「ソフトジェル」と「ハードジェル」といった言葉は、ジェルネイルをしている人なら見かけることがあるのではないでしょうか?
これらはジェルの種類を表しています。
ネイルサロンでは、ハードジェルだとオフ代がソフトジェルよりも高くなることがあります。
また、オフにかかる時間がソフトジェルよりも長くなることも。
今回の記事では、ジェルネイルにおけるソフトジェルとハードジェルは見分け方があるのか、
そもそもどんなメリット・デメリットがあるのかについてご紹介してまいります。
ソフトジェルとハードジェルは見た目だけではわからない?
ジェルネイルをしている人なら見かけることがある「ソフトジェル」と「ハードジェル」という言葉は、どちらもジェルネイルの種類を指します。
ネイルサロンでは、ソフトジェルのオフ代と、ハードジェルのオフ代では料金が異なるお店が多いはず。
しかし、自分が今つけているジェルネイルが、ソフトなのかハードなのかわからないという方は多いようです。
特にネイルサロンで施術してもらったときは、ジェルの種類を気にすることなんてあまりないですよね。
ではソフトジェルとハードジェルを見分ける方法はあるのでしょうか?
ネイリストでも見た目だけではわからない
結論から言うと、ソフトジェルかハードジェルかを見た目だけで判断するのは非常に難しく、ネイリストでもわからないことがほとんどです。
ソフトジェルとハードジェルでは、
・強度
・透明度
・粘度
上記の3つに違いがあるので、時間をかけて細かく比較すればわかります。
ですが、完成後のジェルネイルをぱっと見ただけでソフトジェルかハードジェルか分かるような見分け方はありません。
ソフトジェルかハードジェルか判別する方法
ぱっと見ただけではわからなくても、以下のような方法ならどちらかわかります。
アセトンを使ってオフできたら「ソフトジェル」
ソフトジェルとハードジェルの最もわかりやすい違いが「アセトンで溶ける・溶けない」という点です。
ソフトジェルならアセトンやジェルネイルリムーバーで溶けますが、ハードジェルは溶けません。
自分が付けているジェルがソフトジェルなのかハードジェルなのか、どうしても知りたいときは、ジェルオフの容量でアセトンに浸してみましょう。
やり方
- アセトン、爪の大きさにカットしたコットン、指を包める大きさにカットしたアルミホイルを用意する。
- コットンがひたひたになるくらいアセトンを含ませる。
- ジェルの上にコットンを置いて、指先をアルミホイルで包んで密閉する。
- 10分ほど待つ。
- アルミとコットンを外して、ジェルが柔らかくなり、ポロポロ崩れていたらソフトジェル。
変化がなければハードジェル。
ちなみに、トップやベースにだけハードジェルを使うネイルサロンもあるようです。
その場合はカラージェルだけアセトンでは溶けるので、見分けにくいかもしれません。
確実な方法は「ネイルサロンに問い合わせる」
最も確実に判断するには、施術を受けたネイルサロンに問い合わせるのが一番です。
電話やDMなどで気軽に質問してみてください。
また、お店によってはメニュー表やSNSに使用しているジェルの種類や、メーカーを記載しているところもあります。
そこからネットで検索して判断するのも手段の1つです。
しかし、ソフトジェルとハードジェルどちらも取り扱っているメーカーもあるので、メーカー名の記載だけではわからないことも。
やはりサロンや担当ネイリストに直接聞くのが1番です。
ソフトジェルとは?
自分がお客さんとしてネイルをつける時や、セルフネイルをする時に、ソフトジェルとハードジェルの違いをわかっておくと、よりネイルが楽しめますよ!
以下では、ソフトジェルとはどんなものなのか、そしてハードジェルとはどんなものなのかを解説します。
ソフトジェルの特徴
ソフトジェルは、近年ネイルサロンやセルフネイルでメインに使われているジェルの種類です。
「ソークオフジェル」という別名もあります。
ソフトジェルは硬化後も柔らかさが残るので、万人が扱いやすく、軽いつけ心地が楽しめるという特徴があります。
爪に負荷がかかっても、しなりが効くので違和感なく過ごせます。
また、前述の通りアセトンで溶かして簡単にオフができるのも特徴の1つ。
アセトンの配合されたジェルリムーバーやピュアアセトンに10分程度浸しておくことで、ジェルがふやけてきます。
ふやけたジェルをプッシャーでポロポロと落としていくとオフができるので、ネイリストだけでなくセルフネイラーでもオフがしやすくなっています。
以下でソフトジェルのメリット・デメリットをまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。
ソフトジェルのメリット
- 軽いつけ心地
- オフの難易度が低い
- メーカーや商品のバリエーションが豊富
- 安価に売られている商品も多い
ソフトジェルのデメリット
- 薄い爪につけると取れやすい
- ジェルを使った長さ出しは向いていない
- 表面に傷がつきやすい
- 水分に弱い
ハードジェルとは?
ハードジェルはその名の通り、丈夫で硬い仕上がりになるジェルの種類です。
また透明度も高く、クリアジェルはツヤツヤでガラスのような輝きを保ちます。
傷がつきにくいので、付けてから数日経っても表面が曇りにくいのも特徴です。
注意したいのが、アセトンで溶かすオフが出来ないという点です。
ハードジェルをオフするには、ネイルファイルやネイルマシンを使って削り落とさなくてはなりません。
ネイル初心者だと自爪とハードジェルの境目がわかりにくいので、自爪を傷つけてしまう可能性が高く、またジェルを削るためのネイルマシンがないと、ファイルだけでは非常に時間がかかります。
以下でハードジェルのメリット・デメリットをまとめたので参考にしてください!
ハードジェルのメリット
- 硬い仕上がりで強度が出る
- 透明度が高い
- 傷がつきにくい
- 長さ出しができる
ハードジェルのデメリット
- 商品やカラーのバリエーションが少ない
- 粘度が高く塗るときはコツがいる
- オフの難易度が高く初心者向きではない
- プロ向け商品が多め
セミハードジェルとは?
ジェルネイルの種類の1つに、セミハードジェルというものがあります。
その名の通りハードジェルとまではいかないが、硬さのあるジェルで、1ミリ以下程度の長さ出しもできます。
一応アセトンでのオフができますが、ソフトジェルほど柔らかくはならないので削ってオフする技術も必要です。
ソフトジェルよりも強度が欲しいけど、アセトンでオフしたいという方や、0.5ミリ程度の長さだしがしたい方、ビジューや大きなパーツをしっかり固定したいけど、アセトンで落としたいという方は使ってみてはいかがでしょうか。
ポリジェルとは?
最近流行りの長さ出しの方法にポリジェルというものがあります。
ポリジェルは長さ出しをするときに使います。
ネイルチップフォームというネイルチップ状の型に、ポリジェルを入れ込んで自爪にギュッと乗せて硬化すると完成です。
ネイルフォームを使ったジェルやスカルプの長さ出しよりも綺麗な形を作りやすく、利き手でない手でも操作しやすいのが魅力です。
ポリジェルに必要なものが全部揃っています。初心者でも簡単に長さ出しができるのでおすすめです。
こちらもポリジェルのスターターキットです。よりリーズナブルな価格で始めたい方に。
ポリジェルの長さ出しのやり方はこちらの記事では詳しくご紹介しています。
⇒ポリジェルの長さ出しのやり方!&カラー選びのコツや起こりやすい失敗の対策を紹介
クリアのソフトジェルの種類
クリアのソフトジェルには様々な種類があり、用途によって使い分けることが大切です。
ここではよく使用されるクリアのソフトジェルを紹介していきます。
ベースジェル
最初に塗るジェルのことで、ジェルネイルをするなら必ず用意することになります。
自爪とジェルの密着を良くし、カラージェルの色素沈着を防ぎます。
サラッとしたタイプが塗りやすいですが、爪の形を整える「フォルム形成」を行うなら粘度の高いベースジェルを使用するのがおすすめです。
ベースジェルには塗る前の下準備でサンディングが必要なものと、不要なタイプがあります。
正しく使えばどちらも自爪が傷むことはありませんが、全く自爪に傷を付けたくないという方はノンサンディングジェルを使用するのが良いでしょう。
また、最近はオフの際にジェルリムーバー不要で剥がすことができるピールオフジェルも人気です。
トップジェル
最後に仕上げに塗るジェルのことで、ツヤを出し強度を高めます。
トップジェルには未硬化ジェルの出るタイプと出ないタイプがあります。
セルフジェルネイルの場合はノンワイプトップジェルが拭き取りの手間が省けて楽ちんです。
ただし、ノンワイプトップジェルは厚塗りには向いていないものが多く、ぷっくりとした厚みを出したい時は未硬化ジェルの出る粘度の高いトップジェルを使うか、ノンワイプトップジェルの前にクリアジェルを塗って厚みを出すのが良いでしょう。
アイシングジェル
アイシングジェルは、ぷっくりラインを引いたりミラーアートをする時に使用するジェルです。
粘度が高く、流れにくいのが特徴で、ストーンの埋め込みなどにも使用できます。
アイシングジェルの多くは未硬化ジェルが出ないので、硬化した後にすぐミラーパウダーを塗ることができます。
また、トップジェルをかける必要がないため、ぷっくりとした凹凸を楽しむのにも向いています。
アートの幅が広がるので1つ持っていると活躍してくれるでしょう。
クレイジェル
粘土ジェルとも呼ばれることがあります。
クレイ=粘土という名称の通り、こねて造形して使用するジェルです。
ジェルブラシではなく、シリコンブラシやスパチュラ、指先を使って形を整えます。
アクセサリーアートや天然石風アートなどによく用いられ、存在感のあるデザインに仕上がります。
慣れるまでは扱いが難しいですが、トレンドのアートに挑戦できるようになるので持っていたら楽しめるはずです!
未硬化ジェルが出るものが多いので、必ずノンワイプトップジェルなどで仕上げるようにしてくださいね。
ミキシングジェル
ミキシングジェルは、カラージェルと混ぜてカラーをシアーに変えたり、グリッターを入れてラメのジェルを作ったりするためのジェルです。
色の付いていないカラージェルといった立ち位置のジェルです。
カラージェルのシアーに変えるには他のクリアジェル(ベースジェルなど)を混ぜる方法もありますが、メーカーに寄ってはミキシングジェルを使わないと色味が変わってしまったりテクスチャーが変わって塗りにくくなったりすることもあるようです。
よくある質問
ジェルに関するよくある質問に回答していきます!
ソフトジェルとハードジェルの併用はできる?
ソフトジェルとハードジェルを併用することは可能です!
例えばネイルサロンでフィルイン(ベース一層残しの付け替え技術)を行っているサロンでは、ベースにはハードジェル、カラージェルやトップジェルにはソフトジェルを使っている事も。
また、ハードジェルのツヤの美しさや、傷の付きにくさを活かして、トップだけハードジェルを使用しているということもありますよ。
長さ出しや厚み出しに適したジェルは?
長さ出しや厚み出しをしたい場合は粘度の高いジェルを使用することがおすすめです。
そのため、オフの大変さを特に考慮しないのであれば、ハードジェルを使用するのが良いでしょう。
ジェルリムーバーでオフをしたい場合は、ソフトジェルの中でも粘度が高く、長さ出しや厚み出しに向いているビルダージェルというものを使用すると扱いやすいはずですよ!
ソフトジェルとハードジェルの違いを知って使い分けよう
今回の記事では、ソフトジェルとハードジェルの違いを紹介してきました。
最大の違いはアセトンでオフできるのかできないかで、ソフトジェルはアセトンでオフすることが可能です。
もしネイルサロンで付けてもらったネイルで、自分の爪についているのがソフトジェルかハードジェルかわからない時にはお店に問い合わせて確認するのが1番確実です。
ソフトジェルとハードジェルは見ただけでは判別できないので、見分け方は無いと考えましょう。
ソフトジェルもハードジェルも、メリット・デメリットがあります。
自分のライフスタイルや爪に合うジェルを使って、ネイルを楽しんでくださいね。
他にもクリアジェルについて知りたい方は、こちらの記事で紹介しています♪
https://www.nailjoshi.com/98042/
https://www.nailjoshi.com/97687/