ネイルのサンディングとは?正しいやり方と爪への影響をネイリストが解説 | ネイル女子

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ジェルネイルを塗る前の下処理としてよく耳にするサンディング。
でも、実際にどんな作業なのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

サンディングとは、爪の表面をやすりで軽く削ってジェルの密着を高める工程のこと。
正しい方法で行えば、セルフネイルでもきれいな状態が長持ちします。

ただしやり方を間違えると、爪が薄くなってしまうこともあるので注意が必要です。

この記事では、サンディングの意味やタイミング・使う道具やおすすめのノンサンディングジェルなど、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

セルフでジェルネイルをしている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

ネイルのサンディングとは?

スポンジファイルでサンディングをしている様子

ネイルのサンディングとは、爪の表面を専用のやすりなどで軽く削って整える工程のことです。
目的は、ジェルやアクリルなどのネイル素材をしっかり密着させて剥がれにくくすることにあります。

とくにジェルネイルでは爪にツヤが残ったままだと表面がツルツルしていて密着しにくくなってしまうため、あえて爪の表面をマットに整える必要があります。
このときに使う道具や力加減によって仕上がりや爪への負担が変わってくるので、正しい方法で行うことが大切です。

サンディングはセルフネイルでもよく行われる下処理のひとつですが、やりすぎると自爪を薄くしてしまう原因にもなります。
爪の健康を守りながらネイルを長持ちさせたい方は、サンディングの意味ややり方をしっかり理解しておくと安心ですよ。

サンディングに使う道具

ネイルファイルやスポンジファイルなどネイルケア道具が並んでいる

サンディングを正しく行うには、用途に合った道具を選ぶことが大切です。
とくにセルフネイルでは、爪にやさしい道具を選ぶことでトラブルを防ぎながらジェルの持ちを良くすることができます。

ここでは、サンディングによく使われる「スポンジファイル」と「ゼブラファイル」の特徴や、どんな場面で使うのが適しているのかをわかりやすく解説していきます。
それぞれのグリッド数についても触れながら、選び方のポイントをお伝えしますね。

スポンジファイル

スポンジファイルは、クッション性のある柔らかい素材でできたネイル用のやすりです。
サンディングの中でも自爪の表面をやさしく整えるのに適しており、セルフネイル初心者にも扱いやすいのが特徴。

使用されるグリッド数(G)は180〜220G程度が一般的で、爪のツヤを軽く消すのにちょうど良い粗さです。

表面をやさしくこするように使えば、ジェルがしっかりと定着しやすくなります。
硬すぎず柔らかすぎない質感のおかげで、削りすぎのリスクが少ないのもポイント。

ネイル検定でも使用されることが多く、セルフでもサロンでも幅広く使われている道具です。
プレパレーションやノンサンディングジェルを使う前の軽い下処理にも向いているので、1本持っておくと便利ですよ。

ゼブラファイル

ゼブラファイルは板状のしっかりしたネイルファイルで、爪の形を整えたり表面を均一にするのに使われます。
「ゼブラ」という名前は白とグレーの縞模様が由来で、プロのネイリストなら誰もが持っているような定番のアイテムです。

グリッド数は100〜180Gが多く、数字が小さいほど目が粗く削る力が強くなります。
サンディングでは180G前後を使うと、爪表面のツヤを適度に落としてジェルの密着を高めることができます。

スポンジファイルよりも硬さがあるため、爪の凹凸をしっかり整えたいときやスカルプやチップ装着時の下処理にもぴったり。

ただし力を入れすぎると自爪を削りすぎてしまうことがあるので、軽い力で一定方向に動かすのがポイントです。
正しい使い方をすれば、セルフネイルでもプロのような仕上がりに近づけますよ。

サンディングはいつするの?

セルフネイルを楽しむ女性の写真

サンディングは、ジェルネイルをより美しく長持ちさせるための大切な工程です。
とくにジェルを塗る前やオフのときなど、ネイルの仕上がりや持ちに関わるタイミングで行われます。

しかし、すべての工程で必ずしも必要というわけではなく、場面に応じて正しく判断することが大切です。
ここでは、サンディングが必要になる具体的なシーンについてわかりやすくご紹介していきます。

ベースジェルを塗る前に

ベースジェルを塗る前のサンディングは、ジェルの密着を高めるためにとても重要なステップです。

爪の表面にほんの少し傷をつけることでベースジェルがしっかり絡みやすくなり、剥がれにくくなります。
この作業を省いてしまうと時間が経つにつれて浮きやすくなったり、ジェルが定着せずに一部分だけ剥がれてしまうこともあるので注意しましょう。

とくにセルフネイルでは、丁寧にプレパレーション(下処理)を行うことで仕上がりのもちに大きな差が出てきます。

使う道具は180G程度のスポンジファイルがおすすめ。
表面を軽くこすって爪の光沢を取るくらいで十分なので、削りすぎには注意してやさしく行いましょう。

サンディングをしないとどうなるの?という疑問はこちらで解説しています!

ジェルネイルをオフする時

ジェルネイルをオフする際のサンディングは、表面のトップジェルを削ってアセトンが浸透しやすくするために行います。

トップジェルは非常に密度が高く、ツルツルとした質感が特徴。
そのままアセトンで溶かそうとしても、ジェルに浸透しにくく時間がかかってしまいます。

アセトンを使う前に軽くサンディングを施して表面を曇らせることで、オフ剤が内部までしっかり浸透しやすくなりますよ。

このときに使うのは100〜150G前後のゼブラファイルが一般的。
削りすぎると地爪を傷つけてしまう可能性があるため、カラー層まで深く削らないようトップジェルだけを削るイメージでやさしく動かすことが大切です。

オフ前のひと手間で、爪への負担を最小限に抑えながらスムーズな除去ができるようになりますよ。

スカルプや長さ出しをする時

スカルプやチップで爪の長さ出しをする際にも、サンディングは欠かせない工程です。
土台となる自爪に適度なザラつきを与えることで、スカルプ用のジェルやアクリル、チップがしっかり密着しやすくなるからです。

爪表面がツルツルのままだと接着が弱まってしまい、浮きやはがれの原因になることもあります。
このときは180G程度のスポンジファイルを使用し、爪全体をやさしく整えるようにサンディングしましょう。

グリッド数が細かすぎると表面が滑らかになりすぎてしまうため、適度な粗さを選ぶのがポイントです。
スカルプや長さ出しは持ちの良さが求められる施術だからこそ、下処理としてのサンディングを丁寧に行うことが仕上がりを左右します。

初心者さんもこの工程を省かずに、丁寧に準備してみてくださいね。

硬化後に直したい時

ジェルを硬化させたあとに凹凸が気になったり、パーツの配置を調整したくなったりすることもありますよね。
そんなときに役立つのが、硬化後のサンディングです。

トップジェルやカラージェルの表面にファイルをかけてなめらかに整えることで、仕上がりのクオリティがぐっと上がります。
ミラーアートを施す前にも、表面を均一に整えておくと光の反射が美しくなるのでおすすめ。]

ただし削りすぎるとカラーが透けたりジェルが薄くなったりしてしまうので、必要な部分だけをやさしくサンディングするのがポイントです。

サンディングの正しいやり方

スポンジバッファーでサンディングを行っている写真

サンディングを正しく行うことで、ジェルの密着力が高まり、ネイルの持ちがぐっと良くなります。
逆にやりすぎてしまうと、爪を傷めてしまうことがあるため、丁寧に行うことがポイントです。

  1. 【適したファイル選び】
    180G程度のスポンジファイルを使用するのが一般的です。
    これは自爪への負担が少なく、必要な表面処理だけを行えるためです。
  2. 【爪の形を整えたあと、軽く全体をこする】
    爪の根元から先端に向かって、力を入れずにやさしくファイルを動かします。
    何度も同じ場所を削らないようにしましょう。
  3. 【表面が白っぽく曇るくらいでOK】
    ツヤがなくなり、全体が均一に曇れば十分にサンディングできています。
    削りすぎに気を付けましょう。
  4. 【ダストをしっかり取り除く】
    表面に粉が残っていると、ジェルの定着を妨げる原因になります。
    ダストブラシやエタノールで丁寧に取り除きましょう。

人差し指にサンディングが施してある写真。

【注意点】
削りすぎると爪が薄くなってしまい、弱くなる原因になります。
ファイルの圧は最小限にとどめ、必要以上にこすらないよう注意しましょう。

もし爪表面に凹凸ができてしまった場合は、バッファーでやさしく整えると仕上がりがきれいになります。

サンディングは「軽く・丁寧に」が基本。
工程の意味を理解して行えば、自爪を守りながら美しいネイルを長持ちさせることができますよ。

ノンサンディングジェルとは?おすすめも紹介

すべてのジェルがサンディング後にジェルを塗るわけではありません。
サンディング不要のノンサンディングジェルを使用することで自爪を全く傷つけずにジェルネイルを楽しむことができます。

以下では使いやすいノンサンディングジェルをご紹介していきます。

シャイニージェルスーパーベース

しっかり密着して持ちが良いのに、オフはぺろんと剥がれる国産のベースジェルです。
弱酸性で爪に優しいのも魅力で、爪が傷みにくくなっています。

グレースジェルベース

サンディング不要ですがしっかり密着し持ちがよく、強酸を含んでいません。
ネイルサロンでよく使用されていることもあり、リーズナブルな価格で使いやすいベースジェルです。

ダイソーBRGジェルネイル2ベースコート

ダイソーのベースジェルの公式サイトスクリーンショット

引用:https://jp.daisonet.com/products/4580795950026

100均のジェルにもノンサンディングジェルはあります。
110円で手に入るので、試しにノンサンディングジェルを使ってみたい方におすすめです。

・商品名:BRG ジェルネイル 2ベースコート
・価格:110円
・URL:https://jp.daisonet.com/products/4580795950026

まとめ:正しい道具と方法でセルフネイルも長持ち♪

ネイルが施された手を重ねている写真

サンディングは、自爪とジェルネイルの密着力を高めるための大切な工程です。

爪の表面を適度に整えることでジェルがしっかり定着し、セルフネイルでもきれいな状態が長く楽しめるようになります。

使用する道具やタイミングや方法を正しく理解していれば、爪へのダメージを最小限に抑えることも可能です。
最近ではサンディング不要のベースジェルも増えてきており、自爪を守りながらジェルネイルを楽しみたい方にとっての強い味方になるでしょう。

セルフでジェルネイルをしているけれどすぐに浮いてしまったり、ジェルの持ちが悪いと感じている方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてくださいね。

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