これからネイリストになるために就職活動をしようと考えている方も、他のネイルサロンへの転職を検討している方も、履歴書の書き方で悩むことがあるのではないでしょうか。
特に社会人経験がない新卒の方や、初めてネイルサロンに就職しようとしている方は、どのように履歴書を書けば良いか分からず、困ってしまうことがあるかもしれません。
そこで今回は、ネイリストの履歴書の書き方や、志望動機の例文などを詳しく解説します。
これからネイルサロンの求人に応募する予定がある方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
- 履歴書を書く前に知っておきたいこと
- ・履歴書用紙にはタイプがある
- ・履歴書用紙のサイズの選び方
- ・手書きの場合は「黒ボールペン」を使う
- 履歴書を書く時のポイントを紹介
- 1.日付は提出日
- 2.氏名は名字と名前の間を少し開けて
- 3.生年月日(年齢は日付時点の満年齢)
- 4.住所
- 5.連絡先
- 6.証明写真(3ヶ月以内に撮ったもの)
- 7.学歴(ネイルスクールは資格欄に)
- 8.職歴は転職が多くてもすべて書こう
- 9.免許・資格欄
- 10.志望動機・自己PR・趣味特技
- 11.本人希望欄
- 履歴書を提出する時のチェックポイントとマナー
- ・履歴書を持参して手渡しする場合
- ・履歴書を郵送で提出する場合
- ・履歴書をメールやフォームから送る場合
- ネイリスト向け志望動機の例文を紹介!
- ・ネイリスト未経験の場合
- ・ネイリスト経験者の場合
- ・新卒の場合
- 面接までにやっておくこと
- ・面接先のサロンについてよく調べておく
- ・聞かれそうな質問をチェックしておく
- ・技術チェックに備えて練習しておく
- 面接の時の服装と身だしなみ
- ・清潔感のあるもの|スーツやジャケットの着用が無難
- ・サロンの雰囲気に合ったネイルまたはネイルケアは必須
- よくある質問
- ・ネイリストの具体的な仕事内容を知りたい!
- ・ネイリスト検定は3級〜1級まで取得したほうがいい?
- まとめ
履歴書を書く前に知っておきたいこと
履歴書は、これから働こうとしているサロンに自分をアピールするための大切なツールです。
しかし、新卒の方の場合は、履歴書を書くのが初めてという方も多いかもしれませんね。
そこでまずは、履歴書を書く前に知っておきたいことを解説します。
履歴書用紙にはタイプがある
履歴書用紙には主に、「厚生労働省履歴書様式」「一般用」「転職者向け」「パート・アルバイト向け」の4つのタイプがあります。
働き方によって適した履歴書は異なるため、希望する雇用形態に合わせて、最適な様式を選ぶことが大切です。
以下に、それぞれの履歴書様式の特徴をご紹介します。
応募先や働き方に合わせて、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・厚生労働省履歴書様式
公共職業安定所(ハローワーク)などで配布されている、標準的な履歴書様式です。公的機関への応募や、ハローワーク経由の就職活動に適しています。
・一般用
市販されている最もオーソドックスな履歴書で、幅広い業種への応募に対応可能です。ネイルサロンへの応募にもおすすめの汎用性の高い様式です。
・転職者向け
転職希望者向けに作られており、職歴や自己PRの欄が広めに設けられていることが特徴です。別のサロンへ転職する場合や、スキル・経験をしっかり伝えたい方に適しています。
・パート・アルバイト向け
学歴や職歴の欄が簡易的で、必要最低限の情報を伝えられる様式です。短時間勤務や副業としての応募に向いており、手軽に使用できるのがメリットです。
履歴書用紙のサイズの選び方
履歴書には主に「A4サイズ」と「B5サイズ」の2種類があり、それぞれ適した用途があります。
そのため、職種や雇用形態などに応じて、適切なサイズを選ぶことが大切です!
履歴書用紙のサイズの選び方で迷った時は、ぜひ以下を参考にしてくださいね。
・A4サイズ
記入欄が広いため、職歴や自己PRを詳しく書きたい方に適しています
。一般的な就職活動で使用されることが多く、就活生や正社員を目指す方におすすめです。
・B5サイズ
必要最低限の情報を簡潔に伝えることができるコンパクトなサイズです。
短時間勤務やパート、アルバイトの方に適しています。
手書きの場合は「黒ボールペン」を使う
履歴書を手書きする場合は、黒ボールペンを使用するのが基本です。
青や赤などのカラーインクのボールペンは、履歴書にはふさわしくないとされているため、使用は避けましょう。
また、同じ黒インクであっても、消せるタイプのボールペンは不適切です。
履歴書は重要書類であるため、記載した文字が消えてしまう可能性があるペンの使用には十分注意しましょう。
さらに、履歴書の記入中に誤字があった場合でも、修正液の使用は好ましくありません。
万が一記入ミスをしてしまった時は、新しい用紙に書き直すのが基本です。
履歴書を書く時のポイントを紹介
まずは、履歴書を書く時に気をつけたいポイントから解説します。
ネイルサロンの応募に限らず、就職活動をする上で大切な基本についてお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.日付は提出日
履歴書には日付を記入する欄がありますよね。
この欄に書くべき日付が、記入した日なのか、提出日なのか分からず、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
履歴書の日付は、提出日を記入するのが基本です。
例えば、面接日に直接履歴書を持参する場合は、当日の日付を記入します。
また、郵送の場合は投函日、メールの場合は送信日を記入しましょう。
なお、年号は西暦(20⚪︎⚪︎年)でも和暦(令和⚪︎⚪︎年)でも問題ありません。
ただし、その後に記入する生年月日・学歴・職歴の年号と、全て統一するのが望ましいです。
2.氏名は名字と名前の間を少し開けて
氏名は名字と名前の間に、少しスペースを開けることが基本です。
また、履歴書によって、ふりがなの記載がひらがなの場合と、カタカナの場合があります。
「ふりがな」と書かれている場合はひらがなで、「フリガナ」と書かれている場合はカタカナで記入しましょう。
3.生年月日(年齢は日付時点の満年齢)
生年月日は、日付時点の満年齢を記入します。
例えば、履歴書を記入している時点では22歳の場合でも、履歴書の提出日(日付)の時点で23歳になっているのであれば、23歳と記入しましょう。
特に誕生日が近づいている時に履歴書を作成する場合は、この点に気を付けることが大切です。
4.住所
住所欄には、都道府県からの住所・建物名・部屋番号を省略せずに記入しましょう。
番地などを記入する際は、「⚪︎-⚫︎-◎」のようにハイフンを使用するのではなく、「⚪︎丁目⚫︎番地◎号」のように、正式な表記で記入することが大切です。
なお、マンションやアパートなどに住んでいる場合は、その名称や部屋番号も記入します。
部屋番号も数字だけではなく、「〇〇号室」と記入するようにしましょう。
また、郵便番号やふりがな(フリガナ)欄も忘れずに記入してください。
ふりがな(フリガナ)は、都道府県や市区町村、町名、マンション・アパート名などの区切りに合わせて、適度なスペースを開けましょう。
5.連絡先
履歴書によっては、住所欄の下に連絡先を記入するスペースが設けられている場合があります。
この連絡先の欄には、現住所以外に連絡を希望する場所がある場合のみ記入すればOKです。
特に希望する連絡先がない場合は、「同上」と記入します。
逆に、何らかの事情で頻繁に実家に帰省する必要がある方や、現住所以外の場所に滞在することが多い場合は、連絡先欄にその住所や電話番号を記入しましょう。
6.証明写真(3ヶ月以内に撮ったもの)
履歴書に貼る証明写真は、3ヶ月以内に撮影したものを使用しましょう。
証明写真の撮影時期に厳密な決まりはありませんが、3ヶ月以上経過しているものを使用するのは避けたほうが良いです。
また、採用担当者から好印象を持ってもらえるように、写真を撮る時は服装や髪型、表情などにも気をつけましょう。
証明写真を撮る時の服装は、スーツが基本です。
髪型は清潔感を意識し、ロングの場合はまとめることをおすすめします。
更に表情は口角を上げて微笑むと、全体の印象が良くなりますよ。
■証明写真としてNGなパターン
履歴書に貼付する証明写真は、応募先に与える第一印象を大きく左右します。
たとえ経歴やスキルなどが十分でも、写真の印象が悪いとマイナス評価につながることもあるため、注意が必要です。
ここでは、証明写真としてNGとされる代表的なパターンを解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
・表情が極端過ぎる
満面の笑みや口を大きく開けた笑顔、逆に怖いほど無表情といった極端な表情はNGです。
履歴書の証明写真では、口角を軽く上げた自然な微笑みが最も適しています。
・身だしなみやメイクが不適切
ボサボサの髪やノーメイクor濃すぎるメイクは、面接官にマイナスの印象を与える可能性があります。
清潔感のある髪型とナチュラルなメイクを意識して、好印象を与えられるよう心がけましょう。
・カジュアル過ぎる服装
Tシャツやパーカーなどの明らかな「普段着」はふさわしくありません。
証明写真は、基本的にスーツが無難です。
服装ひとつで「常識があるかどうか」を判断される可能性があるため、細部まで気を配りましょう。
・顔の大きさや位置が適切ではない
顔がアップになりすぎていたり、逆に遠すぎて小さく見える写真はNGです。
頭頂からアゴまでの長さが写真全体の約70〜80%程度になるように意識し、顔が中央にしっかり収まっているかを確認してください。
上記のNGパターンに気をつけながら、適切な証明写真を撮るように意識しましょう!
7.学歴(ネイルスクールは資格欄に)
学歴欄は、どこから記入すれば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。
学歴の記入に関しても厳密な決まりはありませんが、一般的には高校入学から記入するパターンが多いと言われています。
しかし、その方の学歴によっては、中学卒業から記入することもあり、大学や大学院を卒業していれば高等学校卒業から記入することもあります。
そのため、学歴をどこから記入するかは、各々で判断して問題ありません。
なお、ネイルスクールは学歴と混同しやすいですが、学歴欄ではなく資格欄に記入します。
ただし、都道府県知事等の認可を受けた美容専門学校の場合は、履歴書に学歴として記載可能です。
8.職歴は転職が多くてもすべて書こう
職歴欄は転職が多くても、時系列で全て正確に記入しましょう。
会社名は「(株)」と省略するのは避け、「株式会社」と記入し、その他の所属部署なども正式名称で書くことが大切です。
また、会社の退職理由に関しては「一身上の都合」と記入し、詳しい経緯について記載する必要はありません。
なお、もともと短期間(約1日〜1ヶ月以内)の単発アルバイトや、パート勤務などの場合は、職歴に書かなくてもOKです。
9.免許・資格欄
免許・資格欄も、省略せずに正式名称で記入しましょう。
例えば、ネイル関連の資格であれば、「ネイル検定1級」「ネイリスト検定1級」と略すのではなく、「JNECネイリスト技能検定1級」と正確に記入します。
複数の資格を保有している場合は、取得順に記入するのがおすすめです。
記入する順序に明確なルールはありませんが、取得順で記入したほうが経歴の流れが伝わりやすいでしょう。
なお、特に資格がない場合でも空欄にはせず、「特になし」と記入します。
空欄があることで雑な印象を抱く採用担当者もいるので、この点も注意してくださいね。
10.志望動機・自己PR・趣味特技
志望動機や自己PR、趣味・特技の欄にどのような内容を書くべきか悩む方も多いでしょう。
以下に、それぞれのポイントを解説していくので、参考にしてみてくださいね。
まず、志望動機に記入する内容ですが、ネイルサロンの面接を受ける場合は、
『数あるサロンの中から選んで応募した理由』が、伝わるように書くことがポイントです。
この後の項目では、志望動機の例文もご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。
自己PRでは、
「スクール生時代は資格の取得のみではなく、コンテストにも積極的にチャレンジした」
「毎日最低でも⚪︎時間以上の練習を欠かさない」など、
自分が努力している点をアピールするのがおすすめです。
また、履歴書なので、趣味・特技欄を書く際は、内容をよく考えて記入したほうが良いでしょう。
一般的には、「ゲーム」「パチンコ」などの娯楽や、宗教関係に関することを記入するのは避けたほうが良いと言われています。
■志望動機や自己PRで書かない方がいいこと
履歴書の志望動機や自己PRは、自分の熱意や経験、スキルなどをアピールする重要な部分です。
しかし、内容によってはかえって評価を下げてしまう恐れもあるため注意しましょう。
中でも特に避けたいのが、前職に対する悪口や不満、ネガティブな退職理由です。
たとえ前職に問題があったとしても、マイナスな内容を記載するのは控えましょう。
書き方によっては、かえって自分自身に問題があるような印象を与えてしまう可能性があるためです。
また、「このサロンで技術を磨きたい」「いずれは独立開業したい」といった自己中心的に受け取られかねない志望動機も避けたほうが良いでしょう。
雇う側が、「技術を学んですぐに辞めるつもりなのでは?」と不安になる可能性があるからです。
履歴書の志望動機や自己PRでは、前向きでポジティブな表現を意識し、「この人と一緒に働いてみたい」と思ってもらえるような内容を心がけましょう。
なお、履歴書の内容が素晴らしくても、雑で読みづらい字や誤字脱字があると、それだけでマイナスな印象につながってしまいます。
記入の際は、丁寧で相手にとって読みやすい文字を書くことを意識しましょう。
11.本人希望欄
本人希望欄には、「貴社の規定に従います」と記入するのが基本だと言われています。
”給料・職種・勤務時間・勤務地などの希望があれば記入”と書かれているケースが多いですが、そのまま自分の希望をストレートに書くことはあまりおすすめできません。
本人希望欄に「給料はこれくらいは絶対に欲しい」「できれば土日は休みたい」など、多くの条件が記入されていると、「自分の希望や都合だけを押し通しそうな人」というイメージを持たれてしまう可能性があります。
そのため、どうしても譲れない条件でない限り、本人希望欄には”規定に従って働ける”という点をアピールしたほうが、採用されやすい傾向にあるでしょう。
履歴書を提出する時のチェックポイントとマナー
ここでは、履歴書を提出する時のポイントを解説していきましょう。
企業によって履歴書の提出方法は異なるため、「手渡し・郵送・メール」の3つに分けてお話していきます。
履歴書を持参して手渡しする場合
書類選考がない企業の場合、面接の当日に履歴書を持参して手渡しするケースが多いです。
そのような時は、履歴書が折れ曲がったり汚れたりしないように封筒に入れ、更にクリアファイルに挟んでから持ち運ぶようにしましょう。
なお、履歴書は面接時にすぐ手渡しすることが多いので、封をする必要はなく、宛先を記入する必要もありません。
また、履歴書を採用担当者に手渡す時は、封筒のまま渡すのではなく、中身を出して渡すことが大切です。
封筒やクリアファイルのまま渡すと、相手に履歴書を取り出してもらう形になるので、好ましくありません。
履歴書の文字を採用担当者側に向けて手渡し、「本日はよろしくお願いいたします」など、言葉を添えると更に印象が良くなります。
履歴書を郵送で提出する場合
書類選考がある企業の場合は、履歴書を郵送することが多いです。
このような時は、履歴書に折り目が付かないように、定形外の封筒を使用しましょう。
履歴書とセットで販売されている定形外の封筒がある場合は、そちらを使用すればOKです。
履歴書と同じように、宛先の住所は都道府県から記入し、会社名も「(株)」などと略すのではなく、きちんと正式名称で書きましょう。
封筒の裏には、忘れずに自分の住所と氏名を記入してくださいね。
また、履歴書を封筒に入れる前は、記入した内容を再チェックし、特に問題がなければ封をして投函しましょう。
当然ですが、期限がある場合は、必ずその期限内に届くように郵送することが大切です。
急ぎの場合は、速達で送ることをおすすめします。
履歴書をメールやフォームから送る場合
応募先の企業によっては、履歴書をメールやフォームから送ることもあるでしょう。
履歴書をメールで送る場合は、件名や本文を簡潔にすることが大切です。
まずは以下のように、
採用担当者が一目見ただけで”誰から、どのような内容のメールが届いたのか”が分かるように件名を入れましょう。
(例)応募書類ご提出の件/履歴書添付/〇〇〇〇(名前)
採用担当者は、多くの応募者からのメールを日々確認する必要があります。
そのため、件名がなかったり、本文が分かりにくかったりすると、ストレスを与えてしまう可能性があるので注意しましょう。
また、本文は宛先→挨拶→内容→締め→署名の順序で記入するのが一般的です。
一方、応募フォームで履歴書を送る場合も、メール同様に簡潔さと分かりやすさを意識しましょう。
入力欄は全て記入するようにし、記載事項がない場合でも「特になし」と記入して、空欄を作らないことがポイントです。
紙の履歴書にも言えることですが、空欄があると記入漏れだと思われてしまったり、雑な印象を与えたりする可能性があるので気をつけてくださいね。
ネイリスト向け志望動機の例文を紹介!
履歴書を書く時、学歴や職歴の欄はそのまま記入すれば良いですが、志望動機の欄に何を書けば良いか分からず苦労する方も多いでしょう。
前項でも解説しましたが、志望動機を記入する上で大切なポイントは、
採用担当者に「数あるサロンの中から選んで応募した理由」が明確に伝わる内容を書くことです。
ここでは、多くの方が悩む志望動機の例文を、ネイリスト未経験者・経験者・新卒の3パターンに分けてご紹介します。
ネイリスト未経験の場合
ネイリスト未経験の方だけではなく、全ての方に共通して言えることですが、
「ネイルが好きだから」「細かい作業が得意だから」といった、あっさりした志望動機では、「うちのサロンでなくても良いのでは?」と思われてしまう可能性があります。
そのため、以下のように応募するネイルサロンの特徴に合った志望動機を記入し、熱意を伝えるのがおすすめです。
【ネイリスト未経験・志望動機の例文】
貴社を志望した理由は、技術力・デザイン性の高さや、洗練されたサロンの雰囲気に魅力を感じ、その中で成長していきたいと思ったからです。
貴社のHPを拝見し、在籍しているネイリストの方が積極的にコンテストに参加していることを知りました。
私自身もそのような環境の中で、常に技術を磨いていきたいと考えています。
実務経験はありませんが、日々練習に励み、お客様に喜んでいただけるネイリストになれるよう努力していきたいです。
ネイリスト経験者の場合
ネイリスト経験者の方が他のネイルサロンに転職する場合は、前向きな志望動機を記入することを心がけましょう。
仮に前のサロンの退職理由が「人間関係のトラブル」や「待遇が悪い」といったネガティブな理由だったとしても、履歴書で伝えるのは避けたほうが無難です。
経験者の方の場合は、応募先のサロンに強く魅力を感じていることや、スキルアップをしたいと考えていることなど、向上心を感じられるような志望動機を書くことをおすすめします。
【ネイリスト経験者・志望動機の例文】
貴社がお客様としっかり向き合い、丁寧な施術を行っている点に強く魅力を感じたことが志望動機です。
これまで働かせていただいたサロンも素晴らしいお店でしたが、短時間で多くのお客様を施術する方針ということもあり、じっくりと丁寧な接客をするのが難しい状態でした。
そのような経緯もあり、貴社のお客様に寄り添ったサービスを行う方針に共感し、今回の応募に至った次第です。
新卒の場合
ネイリストはもちろんのこと、社会人経験がない新卒の方は、履歴書や志望動機を書く時点で緊張することもあるのではないでしょうか。
しかし、応募先のサロンを選んだ理由や熱意が伝われば、採用担当者の方に好印象を抱いてもらえる可能性は十分あります。
志望動機の欄を記入する際は、応募先のサロンで働きたい理由や、ネイリストになりたい気持ちが届くように意識することが大切です。
面接までにやっておくこと
履歴書の記入や証明写真の準備に加えて、面接までにやっておきたいことはいくつかあります。
しっかりと準備しておくことで、面接本番でも自信を持って臨むことができますよ。
ここでは、面接までにやっておくべきポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
面接先のサロンについてよく調べておく
ひとくちにネイルサロンと言っても、お店によってコンセプトが異なります。
そのため、面接に行くサロンについては、公式サイトやSNSなどで事前にしっかりリサーチしておくことが大切です。
そうすることで、サロンの特徴に合わせた自己PRがしやすくなります。
たとえば、10〜20代の若い女性をターゲットにしているサロンであれば、「トレンドに敏感であること」や「最新アートの技術を日々練習していること」などをアピールすると、好印象につながりますよ。
聞かれそうな質問をチェックしておく
面接では必ず何らかの質問がされるため、言葉に詰まらないよう事前に「よくある質問」をチェックしておくことが大切です。
ネイルサロンの面接でよく聞かれる質問には、志望動機や得意な技術、土日勤務の可否、今後の目標などが挙げられます。
このような基本的な質問ほど準備不足が目立ちやすいため、しっかりと自分の考えを整理しておきましょう。
また、他のサロンからの転職の場合は、前職を辞めた理由について聞かれることが多いです。
その際はネガティブな理由ではなく、「さらに成長できる環境を求めて」「技術の幅を広げたいと思ったため」など、前向きな理由を伝えることで好印象につながります。
技術チェックに備えて練習しておく
ネイルサロンの面接では、ほとんどの場合「技術チェック」が行われます。
そのため、事前にしっかりと練習を重ねておくことが非常に重要です。
技術チェックの内容はサロンによって異なりますが、基本的な技術が問われるケースが多い傾向にあります。
具体的な技術チェックの内容は、以下の通りです。
- ネイルケア
- カラーリング
- ジェルネイル(ワンカラー・グラデーション・フレンチ)
- スカルプチュア(クリアorナチュラル)
これらの基本技術を確実に仕上げられるよう、繰り返し練習しておくことをおすすめします。
また、サロン側から特に指示がなくても、得意なネイルアートを施したチップを数点持参することで、やる気や熱意をアピールできますよ。
実際の作品を見てもらうことで、自分のセンスや技術へのこだわりも伝わりやすくなるでしょう。
面接の時の服装と身だしなみ
面接時には、服装や身だしなみに気を配ることも非常に重要です。
どんなに履歴書が丁寧に書かれていても、第一印象が良くないと、それだけで評価が下がってしまう可能性があります。
そこで、ここでは面接時にふさわしい服装と身だしなみについて解説します。
清潔感のあるもの|スーツやジャケットの着用が無難
面接での服装では、第一に「清潔感」を意識するようにしましょう。
ネイルサロンによっては、必ずしも全身スーツである必要はありませんが、迷った場合はスーツやジャケットなどのフォーマルな服装を選ぶのが無難です。
また、コーディネートだけではなく、スーツにシワやヨレがないか、インナーが派手過ぎないかなど、細かな点までしっかりと確認しましょう。
第一印象は面接の評価に大きく影響するため、清潔感のある服装はやる気や誠実さを伝える大切な要素となります。
サロンの雰囲気に合ったネイルまたはネイルケアは必須
ネイルサロンの面接では、第一印象や履歴書の内容だけではなく、さり気なく「指先のお手入れ」をチェックされている可能性が高いです。
そのため、面接に行く際は、応募先のサロンの雰囲気に合ったネイルを施すか、ネイルケアをしっかり行って指先を美しく整えた状態で向かうことをおすすめします。
特にサロンのコンセプトにマッチしたネイルデザインを取り入れることで、「この人はうちの雰囲気に合いそうだな」と好印象を持ってもらえる可能性が高いです。
よくある質問
ここでは、ネイリストに関するよくある質問に回答します。
ネイリストの具体的な仕事内容を知りたい!
ネイリストの具体的な仕事内容は、以下の通りです。
- ネイルサービスの提供(ネイルケア・ジェルネイル・スカルプチュア・フットネイル等)
- サンプル・広告用のチップの作成
- ネイル関連商品の販売
- スカルプチュア(クリアorナチュラル)
この他にも、クリーンナップや道具の消毒といった仕事もありますが、全て欠かすことのできない大切な業務です。
店長やオーナーの場合は、シフトの作成や広告の打ち合わせをすることもあります。
ネイリスト検定は3級〜1級まで取得したほうがいい?
ネイルサロンへの就職を希望している場合は、JNECネイリスト技能検定やJNAジェルネイル技能検定などを取得するのが理想です。
現在の日本でネイリストとして働く場合、必ず取得しなければいけない資格はありませんが、無資格の状態だと就職活動がスムーズにいかない可能性があります。
それは、ほとんどのネイルサロンの求人では、最低ラインとして3級の資格保有者、場合によっては2級の取得を条件としていることが多いからです。
しかし、ネイル関連の資格がなくても応募できるネイルサロンも存在はしています。
このようなサロンの場合、社内で研修を受けつつ、働きながら資格取得を目指すパターンが多いです。
ただし、資格がなくても働けるサロンの軒数は決して多くはないので、できれば就職活動を始める前にネイル関連の資格を取得しておいたほうが有利になります。
まとめ
今回の記事ではネイリストの履歴書の書き方や、志望動機の例文などを解説しました。
履歴書は氏名や住所、学歴、職歴などの欄は比較的スムーズに記入できますが、志望動機や自己PRに時間がかかってしまうことが多いですよね。
私がネイリストになるための就職活動を行っていた頃は、働くお店を選ぶ時の基準が「自分がお客さんだったら通いたいと思える素敵なネイルサロン」でした。
そのため、志望動機にはその想いが伝わるように記入しました。
公式HPや広告を見ておしゃれなサンプルの数々に心がときめいたこと、洗練されたサロンの空間にも魅力を感じたこと、自分がお客さんの立場だったら通いたいと思えるサロンで働きたいと考えていたことなどを、かなり熱くアピールした記憶があります。
その時の志望動機が影響したかどうかは断言できませんが、応募先のサロンからも無事に採用していただきました。
これからネイリストとしてサロンに就職をしようと考えている方は、履歴書の段階で熱意を伝えることをおすすめします。
採用担当者の方にやる気や意気込みが伝われば、きっと「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらえるはずです。
履歴書の作成はもちろんのこと、面接は緊張するものですが、エールを送っていますので頑張ってくださいね。
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