ネイリストの職業訓練校について知りたい!学べる内容やメリット・デメリットを徹底解説 | ネイル女子

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ネイリストになるには、『ネイルスクールに通って資格を取得→サロンに就職する』この流れが最もメジャーな方法です。
しかし、中には本格的にネイリストとしての転職を考えている人や、金銭面がネックとなりスクールに通うのが難しい方も多いと思います。

そんな方には『職業訓練校』でネイリストを目指すのがおすすめです!
職業訓練はハローワークを通して受けることができ、おもに就職やキャリアアップ・転職を考えている方の強い味方です。

そして、ネイリストを目指すための職業訓練コースも存在します。
もちろんネイル未経験OKです♪

今回は、ネイリストの職業訓練校ではどのようなことを学ぶのか、そしてネイリストの訓練校に通うメリット・デメリットを徹底解説します。

職業訓練校とは?ハローワークで申込み可◎

カラーチャートを選ぶ様子

職業訓練とは、求職者が再就職をするために必要なスキルを学べる公的制度のことで、主にハローワークが斡旋しています。
訓練校の受講の開始時期や期間は、それぞれの地域や訓練の実施先により違うので、まずはハローワークに問い合わせや相談をしましょう。

様々な業種の職業訓練校が存在し、基礎知識や基本的な技術を無料で学べるため、『専門的な資格を取得したい』『再就職のためにスキルアップしたい』方にピッタリです。
求職者支援制度というものもあり、必要条件を満たせば生活支援給付金を受給しながら職業訓練を受講することも可能です。

そして、職業訓練校の中にはネイリストを目指せるコースもあります。
ネイルスクールに通うのが金銭的に難しい方は、一度ハローワークで訓練校について詳しい説明を聞きに行ってみて下さい。

受講までの流れについて

前述の通り、受講したい場合、ハローワークで申し込みをする必要があります。
誰でも簡単に受講できるわけではなく、一定の条件を満たしている場合のみ受講の対象として認められます。

さらに募集人数を上回っている場合は、選考や抽選が行われます。
まずはハローワークに行き、詳しく話を聞いてから条件を満たしているかを確認し、選考に通るためにも受講したい熱意をアピールしましょう。

また、就きたい職業に関係するコースや、ネイリストを目指すコースはいつでも募集しているわけではありません。
募集期間が細かく決まっているため、定期的にハローワークに通ったりホームページで確認するのがおすすめです。

職業訓練に行けばネイリストになれる?

考える女性

職業訓練校でネイリストを目指すコースを受講してネイリストになることは可能です!
実際に訓練校でネイルの技術と知識を学び、検定を取得してネイリストになった人は数多くいます。

ただし、誰でも絶対にネイリストになれるかと問われたら、残念ながら答えはNOです。
訓練校はあくまで「ネイリストになるための知識と技術の土台となるもの」を学ぶための場所だからです。

訓練校で得た技術はや知識は、ネイルサロンへの就職活動における強力な武器になりますが、それだけで就職が約束されるわけではありません。
また、専門学校やネイルスクールと比べるとかなり短い期間で学ぶ必要があるため、カリキュラムの内容は独自なものだったり、スピード感もかなり早いです。

就職してプロのネイリストとして活躍するためには、訓練期間中に培った基礎力に加えて、「実践的なサロンワークへの適応力」と「お客様への接客スキル」が非常に重要になってきます。
これらは、訓練校のカリキュラムを終えた後も、自主的な練習や、サロンでの経験を通じて磨き続ける必要があります。

つまり、職業訓練はネイリストのスタートラインに立つための第一歩です。
そこからネイリストとして活躍し続けるには、自分の努力次第となります。

ネイルが学べる職業訓練校で得られること

ネイルが学べる職業訓練校は、ネイルの知識や技術だけでなく、職場見学や職場実習・職業支援など通して、社会人としての基本やマナーも学ぶことができる内容になっています。

一社会人として自立できるような支援があるのは、サロンが行うネイルスクールとは大きく違う部分ですよね。

基本はネイリストを目指すカリキュラム内容ですが、技術や知識で教えてくれるレベルはあくまで基礎部分のみとなります。

職業訓練校「ネイルコース」の内容と詳細 

トレーニングのイメージ

公的制度でネイリストを目指すことができるのは嬉しいですが、気になるのは『学べる内容』や『期間』などの細かいことですよね。
続いて、職業訓練校のネイルコースについて、より詳しく解説していきます。

カリキュラムは?

学べる内容は一般的なネイルスクールと似ていて、『学科』と『実技』があります。
ネイルの基礎知識や衛生管理、ネイルケアやジェルネイルなど、カリキュラムは一から学べるように設計されています。

ネイルスクールと大きく違うのは、ネイルの専門的なことだけでなく、接客マナーや面接対応など『就職するための知識やスキル』を身に付ける授業もあります。
目指す職業はネイリストですが、職業訓練校はあくまで『就職すること』を目的としているため、そのような内容も多く含まれます。

受講期間や講義時間は?

受講期間や受講時間は、あらかじめ決まっているスケジュールに沿って通う必要があります。
ここも、自分の都合の良い時間や曜日に受けられるネイルスクールとは違う点です。

通う期間は3〜6か月ほどを設けているところが多く、時間は平日の5日間で09:50〜15:15(総時間〇時間)など、学校のように決められている訓練校がほとんどです。

決められた期間と限られた時間で学んでいくため、苦手なことやもっと深く学びたい内容があったとしても、そこを細かくやり続けることは難しく、カリキュラムにのっとってどんどん進んでいきます。
スピード感はネイルスクールや専門学校よりもかなり早いです。

取得できる資格は?

ネイルに関する資格は『JNECネイリスト技能検定』や『JNAジェルネイル技能検定』がありますが、もちろん職業訓練校でも取得を目指せます。
ですがあくまで任意のため、ネイルスクールのような徹底サポートはありません。

また、目指せる資格は、

『JNECネイリスト技能検定3級・2級』
『JNAジェルネイル技能検定初級・中級』

としているところが多く、高度な技術が必要な1級や上級は職業訓練校だけでの取得は難しくなります。

その他には、

『JNAネイルサロン衛生管理士』
『JNAフットケア理論検定試験』<
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の取得が可能な訓練もあります。

ネイリスト求人の募集要項は2級以上としているサロンが多いです。
まずは2級取得を目指し、訓練校卒業後や就職後に、改めて1級に向けて学んでいくようになるのが一般的です。

■JNECネイリスト技能検定(2級・3級)

JNECネイリスト技能検定の3級は、ネイルについての基礎知識と技術が試験内容です。
義務教育を修了した方であれば誰でも受験でき、合格率は累計で約85%と高めのため、きちんと学んでいれば比較的合格しやすい資格といえます。

一方、2級は難易度がグッと上がって、ネイルケアのより深い部分の知識や技術が求められるようになります。
合格率も累計で約43%と、3級に比べるとかなり低くなり、求人募集案件は2級以上の資格保持が条件のサロンも多いです。

飛び級はできないので、まずは3級合格を目指し、2級へとステップアップしていきましょう。

■JNAジェルネイル技能検定(初級・中級)

JNAジェルネイル技能検定は、ジェルの知識や扱いに特化した検定試験で、初級からはじまり、中級、上級とランクが上がっていきます。

ネイル検定とは違い、通常のマニキュアによるカラーリングに加え、ジェルネイルのカラーリングが課題に含まれます。
初級はワンカラーですが、中級になるとフレンチやグラデーションのデザインが追加され、より高度な技術が求められるため、ネイリストを目指す方は最低でも中級取得を目指しましょう。

■JNAネイルサロン衛生管理士

ネイルサロン衛生管理士とは、「衛生管理」について正しい知識を持ち、サロンを清潔に保つことができることを証明する資格になります。

持っていないとサロンが開けないわけではありませんが、衛生管理の知識があることはプラスになりますし、持っていることでお客様に安心感を与えることにも繋がるため、できれば取得しましょう。

18歳以上、または美容に関する学校などに通っている18歳未満の方であれば講習を受け、試験に合格することで取得できます。

■JNAフットケア理論検定試験

JNAフットケア理論検定は、ネイル資格の中ではわりと新しい資格試験です。
ネイリストがプロとして、サロンワークでフット施術をするための基礎理論の習得を目的としています。

サロンワークでの基本的な施術の流れや知識があることが条件なので、受験するには、ネイリスト検定3級以上、ジェルネイル検定初級以上の保持が必要です。

実技はなく、試験会場でセミナーを受けた後、筆記試験を受け合格することで取得ができます。

職業訓練校でネイルを学ぶ時にかかるトータルの費用

お金を計算中の女性

職業訓練校の授業料などは基本的には無料ですが、数千円から1万円くらいの教科書代が必要な場合もあります。
募集時の内容を細かく見るときちんと掲載されているので、事前にしっかり確認しておきましょう。

また、道具類は基本全て訓練校側が用意してくれます。
あくまで受講時に貸してくれるだけなので、家で練習したい場合は自分で揃えなければなりません。
検定の取得を目指す場合、資格を受ける費用も自己負担です。

職業訓練校でネイルを学ぶメリット・デメリット

接客中のネイリスト

職業訓練として公的機関でネイルを学べるのは大変魅力的ですが、良い面ばかりではありません。
職業訓練校のメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。

職業訓練校でネイルを学ぶメリット

職業訓練校は国の公的機関での支援制度ですので、年齢や職業関係なく、幅広い層が利用できます。

費用面や就職サポートなどメリットも大きく、どの業界も未経験から新しいことを学ぶことができるので、是非活用しましょう。

■費用を大幅に抑えてネイルの基礎から学べる

繰り返しになりますが、職業訓練校の一番のメリットは、なんといっても費用を抑えてネイルの知識や技術が学べること。

ネイルのことをを学びたい場合は、真っ先にネイルスクールを思い浮かべますよね。
ネイルスクールは認定講師やサロン経営者が運営していることが多いため、プロから直接指導を受けられるのが魅力的ですが、授業料だけでも数十万かかる場合が一般的です。

職業訓練校だと授業料は無料で、道具は無料で貸し出してくれて、かかってもテキスト代など僅かなことがほとんど。
費用をあまりかけずネイルの知識や技術を学ぶことができます。

■就職サポートが受けられる

ハローワークの職業訓練校は仕事についてもらうのが目的のため、就職活動の対策に力を入れています。
また、訓練校側が求人募集の情報を教えてくれることもあります。

例えば、自分が見つけた求人情報をもっていくと、アドバイスや面接対策を一緒に考えてくれますよ。
また、訓練校と提携しているサロンもあるため、そこに入れる可能性もあります。

しかし、待っていても理想の就職先を訓練校が斡旋してくれるわけではありません。
自分から積極的に就職したいサロンや求人広告を見つけることが大切です。

■要件を満たせば給付金制度を利用できる

要件を満たせば給付金を受けながら職業訓練校に通うことも可能です。

職業訓練校は一般労働者と同じく、平日の5日間を毎日8時間前後は拘束されるため、アルバイトで生活費を稼ぐことが難しいです。
充分な預貯金があったり、失業保険手当等があれば別ですが、訓練校に通う数ヶ月の間の収入がないのは不安ですよね。

職業訓練受講給付金はそのような方のための制度なので、積極的に利用したいものです。
ただし、受給には細かい条件があり誰もが利用できるわけではないと頭に入れておきましょう。
訓練校に応募する前に、受給できる条件を確認しておくのがおすすめです。

■同じ目標を持った仲間ができる

職業訓練校に通う人は、子育て中の方、転職で新しい職業につきたい方、様々な世代の方など、本当に個性豊かでバラバラです。
ですが、皆同じ「ネイリストになりたい」「ネイルサロンに就職したい」という目標に向かって訓練校に入っています。

同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながらスキルアップしていく過程は、とても充実した日々となることでしょう。

職業訓練校でネイルを学ぶデメリット 

メリットも大きい職業訓練校ですが、やはりデメリットも存在します。
続いて、代表的なデメリットを挙げていきます。

■受講できるまでに時間を要する

職業訓練校は募集期間や受講期間があらかじめ決まっており、自分が始めたい日からスタートすることはできません。
同期間で集まった受講者と一斉に授業がスタートし、同じタイミングで修了します。

まずは住んでいる地域のハローワークがネイリスト養成講座の募集をしているかをチェックしましょう。
時期によってはネイリスト講座は募集していない可能性があります。

募集開始になったら期間内にハローワークを通して応募をし、訓練校の職員による面接を受けます。
面接に合格すれば受講決定、決まった期間から受講開始の流れになるのが一般的です。

ただし、応募人数が定員より多かった場合は面接で不合格になることもあります。
応募すれば必ず受講できるというわけではないので注意が必要です。

気になる方はハローワークの職業訓練の情報をこまめにチェックし、タイミングを逃さないようにしましょう。

■一度ついて行けなくなると追いつくのは大変

職業訓練校は、あらかじめカリキュラムと受講期間が決まっており、受講者向けに一斉に進めていきます。
定められた期間で必ず修了しないといけないので、訓練校側による授業の遅れは許されません。

ネイルスクールでは一人一人にあった細やかな指導をしてくれることが多いですが、職業訓練校だと数人~数十人に向けて授業がスピーディーに進んでいくの、ネイルスクールのようにはいかないことも多いです。
その結果、一度ついていけなくなっても授業はどんどん先に進んでいってしまい、焦ったり落ち込んでしまうこともあるかもしれません。

分からないことは授業が終わってから積極的に質問したり、自宅で復習をする、仲間に聞いたりするなど、自主的に練習し克服する必要があります。

■検定1級レベルの資格の取得は難しい場合がある

職業訓練校は、あくまで「ネイルの基礎部分」のみしか学べません。
特にネイリスト検定1級は、アクリルスカルプなどかなり高度な技術を求められるため、全体のカリキュラムが決まっている訓練校のみの時間では、検定1級レベルの技術の習得が難しくなります。

まずは基礎部分を訓練校で学び、1級レベルのより高い知識と技術の向上を目指す方は、訓練校終了後に改めて学び直し、検定1級や上級合格を目指すといった流れになるでしょう。

■必ずネイリストとして就職できるわけではない

職業訓練校を終了しても、すぐに就職できるわけではありません。
就職するためのアドバイスはありますが、就職できるまでの徹底サポートはなく、自分で求人をチェックしたり、面接を受けたりと、自主的に行動する必要が出てきます。

訓練校はあくまで就職するための過程です。
自分から積極的に行動しなければ、せっかくネイルの知識を身につけたとしても、ネイリストになることは難しいでしょう。

■ネイルサロンの実務経験とはみなされない

職業訓練校は、学校のようなイメージを持ってもらうと分かりやすいですが、基本大人数が講師から一斉に授業を受けるシステムです。

ネイリストやネイルサロンの実務経験になるわけではなく、あくまで基本の部分のみの指導があるだけで、サロンワークとは別物になります。

講座によってはサロンワークでの実務がカリキュラムに入っているところもあるので、より実務的な部分を学びたい方はそういったところもチェックしてみてください。

まとめ

ネイリストになりたい場合、ネイルスクールに通うのが一般的ですが、金銭的に難しいと感じる方も多いですよね。
そんな方におすすめなのが職業訓練校。
公的機関での支援制度なため、金銭的なハードルが低く、条件を満たせば給付金制度も使えます。

ネイリストとしての高度な資格である1級や上級が取得できるまで学ぶのは難しいのが正直なところです。

ですが、まずはネイリストとして基本的な部分を学びたい方は、ぜひこの制度を活用してみてはいかがでしょうか?

他にもネイリストになるための方法について知りたい方は、こちらの記事で紹介しています♪

ネイルの資格費用、相場はいくら?安く済ませる方法・スクールの選び方も紹介
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独学でネイリスト資格は取得可能?挫折しない勉強法&知っておくべき注意点
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