爪の基本のお手入れとして代表的なのが「甘皮処理」。
甘皮を処理するだけで指先に清潔感が出てネイルの見映えもより美しくなります。
でもセルフでやるには、
「甘皮処理って難しそう…」
「処理の仕方が分からない」
「道具って何を使えばいいの?」
そんな不安や疑問を持っている人もいるのではないでしょうか?
実は甘皮処理は自宅で誰でも簡単にできるんです!
今回は、セルフでできる甘皮処理の方法をご紹介していきます♪
- 爪の甘皮処理をしたほうがいい理由
- ・ネイルの持ちが良くなる
- ・指先がキレイに見えるようになる
- 甘皮処理の頻度とタイミング
- ・甘皮処理の頻度は月1回程度でも十分
- ・甘皮が伸びてきたタイミングでケアするのがベスト
- セルフで甘皮処理をする時の注意点
- ・甘皮を切りすぎないようにする
- ・力加減に気を付ける
- ・頻繁にやりすぎない
- ・甘皮処理の後は必ず保湿ケアをする
- 甘皮のセルフケアに必要なもの
- ・本格的な甘皮処理に必要な道具
- ・自宅にあるもので代用する場合
- 正しい甘皮処理のやり方
- 1.甘皮にキューティクルリムーバーを塗る
- 2.お湯に手を浸し、甘皮をしっかりと柔らかくする
- 3.甘皮を押し上げていく
- 4.爪表面の薄皮(ルースキューティクル)を取り除いていく
- 5.押し上げた甘皮が硬く角質化していたら、キューティクルニッパーでカットする
- 6.ネイルオイルで保湿
- ネイルケアでよくある質問
- ・ネイルサロンで甘皮ケアだけできる?
- ・ジェルネイルをしていても甘皮ケアできる?
- ・ジェルネイルの下準備は他に何をする?
- まとめ
爪の甘皮処理をしたほうがいい理由
甘皮には、爪と皮膚の間から細菌が入らないように、また爪の根本の白い部分(爪半月)を保護する役割があります。
だからといってケアをしないでいると、乾燥によって甘皮がカチカチになっていき、爪や周りの皮膚に必要な水分まで奪っていくことに・・・。
伸びた甘皮を放置すれば爪やその周辺の皮膚も乾燥し、ささくれや二枚爪の原因にもなります。
しかし「甘皮を処理するのは良くないと」聞いたことのある人もいるかもしれません。
たしかに甘皮を処理しすぎるとそこから菌がはいったり、炎症を起こすこともありますが、これは「甘皮ケアのやり過ぎ」や「間違った方法で行うこと」が良くないということなので安心して下さい。
健康的な爪を維持するためにも、甘皮は適度に処理するのがおすすめです!
甘皮処理をする理由としてお伝えしたい点は他にもあります。
ネイルの持ちが良くなる
甘皮を処理することで、ネイルがきれいに長持ちするようになります。
甘皮をケアしない状態でジェルネイルを塗ると、ジェルが浮きやすくなったり剥がれやすくなります。
ジェルが浮いてしまう原因は「ケア不足」によるものが一番多いです。
甘皮処理は特にネイルの持ちに関係してくるので、念入りに行ってくださいね!
指先がキレイに見えるようになる
甘皮処理をしている爪としていない爪では見映えが全く違います。
甘皮を処理した爪は長く見えるようになり、同時に指先もキレイに見えて一石二鳥です!
普段からネイルをしない人でも甘皮処理をしているだけで清潔感のある指先を作ることができるので、ぜひやってみてください。
甘皮処理の頻度とタイミング
健康な状態を保ちながらケアをするのに大切な、甘皮処理の頻度とタイミングをお伝えします。
甘皮処理の頻度は月1回程度でも十分
甘皮処理は月1回程度の頻度で十分です。
甘皮は爪を守る役割を持っており、やりすぎると爪の根元が乾燥しやすくなって逆にささくれの原因になります。
月1回の適度なケアを続けることで、指先がスッキリとした印象になります。
甘皮を適切に処理することでネイルの密着が良くなり、ポリッシュやジェルネイルの持ちも良くなります。
セルフケアの場合は、無理に押し上げたり切りすぎたりせず、ふやかして優しくケアしましょう。
甘皮が伸びてきたタイミングでケアするのがベスト
甘皮処理のベストなタイミングは、甘皮が伸びてきた時です。
甘皮が爪の根元を覆いすぎると、指先の印象がくすんで見えてしまうためです。
適度に甘皮を処理することで、健康的で美しい指先に見えるようになります。
また、甘皮が伸びすぎると、爪の成長を妨げたりネイルの密着を悪くしたりすることも。
無理に毎回処理するのではなく、甘皮が伸びて爪の生え際が隠れ始めたらケアするのが理想的です。
自分の爪の状態を見ながら、適切なタイミングでケアを行ってくださいね!
セルフで甘皮処理をする時の注意点
セルフで甘皮処理をする場合は、主に3つの注意点があります。
それぞれ詳しく解説するので、気を付けながら行うようにしましょう。
甘皮を切りすぎないようにする
甘皮を処理するにあたって気になるのは、ニッパーを使う際にどこまで切って良いのか?ということではないでしょうか。
切る場合の目安として「固く角質化している甘皮は切る」と覚えておいて下さい。
甘皮が薄く皮膚との境がわかりにくい場合や、甘皮のラインが整っていてキレイな場合はわざわざカットする必要はありません。
甘皮の役目は雑菌が入るのを防ぐというものです。
そのため切りすぎてしまうと爪の根元から雑菌が入り込んでしまうことになります。
爪や甘皮周りのトラブルのもとになる可能性もあるので注意しましょう。
また、痛みを感じたらすぐにやめましょう。
甘皮の厚みや量には個人差があります。
取れている感じがしないからと言ってグイグイとやり過ぎると痛みが出ることがあります。
爪周りの硬く角質化した部分のケア方法はこちらの記事で解説しています!
力加減に気を付ける
甘皮を押し上げる時の力加減には十分注意しましょう。
自爪の方向に力がかかってしまうと自爪に傷が入ってしまう原因になります。
また、甘皮を押す力が強すぎるのもよくありません。
特にプッシャーを使っている時は皮膚を切ってしまうこともあるので優しい力で押し上げましょう。
頻繁にやりすぎない
前述した通りケアの頻度は「甘皮が伸びてきたら行う」です。
ジェルネイルをしているなら3週間〜4週間に1回、付け替えるタイミングで行うので十分です。
ただし、ささくれができてしまったときなどは、その部分だけをキューティクルニッパーでカットするようにしましょう。
甘皮処理の後は必ず保湿ケアをする
甘皮処理の後は必ず保湿ケアをすることが大切です。
甘皮処理後の爪の根元はとてもデリケートで、乾燥しやすい状態になっています。
保湿をしないとささくれや炎症の原因となり、指先の見た目にも影響が出ます。
甘皮は爪を外部の刺激から守る役割を果たしているため、処理後はキューティクルオイルやハンドクリー
ムでしっかり保湿し、乾燥を防ぐことが重要です。
特に冬や水仕事の後は乾燥しやすいので、こまめにケアを行いましょう。保湿を心がけることで、キレイな指先をキープすることができます(^^)
甘皮のセルフケアに必要なもの
甘皮処理には、家にある物で気軽にできるもの、本格的に処理したい場合の2パターンがあります。
自分で甘皮を切ったりするのは怖いし道具も持ってない…そんな方には家にあるもので気軽にできる方法をおすすめします。
本格的な甘皮処理ですっきりとキレイに除去したい人には、サロンでも行っている方法を試してみてくださいね。
ここでは、本格的に処理する方法と、自宅にあるもので気軽にできる方法をご紹介していきます。
本格的な甘皮処理に必要な道具
本格的にセルフで甘皮処理をするなら使用するアイテムを揃えてから行うのがおすすめです。
ここではネイリストも使用するオススメアイテムをご紹介します。
メタルプッシャーまたはウッドスティック
メタルプッシャーは甘皮を押し上げるときに使います。
ウッドスティックでも代用できます。
メタルプッシャーもウッドスティックも100均に売っているので、1つ持っておくととても便利です。
メタルプッシャーはジェルネイルのオフにも使えますし、ウッドスティックはジェルがはみ出したときに拭ったり、ストーンを付けるときなど大活躍してくれます!
キューティクルリムーバー
キューティクルリムーバーは甘皮や角質を柔らかくしてくれる溶剤です。
メタルプッシャーで甘皮を押し上げるときに役立ちます。
様々なメーカーから発売されていて、クリームタイプや液体タイプがあるので自分の好みのものを一つ持っておきましょう。
キューティクルニッパー(なくてもOK)
キューティクルニッパーは甘皮を処理するために使うハサミです。
伸びた甘皮を切り取るときに便利ですが、なくてもかまいません。
扱いに気を付けないと流血する危険があるので注意が必要です。
余分な甘皮をカットするにはある程度の技術も必要になってきます。
自分でやるのが不安な場合は、ネイルサロンでネイルケアをしてもらってくださいね(^^)
ガーゼかウェットティッシュ
ガーゼ、ウェットティッシュは処理した甘皮を拭き取るときに使います。
拭き取れるものならなんでもOKですが、なるべく柔らかい物を使いましょう。
硬いものを使うと、拭き取るときに爪周りの皮膚を傷めてしまうことがあります。
家にあるガーゼやウェットティッシュがおすすめです。
指先が入る容器(フィンガーボウル)
フィンガーボウルは、甘皮をふやかすお湯を入れるのに使います。
ネイル専用の物もありますが、指先が浸せればどんな入れ物でもOKです♪
お茶碗くらいの入れ物を用意しておきましょう!
お湯
甘皮をふやかすときにフィンガーボウルに入れます。
ふやければ温度は特に関係ありませんが、心地よいとされる40℃前後のお湯を使うと不快感なく指先を浸けておくことができます(^^)
お風呂後なら、フィンガーボウルもお湯も必要なく甘皮がふやけているので、そのまま甘皮処理を行えます♪
自宅にあるもので代用する場合
自宅にあるもので甘皮処理をするときは、
・綿棒
・ガーゼ
・ウェットティッシュ
などを使ってみましょう。
やり方としては、お風呂上がりやキューティクルリムーバーで柔らかくなった状態で行います。
綿棒で優しく甘皮を押し上げたり、親指に塗れたガーゼやウェットティッシュを巻いて甘皮を押し上げましょう。
お風呂上りなら甘皮が柔らかくなっているので、キューティクルリムーバーを使わなくてもすぐできるのがメリットです。
また、甘皮は切るのが一般的ですが、切らなくても押し上げた甘皮部分をマッサージするだけでも大丈夫です。
甘皮が気になったときに、ぜひやってみてくださいね!
正しい甘皮処理のやり方
甘皮処理は、爪を健康に保ち指先をキレイに見せるために欠かせません。
しかし、誤った方法で行うと爪を傷めたり炎症を引き起こすことがあるため、正しいやり方を守ることが大切です。
甘皮は、爪と皮膚を保護する役割を果たしており、雑菌や乾燥から守ってくれます。
無理に取りすぎると逆に爪のトラブルを招くことになるので、必要な部分だけを除去しましょう。
また、甘皮処理後はしっかり保湿することで、ささくれや乾燥を防ぐことができます。正しいケアを続けることで、ネイルの仕上がりもキレイになりますよ(^^)
ここでは、正しい甘皮処理の手順を解説していきます。しっかりと覚えておきましょう!
1.甘皮にキューティクルリムーバーを塗る
お湯に手を入れる前に、甘皮部分に米粒くらいの大きさのキューティクルリムーバーをのせていきます。
片手全ての指にのせたら、なじませていきます。
量は多くなくて大丈夫です。なじませることで甘皮処理がとても楽になります。
キューティクルリムーバーは塗らなくてもOK!
もっていなければそのままお湯に指先を入れていきましょう。
2.お湯に手を浸し、甘皮をしっかりと柔らかくする
指先をお湯の入ったフィンガーボウルに入れます。
温度は40℃くらいのぬるま湯がベストです。
約5分〜10分くらい浸けておきましょう。
浸けている時間が短いと甘皮が柔らかくなりません。しっかり皮膚がふやけるまでお湯に浸けてくださいね。
3.甘皮を押し上げていく
甘皮がふやけたらメタルプッシャーで押し上げていきましょう。
メタルプッシャーがなくても、綿棒やコットンを巻きつけたウッドスティックでOKです。
押し上げるときに、爪の表面に付いていたルースキューティクルも一緒に取れていくことが分かります。キューティクルリムーバーを付けてふやかしているので、するすると取れやすくなっています♪
ルースキューティクルが取れると、ジェルがガタつかず持ちもよくなりますよ(^^)
4.爪表面の薄皮(ルースキューティクル)を取り除いていく
濡らしたガーゼで、爪の表面にへばりついた薄皮(ルースキューティクル)や甘皮を押し上げた時に出たカスを、クルクルと取り除いていきます。
このルースキューティクルが残っていると、そこからネイルカラーがリフトし、マニキュアの持ちを悪くします。
5.押し上げた甘皮が硬く角質化していたら、キューティクルニッパーでカットする
キューティクルニッパーを使う時は角度に注意しましょう。
非常に鋭利なので角度や刃の向きを誤ると皮膚を傷つけてしまうことになります。
慣れないうちはささくれや出っ張りになっている甘皮のみを切るようにするのが安心です。
深追いすると皮膚を傷つけることがあるので、キューティクルラインを綺麗に整えるという意識をもって行うのがおすすめです。
上のイラストの爪の根元にある黒い部分(ルースキューティクル)を綿棒やキューティクルニッパーで除去しましょう。
それ以上をカットしてしまうと痛みが出たり出血したりしてしまうことがあるので注意が必要です。
ささくれのケア方法はこちらの記事をチェック♪
6.ネイルオイルで保湿
最後にネイルオイルで保湿をします。甘皮処理後の爪周りは乾燥しているので、そのままにしないでくださいね!
甘皮処理後はネイルオイルの浸透がとても良くなっています♪
保湿は甘皮のケアやささくれ防止にもなるので、普段から習慣づけておくとよいでしょう(^^)/
ネイルケアでよくある質問
ネイルケアでよくある質問をご紹介します。
ネイルサロンで甘皮ケアだけできる?
A.できるところとできないところがあります。
というのも、ネイルケアのみのメニューがないというネイルサロンも多いためです。
ネイルケアのみのメニューがないというサロンはジェルネイルメニューに力を入れているサロンです。
この場合、ジェルネイルメニューにはもちろん甘皮処理が付いていますよ。
基本的にジェルネイルのメニューを選んだ場合、甘皮処理は行いますが、処理の仕方や時間のかけ方はサロンによってさまざまです。
甘皮ケアをオーダーしたいけど、ジェルネイルやマニキュアを塗る予定はないという方は、ネイルケア専門サロンや、ネイルケアのみメニューを取り扱っているサロンを探してみてくださいね。
ジェルネイルをしていても甘皮ケアできる?
A.ジェルネイルをしていても甘皮ケアは可能ですが、おすすめはしません。
理由は、甘皮処理を行うことでジェルが浮きやすくなる可能性があるからです。
ジェルネイルは、自爪と密着することで長持ちします。
しかし、施術後に甘皮を押し上げたり削ったりするとジェルと爪の境目がずれて隙間ができやすくなるため、浮いたり剥がれたりする原因になります。
もしどうしても甘皮ケアをしたい場合は、次の付け替えのタイミングで行うのがベストです。
ジェルをオフした後は適切なケアをし、しっかり保湿することでジェルネイルの持ちも良くなります。
甘皮ケアは付け替え時にする習慣をつけましょう(^^)
ジェルネイルの下準備は他に何をする?
A.ジェルネイル前の下準備は、甘皮ケアの他に爪の長さや形を整えるファイリングと、油分除去、場合によっては爪表面をやするサンディングを行います。
ファイリングは爪の長さや形を整えるために、エメリーボードという爪やすりを使って爪の白い部分を削っていく工程です。
また、サンディングと油分除去はジェルが定着しやすくするための大事な工程です。
ジェルネイルを塗る時は、どれも甘皮処理に加えて行ってくださいね。
ちなみに、ノンサンディングジェルを使用するときはサンディングは不要です(^^)
まとめ
甘皮処理は、爪を健康に保つために欠かせないケアですがやりすぎは禁物です。
頻度は月1回程度、もしくは甘皮が伸びてきたと感じたタイミングで行うのがベスト。
無理にすると爪を傷める原因になるため、優しく押し上げる程度のケアを行いましょう。
甘皮ケア後はしっかりと保湿をすることが大切です。
甘皮は爪を保護する役目もあるため、乾燥するとささくれや爪のトラブルにつながります。
ハンドクリームやキューティクルオイルを使って、常に保湿を心がけてくださいね(^^)
正しい甘皮ケアを習慣化すれば、セルフネイルの仕上がりも格段にアップしていきます。
無理のない頻度でキレイな爪をキープしていきましょう!