100円ショップでのジェルネイル販売やネットでのセルフネイラー向け商材の増加によって、セルフネイルでジェルネイルをする人が増えています。セルフジェルネイルをしている多くの人が大変に感じる工程は「ジェルオフ」ではないでしょうか。ジェルの表面を削ってアルミに巻き、プッシャーでこそぎ落とすという工程はネイリストもセルフだと時間がかかるのですからセルフネイラーさんはなおさらでしょう。そんなときにおすすめなのが、ジェルオフが時短できる便利なアイテム「剥がせるジェル」です。今回の記事では、セルフネイルでおすすめの剥がせるジェルについてお話をしてまいります。使い方や剥がし方、付けているときの注意点にも触れていきますので剥がせるジェルの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。また、後半では正しいジェルオフの仕方を解説しています。正しいやり方でジェルオフを行い、削り過ぎなどで自爪が傷つくことのないようにしましょう。
剥がせるジェルって何?
剥がせるジェルとは、付けたジェルネイルがシールのように剥がしてオフができるのが特徴のネイルアイテムです。剥がせるジェルには2種類あります。1つはピールオフジェルというアイテムで、ベースジェルの代わりに塗ることで剥がしてオフできるようになります。ベースジェルとしてピールオフジェルを使うだけなのでその後はお好みのカラージェルを塗ってアートも好きなようにすることができます。もう1つは「HOMEIウィークリージェル」のようなワンステップジェル(サンディング・ベースジェル・トップジェル・拭き取り不要のカラージェル)で、剥がしてオフができるタイプです。ピールオフジェルの持ちは1日~数日間ですが、HOMEIは1週間ほど付けていられるのが特徴です。アート向きのジェルではないですが、ワンカラーが好きな方はとにかく時短でジェルをしたい方に人気のジェルです。では、詳しく剥がせるジェルのメリット・デメリットについて解説していきます。
●メリット
- オフが楽ちん
- 自爪が傷みにくい
・オフが楽ちん
1つ目のメリットとしてオフが楽ちんというのが挙げられます。シールのように剥がせるのでオフに必要なものもありません。セルフジェルネイルをしている人にとって、面倒に感じることが多いジェルオフの工程を大幅に時短できるのがピールオフジェルのいいところです。オフが楽なので頻繁にデザインを変えたい人には特におすすめです。また、休日中だけジェルをしたい方もジェルオフの工程を気にせず使えるので便利なアイテムでしょう。
・自爪が傷みにくい
次に、自爪が傷みにくいこともメリットです。ピールオフジェルはサンディング不要なので自爪をスポンジバッファーで削らなくていいだけでなく、オフをするときにアセトン入りのジェルリムーバーを使用しなくていいことも理由です。アセトンは自爪や皮膚の油分水分を奪って乾燥させてしまうのであまり自爪にとっていいものではありません。それを使用せずにオフできるのでメリットと言えるでしょう。
●デメリット
- 持ちは良くない
- 剥がすときに自爪を傷つける可能性がある
・持ちは良くない
まず、持ちが良くないというのがデメリットです。このデメリットはオフが楽というメリットの裏返しになりますが、リムーバーなどのオフ剤なしで剥がせるので日常的な衝撃で剥がれたり欠けたりしてしまうこともあります。ピールオフジェルは1日~数日で剥がすという前提で作られているので長く持たせようとするのはあまりおすすめできません。というのも、どこかに浮きがある状態になったままつけっぱなしにしているとグリーンネイルという爪が緑色に変色してしまう爪の病気になってしまう可能性が高まるためです。グリーンネイルになるとジェルをお休みしなければならなくなるので注意が必要です。
・剥がすときに自爪を傷つける可能性がある
もう1つのデメリットは、剥がすときに自爪の表面剥がれて傷つけてしまうことがある点です。剥がすときにベリッと勢いよく剥がしてしまうと、自爪の表面が一緒に薄く剥がれてしまうことがあります。せっかくサンディング不要で自爪を削らなくても使えるのに自爪が傷ついてしまうのはいただけないので注意しましょう。もしピールオフジェルを使っていてもなかなか剥がれない場合は、通常のジェルオフと同じように少し表面を削り、ジェルリムーバーを使うようにしてくださいね!
ピールオフジェルの使い方
ピールオフジェルの魅力や注意点がわかっていただけたでしょうか。こちらの項目では、ピールオフジェルを使ったジェルネイルの仕方についてお話をしてまいります。
●用意するもの
- ピールオフジェル
- カラージェル
- トップジェル
- 硬化用ライト
●下準備
- エメリーボードで自爪の長さと形を整えます。
- 甘皮をふやかすためにキューティクルリムーバーを爪の生え際に塗布します。
- メタルプッシャーで甘皮を押し上げていきます。
- キューティクルニッパーで甘皮と爪先の角質を除去します。
- サンディングは不要なので、ダストを落としたら消毒用エタノールで自爪表面の油分除去をして下準備が完了です。
●やり方
- ピールオフジェルを塗ってライトで硬化します。
- カラージェルを1度塗りしてライトで硬化。
- 色ムラにならないようにカラージェルを2度塗りしてライトで硬化します。
- アートをしたい方は通常通りアートを行います。
- トップジェルで爪全体をコーティングしてライトで硬化したら完成です。
・外し方
オフをするときは爪の根元側からオレンジウッドスティックのような先の尖ったものでジェルと自爪の間に隙間を作ります。そのまま勢いよくペリッと剥がすと自爪の表面を薄く一緒に持っていってしまうことがあるため、水やお湯につけて滑りを良くしてオフするのがおすすめです。もし全然剥がれない場合は通常通りのジェルオフを行ってくださいね。
・付けているときの注意
ピールオフジェルはオフが簡単なぶんちょっとした衝撃でも取れやすく、特にお風呂やサウナなどの水や汗にずっとさらされる状況になると取れてしまいやすいです。髪を洗うときに引っかかってしまって取れてしまうということがあるので気をつけてくださいね。
おすすめのピールオフジェル
ピールオフジェルのメリット・デメリット、使い方などについてわかっていただけたかと思います。ネイリストが選ぶおすすめの剥がせるジェルネイルをご紹介します。
ネイル工房 ピールオフ ベースジェル “ペロリン”
セルフネイラー向けのネイル用品メーカーネイル工房のピールオフジェルです。持ちは1週間と長めなのでジェルネイルのデザインを頻繁に変えたいという方にもおすすめです。健康な爪向きの「EASY」とサンディングなどで傷がついている爪に使える「SUPER」など自分の爪の状態に合ったものを選択ができます。
PRE GEL ピールオフジェル
ネイルサロンでも使用していることが多い、プリジェルのピールオフジェルです。しっかりと持ちの良さもありながら剥がすときには綺麗に剥がれるのが魅力といえます。
HOMEI ウィークリージェル
サンディング、ベースジェル、トップジェル、拭き取り不要で使えるカラージェルです。カラーの種類豊富でつけ心地は軽いのが特徴です。ペリペリと剥がしてオフすることができ、自爪を傷つけることがありません。
正しいジェルオフの仕方
一般的なジェルを使用している場合はもちろん、ピールオフジェルを使っているときでもジェルオフが必要になることはあります。そんなときは正しいジェルオフのやり方で自爪にできるだけ負担をかけずにオフするようにしましょう。
●用意するもの
- メタルプッシャー
- ネイルファイル(180G)
- アルミホイル
- コットン
- ジェルリムーバー
- キッチンペーパーか新聞紙
●下準備
- アルミホイルは指が巻ける大きさにカットしておきます。
- コットンは爪の一回り大きいサイズにカットします。
- 削りカスがたくさん出るので机の上にキッチンペーパーか新聞紙を敷きます。
●やり方
- ネイルファイルでジェルの表面を削ります。トップジェル、カラージェルまで削りましょう。最初はわかりにくいので削りすぎないようによく確認しながら削ってください。
- 削ったらコットンにジェルリムーバーを染み込ませ、爪の上に置きます。
- 揮発したりコットンがずれてしまったりしないように素早くアルミホイルで指を巻きます。
- 10分ほど時間をおきます。
- 1本ずつアルミホイルを外してメタルプッシャーでベースジェルをこそぎ落としていきます。もしポロポロとジェルが落ちない場合は溶かし足りないのでもう1度コットンを置き、アルミで巻いて時間を置きましょう。
- 綺麗にジェルが落とせたらジェルオフ完了です。
剥がせるジェルで時短しよう
いかがでしたか?今回の記事では、セルフネイルでおすすめの剥がせるジェルについてお話をしてきました。剥がせるジェルは2パターンあり、ピールオフジェルとも呼ばれるベースジェルの代わりに使用して剥がせるようになるジェルと、HOMEIウィークリージェルのようにカラージェル、トップジェルも不要のものがあります。ジェルオフの時間を時短したい方や、1日~数日だけジェルネイルをしたい方にはベースジェルの代わりに使えるピールオフジェルがおすすめです。より簡単に時短でネイルを仕上げたい、ワンカラーがお好きな方にはHOMEIウィークリージェルのようなジェルが便利でしょう。剥がせるジェルのメリット・デメリットも紹介しました。オフが楽なことがメリットである反面、取れやすいということでもあるので人によっては取れやすいことがデメリットに感じることがあるかもしれません。1週間程度は楽しみたいという場合はHOMEIをおすすめします。後半では、正しいジェルオフの仕方についてお話をしてきました。ピールオフジェルも場合によってはきちんとジェルオフの工程をしなければならないくらい剥がれにくいことがあるため、正しいオフの仕方は知っておきましょう。自分に合っているタイプの剥がせるジェルを使用して、ジェルネイルを楽しんでくださいね。