近年、介護施設でのネイルボランティアが注目されています。
では、ネイルボランティアとはどのような仕事内容なのでしょうか?
今回の記事では、介護施設のネイルのボランティアの仕事について、また、ボランティアとは違って福祉ネイリストという仕事もありますのでどんなことをするのか、ネイルボランティアとの違いなどをお伝えします。
ネイルボランティアとは
ネイルボランティアとは、主に介護施設などでネイルケアやカラーリング、ハンドトリートメントなどの施術を無償で行うことです。
高齢になっても綺麗でいたいという気持ちがあります。
そういった気持ちに応えたり叶えたりすることのできるボランティアで、非常にやりがいがあります。
ちなみに私は、高齢者に対してではありませんが、ネイルスクールに通っていた頃、抗がん剤治療で爪が変色してしまった方にナチュラルピンクのカラーリング施術をしたことがあります。
ワンカラーのシンプルなネイルでしたが「綺麗な見た目になってうれしい」と喜んでもらえたことが今でも忘れられない経験になっています。
ボランティア先の見つけ方
ネイルボランティアをしている法人はまだまだ少ないです。
そのため、ネイルボランティアをしてみたいと思ったら、自分自身で活動先を見つけることが必要になります。
ハードルが高いように感じるかもしれませんが、善は急げと言いますので行動に移してみましょう。
まずは親戚や友人に介護施設で勤務している人がいれば、ネイルのボランティアができないか聞いてみるのがおすすめです。
身近に介護職の方がいない場合には、近くの高齢者施設に足を運んだり問い合わせたりしてみるのが良いでしょう。
1度ボランティアをすることができたら、SNSやブログで情報を発信して周知することが大切です。
介護施設でネイルボランティアする場合の注意事項
介護施設でネイルボランティアする場合の注意事項をお伝えします。
相手の体調や身体の状況に合わせる
自分と同世代や近い年代の人への施術と違う部分があることが多いです。
例えば指がしっかり伸びないことがあったり、力を抜きにくかったりすることが考えられます。
また、施術中にじっとしているということが難しい場合もあります。施設スタッフの助言やサポートを受けながら行いましょう。
ボランティアであるという線引きをす
無料でボランティアとしてできるのはここまでという線引きはしっかり最初から行いましょう。
この後に解説しますが、ネイルボランティアに近い内容を仕事として行う「福祉ネイリスト」という職業もあります。
自分はボランティアで行うのか、仕事にしたいのかをよく考えておくと良いです。
自分のペースで活動する
ボランティアは自分の生活を大事にした上で、まだ残っている余裕の中で行うことが望ましいです。
仕事やプライベートで精一杯の時にはボランティアをするのはお休みし、自分の時間を大切にしながら行いましょう。
施設のルールを守る
施設ごとにルールは違っています。
たとえボランティアとして関わるのが1日だけであったとしてもその時間はしっかりルールを守ることが信用にも繋がります。
無料でもしっかり施術する
ボランティアは当然ですが報酬は出ません。
それは承知でしているのですし、ネイリストとして施術をするのであれば責任を持ってしっかりと行いましょう。
ネイルのスキルを活かすには?
セルフネイルを続けているとだんだんと技術力がアップしていきますし、他の人にも施術したいという意欲が湧いてくることがありませんか?
また、もともとネイリストとして働いていたけれど別の仕事に転職した人であれば、自分のスキルを活かしたいと考えている方もいるはずです。
前項では、ネイルボランティアについて解説しましたが、他にもスキルの活かし方があるのでお話していきます。
培ってきたネイルスキルの活かし方としておすすめなのは、以下の4つです。
- 介護施設でネイルボランティアをする
- 家族や友人にネイル施術をする
- ネイルチップ販売を行う
- SNSでお客様を募って施術する
ネイルボランティアをする
前項でも解説しましたが、ネイルボランティアとは、美容系ボランティアの1つです。
中でも介護施設のネイルのボランティアというのは、老人ホームの入居者やデイサービスセンターの利用者に対して無償でネイルケアやカラーリングの施術をすることです。
高齢者を対象に行うので凝ったネイルアートやジェルネイルをすることよりも1人10分程度の時間でネイルケアやハンドトリートメント、カラーリングをすることが喜ばれます。
家族や友人にネイルをする
自分の親や子供、友人、恋人のネイルを整えたりジェルネイルをしたりするのもおすすめです。
自分の家に招くか、相手の家で施術ができるのであれば場所代もかかりません。
気をつけたいことは、最初のうちは自分がやりたいからだったり技術向上のための練習だったりしたとしても、継続して施術するなら無料で行うことはやめたほうがいい点です。
必ず材料代だけでもいただくようにすると、トラブルになることを防ぐことができます。
友人に施術する場合の料金設定の仕方についてはこちら↓の記事を参考にしてください。
https://www.nailjoshi.com/55118/
ネイルチップ販売をする
インスタグラムでネイルチップ作品を紹介したり、ハンドメイド通販サイトに登録したりしてネイルチップの販売をするのもおすすめです。
ネイルチップ販売をする自分の空いている時間に趣味として楽しみながらできるのがメリットです。
ただし、売上で利益を出すことを考えていく場合には、技術力やトレンドアートを取り入れたデザイン力が必要になっていきます。
ネイルチップの作り方や必要なものはこちら↓の記事で紹介しています。
https://www.nailjoshi.com/55118/
SNSでお客様を募る
ネイリスト検定1級やジェルネイル検定上級を持っていたり、ネイルサロンでの勤務経験があったりする方であれば、SNSでお客様を募ってレンタルスペースで施術をするというのもおすすめです。
サロンを開業するわけでないので初期費用は自分の道具代程度で済みます。
ただし、見ず知らずの人とのお金のやり取りが発生するので、緊張感や手軽さは少しなくなっていきます。
とはいえ、サロンで働くよりも時間が自由にできるのでおすすめの活かし方ではありますよ。
美容ボランティアとは
そもそも美容ボランティアとはどんな活動なのか、説明していきます。
美容ボランティアとは、ネイルに限らず、ヘアカットやメイクを無償で行うことです。
ヘアカットは美容師のボランティアですが、児童養護施設や災害に見舞われた地域で行うことが多いです。
子どもたちの髪をカットして清潔にしてあげるだけでなく、美容師になりたいという夢を与える機会にもなります。
他にも、海外での美容師育成などのボランティアもあります。
ネイルのボランティアの活動場所の多くは介護施設で、入居者や利用者の「ずっと綺麗でいたい」という気持ちを叶えるものです。
福祉ネイリストとは
では、福祉ネイリストとは、どのような活動でしょうか?
福祉ネイリストは、「福祉ネイル」をする一般社団法人日本保健福祉ネイリスト協会に所属するネイリストのことです。
「福祉ネイル」とは、高齢者や障害などを抱えている人に対して行うネイル施術全般を指します。
ネイルサロンには足を運べない方が大半になるので、施設や個人の依頼者のところを訪問してネイルを行います。
価格はネイリストや施術内容によって異なりますが3000円程度のことが多いようです。
施術時間はかねがね20分で、マニキュアを仕上げたりハンドトリートメントを行ったりします。
福祉ネイリストとネイルボランティアの違い
福祉ネイリストは有料であること。
そして、一般社団法人日本保健福祉ネイリスト協会の認定校が行う講習を受けてディプロマをもらっていることが違いです。
福祉ネイリストと一般的なネイリストとの違い
一般的なネイリストはサロンに来てくださったお客様に対してジェルネイルやネイルケア、ハンドトリートメントなどの施術をします。
ネイルを美しくする技術やアートの仕上がりの綺麗さを求められることが多いです。
対して福祉ネイリストは、美しさやアートも大切ではありますが、それぞれのお客様に合った施術の仕方やお声がけの内容などにも重きが置かれることも。
身体的特徴や精神の状態に合った施術をすることが大切です。
ネイルボランティアをしてみませんか
いかがでしたか?今回の記事では、介護施設でネイルのボランティアをすることについてお話をしてきました。
美容ボランティアの1つであるネイルボランティアは主に高齢者施設に行ってネイルケアやハンドトリートメントを無料で行うことです。
高齢者の方一人ひとりの身体的特徴や心の状況に合わせたネイル施術を行うことが大切です。
セルフネイルやネイリストの経験で培ったネイルの技術を活かすには様々な方法があります。
ぜひ自分自身にあった方法を見つけてネイルライフを楽しんでくださいね!