自爪を綺麗に整えるには、爪やすりが欠かせません。
ですが「爪やすりの正しい使い方が分からない」「種類が多くてどれを選べばいいか分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
一概に爪やすりといっても様々な種類があり、どれを持っておけばいいか、正しく使えているのか悩んでしまうことってありますよね。
そんな悩みをお持ちの方に向けて、今回は爪やすりの種類や、正しい使い方を解説していきます。
セルフでも簡単にできるので、是非参考にしてくださいね。
爪やすりの主な種類
爪やすりは複数の種類があり、目的に合わせて使い分けると綺麗にお手入れができます。
爪やすりの種類別に、各タイプの特徴と使い方を合わせて解説していきますね。
エメリーボード
エメリーボードは、木や紙でできた板に紙やすりがついたもので、主に自爪を整える時に使います。
自爪を整える際の目の粗さは180グリッドがベストとされているため、エメリーボードも180グリッドのアイテムが多いです。
薄い素材でサイドの際部分まで入り込みやすく、初心者にも使いやすいアイテムになります。
ネイルファイル
ネイルファイルはゼブラファイルとも呼ばれ、エメリーボードより厚みがあり、目の荒さのバリエーションが豊富です。
80〜100グリッドの粗いものはスカルプやジェルネイルのオフ&長さの削りに、240グリッドの細かいタイプはサンディングに使われるなど、用途によって使い分けをします。
硬いのでしっかりと削ることができますが、力を入れすぎると摩擦熱を感じたり、自爪まで削ってしまうこともあるため、目の粗さによって力の入れ加減に気を付ける必要があります。
スポンジファイル
スポンジファイルは厚みのあるやわらかいやすりで、エメリーボードで整えた後のバリ取り、爪表面の小さな凹凸を整える、軽いサンディングで使用することが多いです。
弾力のあるクッションのような素材のため、軽いタッチで削ることができます。
こちらもグリッド数は様々なものがありますが、一般的には240グリッドの目の細かいタイプがよく使われています。
また、シャイナーと呼ばれるさらに細かい目のやすりも存在し、表面に艶が欲しい場合はシャイナーを使って仕上げるようになります。
商品によってはスポンジファイルとシャイナーがセットになっている商品もありますよ!
ネイルファイルの種類はこちらの記事でも解説しています!
爪やすりは使う前に面取りする
爪やすりは使う前に「面取り」という作業が必要です。
面取りをしないと、爪やすりのエッジで皮膚を切ってしまうことがあるので、必ず行いましょう。
面取りのやり方は簡単です!
使い古した爪やすりで、新しい爪やすりのエッジを軽く削っておくだけ!
長辺は表裏どちらも面取りしておき、削ったら指で触ってみて、フチが鋭利じゃないかを確認してくださいね。
面取りをしすぎると爪やすりのフチが使いにくくなってしまうので注意しましょう。
爪やすりの正しい使い方
爪やすりの種類を把握したなら、各種類を正しい方法で使用してお手入れしましょう。
正しい使い方や工程について解説していきます。
1.爪の長さや形を調節する
まずはなりたい爪の形や長さをイメージし、短くしたい場合は、爪切りを使って理想の長さより少し長めにカットしてください。
やすりをかけると爪はさらに短くなるので、爪切り時は長めに残すと、短くなりすぎるのを防ぐことができます。
形は四角めが良いなら角は落とさず先端をストレートに、丸くしたいなら指先の先端カーブに合わせてなだらかに整えましょう。
爪切りの段階である程度形を整えておくと、次のやすりがけの作業が簡単になります。
2.エメリーボードで自爪の長さを整える
長さをカットしたら、エメリーボードを使って細かく整えていきます。
エメリーボードは、端を親指、人差し指、中指の三点で持ち、力を入れずやさしく削ると自爪への負担が少なくなり、安定して削ることができます。
爪に当てる角度は、先端を整える時は90度を意識するとラインがブレません。
また、やすりは一方向にかけると二枚爪の予防や負担を軽減できるので、往復がけはしないよう注意してくださいね。
3.角やサイドを整える
長さの後は角やサイドを整え、形を揃えていきます。
角にエメリーボードを当てる時は、爪に対して45度の角度を意識し、爪中央に向かって削るとラインが整いやすいです。
サイドの皮膚をしっかりスキンダウンし、際部分を確認しながら削りましょう。
この時、一気に仕上げようとせず、「片方を少し削る→爪の形を確認→反対側を削る→爪の形を確認→揃ってない方を削る」ようにすると、左右対称に揃えやすいため、少しずつ削るようにしてください。
4.スポンジファイルでバリ取り
エメリーボードだけで削ると、爪の裏側に小さな削りカスのようなものが残ってしまいます。
これはバリと呼ばれ、触るとザラザラして気になるので、スポンジファイルで取り除き、なめらかに仕上げましょう。
持ち方はエメリーボードと同じですが、爪の先端ではなく、バリの残る裏側を整えるようにやさしく当てていきましょう。
力を入れすぎるとせっかく整えた形が歪んでしまうので、軽いタッチで削り、ザラザラ部分がなくなったらフィニッシュです。
ツヤ爪になる爪の磨き方
爪やすりで爪先を整えたら、バッファーとシャイナーで爪の表面を磨きましょう!
今回は240Gのバッファーと、4000Gのシャイナーを使って整え方を解説していきます。
爪磨きの前に甘皮ケアをしておく
爪表面を磨く前に「甘皮ケア」をしておくことをおすすめします!
甘皮自体は爪の根元を守るものなので、必要以上に押し上げたりカットする必要はありません。
ですが、甘皮付近に「ルースキューティクル」という角質が残っていることもあります。
ルースキューティクルが付いていると甘皮周辺を綺麗に磨けなくなってしまうので、簡単にケアしておきましょう!
まずは指先をぬるま湯で5分くらい浸けて甘皮をふやかします。
メタルプッシャーか、コットンを巻き付けたウッドスティックを用意し、ふやかした甘皮を軽い力で押し上げてみてください。
ルースキューティクルがあると白いカスがメタルプッシャーやウッドスティックの先に付着します。
爪表面に残ったルースキューティクルは消毒用エタノールを染み込ませたネイルワイプや、水でで湿らせたガーゼで拭き取りましょう。
こうすることで、爪も磨きやすくなりますし、全体的なネイルケアの仕上がりもよりレベルアップしますよ!
1.バッファーで爪表面をなだらかにする
240Gのバッファーを持ち、軽い力で横方向に動かしながら爪の表面をこすります。
爪のデコボコとした部分や、傷がついている部分をならすように磨きましょう。
ただし、磨きすぎると爪が薄くなってしまうので注意が必要です!
バッファーは目が細かいとはいえ爪やすりの一種なので、使いすぎると爪表面をたくさん削ってしまいます。
2.爪のサイドや甘皮付近も磨く
爪の表面が磨き終わったら、爪のサイドや甘皮付近も忘れずに磨きます。
バッファーの角や辺の部分を使って磨くとやりやすいですよ。
デコボコがあまり気にならない部分は磨かなくても大丈夫です!
削りカスはダストブラシやネイルワイプではらいます。
3.シャイナーで表面にツヤを出す
シャイナーを爪表面に軽く押し当てながら、横方向に動かしてツヤを出すように磨いていきます。
すぐにツルッとしたような見た目と感覚になってくるので、シャイナーを当てている位置を確認しながら爪全体を磨いていきましょう。
シャイナーも目が細かいとはいえ爪やすりです。
磨きすぎると爪が薄くなってしまうので、やり過ぎに注意です!
爪のサイドや甘皮付近に磨き残しがないことを確認したら、爪磨きは完了です!
爪やすりの使い方をマスターするコツ
初心者でも爪やすりを上手に使うためのコツを集めました!
しっかり頭に入れて、爪やすりの使い方をマスターしてくださいね。
爪やすりを使うベストなタイミング
爪やすりは、お風呂上りやウォーターケア後に使うのがおすすめです。
血行が良く爪に水分が含まれている状態だと、爪や皮膚に柔軟性が出るため、自爪への負荷がかかりにくくなります。
まさに爪にとってベストなタイミングなのです。
反対に爪や皮膚が乾燥していると爪への負担がかかりやすく、割れたり皮膚を削って出血させてしまうリスクもあります。
冬場や、乾燥しやすい方は特に気を付けてくださいね。
爪磨きを使う最適な頻度
爪がピカピカだと綺麗なのでつい頻繁にやってしまいたくなりますが、いつもスポンジファイルやシャイナーを使いすぎると自爪を薄くしてしまいます。
健康な状態を保つためにも、爪磨きは3〜4週間に一度の頻度で行うのがベストです。
また、艶をしっかり出そうと力を入れて磨くのも負担になってしまうので、力加減にも気を付けてくださいね。
まとめ
爪やすりは、自爪を綺麗に整えるのに欠かせないアイテムです。
種類はたくさんありますが、基本の知識さえあればどのやすりを使えばいいか明確ですよね。
整える際の最小限のやすりは「180グリッドのエメリーボード」と「240グリッドのスポンジファイル」です。
これがあれば自爪を整えるには十分ですが、より綺麗に整えたいならシャイナーを用意したり、セルフでジェルを楽しむならオフ用のゼブラファイルを用意するなど、必要なアイテムを買い足してください。
爪やすりを上手に使いこなして、自爪を美しく保ちましょう。