ネイリストの職業は美容+アートに携わる魅力的な仕事で憧れる方も多いのですが、実は離職率が高いという現実もあります。
ネイルが好きでネイリストを目指した方がほとんどのはずなのにネイリストが辞めた理由・辞めたいと思う理由はなんでしょうか?
その要因は、長時間労働による体力的な負担や給与面での不満・人間関係でのストレスなどが多く挙げられます。
今回は、ネイリストを辞めた理由や辞めたいと思う理由について、ネイリスト達のリアルな声をご紹介します。
また、転職を考えている人は、後半で転職を決めた時に失敗しないポイントもお伝えするのでぜひ参考にしてみてくださいね!
- ネイリストは離職率の高い職業である
- ネイリストが辞める理由・辞めたいと感じる理由
- ・給与や待遇面の悪さ
- ・ネイリストは体力的にも精神的にもハードな仕事である
- ・女性だけの職場特有の人間関係の拗れ
- ・休憩がない・休みがない等の勤務形態
- ・接客・クレーム対応等のメンタル面でのつらさ
- ・そもそも会話が苦手
- その他、ネイリストが転職を決めるきっかけ
- ・スキルアップを目指したいと思った
- ・独立・開業を考えた
- ・さらに幅広い技術を学びたいと考えた
- ネイルサロンをやめたいと思った時にやること
- ・まずは大まかなスケジュールを考える
- ・ネイルサロンを変えるのか他業種に挑戦するのか考える
- ・求人を探して応募する
- ・自己分析して面接に備える
- ・退職する1カ月前までに申し出る
- ・使っていない有給休暇がある場合は消費する
- 働きやすいサロンを選ぶ時の失敗しないポイント
- ・自分に合ったサロンの見つけ方
- ・働きやすいサロンのチェックポイント
- ネイルサロンを辞めた後の方向性
- ・別のネイルサロンで働く
- ・サロン勤務は辞めて独立開業する
- ・ネイルの講師として働く
- ・他業種に転職して環境を変える
- まとめ
ネイリストは離職率の高い職業である
ネイリストは、美容やアートが好きな人にとって魅力的な仕事のひとつです。
ですが実際には、ネイル業界は離職率の高い職業とも言われており、厚生労働省の調査でも美容業界全体に早期離職の傾向があるとされています。
特に未経験からスタートした場合は、働きながら技術を学び、練習や勉強を続ける必要があります。
最初のうちはペースをつかむのが難しく、体力的にも精神的にも負担を感じやすい環境といえるでしょう。
さらに、サロンによっては正社員制度や福利厚生が整っておらず、長時間働いても十分な収入が得られないと感じる人もいます。
こうした理由から実際に1〜2年以内に辞めてしまうネイリストも多く、「思っていたよりも大変だった」とギャップを感じる声も少なくありません。
夢をもってネイリストという仕事を選んだとしても日々の現実に向き合う中で、続けていく難しさを感じる場面があるのも事実です。
ネイリストが辞める理由・辞めたいと感じる理由
ここではネイリストが辞めた理由・辞めたい理由について多いとされているものをいくつか紹介していきます。
これをチェックすると、華やかに見えるネイリストの実態が少し見えるかもしれません…。
いわゆる「ネイリストの闇」をこっそりのぞいてみてください。
給与や待遇面の悪さ
ネイリストが辞めたいと感じる大きな理由の1つは、給与や待遇面の問題です。
これはネイリストだけでなく美容業界全体に言えることですが、特にネイリストの場合は技術や経験に見合った給料が得られない事が多いです。
平均年収は320万円と一般的には高くないとされており、特に研修期間中は時給制や無給という場合もあります。
ネイリストは長時間労働も当たり前で休日も不定期のため、体調管理やプライベートの時間を確保するのが難しい状況もあるでしょう。
これらの給与面や待遇面の問題はネイリストが職場に不満を感じて辞めたいと思う原因になります。
ネイリストは体力的にも精神的にもハードな仕事である
ネイリストは体力的にも精神的にも思っている以上にハードな仕事です。
では、具体的にどんなことで辛くなっていくのかご紹介します。
■長時間の集中力の持続は必須
ネイリストの仕事は、何時間にもわたってお客様の手元と向き合う繊細な作業が続きます。
施術中はデザインやパーツの配置にミスができないため、集中力を長時間保ち続けなければいけません。
施術だけでなくカウンセリングや日常会話などをしながら時間内に仕上げる必要もあるので、頭と手の両方をフル稼働させる状態が続きます。
この集中が切れてしまうとお客様への印象や満足度にも直結してしまうため、気を抜けないプレッシャーを感じる人も少なくないでしょう。
1日に何人ものお客様を担当するサロンでは、作業のスピード感やペース配分も重要です。
ネイリストとして活躍していくにはただ技術を極めるだけでなく、集中力と体力をうまくバランスよく使うコツも必要になってきます。
■固まったままの作業姿勢で肩こりや腰痛など職業病に悩まされる
ネイリストの仕事は、長時間同じ姿勢で細かい作業を続けることが多い職業です。
そのため、肩こりや腰痛、手首の痛みなど、いわゆる“職業病”に悩まされる人も少なくありません。
特に前かがみの姿勢が続くことで首や背中に負担がかかり、座っているだけでもじわじわと疲労が蓄積していきます。
また、椅子とテーブルの高さや体の使い方が合っていない場合も注意です。
知らないうちに体に負担がかかり、仕事のパフォーマンスにも影響が出てしまうこともあります。
毎日少しずつ溜まっていく疲れに気づかずある日限界を感じてしまう…というケースもあるため、日頃の姿勢やケアの意識はとても大切です。
ストレッチや施術スペースの調整など小さな工夫でも負担を減らすことができるので、自分の体を守る対策をしながら無理なく働くよう心がけましょう。
■体力や目の疲れなど身体的なつらさ
繰り返しになりますが、ネイリストの仕事は一見華やかに見えて、実は見た目以上に体力を必要とします。
長時間の集中力と接客力が求められるので精神的な疲労もかなり大きく、体調を崩してしまった場合でも代わりがきかないので、無理して仕事をしないといけない事もあるでしょう。
また細かい作業を行うため目にかかる負担は大きく、眼精疲労に悩まされているネイリストは多いです。
自分の健康を守るためにも適切な体調管理が必要ですが、現実的に難しい場合は辞めることを選ぶネイリストも少なくありません。
女性だけの職場特有の人間関係の拗れ
ネイリストとして快適に働く上で、技術だけでなく職場の人間関係も重要な要素となります。
ネイルサロンは圧倒的に女性の多い職場なので女性特有の人間関係に悩む方も多いでしょう。
だいたい狭い空間で少数のスタッフと多くの時間を共にするので、職場での人間関係がうまくいかないと大きなストレスが溜まってしまいます。
人間関係のストレスからトラブルや仕事のミスをおかしてしまったり、自己の体調にまで影響を及ぼしてしまうことも。
ネイリストが仕事を辞めたくなる原因の1つに職場の人間関係は大きく関連していると言えます。
休憩がない・休みがない等の勤務形態
ネイルサロンで働くネイリストの中には休憩がほとんど取れなかったり休日が不規則だったりと、勤務形態に悩んでいる人も少なくありません。
特に予約が詰まっている日は次のお客様の施術にそのまま入ることが多く、食事やトイレのタイミングも自由に取れないことがあります。
気がついたら休憩も取れないまま1日が終わっていた…ということも決して珍しくありません。
シフト制のサロンでは土日祝の出勤が基本となる場合が多く、友人や家族と予定を合わせづらいと感じる人もいます。
プライベートとのバランスを取るのが難しく、気づかないうちに疲れがたまってしまうこともあるでしょう。
体力的な疲労だけでなく生活リズムが乱れやすいことも、仕事を続ける上での負担につながっているのかもしれません。
接客・クレーム対応等のメンタル面でのつらさ
ネイリストの仕事は技術職であると同時に接客業でもあります。
お客様と1対1で向き合う時間が長いため、常に気を配りながら施術を行わなくてはいけません。
特にクレーム対応や、理不尽な要望への対応は精神的な負担につながることも。
技術的に問題がなくても仕上がりや会話に満足いただけない場合は、謝罪や対応に追われる可能性もあります。
指名制度のあるサロンではリピートの数や売上によって評価が決まることもあり、数字へのプレッシャーを感じる人も少なくありません。
お客様一人ひとりの希望に応え続ける中で、だんだんと心がすり減ってしまうこともあるでしょう。
やりがいのある仕事だからこそ、自分の心のケアや気持ちの切り替えにも意識していくことが大切です。
そもそも会話が苦手
ネイリストは1対1で長時間向かい合わなければいけないので、技術だけではなく接客や会話のスキルも求められます。
そのため、そもそも会話が苦手な人は接客業に向いていないかもしれません。
お客様とのコミュニケーションはサービスの一部なので、会話のスキルはお客様への満足度に大きく影響を与えます。
ネイルデザインを施すのが好きで技術面だけに集中したい場合、「接客が向いていない」とストレスを感じて辞めたいと思うネイリストも少なくないでしょう。
その他、ネイリストが転職を決めるきっかけ
どんなネイリストでも1度は転職を考えたことがあると思いますが、実際に決断に至るのはどんな時なのでしょうか?
ここでは、ネイリストが退職を決断する瞬間としてよくあるパターンを紹介をします。
スキルアップを目指したいと思った
ネイリストとして成長していく中で、自分の技術や知識をさらに高めてスキルアップしたいと思う時が訪れることがあるでしょう。
けれど現在勤務している職場に求めているスキルアップの機会がなかった場合、転職を考えるネイリストも少なくありません。
筆者は職業を変えずにネイルサロンに何度か転職したことがありますが、それらはいつもスキルアップへの欲求からでした。
スキルアップの願望がなかったとしても、自分自身の成長が感じられない時や自分が停滞していると感じたときも転職を決断するきっかけになることもあります。
独立・開業を考えた
ネイリストがあらゆる経験を経て「独立・開業したい」と思った時も転職を決断する大きなタイミングの1つです。
長年培った技術やセンスを活かし自分だけのネイルサロンを持つことは、多くのネイリストが抱く夢と言っても過言ではないでしょう。
独立・開業にはリスクも伴い、初期投資・経営術・顧客獲得など考えるべき問題はたくさんあるのでしっかりビジョンを持って準備することが重要です。
とはいえネイルサロンの開業は他の業種より費用が少なくて済むので、まずは小さな個人サロンなどから始めるとリスクが少なくて挑戦しやすいと言えます。
さらに幅広い技術を学びたいと考えた
ネイリストとしてある程度の経験を積んでくると、今いる職場では学べない技術や新しいデザインに興味が湧いてくることがあります。
「もっと上達したい」「最新のトレンドに触れたい」「将来は講師や独立を目指したい」など、考え方や目標は人それぞれです。
しかしサロンによってはメニューが限られていたり教育制度が十分でなかったりと、技術の幅を広げにくい環境もあります。
そうした中で、次のステップに進むために転職を決意する人も少なくありません。
スクールやセミナーなどで学んだことをもっと活かしたいと感じた時も、環境を変えることで成長につながる場合があります。
常に新しい技術やスキルを磨き続けることは、ネイリストとして長く活躍するために大切なマインドといえるでしょう。
ネイルサロンをやめたいと思った時にやること
「決めた!転職しよう!」と思ったはいいけれど、実際に何の行動すればいいのかわかりますか?
考えなしに退職をしてしまっては、新しく仕事を見つけるのがうまくいかなくてしばらく無職に…なんて事にもなりかねません。
ここでは、転職を決めてから何をすればいいのか詳しく解説しているので是非参考にしてみてください!
まずは大まかなスケジュールを考える
転職を決断したら、まずは大まかなスケジュールを立てることが重要です。
転職活動には想像以上に気力と体力、そして時間を必要とします。
自分が新しい仕事を始めたいと思う時期を決めたら、その日付を目標に逆算してスケジュールを作りましょう。
下記に挙げたものは、大まかなスケジュールを立てる上で含まれる一連のプロセスです。
- 自己分析・市場調査
- 履歴書・職務経歴書の作成
- 求人情報の収集・応募
- 面接の準備・実施
- 採用結果・受け入れ
これらの各項目にしっかりと時間を確保する事で、転職活動において焦らず適切な判断をすることができるでしょう。
ネイルサロンを変えるのか他業種に挑戦するのか考える
転職を考える際に最初に決めるべき事は「ネイルサロンを変える」のか、「他の業種に挑戦する」のかをはっきりさせる事です。
ネイリストとしてネイルサロンを変える場合、既に持っている技術や経験を活かしてスキルアップを狙うことができます。
ネイリストではなく他業種に挑戦する場合は新しいスキルを1から学び、今までにない視点や経験を得るチャンスがあるでしょう。
この選択は大抵の場合には人生の大きなターニングポイントの1つとなる可能性があるので、自分自身としっかり向き合い考えることをおすすめします。
求人を探して応募する
転職を決断して進むべき道も定まったら、次は求人情報を探して応募しましょう。
自分が求める職種・勤務地・給与・勤務時間などを明確にし、求人情報サイトなどを利用して条件に合った求人を見つけます。
求人探しの条件で多くの妥協をしてしまうと決まりやすいかもしれませんが、新しい職場でもまた不満を抱いてしまう事になりかねないので気を付けましょう。
気になる求人情報を見つけたら応募する前に、その企業の評判や福利厚生などの調査をすることも重要です。
履歴書や職務経歴書は作成に時間と労力がかかりますが、自己PRや志望動機を明確に伝えるようにしっかり作成して求人に応募しましょう。
自己分析して面接に備える
転職活動の1つとして、自己分析をして面接に備えることが重要です。
スキル・経験・価値観や目標はもちろん、自分の強みと弱みも明確にすることをおすすめします。
そうすることで自分がどんな職種やポジションに合うのか、自分は何を求めているのかを理解することができます。
面接では自己PRや志望動機・これまでの経験や具体的な成果を語る事が求められるので、自己分析の結果を元に自分をアピールできるストーリーを作りましょう。
深く自己分析をして面接に備えることで、自信を持って転職活動に挑むことができます。
退職する1カ月前までに申し出る
面接の末、新しい職場を見つけたら次にすべきことは退職の手続きです。
日本の労働法では退職を希望する場合、原則として1ヵ月前までに雇用主に通知することが求められています。
退職希望の通知は口頭だけでなく書面で行うことが推奨されており、退職の意思と最終勤務日を指定しましょう。
そうすることで雇用主も後任探しや業務の引継ぎをスムーズにすることができます。
ただし実際は、ネイルサロンの場合1ヵ月前の通知では予約状況などの兼ね合いで、スムーズに退職することは難しい場合がほとんどです。
お客様に迷惑がかからないようにするためには、自分の状況をみながらサロンには余裕をもって事前に相談していくのがベストです。
使っていない有給休暇がある場合は消費する
使っていない有給休暇がある場合は、残りの有給休暇の消費をするのもいいでしょう。
転職活動は想像以上の時間とエネルギーを必要とするので、有給休暇を利用して面接などの転職活動に取り組む時間を確保することができます。
次の職場が決まっている場合は新しく働き始める前の休暇として使用するのもいいですが、有給休暇の取得は会社の規定や状況によるので注意が必要です。
働きやすいサロンを選ぶ時の失敗しないポイント
自分にとって働きやすいサロンを選びたいなら、押さえておきたいポイントがあります。
転職先のサロン選びに失敗しないようにしっかりとチェックしておきましょう!
自分に合ったサロンの見つけ方
働く上で、自分の中で譲れないポイントを書き出してみましょう。
例えば、
- お昼休憩はちゃんと取りたい
- 無給の残業や過度な時間外労働はしたくない
- 人間関係のいい職場で働きたい
- 大型サロンはではなく小規模サロンがいい
- 土日に休みが取れる
- 賞与がある
など、働きたいネイルサロンの条件を書き出してしっかりとしたイメージを持つようにしましょう!
働きやすいサロンのチェックポイント
サロンの働きやすさは、日々のモチベーションや長く続けられるかどうかに大きく関わります。
そのため働き先を選ぶ際には雰囲気や制度・経営体制など、さまざまな視点からチェックしておくことが大切です。
ここでは、自分に合った働きやすいサロンを見つけるために知っておきたいチェックポイントを解説しています。
■母体となる会社の詳細を知る
サロン選びをするときに、母体となる会社がどのような運営をしているかを調べておくことはとても重要です。
個人経営なのか法人経営なのかによって、雇用の安定性や制度の充実度に大きな違いがある場合もあります。
たとえば法人経営のサロンでは社会保険や有給制度や産休・育休制度などが整っていることが多く、長く安心して働ける環境が整っている可能性があります。
一方で個人サロンの場合は柔軟なシフト調整やスタッフ同士の距離感の近さが魅力ですが、制度面では確認が必要なこともあるでしょう。
企業のホームページや採用情報ページ、ブログなどから会社の雰囲気や体制をチェックしておくことで、自分に合うかどうかの判断材料になります。
■サロンの理念や大切にしていることを知る
サロンがどんな想いで運営されているのかを知ることは、自分がその職場で気持ちよく働けるかどうかを判断するうえでとても大切なポイントです。
たとえば「お客様第一」や「スタッフの成長を重視」といった理念が明確にあるサロンでは、働く側の意識や行動にも一体感が生まれやすくなります。
逆に経営方針が曖昧だったり理念が共有されていないサロンでは現場のスタッフの意識がバラバラになってしまい、人間関係や接客のスタイルにもズレが生じやすくなる可能性も。
ホームページや採用ページ・SNSなどで発信されている言葉に目を通してみると、そのサロンが大切にしている価値観や働き方のスタイルが見えてくるはずです。
自分の考え方と共感できるかどうか、ぜひ事前に確認しておきましょう。
■研修体制や給与形態を知る
働くうえで安心できるかどうかは、研修制度や給与形態がどれだけ整っているかにも大きく関わってきます。
特に未経験やブランクのある方にとっては、サポート体制の有無がその後の成長スピードに大きく影響するでしょう。
入社後にどのくらいの研修期間があるのか?練習時間は確保されているのか?デビューまでにどんな流れでステップアップしていくのか?など、事前に確認しておくことで安心感が得られます。
また、歩合制なのか固定給なのかといった給与形態も、自分のライフスタイルに合っているかどうかを見極めるポイントです。
指名の仕組みや売上ノルマの有無・ボーナスや交通費支給の有無など、細かな条件もよくチェックしておきましょう。
自分にとって無理のない働き方ができる環境なのか、しっかり見極めて選ぶことが大切です。
ネイルサロンを辞めた後の方向性
ネイルサロンを退職したあと、次にどんな道を選ぶかは人によってさまざまです。
別のサロンに移って働き続ける人もいれば思いきって独立したり、まったく違う業界に転職する人もいます。
ここでは、ネイルサロンを辞めたあとの主な方向性と、それぞれの働き方の特徴についてご紹介します。
別のネイルサロンで働く
今のサロンを辞めたからといって、ネイリストをやめる必要はありません。
別のサロンに移ることで環境を変え、またネイルの仕事を続けることができます。
新しいサロンであればこれまでの経験を活かしながら、新たな技術や接客スタイルを学ぶチャンスにもなるでしょう。
「今の人間関係がつらい」「働き方が合わなかった」などの理由で転職を考えているなら、次は自分にとって無理のないサロンをじっくり探すのがおすすめです。
サロン勤務は辞めて独立開業する
ある程度の経験を積んだあとに「自分のサロンを持ちたい」「もっと自由な働き方がしたい」と考えるネイリストは少なくありません。
独立開業は、働く時間やメニュー・価格設定などをすべて自分で決められる自由度の高い働き方です。
しかし開業には準備や資金が必要となり、施術以外にも経営や集客の知識が求められます。
店舗を借りる場合は内装や道具の購入など、最初にかかる出費も決して小さくありません。
それでも「好きな空間で、自分のペースで働ける」「理想のサロンを形にできる」といったやりがいを感じられる点は大きな魅力といえるでしょう。
自宅サロンやレンタルスペースを利用するなど、規模に合わせてスタートできるのもネイルサロン開業の特徴です。
将来を見据えて自分のペースでネイルを続けていきたいと考える方には、独立という道も魅力的な選択肢になるでしょう。
開業に関しては以下の記事でも紹介しています♪
https://www.nailjoshi.com/99785/
https://www.nailjoshi.com/94941/
ネイルの講師として働く
ネイルの技術や知識を活かして、講師として働く道を選ぶ人もいます。
ネイルスクールや専門学校・サロン併設の研修施設など、講師の活躍の場はさまざまです。
人に教えるという立場になることで自分自身の技術を見直したり、改めて基本の大切さに気づくこともあります。
また、講師としての仕事は比較的体力の負担が少なく済みますが、施術よりも言葉で伝える力や丁寧なコミュニケーション力が求められるでしょう。
これまでに培ったノウハウを人に伝えることにやりがいを感じる方には、ぴったりの働き方かもしれません。
他業種に転職して環境を変える
ネイルの仕事から離れ、まったく別の業界に転職する人もいます。
「体力的に限界を感じた」「収入面でもっと安定した仕事に就きたい」など、理由は人それぞれです。
美容や接客の経験を活かして、エステや美容部員・事務職や販売職に転職するケースも少なくありません。
人と関わるスキルや丁寧な対応が求められる職種では、ネイリストとして培った力が役立つ場面も多くあるでしょう。
ネイルから一度離れることで新しい視点が生まれたり、自分にとって本当に合っている働き方に気づくきっかけになることもあります。
別の職種に就いたあと「やっぱりネイルが好きだった」と思って戻ってくる人も。
ネイルの道を続けるかどうかに正解はなく、自分のペースで新しい環境にチャレンジすることも前向きな選択のひとつですよ。
まとめ
ネイリストが辞めたいと感じる理由は給与・勤務形態・人間関係、スキルアップへの渇望など様々ですが、結局は自分自身が何を求めているのかを明確にすることが重要です。
転職を考える際には行き当たりばったりにならないよう、スケジュールや十分な自己分析をしてしっかり準備する事をおすすめします。
まじめで責任感が強い人ほど転職の決断ができずいろんな負担を我慢してしまう事もあるかと思いますが、体や心を壊してしまってからでは遅いので注意してください。
ネイリストでも他業種でも転職は人生の大きな一歩で、自分自身の新しい可能性を切り開く事ができるでしょう。
決断をしたならしっかりと準備をし、勇気をもって踏み出してみてくださいね!
他にもネイリストの転職に関しては以下の記事で紹介しています♪
https://www.nailjoshi.com/102588/
https://www.nailjoshi.com/99261/