ハイポニキウムをなくしたい!爪を短くする方法やハイポの役割を解説 | ネイル女子

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爪の裏側にあり、指先と爪がくっついている部分がハイポニキウムです。皮膚と爪のくっついている部分にも名前があることを意外に思われるかもしれませんが、ネイルや爪に詳しい方なら、この部分の長さを気にしている方も多いのです。ハイポニキウムは、爪の長さと手元の健康を保つために欠かせないパーツです。ハイポニキウムがあることで、爪のピンクの部分がすらっと長く見えたり、雑菌やゴミが入らないように守ってくれるのです。しかし、爪を常に短くしたい人にとってハイポニキウムはちょっぴり邪魔な存在になります。ハイポがあることで、爪を短くカットできなかったり、指先に痛みを感じることがあるのです。今回は、このハイポニキウムをなくしたい方向けに、そもそもなくすことができるのかという疑問や、対処方法について解説してまいります。

ハイポニキウムとは

ハイポニキウムとは爪下皮(そうかひ)とも言い、ハイポと略されることがあります。爪と指先の皮膚をくっつけている皮膜のようなものを指すので、まずは自分の指を確認してみましょう。手を手のひら側にして、指先と爪の間をよく見ると、白っぽい膜や皮のようなものが爪の裏に向かって伸びていませんか?それがハイポニキウムです。

ハイポニキウムは、目視で確認できるほど伸びている爪もあれば、あるのかがよくわからないほど短いこともあります。10本全ての指が伸びている人もいれば、数本しか伸びていないという人もいるのです。現に筆者は、両手の親指、人差し指、中指のハイポニキウムは伸びてわかりやすく見えているものの、薬指と小指ははっきり見えません。見えない状態でも、基本的に爪先の奥にはあるので安心してくださいね。

ハイポニキウムの役割

ハイポニキウムには以下のような役割があります。

  • 爪や皮膚にゴミや雑菌が入らないように守る
  • 爪と指が離れないようにくっつける

爪は元々指先の肉に乗っかって密着しているだけで、絶対に取れないというわけではありません。負荷がかかったり、なんらかの疾患があると剥がれてしまうのです。想像するだけで痛いですよね・・・。ハイポニキウムは、そんな脆い爪を指先のお肉としっかりくっつけるために存在します。指先から爪が浮いてしまうのを防いでいるのです。

また、ハイポニキウムがあることで、爪と皮膚の間にゴミや雑菌が入らないように防いでくれます。これは爪の下にある皮膚が、他のパーツに比べて皮膚が薄く弱いから。本来、皮膚は表皮というガードするための層があるのですが、爪の下の皮膚は表皮がありません。表皮の代わりをするのが、爪とハイポニキウムなのです。ちょっとしたゴミや雑菌でも、爪や皮膚にとっては万病の元。清潔に、なおかつ健康な爪を保つために、欠かせない役割があるのです。

ハイポニキウムの役割や、剥がれてしまったときの対処方法は、ネイル女子の違う記事で詳しく解説しているので、そちらを御覧ください。
⇒ハイポニキウムが剥がれたら対処法は?爪の健康やネイルにも重要なハイポについて

長いと嬉しい人や困る人も

爪と指にとって欠かせない役割を持つハイポニキウムですが、伸ばして育てたいという人もいれば、困るからなくしたいという人もいるという、なんとも複雑なパーツです。

ハイポニキウムを育てたい理由

・爪が細長く見えるから
ハイポが長い人は、爪のピンクの部分も長い人が多い傾向にあります。実際に、ハイポが剥がれたり裂けたりしないように爪を伸ばしていくと、爪のピンクの部分も一緒に長く伸びたように見えてきます。これは深爪で悩んでいる人や、元々ちび爪で子供のような大きさが気になる人にとって嬉しい効果ですよね。

・爪先を清潔に保ちやすいから
料理や掃除をしていると、爪と指の間にゴミや汚れがつまってしまいがち。爪を洗うためのブラシがあればキレイにできますが、赤ちゃんや小さな子供にふれることが多いと、手元は常に清潔に保っておきたいところです。爪先にハイポがしっかりとあると、爪と指の間にゴミが入るのを防いでくれるので、手と指先をゴシゴシ洗うだけでも、爪や指の汚れが落としやすくなります。お仕事や趣味で指先を使う細かい作業をしている方にとっても、ハイポニキウムが伸びているおかげで安心して指先を使えると言えます。

ハイポニキウムが伸びると困る理由

・爪を短く出来ないから
ハイポニキウムは、爪と皮膚をつなぐ膜ですが、神経も通っています。切ろうとしたり、傷ついてしまうと痛みが出るので、ハイポが伸びている長さよりも爪を短くすることはまずできません。普段から爪の白い部分をなるべく短くしたい人にとっては、ハイポが伸びていると邪魔になってしまうのです。

・指先を使うと痛みが出るから
上記と同じような理由になりますが、ハイポニキウムは負荷がかかったり裂けると痛みを伴います。重いものを持った時や、指先にぐっと力が入れるだけでも、ハイポが切れることがあるのです。ハイポは爪の裏に貼り付くように伸びるので、素手で作業をしていると、ふとした瞬間に傷つく可能性があります。指先を使う細かい作業をしている方にとって、ハイポが伸びているのは悩みのタネになるかもしれません。







ハイポニキウムをなくしたい時はどうすればいいの?

爪を短くする時にハイポが伸びていると、ハイポの長さに合わせて爪を短くするしかありません。お仕事の都合で爪を伸ばせない人や、普段から爪先の白い部分を少ししか残したくないという人にとって、ハイポが伸びているのは悩みのタネになります。では、伸びているハイポニキウムをなくしたい時は、どのような対処方法があるのでしょうか。

ハイポニキウムをなくすことはできない

ハイポニキウムは、どの爪にもある身体のパーツです。ぱっと見で伸びていなくても、爪と指先の間には非常に短いハイポが存在します。つまり、なくしたくても完全に除去することはできません。むしろ完全に除去してしまうと、爪や皮膚からウイルスの感染を引き起こしたりと、悪影響を及ぼす可能性があるのです。ハイポニキウムをなくしたいからといって、爪先をいじったり、無理に傷つけるようなことはしないでくださいね。

しかし、ハイポが伸びてしまうと、爪の長さをしっかり短くできないのも事実です。それがもどかしいから、ハイポをなるべくなくしたいという気持ちも非常にわかります。では、伸びてしまったハイポニキウムを短くすることはできるのでしょうか?

無理なく短くする方法を解説

まず、ハイポニキウムを短くしようとして、無理やり以下の方法を行うと、爪や皮膚を傷つけてしまったり、爪甲剥離症や細菌・ウイルスの感染などが起こる可能性があります。試す際は特に慎重に、そして自己責任の範囲で行いましょう。そして、爪や皮膚に異変が起きたら、早めに皮膚科を受診してください。ネイルサロンは病院ではないので、治療に関することは行えません。

爪やすりを使ってギリギリまで短くする

最も有効なのが、爪やすりを使ってギリギリまで短くするという方法です。爪切りでは神経が通っているハイポニキウムは痛くて切れませんし、安価な爪切りはカットする時に爪に負荷がかかりやすく、二枚爪や亀裂の原因になってしまうので、なるべく使うのを控えましょう。

では、爪やすりをどのように使うのかというと、伸びているハイポニキウムより少しだけ爪の白い部分が長くなるように削って整えるだけ。ハイポニキウムと爪先の長さを同じにしてしまうと、指先を使うときや物を持つ時にハイポニキウムが当たってしまい、痛みを伴う可能性が高いです。

そのため、爪の白い部分はハイポニキウムよりもほんの少しだけ長く残しましょう。髪の毛1本くらいの長さを残すのがおすすめです。

こまめに爪を短くする

爪やすりでなるべく短くしたら、その短さをキープできるように、こまめに爪やすりを使って削りましょう。爪の白い部分が長いと、ハイポニキウムも一緒に伸びやすくなります。伸ばす余地をなくして、短い状態をキープすることで、ハイポニキウムも伸びにくくなる可能性が高いです。

爪は1日あたり平均で0.1ミリ前後伸びると言われています。夏場だとさらに代謝が良くなるので伸びやすくなり、冬場は代謝が控えめになるので伸びるスピードも遅くなります。季節や個人差がありますが、3~4日に1回爪をやすって短くすることで、ハイポニキウムも短い状態がキープしやすくなりますよ。

指の腹を押す

これはあくまで気休め程度の効果しか望めませんが、指の腹をこまめに押すマッサージをすると、ハイポニキウムが短くなりやすいと言われています。指の腹をぐっと押すことで、ハイポニキウムと指先が繋がっている部分が引っ張られ、いつの間にか短くなっているのだとか・・・。

確かに、ギターやバイオリンなどの弦楽器を演奏している人は、ハイポニキウムが短い人が多いようです。これは演奏するために爪を短くしているだけでなく、指先や指の腹に力を入れて弦を押さえていることも関係しているのではないでしょうか。

ハイポニキウムをなくしたい人にとって、すぐに短くする方法がないのはもどかしいかもしれません。ですが、爪をこまめに短くしていれば、ハイポニキウムが伸びるための長さがなくなるので、今以上に伸びることはなくなるはずです。ただし、大きな負荷をかけると裂けてしまいますし、何よりもジンジンとした痛みが続いてつらいので、決して無理はしないように気をつけましょう。

指先より長く伸びることもある

ハイポニキウムは、指先のお肉よりも長く伸びることがあります。変な見た目に見えるかもしれませんが、これは異常が起きているわけではないので安心してくださいね。ハイポは、爪を長く伸ばしている人や、指先を丁寧に扱っていると伸びやすいのです。特にジェルネイルやアクリルなど持ちの良い素材を使ってネイルをしている人なら、指先よりも長くなる傾向にあります。丈夫な素材でコーティングしているおかげで、爪が安定して長く伸ばせる分、ハイポも一緒に伸びるというわけです。

ハイポニキウムが伸びていると、爪先から割れたり、欠けたりするのを防ぐことができます。これはハイポが爪の支えになっているから。汚れや菌の侵入を防ぐだけではないのです。キレイな爪を保つには、ハイポニキウムは欠かせない存在となります。爪を短く出来ないからハイポニキウムをなくしたいという気持ちはわかりますが、極端に短くしようとせず、少しずつショートネイルにしていきましょう。







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