「また噛んでしまった…」
無意識のうちに爪をむしってしまう…。後から後悔してしまう経験はありませんか?
爪をむしる癖は自分でも気づかないうちに続けてしまうクセの一つで、深爪や爪割れ、炎症などの原因にもなります。
・やめたいのにやめられない
・つい触ってしまう
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
この記事では、爪をむしる癖の原因や具体的な症状、セルフケアやネイルを活用して癖を卒業する方法まで、丁寧に解説していきます。
ネイルがコンプレックスの克服になることもあるので、ぜひ最後まで読んで見てくださいね(^^)
爪をむしる癖の原因とは?
爪をむしる癖が治らず、悩んでいる人は老若男女問わず意外と多いです。
手の爪だけでなく足の爪をむしってしまう人もいますし、手も足もむしってしまうという人もいます。
むしってしまうタイミングは、家でぼーっとしている時、イライラしている時、緊張している時、疲れている時など様々です。
そして爪だけでなく、甘皮やささくれ、指先など、指周りの皮膚もむしってしまう人や、「爪噛み」が併発している人もいます。
爪をむしる行為は、無意識にしてしまうという方がほとんどです。
まずはどんな原因があるのかチェックしていきましょう。
心理的ストレス
爪をむしる癖の主な原因とされているのが「ストレス」です。
ストレスといっても、イライラや怒りの感情だけがストレスではありません。
例えば、学校や仕事で緊張するタイミングや、考え事をして落ち込んでしまう・不安になることもストレスの1つです。
また、嫌な臭いが気になったり、大きな音がしてびっくりするなど、嗅覚や聴覚からストレスを感じることもあります。
人間はストレスを感じると、気分を落ち着かせるために無意識に身体を動かすことがあります。
貧乏ゆすりなどはわかりやすい例ですね。
ストレスを抱えないためになんとなく爪をいじる・むしるという行為が続くと、脳が「爪をむしると落ち着く」と覚えてしまうこともあるのです。
その他の原因
爪をむしる癖の原因は、ストレス以外にも考えられます。
・もともと爪が薄くて割れやすく、衝撃で欠けたり引っかかったりしやすいため、気になってむしってしまう
・爪が乾燥していたり栄養不足で弱くなっていると、欠けやすくなり触ってしまう
・爪の形や伸び方に違和感があり、自分で整えようとして触ってしまう
・長年のクセとしてむしる行為が習慣化してしまった
ストレスがなくても、「むしり癖」が続いてしまうことがあるのです。
爪をむしる癖の主な症状
爪をむしる癖が続くと、以下のような症状になりやすいです。
以下では、爪をむしることで起こる爪や指の異変・症状を1つずつ解説します。
深爪
深爪とは、爪の白い部分(フリーエッジ)がほとんどないくらい短い状態を指します。
爪むしりが癖になっていると、基本的に深爪状態が続いているのではないでしょうか?
実は、深爪は爪の健康においてデメリットが多く、ネイリストとしてもおすすめできません。
これは深爪にすると、爪先と指を繋いでいる「ハイポニキウム」という部分が傷ついたり、裂けやすいからです。
ハイポニキウムが傷ついたり裂けてしまうと、指先に雑菌やゴミが入りやすく、炎症を起こして膿んでしまう可能性が高まります。
また、深爪は爪甲剥離や巻き爪、陥入爪といった症状になりやすいです。
特に足の爪は深爪が原因で巻き爪になったり、爪の角が皮膚に食い込んで陥入爪になったりして膿んでしまうこともあるので注意しましょう。
ネイルベッドが短い
爪のピンク色の部分は「ネイルベッド」と言います。
爪をむしる癖が続くと、ネイルベッドが短くなり、丸くて横長の爪になりやすいです。
見た目がイマイチになって、ジェルネイルやマニキュアをしたくても恥ずかしくてできない・・というコンプレックスを抱える人もいます。
これは爪をむしっていると深爪になり、ハイポニキウムが裂けてなくなっている状態になりやすいことが原因。
ハイポニキウムが裂けると、指と爪を繋いでいる部分がなくなってしまうので、爪が剥離しやすくなります。
剥離が続くと健康的な爪が伸びにくくなるという悪循環に陥り、ネイルベッドも不安定で短く、小さい状態になりやすいです。
爪が割れやすい
爪をむしる癖が続くと、爪の先が常にダメージを受けて弱くなり、少しの力でも割れやすくなります。
むしった部分がギザギザだと、そこからひび割れが広がり、縦や横にパキッと割れてしまうことも…。
そして「割れているのが気になって、またむしってしまう…」という悪循環が出来てしまうのです。
もともと爪が薄い方や乾燥しやすい方は割れやすく、むしり癖が悪化することが多いです。
爪は、普段から保湿をして割れにくく健康な状態を保つようにしましょう!
皮膚炎
爪をむしり続けると指先や甘皮まわりに角質が溜まってガチガチに硬くなりやすいです。
また、ささくれや小爪もできやすい状態に。
爪や指の角質、ささくれ、小爪ができるとつい気になって、むしってしまうという人も少なくありません。
無理にむしってしまうと怪我したり、ひょう疽という細菌感染を起こすかもしれません。という細菌感染を起こすかもしれません。
爪表面がデコボコ
爪をむしる癖が続くと、無理やり爪を短くしている状態なので、健康で綺麗な爪が生えにくくなります。
- 爪の表面がデコボコになる
- 二枚爪で割れてしまう
- 亀裂が入りやすい
- 爪先から欠けやすい
- 爪先や根元がガタガタになってしまう
- 爪が反って生えてくる(反り爪)
上記のような爪トラブルやダメージの残った爪は、爪をむしる癖が原因かもしれません。
そしてネイルベットからむしってしまうという方は、爪母という爪を作り出す部分を傷つけているので、爪が大きく波打ってしまったり、一部が肥厚化することもあります。
爪をむしる癖を辞める方法
爪をむしる癖は、ネイルサロンやセルフネイルで少しずつ治せることもあります。
ネイルサロンでは「コンプレックスな爪を綺麗に見せるためにネイルをしたい」というお客様は意外と多いのです。
ですが、ジェルネイルやスカルプ、マニキュアは健康な爪にのみ施術できるものです。
爪や指に炎症や怪我があると、ネイルサロンでは施術をお断りされるかもしれません。
また、ネイルサロンやネイリストは医師ではないので、治療などの医療行為もできません。
「ネイルサロンやセルフネイルの範囲で爪をむしる癖を治したい」という方は、以下を参考に対策してみてください!
ネイルで補強してむしれないようにする
お仕事などでネイルNGでなければ、ジェルネイルなどで爪を補強し、簡単にむしれない環境を作りましょう。
爪を補強・保護する方法には種類があります。
強度やセルフネイルでもできるかどうかに違いがあるので、以下の表をチェックしてみてください。
種類 | 強度 | セルフorサロン | 特徴 |
ジェルネイル | 高い | ネイルサロン推奨 セルフネイルでもOK |
ソフトジェルよりハードジェルの使用が◎ |
アクリル | 非常に高い | ネイルサロン推奨 | 高い技術が必要なのでセルフネイルは非推奨 |
マニキュア | 低い | ネイルサロン推奨 セルフネイルでもOK |
手軽に補強できるが、強度は最も低い |
グラスネイル | 高い | ネイルサロン推奨 セルフネイルでもOK |
道具が入手しづらく、取り扱いサロンも少ない |
セルフネイルで補強をするなら、マニキュアかジェルネイルがおすすめです!
ジェルネイルやマニキュアは100均やドラッグストアでも種類豊富に売られているので手軽で始めやすいのも特徴です。
また、ネイルサロンに定期的に通うならプロによって長持ちで綺麗なネイルが楽しめるので、どの方法もおすすめです!
強度重視して補強をするなら、硬くて丈夫なハードジェルを使ったジェルネイルの施術や、アクリル、グラスネイルの施術を受けてみてはいかがでしょうか?
特にハードジェルやアクリルは「スカルプ」という長さ出しをすることも可能です。
補強してコーティングすれば、爪がむしれなくなりますし、長い爪にすることでキレイなネイルをキープしたい気持ちが強くなるかもしれません。
ちなみに、ハードジェルやアクリル、グラスネイルはネイルサロンによっては取り扱っていない可能性もあります。
予約する前にメニュー表をチェックしておいたり、予約時に「補強のためにハードジェルやアクリルを塗ってほしい」という旨をネイリストに伝えておくと安心です!
短い爪でもジェルネイルができるかはこちらの記事で解説しています!
ネイルケアで綺麗にする
お仕事や生活の都合上ネイルはできないという方は、ネイルケアをしてみてはいかがでしょうか。
ネイルケアがどんなものか気になる方は、ネイルサロンに行って一度本格的なケアを受けるのもおすすめです。
甘皮ケアがしっかり受けられるウォーターケアや、ハンドパック、パラフィンパックによる保湿ケア、専用の道具を使うハンドスパなど、サロンによって様々なケアメニューを取り扱っています。
以下では、セルフネイルケアの簡単なやり方を解説するので、そちらも参考にしてくださいね。
1.爪やすりで長さや形を整える
爪をむしる癖を減らすには、まず「気にならない爪先」に整えることが大切です!
爪切りで切ると断面が荒れやすくなり、そこが引っかかってまたむしりたくなる原因になってしまいます。
爪を整えるときは、爪やすり(ファイル)を使って爪に負担をかけず形を整えましょう。
おすすめは180グリット程度のやすりで、一定方向に優しく削ってみてください。形はラウンドやオーバルなど角が丸いデザインにすると、引っかかりや欠けを防げますよ(^^)
週に1回ほどを目安に、爪の先が気になったときにケアするのがおすすめです。
爪の形がキレイに整うと、無意識にむしってしまう癖の予防にもつながります。
2.爪磨きで爪の表面をツヤツヤに磨く
爪をむしる癖がある方は、つい凹凸やザラつきが気になって触ってしまいがちです。そんなときは、爪磨き(バッファー)で表面を整えてみましょう。
爪磨き専用のバッファーやシャイナーを使えば、爪にツヤを与えながら表面の凹凸も整えることができます。
バッファーには粗さがあり、「粗い面 → 中間 → ツヤ出し(シャイナー)」の順で軽く磨くのが基本です。
強くこすりすぎると爪が薄くなるので、月1~2回程度を目安にしてください。
磨いた爪にツヤが出ると、むしることへの意識も自然と薄れていきます(^^)
3.ネイルオイルを塗って保湿する
爪は乾燥すると、割れたりささくれができたりする原因になります。そうなるとつい気になって触ってむしり癖が再発してしまうことも。
そんなときは、ネイルオイルで保湿ケアをしてみましょう。
ネイルオイルは、爪の根元(キューティクル)や甘皮部分に少量を塗り、指先で軽くマッサージするようになじませます。
朝と夜の1日2回を目安に塗るのがおすすめですが、乾燥が気になるときにはこまめに使ってOKです。
オイルを塗った指先は、ツヤが出てキレイに見えるので、むしりたいという衝動も減っていくはずです。
ストレス解消を心がける
ストレスが原因で爪をむしってしまう方は、まずはストレスの原因を把握し、解消に向けて動くことも大切です。
とはいえ、現代社会においてストレスをなくすというのは簡単ではありません。
ストレスの原因がすぐに解決できることではないという人がほとんどです。
だからこそ、少しでもストレスを自分でコントロールできるように自分なりの「ストレス発散方法」をいくつか持っておきましょう。
ストレス発散の方法として代表的なものを挙げると、
- 運動をする
- 瞑想などリラクゼーションを取り入れる
- 趣味に没頭する
- 睡眠時間を十分に確保する
- 友人や恋人、家族とおしゃべりを楽しむ
- 散歩をする
- 温かいお茶を飲む
- 好きな音楽やリラックスできる音楽を聞く
- ストレッチで身体をほぐす
上記のようなものがあります。
ここでの目的・目標は自分に合ったストレス解消方法を取り入れて、爪をむしる癖を忘れるような時間を持てるようになることです。
「爪をむしる癖を今すぐに辞めなくちゃ」と自分の心を責め立てると逆効果になってしまうかもしれません。
すぐに治せなくても自分を責めずに、未来で治せるように少しずつ取り組んでいきましょう!
まとめ
爪をむしる行動はただのクセと思われがちですが、放っておくと深爪や爪割れ、血が出たりして皮膚炎などのトラブルにつながることもあります。
「むしってしまう自分が嫌だ」と悩んでいる方もたくさんいるのが現状です。
そんなときは、ネイルで爪を補強したり、爪やすり・ネイルオイルなどでケアしてあげることで、意識が変わって爪を大切にしようという気持ちに変わります。
無理に一気に変えようとせず、「少しずつ改善できればOK」と思って取り組んでみてください!
自分に合った方法を見つけて、キレイな爪先を作っていきましょう(^^)♪