大人になると色々な付き合いが増えてきますよね。例えば突然の訃報を受け、会社の上司の代わりに急にお通夜に行かなければならないこともあります。そんな時、派手なネイルをしていたらどうしますか?大人たるもの、さすがにそのままというわけにはいきませんよね。派手な爪をどうにかしなければならず、焦った経験がある人もいるのではないでしょうか。付けているのがマニキュアなら、除光液を買ってきて落としてしまえば問題ありませんが、ジェルの場合はネイルサロンに行ってオフしてもらわないといけません。時間に余裕があれば良いのですが、訃報は突然やってくることがほとんどです。普段からネイルをしている人は、そんな時に慌てることなくサッと対処できる方法があったら安心ですよね!今回は急なお通夜や葬儀に参列する時に、大人として最低限知っておきたい服装のマナーとネイル事情、また派手なネイルをしてしまっていた時の対処法をご紹介します。
葬儀でネイルは大丈夫?
現代は年齢に関係なくネイルをしている人がとても多く、その主流はジェルネイルです。ジェルネイルは美しいツヤと持ちの良さが人気ですが、落とす時に手間と時間がかかります。そのため、急な葬儀がありネイルサロンでジェルネイルをオフする時間がない時、ネイルをしたまま行くしかありません。そこで悩むのが「葬儀にネイルをしたまま行って良いのか?」ということです。結論から言えばネイル自体はNGではありません。もちろんベストはネイルをしていないことですが、近年はネイル人口が増えた影響もあってか、常識の範囲であれば大丈夫であることが多くなりました。ただネイルをしていく場合、やはり気を付けなくてはいけない点がいくつかあります。以下で、お通夜や葬儀では避けた方が良いNGなネイルの特徴をお伝えします。
●キラキラするネイル
例えばカラーがどんなに上品なベージュであっても、キラキラするラメやストーンが付いているネイルは、華やかさやパーティー感が出てしまうのでNGです。
●肌なじみの良い色以外のカラー
手元をぱっと見たときに目立つ色、例えば、赤や黄色などの原色や人体の色にない青系カラー、また明るいカラーなどはNGです。肌なじみの良いピンクやベージュ系ならとくに問題ありません。
●フレンチネイルやアートネイル
シンプルなフレンチネイルは一見問題なさそうですが、ネイルデザインとしての認識度が高く、ネイルしていることを強調してしまいます。また肌馴染みの良いカラーを使っていても、ワンカラー以外のアート、例えばべっ甲やマーブルなども避けた方がいいです。
●アニマル柄
数あるネイルアートの中でも特に避けるべきアートが「アニマル柄」。レオパードやゼブラ柄など普段ならとてもかわいいネイルアートです。しかし葬儀では、動物の殺傷をイメージさせる可能性があり相性は最悪です。必ずオフをするか完全に隠すようにしましょう。
派手なネイルがNGの理由
葬儀ではネイルをしていないに越したことはありません。しかし現代は、肌の色に近いシンプルなネイルなら特に問題ないとされています。では、派手なネイルは何故NGなのでしょうか?それはマナーの問題です。日本では葬儀の時に華美なメイクやファッションがマナー違反とされます。そのためネイルに限らず、メイクやアクセサリーも極力控えめなものを選ぶ必要があるのです。例えばメイクでいえば、普段から好んで赤い口紅をしている人も、葬儀の際には馴染みの良いピンク系にしたほうが良いでしょう。またピアスや指輪などのアクセサリーが好きな人は、サイズの大きなピアスやゴールドのものは避け、控えめにパールを付ける程度が丁度良いのです。葬儀とは故人を偲ぶために縁のある人々が集まるデリケートなところです。派手や爪や華やかなメイクを見て不快になる人も出てきます。たとえ、自分は気にしてない、気にならない、そう思っていたとしても、ご家族や他の参列者に対する配慮が必要な場所です。葬儀での派手なネイルはやはり避けた方が良いでしょう。
葬儀の参列にOKなネイルは?
では、マナー違反にならないネイルとはどんなネイルなのか、具体的にご紹介します。
●自爪に近く目立たない色
葬儀にネイルをしていく場合、確実に大丈夫なのは、クリアネイルやシアー感のあるピンク、ツヤ感のあるベージュも問題ありません。自爪に近く、清潔感があって印象も非常に良いです。
ちなみに、これらのネイルは普段ジェルネイルをしていて、オフが葬儀に間に合った人には特におすすめです!葬儀が終わった後はトップジェルを削って、そのままネイルアートを重ねてすることができます。ジェルをオフした後、そのまましばらく自爪でいるのは不安ですよね。クリアネイルやシアーネイルをしておいて、好印象を得るとともに爪を保護することもできますよ。
●フラットでシンプルなネイル
葬儀にネイルをしていく場合、フラットでシンプルなネイルが良いです。フラットなネイルとは、ラインストーンやネイルパーツなど、仕上がった時にネイルの表面が凸凹になるアイテムは使わないネイルです。凹凸感のあるネイルは目立ってしまいます。おすすめは、シンプルなワンカラーやグラデーションを肌の色に近い、ナチュラルなカラーで仕上げます。
ちなみに、長めの爪が好きな人は、自爪でいるよりもワンカラーやグラデーションでネイルをした方が良いです。自爪の状態で爪が長いということは、爪の白い部分が長いということですよね。残念ながら、自爪は短くキレイに切り揃えられていないと不衛生な印象を与えます。それであれば、ネイルをして伸びた爪の白い部分を隠してしまった方が、清潔感がありあます。ポイントは、指がそのままスッと伸びたようなナチュラルな色を選ぶことです。ネイルを塗った時に爪の白い部分は透けていてもOKです。葬儀の時に爪を短くしたくない人は、ベージュやピンクのマニキュアを塗って、清潔ときちんと感を出しましょう。
グラデーションも爪の白い部分がキレイに隠せます。ベージュや爪の色に近いピンクを選ぶと、より自然で品のある好印象な指先になります。
普段ジェルネイルをしている人が葬儀のためにイレギュラーにネイルをオフするとなるとその間に爪が折れたり欠けたりする可能性はとても高いです。また、オフしてみると爪がかなり伸びていることも・・・。そのため普段からジェルネイルをしている人は、葬儀の時もネイルすることをおすすめします!葬儀の参列にOKなネイルは、「肌の色に近いナチュラルな色のワンカラーかグラデーション」です。ネイルはマニキュアでもジェルネイルでも構いませんよ♪
派手なネイルがオフできない時の対処法は?
急な葬儀が入っても、ジェルネイルの場合はネイルを簡単に落とすことができません。そのためネイルサロンに行く時間がない人や、ネイルを付け替えたばかりでオフしたくない時は困りますよね。そんな時のために、ネイルをオフしないで済む対処法があるのでご紹介します。
●ベージュのマニキュアを上から塗る
ネイルがフラットなアートの時は、ベージュ系のシアー感のないマットタイプのマニキュアを選びます。もしもアートが透けてしまう場合は、一度白のマニキュアを塗ってからベージュを塗ると大丈夫なことが多いです。
ネイリストおすすめポイント:PROIDEA(プロイデア)カモフラネイルpetitは、お湯で剥がせるタイプのマニキュアのため、リムーバーが必要ありません。ジェルネイルの上から塗ることができるので、派手なネイルを隠すことができます。用事がすんだらジェルに影響することもなく、お湯ですぐに取ることができるのでおすすめです。
●ネイルシールを貼る
マニキュアを乾かしている時間もないような人は、ベージュのネイルシールを貼っていきましょう。今は冠婚葬祭用のシールも売っているので、すぐに対応できます。
ネイリストおすすめポイント:貼るだけマニキュア インココ 「セカンド ネイチャー」シリーズは、シールを貼るだけの超時短ネイルが叶うネイルシールです。爪やすりも付属されているので、その場ですぐに装着可能!マニキュアと違って臭いが出ないので職場でも気にせずネイルの上に貼って、隠すことができます。乾かす時間も不要で塗ムラの心配もありません。表面も滑らかで違和感なく仕上げることができます。
●凹凸のあるアートの指はテーピングして隠す
ストーンや凹凸のある指にだけテーピングを巻いてしまいます。その他の指はベージュのマニキュアやネイルシールで対応しましょう。フラットでないアートの場合、マニキュアやネイルシールを貼っても仕上がりに違和感が出てしまいます。
ネイリストおすすめポイント:テーピングには色々な種類があります。ネイルを隠すのに向いているテーピングのポイントは、1肌の色に近い、2伸縮性がある、3水に強い、4自着性がある、この4点です。4番目の自着性とは、テーピング同時でないとくっつかない性質のものを指します。なぜ自着性のものがおすすめかというと、通常のテーピングをジェルネイルの上に貼ると、剥がした時に粘着剤がジェルや指に残りベタベタするからです。その点、自着性のものはテーピングにしかくっつかないので、ベタベタが残ることがありません。
・テーピングがなければ絆創膏
テーピングがすぐに手に入らない場合は、絆創膏でもOKです。絆創膏を指先に巻いてしまい、ネイルを隠すのも気軽にできておすすめです。ただ隠したい指の本数が多い場合、絆創膏だらけの手を見た人は心配します。そのため絆創膏を使ってネイルを隠すのは2本~3本までにするのが良いです。伸縮性と防水性のある肌色のタイプを選ぶようにしましょう。
●黒の手袋をする
黒の手袋をするのも簡単な方法です。しかしお焼香のタイミングでは手袋を外すのがマナーです。遠目からでもわかるキラキラするアートや真っ赤なネイルなどの時は気を付ける必要があります。ただ手袋を外すのはお焼香のタイミングなので、至近距離で手元を見られるわけではありません。手袋がある場合、全てのアートやカラーの目立つネイルには、一番手っ取り早い方法である「絆創膏」を巻いてしまうのもありです。その上から手袋をしておけば完璧です!
喪服の準備が間に合わない時の服装
社会人になると会社の付き合いなどで、突然、お通夜や葬儀に行かなければならないことがあります。このような訃報は急に知ることが多く、出向く準備をする十分な時間がないまま参列することになり、困った経験がある人もいると思います。そのため、社会人経験が長くなるにつれ急な訃報にもすぐ対応できるように、人によっては常に喪服を社内に準備している人もいます。また男性であれば黒のネクタイをロッカーに忍ばせている人も多いです。しかし女性の場合、男性のようにネクタイを黒に変えれば良いというわけにはいきません。では女性は事前に喪服が用意できなかった場合、どのような服装でお通夜に向かえば良いでしょうか。以下で失礼にならない喪服以外の装いをお伝えします。
●黒・グレー・紺のワンピースかスーツで代用する
・スーツの場合
スーツがある場合は、パンツでもスカートでも問題ありません。インナーは装飾のない同系色のもので合わせるのが理想ですが、なければ白のシャツでも大丈夫です。
・ワンピースの場合
ワンピースの場合、暗いカラーでもドレッシーなものがあるので多少注意が必要です。ヒラヒラしたものや装飾があるもの、またノースリーブなどは避け、シンプルなデザインのものを選べば大丈夫です。もしノースリーブのワンピースしかなければ、上に同系色のジャケットやカーディガンを羽織りましょう。
このように喪服の用意が間に合わない時は、黒・グレー・紺など、できるだけ暗い色を着用するようにします。またスカートの丈は膝が出てしまうものは避けましょう。
●バックや身に付ける小物に気を付ける
・バック
バックは黒にします。金属の飾りがあるものや、光沢のあるエナメル素材は避けましょう。
・ストッキング
ストッキングは黒を履きましょう。肌色タイプでも問題ないこともありますが、大人のマナーとしては、黒のストッキングを履いていくのが間違いありません。
・アクセサリーや髪留め
アクセサリーはパールであれば問題ありません。その代わりパール以外のものは外して行きましょう。また髪が長い人は黒いゴムやクリップで髪をまとめておくと良いです。
このようにお通夜で小物を身に付ける場合は、光沢感のない控え目な「黒」を意識するようにしましょう。
まとめ
大人になるとあらゆる場面に対応しなくてはならないことが多くなります。相手に失礼がないように、また会社の上司や先輩に恥をかかせないためにも最低限のマナーを知っておくことは大切なことですよね。普段からネイルをしている人は、デスクの中にベージュのマニキュアやシールを忍ばせておいてはいかがでしょうか。