ジェルネイルは自爪に直接密着させてネイルするので、短い爪でも楽しむことができます。
でもネイルをしている以上、やはり長い爪には憧れがあるのではないでしょうか?
特に深爪気味の人は自分で爪を伸ばすことが難しいので、より爪に長さをプラスした状態でネイルをしてみたくなりますよね!
そこで気になるのが「長さ出し」でははないでしょうか?
「長さ出し」は「スカルプチュア」ともいい、ジェルやアクリルを使って爪の長さをプラスしたり、綺麗に形成をすることができるのです。
しかし意外にも、長さ出しはジェルネイルを長く続けている人でも、したことがある人は少ないようです。
爪に長さがあると、できるデザインの幅が広がって、ネイルがさらに楽しくなりますよ!
今回はネイルの長さ出しは深爪でもできるのか、長さ出しの基本の種類についてご紹介していきます!
- 深爪でも長さ出しはできるの?
- 長さ出しをするメリット
- ・好みの爪の長さにできる
- ・アートやデザインの幅が広がる
- ・爪が伸ばしやすくなる
- 長さ出しのデメリット
- ・セルフでは難しい
- ・深爪だと取れやすくなる
- ・深爪が酷いと施術を断られる場合もある
- 長さ出しの種類を解説
- 1.アクリルを使う
- 2.ジェルネイルを使う
- 3.ネイルチップを使う
- 4.ジェルチップを使う
- ネイルサロンで長さ出しをするには?
- 1.長さ出しやスカルプメニューを予約する
- 2.カウンセリングで長さとデザインを相談し施術開始
- 3.完成!持ちやアフターケアを確認する
- セルフで長さ出しをするには?
- ・ジェルスカルプチュアのやり方
- スカルプと長さ出しの違いは?
- 長さ出しの注意事項
- ・付け替えやオフの期間を守る
- ・爪に負担をかけないように過ごす
- ・爪切りで切らない
- ・ネイルオイルやハンドクリームで保湿する
- まとめ:長さ出しで深爪のコンプレックスを解消!
深爪でも長さ出しはできるの?
「深爪」は、爪先の白い部分が非常に短い、もしくはほとんどない状態を指します。
生活習慣やお仕事の都合、癖や爪が弱いなどが理由でなってしまう人が多いです。
では、深爪でもネイルの長さ出しはできるのでしょうか?
答えとしては、基本的に深爪でも長さ出しはできます!
長さ出しには、ネイルフォームという専用の台紙を使うことがありますが、このフォームが爪に付けられれば、長さ出しはできると言えます。
ネイルサロンの場合、ネイルフォームが付けられるくらいの深爪なら、施術をしてくれるお店がほとんどです。
また、長さ出しにはネイルフォームを使う以外にも「チップオーバーレイ」や「チップフォーム」「ジェルチップ」といった方法もあります。
これらは自爪の上からカバーするように付けて爪に長さを足すので、元の爪が超深爪でも長さ出しが可能です。
ただし、ネイルサロンによってどのような長さ出しの方法を取り扱っているか異なりますし、長さ出し自体を行っていないところもあります。
不安な方は電話やDMで、「深爪でも長さ出しはできるか」「どの方法で長さ出しの施術をしているか」を予約前に相談しておきましょう。
長さ出しをするメリット
長さ出しをすることでどんなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、長さ出しをするメリットをいくつか解説していきます。
好みの爪の長さにできる
仕事の関係や爪の状態・ライフスタイルなど、様々な問題で普段から爪の長さを出せない人はたくさんいます。
いつも短い爪だけどロングネイルに憧れている人にとって、アクリルやジェルですぐに長い爪にできることは長さ出しの最大の魅力と言えるでしょう。
また、長い爪だとスクエア・オーバルはもちろんバレリーナなどの爪の形もきれいに仕上がります。
自由な爪の長さと形で、好みの雰囲気の手元を演出することができますよ。
アートやデザインの幅が広がる
長さ出しをするとアートができる面積が多くなるので、短い爪では難しかったデザインもできるようになります。
3Dアートや大きなパーツを置いてみたり、縦長のラインを活かしたデザインや個性的な痛ネイルなどもしやすくなるでしょう。
アートの幅が広がるだけでなく、同じデザインをしても長い爪と言うだけでより華やかに見せることができます。
爪が伸ばしやすくなる
自爪が弱かったり日常的によく指先を使う方は、どうしても爪が折れたり欠けたりしやすく伸ばしにくいものです。
最終的には自爪で長くきれいなネイルにしたいけれど、それまで長さ出しで自爪を補強しながら伸ばしていくという方法もあります。
深爪くらい爪が短い方でも、1ヶ月でも長さ出しネイルをすれば次は自分の爪である程度の長さでネイルができるようになりますよ。
見た目だけでなく、実際に伸ばして深爪を改善しやすいのもメリットです。
長さ出しのデメリット
メリットがあれば当然デメリットもあります。
ここでは長さ出しをする上でのデメリットも解説していきますね。
セルフでは難しい
長さ出しはネイルの技術の中では難易度が高く、実はプロのネイリストでも長さ出しが得意でない方はたくさんいます。
長さ出しをするには丁寧な下処理・正しいフォームの装着や適切なアクリルorジェルの塗布など多くの技術が必要です。
これらの技術を習得するにはある程度の練習と経験が必要であり、セルフで長さ出しは難しいところがデメリットと言えるでしょう。
深爪だと取れやすくなる
深爪の方が長さだしをする場合、土台となる自爪の面積が少ないので、支えきれず取れやすくなる・長持ちしないといったデメリットがあります。
深爪で表面がでこぼこしているお爪の場合だと爪表面のサンディングも難しく、リフトして浮きやすかったりもします。
深爪が酷いと施術を断られる場合もある
深爪すぎて白い部分が全く無かったり、爪や皮膚が酷く荒れている場合は、ネイルサロンで長さ出しの施術を断られるかもしれません。
このような状態は、爪や皮膚の怪我、病気などトラブルを抱えている可能性があるからです。
ネイリストは爪やネイルの専門家ですが、医師ではないため診断したり治療することはできません。
爪や皮膚が健康な状態ではじめてネイルができるというわけです。
深爪によって爪や皮膚が荒れていたり、怪我や病気で深爪になってしまう場合は、皮膚科を受診しましょう。
医療機関で原因を特定したり、処置を受けることが大切です。
そして治療後は医師にネイルをしてよいかを確認しましょう。
許可がでたら、長さ出しもネイルも楽しめるようになります。
まずは回復に努めてくださいね。
長さ出しの種類を解説
ネイルにおける長さ出しとは、人工的に爪の長さを足す技術のことを指します。
別名でスカルプチュア、イクステンションとも言います。
長さ出しにはいくつか種類があるので、まずはどのような種類があるのかを下記でご紹介します!
1.アクリルを使う
アクリルパウダーとアクリルリキッドを使って爪の長さ出しをする方法です。
古くからある方法なので、名前だけは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
アクリルスカルプチュアは、まず爪に長さを出すためのフォームという型紙を装着し、アクリルパウダーとアクリルリキッドを混ぜたものをフォームと自爪の上にのせ、形を作っていきます。
アクリルパウダーとアクリルリキッドを混ぜたものはミクスチュアという名前があり、ミクスチュアは時間が経つにつれて少しずつ乾燥し固まっていきます。
リキッドにミクスチュアが残っている間は形を変えられるので、ミクスチュア内のリキッドが乾かないうちに完成させる必要があります。
アクリルは強度が高いため、かなり長さを出しても折れにくいスカルプチュアを作ることが可能です。
2.ジェルネイルを使う
ジェルネイルで爪の長さ出しをする方法です。実はジェルにも種類があるのはご存知ですか?
ソフトジェルとハードジェルという2種類があり、近年ネイルサロンやセルフネイルで使われているのはソフトジェルです。
その名の通り柔軟性があるジェルで、軽くて自然なつけ心地が特徴的です。
ソフトジェルはアセトンという除光液に入っている成分で溶かしてオフすることができるので、長さ出しをしても他の方法と比べて簡単にオフができます。
しかしソフトジェルはオフがしやすい分、ロングネイルと呼ばれるような長さ出しは強度の問題上難しく、数ミリ程度なら長さ出しをすることが可能です。
また扱い方によっては衝撃ですぐに取れてしまうかもしれません。
ジェルスカルプチュアで多少の強度も欲しい場合は、ハードジェルの長さ出しにしましょう。
ただしハードジェルはアセトンで落とせません。
全て削ってオフをするので、ハードジェルを繰り返し使っていると自爪まで傷つけてしまう可能性があります。
3.ネイルチップを使う
ネイルチップを使って長さ出しをする方法です。
長さ出し用のチップを自爪の幅に合うよう、ファイルで形を整えたあと、ネイル用の接着剤で取り付けます。
必要な道具が少なくて済みますし、アクリルスカルプチュアやジェルスカルプチュアよりも短時間で長さ出しができます。
しかしネイル用の接着剤はアクリルやジェルよりも爪に対する接着力が弱いので、大切なイベントのために1日だけ長さ出しをしたいという場合におすすめです。
ちなみにネイルチップとアクリル、またはネイルチップとジェルを組み合わせることで、接着剤よりも強度のあるチップオーバーレイを作ることができます。
4.ジェルチップを使う
上記以外にも、2019年頃からジェルチップで長さを出す、「次世代のイクステンション」と言われている方法が様々なメーカーから開発、販売されています。
特に有名なのはココイストというメーカーの「ジェリップ」や、アプレというメーカーの「Gel-X」です。
ジェルチップの長さ出しはジェルの素材に近い、形ができあがっているチップを専用のジェル等で爪の上に装着する方法です。
これまでのチップオーバーレイやジェルスカルプよりも強度があり、付けるのも簡単で、長さ出しの時短が可能になりました。
長さ出しは通常のジェルネイルの施術よりも時間がかかってしまうことがデメリットとなっていましたが、ジェルチップによるイクステンションが広まれば、より気軽に長さ出しができるようになるかもしれません。
ネイルサロンで長さ出しをするには?
ここではネイルサロンで長さ出しの施術を受けるための【予約からアフターケアまでの流れ】を解説していきます。
1.長さ出しやスカルプメニューを予約する
まずはネイルサロンを予約します。
あらかじめネットなどでメニュー・料金・施術時間・得意そうなデザインなど、どんなサロンなのか下調べして自分のニーズに合ってそうなところを探すといいでしょう。
何か不安なことがある場合は予約する前に電話で問い合わせをするのもおすすめです。
2.カウンセリングで長さとデザインを相談し施術開始
当日サロンに来店したら、下処理などをしながら長さやデザインなどを決めるためのカウンセリングが始まります。
来店前に具体的な希望が決まっていなくても、大体の場合は担当ネイリストがカウンセリングで色々聞き出してくれるので心配しなくても大丈夫です。
自分の希望、悩み、ライフスタイルなどを伝えるとスムーズです。
3.完成!持ちやアフターケアを確認する
長さ出しネイルが完成したらそれで終わりではなく、持ちやアフターケアの確認もしておくと安心です。
長さ出しをする長さにもよりますが、基本的には長ければ長いほど折れてしまったりするリスクも高くなります。
持ちをよくするための指先の使い方やネイルオイルの使い方など、アフターケアもしっかり確認しておきましょう。
もし早い段階でネイルが折れてしまった場合などは無料お直しの期間が設けられているはずなので、期間が何日以内か確認しておくのも大事です。
セルフで長さ出しをするには?
セルフで長さだしは難易度が高いので基本的に推奨できないのですが、どうしてもやりたい場合はアクリルスカルプチュアよりジェルスカルプチュアにする方がいいでしょう。
ここではジェルスカルプチュアをするために必要な道具ややり方の解説をしていきます。
ジェルスカルプチュアのやり方
ジェルスカルプチュアをするのに必要なものは、まずはビルダージェルなど長さ出し用の硬さがあるジェルと、ベース・カラー・トップジェルにネイルフォーム・UV/LEDライトです。
後はブラシ類・ファイル類・クレンザーやケア用品など必要ですが、全く何も持っていない場合なら長さ出し用品が入ったジェルのスターターキットを購入するとスムーズでしょう。
- プッシャーで甘皮を押し上げ、必要ならキューティクルニッパーで余分な甘皮をカットし爪表面のサンディングをします。
長さ出しの場合は爪の角を取ったオーバル型だとネイルフォームを引っ掛けて固定できなくなるので、フリーエッジを1ミリ程残したラウンド型に整えるといいでしょう。 - ネイルフォームを爪に合わせ、隙間なくしっかり装着したらベースジェルを塗布→硬化します。
- ビルダージェルを塗布してフリーエッジ部分も作っていきますが、ストレスポイントがしっかり覆われていることを確認してから硬化しましょう。
- 未硬化ジェルを拭き取ったら爪の長さ形を整え、カラージェルを塗布したり好みのネイルアートをしてトップジェルで仕上げます。
スカルプと長さ出しの違いは?
ネイルサロンでは「スカルプ」というメニューをよく見かけますよね。
スカルプでロングネイルにするお客様はたくさんいます。
では、スカルプは長さ出しとは違うものなのでしょうか?
結論から言うと、スカルプと長さ出しには以下のような違いがあります。
■スカルプ
基本的にアクリルスカルプチュアのこと。
略してスカルプと言うネイリストやネイルサロンが多い。
■長さ出し
人工爪を作り、爪を長くすること。
アクリルだけでなく、ジェルネイルやネイルチップを使った方法も含まれる。
例えば、ネイルサロンでスカルプメニューを予約すると、アクリルスカルプチュアで長さ出しを作ることがほとんどでしょう。
一方で「長さ出し」というメニューは、アクリル以外の種類で長さ出しをする可能性も十分にあります。
サロンによっては追記で「ネイルチップで長さ出し」「ジェルスカルプチュアで長さ出し」というような一言が書かれています。
長さ出しの注意事項
ここでは長さ出しをするにあたっての注意事項をいくつか解説していきます。
付け替えやオフの期間を守る
付け替えやオフの期間を守るのは普通のジェルネイルでも同じなのですが、長さ出しをしている場合は特に期間を守るよう気をつけてください。
長さ出しをした爪が4週間程経過すると更に長い爪になって、折れてしまうリスクが高まります。
自爪の部分から折れてしまうと出血したり、激しい痛みを伴う可能性もあります。
なので、長さ出しネイルをする場合は普通のジェルネイルより少し早めにオフや付け替えをするよう心がけましょう。
爪に負担をかけないように過ごす
爪が長くなるとどうしても爪先でいろんなことをしてしまいたくなるものですが、できるだけ指の腹を使って爪に負担をかけないように過ごしましょう。
爪先でシールを剥がしたりパソコンのキーボードを叩いたり、ダンボールなどの梱包を開けたりという日常のちょっとした動作の積み重ねが、爪に負担をかけてしまい折れる原因になります。
水仕事をする場合にもゴム手袋をするようにし、できるだけ外からの摩擦や衝撃から守ってあげるといいでしょう。
爪切りで切らない
長さ出しネイルをして3週間もすると、爪の長さが気になってくる人もいるかも知れません。
そんな時には爪切りでバチっと切らずに、ネイルファイルを使って少しずつ長さを整えるようにしましょう。
爪切りで一気に切ってしまうと、衝撃でネイルが剥がれたり欠けたりする可能性があります。
ネイルオイルやハンドクリームで保湿する
長さ出しネイルだけに限りませんが、ネイルオイルやハンドクリームで爪の保湿をしっかりするようにしましょう。
保湿がしっかりされている健康的な爪は、ネイルの持ちにも影響してきます。
寝る前にネイルオイル・ハンドクリームを塗って手袋をして眠ると翌朝しっとりした手になるのでおすすめですよ。
まとめ:長さ出しで深爪のコンプレックスを解消!
深爪の場合は長さ出しをしてもどうしても早く取れがちなのですが、ネイリスト経験の長い筆者からすれば深爪にコンプレックスを持っている方こそ長さ出しをすることをおすすめします。
長さ出しには爪の矯正効果もあるので、かなり短めのナチュラルな長さ出しをして自爪をしっかり育成させてあげるといいでしょう。
深爪矯正の場合の付け替えの期間は2〜3週間程が目安で最初の2ヶ月ほどは大変かも知れませんが、そこを過ぎれば深爪でなくなります。
その場合自分で長さ出しをするのではなく、必ずプロのネイリストにしてもらうようにしましょう。
深爪矯正のメニューがあるネイルサロンもあるので、調べてみるといいですよ。
きっときれいな爪になるので、深爪だからといって諦めないでくださいね。
他にも長さ出しについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください♪
https://www.nailjoshi.com/93866/
https://www.nailjoshi.com/93691/