「ジェルネイルをするには爪を伸ばしておかないとダメ?」
そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
特に爪が短いとネイルデザインの幅が狭くなるのでは…と心配になりますよね。
しかし、実際には爪の長さがなくてもジェルネイルは楽しめるし、長さ出しという方法で理想の爪先を手に入れることも可能です。
この記事ではジェルネイル前に爪を伸ばすべきかどうかの基準や、自分に合った長さ出しの方法から自爪を育てるケア方法までまとめて解説します。
爪の短さに悩んでいる方や、セルフネイル初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
ジェルネイルをする時は爪を伸ばす?
ネイルをするなら自爪は長い方が好きな長さに調整できるというメリットはありますが、ジェルネイルをするために爪を伸ばす必要はありません。
ただし爪の長さについては、ネイルサロンならそのままで問題ないですが、セルフジェルネイルの場合は少し長めの方が塗りやすく持ちもよくなります。
ではその理由を、以下で詳しく解説していきます。
ネイルサロンに行くならそのままでOK
ジェルネイルをネイルサロンで施術してもらう場合、無理に自爪を伸ばしていく必要はありません。
爪は同じ速度で伸びるわけではないので、両手の爪の長さがバラバラで気になることも・・・。
でも、プロのネイリストがお客様の爪の状態に合わせて丁寧に下処理を行い、長さや形を整えてくれるので安心して下さい。
深爪や短い爪にコンプレックスを持っている方でも長さ出しなどのメニューで対応してもらえるので、事前に無理して爪を伸ばす必要はありません。
セルフなら爪の長さがあったほうが塗りやすい
セルフジェルネイルをする場合は、ある程度爪の長さがあったほうが塗りやすくなります。
爪が短かすぎると、ジェルが指先の皮膚にはみ出しやすくなったり、エッジ部分(爪先)が塗りにくいため、塗り方にある程度テクニックが必要になるためです。
ジェルネイルはエッジまでしっかりコーティングすることで持ちが良くなるため、深爪よりは少しでも長さがある方が綺麗に仕上がりやすくなります。
自爪の長さに余裕があるとアートやデザインの幅も広がるので、セルフネイル初心者の方は1mm程度でも爪を伸ばしてから塗るのがいいでしょう。
理想の爪の長さは「長さ出し」で叶う
理想の爪の長さを自爪で育てるには時間がかかるうえ、途中で折れてしまったり形が整わなかったりと悩むことも。
そんなときに便利なのが「長さ出し」という技術です。
これは、ジェルやアクリルなどの素材を使って自爪の先に人工的に長さを足す方法です。
短い爪でも長さ出しをすることで自分の好みの長さ・形に整えることができ、ネイルデザインの幅も広がります。
爪の形を美しく見せたい方や均一な長さにそろえたい方にとって、理想の指先をつくるための有効な手段と言えるでしょう。
長さ出しの種類
長さ出しにはいくつかの種類があり、それぞれ仕上がりの自然さや強度・扱いやすさに特徴があります。
ここでは長さ出しの代表的な方法と、そのやり方について詳しく紹介していきます。
ジェルネイルの長さだし
フィット感が良く軽い仕上がりなら「ジェルネイルの長さ出し」がおすすめです。
ジェルネイルの長さ出しは、フォームと言われるシール状の台紙を指先に装着して、そこを土台にしてジェルで長さを延長します。
ジェルの特徴である柔軟性があるため、装着したときのフィット感が高く自然なつけ心地で長さを出すことが可能です。
柔軟性が高い分、強度はやや劣るため、あまりに長いネイルはおすすめしません。5ミリ程度までの長さ出しの場合はジェルネイルがおすすめです。
■ジェルネイルの長さだしのやり方
- 自爪の先端に合わせてネイルフォーム(シール状の台紙)を装着します。
爪とフォームの間にすき間ができないようにしっかりフィットさせるのがポイントです。 - 通常のジェルネイルと同様にベースジェルを塗り、LEDまたはUVライトで硬化します。
- ビルダージェル(長さ出し用のジェル)を使って、フォームの上に爪の形を作っていきます。
厚みやフォルムを整えたらライトで硬化し、最後にファイルで形を整えて完成です。
アクリルの長さだし
強度や長さを重視するなら「アクリルの長さ出し」がおすすめです。
自爪では現実的ではないような長さを出したい場合は、アクリルスカルプチュアで長さを出すことをおすすめします。アクリルスカルプチュアはジェルよりも強度が高いので、自爪やジェルネイルよりも長さを出すことが可能です。
こちらもフォームを装着して、アクリルパウダーとリキッドを使用して成形し長さ出しを行います。
ネイルサロンによっては、アクリルスカルプチュアの施術を行っていない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
■アクリルの長さ出し
- 爪の先端に専用のネイルフォームを装着し、スカルプの土台を作ります。
フォームがずれていると形が崩れるため、中心をしっかり合わせて固定しましょう。 - アクリルリキッドに筆を浸し、アクリルパウダーを含ませてミクスチュア(樹脂)を作ります。
自爪からフォームにかけてミクスチュアをのせ、好みの長さと形に整えていきます。 - 自然乾燥でしっかり硬化したら、ファイル(爪用やすり)で厚みや形を整えます。
その後、表面をバフでなめらかにし、ベースジェルまたはトップジェルで仕上げます。
ネイルチップを使う「ポリジェル」の長さ出し
セルフなら「ポリジェルの長さ出し」がおすすめです!
フォームを使用したスカルプチュアは、難易度の高い技術でセルフネイルではなかなか難しいものです。サロンが近くにない、わざわざ行く時間がない、というセルフ派の方におすすめなのが、ポリジェルです。
ポリジェルはチューブ状の容器に粘度の高いジェルが入ったもので、それをフォームチップと呼ばれるチップの裏にポリジェルを出して、爪に装着してライトで硬化します。
硬化後、チップを外して自爪に装着されたポリジェルの先端の形や長さを整えて完成です。
ポリジェルも通常のジェルのように、クリアはもちろん様々なカラー展開があるので、土台を装着後にデザインを楽しむこともできます。
■ポリジェルの長さ出しのやり方
- 甘皮処理や表面のサンディング、油分除去などの下準備をしっかり行いましょう。自爪のカーブに合ったサイズのフォームチップを選びます。
- チップの内側に適量のポリジェルをのせ、スパチュラやブラシでなじませながら全体に均一に広げます。
このとき長さや厚みも整えておくのがポイントです。 - ポリジェルをのせたチップを自爪に密着させ、UV/LEDライトで硬化します。
チップを外したら、ファイルで形を整えて表面を滑らかに仕上げましょう。
自爪を早く伸ばす方法
「長さ出し」ではなく、自爪をきれいに伸ばしたいという方も多いのではないでしょうか。
爪の成長には時間がかかるものですが、日々のケア次第でスピードや質に差が出ることもあります。
ここでは、自爪を健康的に早く伸ばすための具体的な方法をご紹介します。
ハイポニキウムを保湿する
ハイポニキウム(爪裏の皮膚)をしっかりと保湿することでネイルベッドが伸びやすくなり、自爪も長く見えるようになります。
爪周りの皮膚が乾燥するとハイポニキウムが後退しやすくなるため、爪の育成に保湿は欠かせません。
■ハイポニキウムを保湿するやり方
- ネイルオイルを適量手に取り、爪の裏側やキワにやさしくなじませます。
- 指で円を描くようにマッサージしながら、ネイルオイルをハイポニキウムにしっかり浸透させましょう。
- 就寝前や手洗い後などの指先が乾燥しやすいタイミングで、1日に数回こまめに保湿ケアをします。
指先のマッサージで血行をよくする
自爪を早く伸ばしたいなら、指先のマッサージで血行を促すことがとても効果的です。
血流が良くなると爪の根元にある爪母(そうぼ)という爪を生み出す部分に栄養や酸素がしっかりと届くようになり、健康的な爪の成長をサポートしてくれます。
特に冷えやすい指先は血行が滞りやすいため、1日数分でもマッサージを習慣づけるのがおすすめ。
ハンドクリームやネイルオイルを使って、爪の周りや指の腹をやさしく揉みほぐすようにケアしてみましょう。
お風呂上がりなど体が温まっているタイミングに行うと、さらに効果的です。
■指先マッサージのやり方
- ネイルオイルやハンドクリームを用意し、手や指先が乾燥していない状態で行います。
乾燥したままだと摩擦で皮膚を痛めてしまうことがあるため、保湿した状態で行うのがポイントです。 - 爪の根元(爪母付近)を中心に、指の腹を使って円を描くようにやさしくマッサージします。
1本につき10〜15秒を目安にしましょう。 - 血流を促すように、指の根元から先端に向かってやさしくさするように揉みほぐします。
左右それぞれ5分程度を目安に続けてみてください。
爪に必要な栄養を摂取する
健康的な爪を育てるには、外側からのケアだけでなく内側からの栄養補給もとても重要。
爪はケラチンというたんぱく質でできているので、まずはたんぱく質をしっかり摂取することが基本です。
爪の生成をサポートするビタミン類やミネラルも欠かせません。
特に爪の細胞分裂を促すビオチン・血行を促すビタミンE・鉄分や亜鉛などのミネラルは、爪の栄養不足による縦線や薄さを防ぐ効果が期待できるでしょう。
これらの栄養素は、肉・魚・卵・ナッツ・緑黄色野菜などに多く含まれています。
毎日の食事でバランスよく取り入れることで爪の伸びが良くなるだけでなく、割れにくく艶のある爪を育てることができます。
爪を早く伸ばすための方法に関しては以下の記事でも詳しく解説しています!
https://www.nailjoshi.com/4255/
まとめ
ジェルネイルを楽しむうえで、自爪の長さはひとつの目安にすぎません。
ネイルサロンでは短いままでも施術してもらえますし、セルフネイルでも長さ出しを活用することで自分好みのフォルムを楽しむことができます。
長さ出しが難しい場合でも日々のケアや保湿やマッサージ・栄養補給を意識することで、自爪そのものを健康に育てることも可能です。
「爪が短いから」とネイルを諦める必要はありません。
今回ご紹介した方法を参考に、あなたに合ったやり方でジェルネイルを楽しんでみてくださいね。