロンを開業したいと考えている方もいるかもしれません。しかし、開業にはネイルの知識だけでは難しいという点がネックです。ネイルスクールではネイルサロン開業セミナーなどを開催していることも多いのでこのような講座やセミナーに参加してみるのもいいでしょう。

ネイルへの関わり方は多種多様

ネイルサロンで働いたりプライベートサロンを開業したりする他にも、ネイルに関わることができます。

ネイル問屋などのショップで働く

ネイル用品を専門に扱う「TAT」や「ネイルパートナー」といったショップでも求人募集することがあります。ジェルやパーツ、パウダー類はメーカーごとにテクスチャ-やツヤなどが異なります。ネイル施術よりネイル商材への関心が強いという方はネイルサロンで勤務するより向いていると感じられるかもしれませんね。

ネイルチップアーティスト

インスタグラムやハンドメイド作品の販売サイトでは、オーダーメイドのネイルチップ作家が多くいます。趣味の延長としてネイルをしたい方や、アートのテイストにこだわりたい方におすすめです。自宅のスペースで、自分の持っているジェルネイル用品だけで気軽に始められますよ。

ネイルスクールの事務スタッフ

ネイルスクールで講師をするのは認定講師資格を持つネイリストですが、スクール見学の際にコースの説明をしたり予約の調整を行ったりするスタッフがいます。大手のネイルスクールなら福利厚生もしっかりしていることが多く、ブランクがある場合にも働き始めやすいといえます。

レンタルスペースを活用する

ネイルで使用できるレンタルスペースがあることをご存知ですか?このようなスペースを使ってネイルの施術を自分の空き時間にやるのもおすすめです。デスクと手元用の照明などが準備されていますよ。お客様の募集は掲示板やインスタグラムなどのSNSを活用するといいでしょう。

自分の好きな形でネイルを楽しもう

いかがでしたか?ネイリストになるためにかかる費用や勉強の方法について解説しました。ご紹介した勉強の仕方は以下の4パターンです。

・ネイルスクールに通う
3時間のレッスンを24回のコースで、30万円程度。道具と材料費込みの場合が多い。

・ハローワークの職業訓練
費用は道具代と材料費の負担のみ。ネイル用品にこだわりがなければ1万円程度、ブランド品を選ぶ場合でも2万円くらいに抑えられる。

・独学や通信教材
通信教材を利用する場合は道具付きで10万円~12万円程度。YouTubeやインスタグラムでコツやポイントの動画を合わせて視聴するのがおすすめ。

・サロンで研修を受ける
未経験者を採用し、自社研修でネイルの技術と知識を身に着けてもらうというネイルサロンに就職する。

また、ネイリストの離職率が高いと言われる理由にも触れてきました。サロンワークはハードで出費が意外と多いことに継続が難しいと考える方、サロンとの相性が良くない場合に離職をする人が多いといえるでしょう。
最後に紹介したように、ネイルサロンでネイリストとして勤務する以外にも様々な方法でネイルに関わることができます。セルフネイルを楽しむことも1つです。あなたに合う、好きな形でネイルを楽しんでくださいね!







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