就職活動をしていると、履歴書の書き方で悩むことがありますよね。
特に「趣味・特技欄」にどのような内容を書けば良いか分からず、悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。
読者様の中には、ネイルが趣味という方も多いと思います。
しかし、「履歴書にネイルが趣味と書くのはOKなの?」と不安になることもあるでしょう。
そもそも、履歴書に仕事には関係のない趣味や特技を書かせる理由はあるのでしょうか?
今回は、履歴書の趣味・特技欄にセルフネイルが趣味と書いてもOKなのか、また、面接で趣味・特技を聞く理由を解説します。
これから面接を受ける予定がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
履歴書に趣味・特技欄がある理由

そもそも履歴書を書く時、なぜ仕事に関係ない趣味や特技のことを書かなくてはならないのか、疑問に感じている人は多いと思います。
実は、履歴書に趣味や特技を書かせるちゃんとした理由があります。
それは、趣味や特技を通じて、面接ではわからないその人の「人となり」を知ることができるからです。
履歴書の趣味・特技欄は、単なるおまけではなく応募者の隠れたスキルや多面的な魅力を伝えるための、重要なアピールポイントとなります。
趣味がネイルの場合、書いてもOK?

では、「履歴書の趣味・特技欄にネイルと書くことができるのか」という点ですが、これは職種によっても異なります。
そのため、一概にOK・NGと断言できるものではありません。
また、サロンで自分の爪にネイルをしてもらうことが趣味なのか、家族や友人など自分以外の人にネイルを施すのが趣味なのかによっても印象が変わるでしょう。
ここからは、これらの点も含めて、履歴書の趣味・特技欄にネイルと記入することについて、詳しく解説します。
サロンでネイルをしてもらうのが趣味の場合

まずは、定期的にサロン通いをして、自分のネイルをキレイにすることが趣味である場合から解説します。
この場合、飲食業や医療業など、ネイルができない職種・業界に応募する時は、趣味・特技欄に記入するのはNGです。
採用担当者に、「ネイルができない仕事に応募しているという自覚はあるのか」という疑問を抱かれてしまうと、あまり良い印象を持たれない可能性があるので注意しましょう。
一方、美容業界やアパレル業界などの場合は、指先のおしゃれをしていることがプラスになる可能性もあります。
ただし、同じ美容業界でもエステサロンはネイルNGであることが多いです。
「ネイルが趣味」という点をプラスに捉えてもらえる職種かどうかを考えてから、履歴書を書くことが大切です。
セルフネイルが趣味の場合

セルフネイルが趣味の場合は、技術向上のために努力している点が自己PRに繋がる可能性があります。
例えば、独学でネイルの資格取得を目指したり、書籍でネイルの深い知識を学んだりしている方は、趣味・特技欄に記入してみても良いかもしれません。
採用担当者によっては、「好きなことを極める力がある人」「関心のある分野を深く学ぼうとする姿勢がある人」といった良い捉え方をしてくれる可能性があります。
ただし、前項で解説した通り、職種によってはセルフネイルで技術を磨いている場合でも、プラスに捉えてもらえないケースもあるので気をつけてくださいね。
友人や家族に施術をすることもある場合
友人や家族にネイルをしてあげるのが趣味という方は、面接で社交性をアピールできる可能性があります。
自分の趣味を活かして、周囲の方に喜んでもらえるような行動をしている点は、採用担当者にも好印象を与えることができるでしょう。
特に接客業や営業など、人と接する機会が多い職種の場合は、コミュニケーション能力の高さが求められるので、履歴書に書くことでプラスになる可能性があります。
趣味・特技欄で採用担当者は何を見てるの?

最初にお伝えしましたが、実際に面接を受けている時、はたして採用担当者の方が趣味・特技欄で何を見ているのか気になりますよね。
ここでは、採用担当者がどのような点を意識して、履歴書の趣味・特技欄を見ているのかを解説します。
基本的には人柄を見ている

人事担当者は、基本的に趣味・特技欄で求職者の「人柄」を見ていることが多いです。
履歴書に書かれている学歴や職歴だけでは、求職者の個性や性格、人間性までは分かりません。
そこで、趣味や特技を知ることで、その人の感性や考え方、どんなものに興味があるのかなど、物事に対する価値観を知ることができ、職場との適性を見る材料になります。
採用担当者は求職者の趣味・特技を通して、会社と相性が良いかどうかを判断しているのです。
例えば、「一人で黙々とネイルチップを作成するのが趣味」という方が応募してきたとしましょう。
しかし、チームワークを重視する企業やサービス業、体力のいる職業にはマッチしない人材だと思われてしまう可能性があります。
その場合、趣味が何かしらのスポーツである人の方が有利になるかもしれません。
逆に、一人でコツコツと作業することや集中力を求められる職種の場合は、最適な人材だと捉えてもらえる可能性が高いでしょう。
このように、趣味・特技欄を見て、その人の潜在的に持つ得意なことや、会社との適正を判断している採用担当者もいます。
ただし、趣味の傾向と仕事の内容がかけ離れているからといって、必ずしも不採用になるという訳ではありません。
■ストレス解消の方法を持っているか
趣味があることは、仕事でプレッシャーがかかった時の気分転換やストレス解消の方法を持っていることの証明にもなります。ストレスをしっかりと発散できるような趣味を持っていることは、仕事を長く続けていく上でととても大切です。
この場合、趣味の内容はゲームでもランニングでも何でも良く、自分でリフレッシュできるような趣味があるか・ないかを見ています。
面接での緊張を解すために使う採用者もいる
企業によっては、特に面接で趣味・特技欄には触れないケースも多いです。
しかし、面接での緊張を和らげるために、あえて趣味について質問をする場合もあります。
面接中はほとんどの方が緊張するため、自分の長所をうまくアピールできないことが多いでしょう。
求職者の緊張が強いと、採用担当者も本来の能力や適正、人柄などを見極めるのが難しくなります。
そのため、趣味の話をすることで緊張を和らげ、リラックスさせた状態で求職者の本音を引き出せるようにすることもあるのです。
趣味・特技欄の書き方

ここまで解説してきた通り、趣味・特技欄に記入した内容は、職種によってはプラスになる可能性があります。
アピールポイントのひとつとして履歴書に趣味を書くのなら、やはり採用担当者の方には良い印象を持ってもらいたいですよね。
そこで次は、履歴書の趣味・特技欄の書き方を詳しく解説します。
箇条書きで書くのが一般的
履歴書の趣味・特技欄を記入する際は、箇条書きにするのが一般的です。
履歴書の中でも、趣味・特技欄には大きなスペースがありません。
そのため、長い文章を書いてしまうと、採用担当者が読みづらいというデメリットがあるので気をつけましょう。
ただし、ネイルを趣味として記入する場合、箇条書きで「ネイル」と記入するだけでは、サロンで自分の爪をキレイにすることを言っているのか、人に施術することを言っているのかが分かりません。
そのような時は、カッコを用いて「ネイル(家族や友人に施術を行うこと)」と書くなどして、簡単な説明文を入れると良いでしょう。
エピソードも書くと具体性が増して◎
前項で解説したように、趣味・特技欄は箇条書きや簡単な説明文で簡潔にまとめるのが一般的ですが、加えて趣味にまつわるエピソードを書いてもOKです。
例えば、ネイルを趣味として記入する場合は、以下のように簡単なエピソードや熱意などをプラスで記入すると印象が良くなります。
■エピソードの書き方例文
- 例1:趣味で友人や家族のネイルを施術しています。先日の母の日には、日頃の感謝の気持ちを込めてネイルケアをしました。
- 例2:趣味としてネイルを楽しんでいますが、好きなことを極めたいので資格取得も目指しています。
このように、趣味を通じて努力していることや、周囲の方々に喜んでもらえていることなどを伝えると、具体性が増すのでおすすめです。
書かないほうが良い趣味・特技も中にはある
自分が夢中になれる趣味を持っていること自体は素晴らしいことです。
しかし、内容によっては履歴書に書くことでマイナスの印象を与えてしまう場合もあります。
例えば、賛否が分かれやすい傾向にある宗教関連やギャンブルなどは、履歴書に書かないほうが無難です。
決してこれらを否定するわけではありませんが、採用担当者によっては良くないイメージを抱かれてしまう可能性があります。
そのため、趣味・特技欄を記入する場合は、大多数の方が受け入れやすい内容を選んで書くことをおすすめします。
趣味・特技欄でも自己PRできる!

ここまでお伝えしてきたように、履歴書に趣味や特技を書く場合は内容や書き方など、いくつか気をつけなければいけない点があります。
しかし、正しい書き方をすれば、履歴書の趣味・特技欄でも、自己PRをすることは可能です。
ここからは、履歴書に趣味を書くことでアピールできる点を解説していきます。
趣味の取り組み方で長所をアピール
趣味の取り組み方によっては、自分の長所を採用担当者にアピールすることができます。
例えば、履歴書の趣味・特技欄にネイルと記入した場合は、「技術向上のためにも、毎日の練習を欠かさない」「ネイル検定を取得して正しい知識を身につけた」など、
趣味に対する熱心さを伝えると、印象が良くなります。
趣味であっても、一つのことを続けたり学んだりできる人は、「仕事にも熱意を持って取り組んでくれるだろう」という印象を持ってもらいやすいでしょう。
仕事に趣味が活かせることをアピール
趣味として楽しんでいることが、仕事でも活かせる場合があります。
職種にもよりますが、面接を受ける企業の仕事内容に、自分の趣味が活かせそうな場合はどんどんアピールしていきましょう。
例えば、英会話が趣味であれば、外国人が多い観光地のショップ、ホテル・旅館などで、英語が活用できることをアピールできます。
また、インテリアコーディネートが趣味なら、アパレルや雑貨店の店内レイアウトを素敵に仕上げられるという点をアピールできるでしょう。
このように、趣味が思わぬ形で仕事に活かせることは意外とあるので、自分の強みは積極的に伝えてみてくださいね。
まとめ

今回は、履歴書の趣味・特技欄の書き方や、ネイルを趣味として記入できるかどうかを解説してきました。
これから面接を受けようとしている方は、履歴書を書く段階で緊張したり、悩んだりしてしまうことがあるかもしれません。そんな時に、本記事が参考になればとても嬉しいです。
ここからは私個人の意見ですが、ネイルが趣味の方は、アパレルやジュエリー販売など、”おしゃれやトレンド感が問われる仕事”では、好印象であることが多いと思います。
もちろん、企業や採用担当者によって考え方は異なるため一概には言えませんが、自分の趣味がプラスになりそうな場合は、ぜひ面接でアピールしてみてくださいね。
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