オシャレや身だしなみの一環として欠かすことのできないジェルネイルは、日常生活のモチベーションをあげる大切な役割も担っています。
そんなジェルネイルですが、長く続けていると「爪が薄くなった」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ジェルネイルで爪が薄くなる本当の原因と、今すぐにできる対策法をご紹介します♪
- ジェルネイルで爪が薄くなる原因
- ・下準備でサンディングしすぎている
- ・付け替え頻度が高すぎる
- ・無理やりジェルネイルを剥がしている
- ・ジェルネイルを長期間放置している
- ・誤った方法でジェルオフをしている
- 薄い爪に潜む爪トラブルの例
- ・ジェルネイルが剥がれやすくなる
- ・爪がさらにペラペラになる
- ・爪に亀裂が入り折れやすくなる
- ・二枚爪になりやすい
- ・硬化熱が伝わりやすくなる
- 爪が薄くなるのを防ぐ対策法を解説!
- ・正しいやり方でジェルオフをする
- ・ノンサンディングジェルを使う
- ・ネイルオイルとハンドクリームでしっかり保湿する
- ・ジェルは適切な周期で付け替える
- 正しいジェルオフの方法
- 1.カラージェルまで削る
- 2.コットンにジェルリムーバーを染み込ませて爪に乗せる
- 3.アルミホイルで指を巻き15分ほど置く
- 4.プッシャーでジェルをこそぎ落とす
- 5.保湿する
- まとめ
ジェルネイルで爪が薄くなる原因
冒頭でも触れましたが、ジェルネイルを続けていると爪が薄くなる、という話は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実際に私のネイルサロンに来ているお客様の中にも「ジェルネイルを続けたら爪が薄くなるから、休憩が必要でしょうか?」という質問をされる方がいらっしゃいます。
ネイリストの観点から申し上げると、ジェルネイル=必ず爪が薄くなる、とは限りません!
では、なぜジェルネイルを続けると爪が薄くなると言われているのでしょうか。
ジェルネイルのせいで爪が薄くなってしまうことへの考えられる原因をいくつかご紹介いたします。
下準備でサンディングしすぎている
通常ジェルネイルは、つるんとした表面に塗布しても密着しない性質があるため、自爪の表面を軽く削る「サンディング」という工程が必要です。
このサンディングで自爪を削り過ぎてしまうと結果的に爪が薄くなってしまいます。
実は、これまでジェルネイルを続けていて爪が薄くなったという原因の多くはこのサンディングに起因すると言われていました。そのため、最近ではサンディングをしなくても密着する「ノンサンディングジェル」が主流になってきています。
ジェルネイルが浮きやすい方は特に、このサンディングを念入りにしがちですが、サンディングはあくまでも「爪表面に傷を入れる程度」でOK。
削り過ぎる過度なサンディングはNGです。
付け替え頻度が高すぎる
ジェルネイルの理想的な付け替え周期は、3~4週間とされています。
この付け替え周期よりも短い期間で付け替えを繰り返すことで爪に負担がかかり、薄くなってしまう原因にもなります。
ジェルネイルは、3~4週間の周期を守って付け替えましょう。(フットネイルの場合は、1か月半~2ヶ月とされています)。
無理やりジェルネイルを剥がしている
上記でお伝えした通り、ジェルネイルは、正しい工程でオフの手順を踏む必要があります。
そのため、正しい工程を踏まずに無理やり剥がしてしまうと、自爪まで一緒に剥がれてしまい、爪が薄くなる原因となります。
オフの工程が面倒だったり、浮いているからという理由で無理やり剥がす人がいますが、この行為は自爪に負担をかけてしまうためNGです。
ジェルネイルを長期間放置している
ジェルネイルを長期間放置すると、見た目以上に爪に大きなダメージを与える可能性があります。
約4週間何のケアもせずに放置したジェルは根元が大きく伸びてバランスが崩れやすくなり、ちょっとした衝撃でも浮きやすくなってしまいます。
ジェルが浮いた状態を放置していると爪とジェルの隙間に水分や汚れが入り込み、グリーンネイルなどのトラブルにつながることも。
浮いたジェルを無理に引っ張って剥がしたり強い力でオフしようとしたりすると、自爪の表面まで一緒に剥がれてしまいます。
その結果として「爪が薄くなる」という状態を引き起こしてしまうのです。
伸びた爪先にかかる重みや負荷が増えることでも爪の根元や真ん中に圧がかかり、自爪にストレスがかかってしまうのも爪が薄くなる原因の一つと言えるでしょう。
こうした負担を避けるためには、3〜4週間を目安に付け替えやオフを行うことが大切。
剥がせる「ピールオフタイプ」のベースを使えば削る工程が減り、自爪への負担もやわらげることができますよ。
長く美しくジェルネイルを楽しむためにも、定期的なメンテナンスを心がけてみてくださいね。
誤った方法でジェルオフをしている
ジェルネイルを続けていて爪が薄くなってしまうことの原因として、
「オフの仕方が誤っている」可能性があります。
一般的にジェルネイルのオフは、
- ジェル表面を削って傷を入れる
- ジェルリムーバーを含ませたコットンを乗せ、アルミホイルで巻いて浸透させる
- ふやけたジェルをプッシャーなどでポロポロと取り除く
- 上記を繰り返す
という手順で行うため、時間を要するものとされています。
オフの時間の短縮を求めるばかりに
- 削り過ぎる
- 残っているジェルを無理矢理削り取る
などをすることで自爪に負担がかかり、結果的に爪自体が薄くなってしまう、ということもあります。
また、アセトンを使用するオフが面倒だからといって、浮いている部分などから無理矢理剥がしてしまう方が稀にいますが、この行為もNGです。
薄い爪に潜む爪トラブルの例
爪が薄くなると見た目や強度だけでなく、日常生活にも思わぬ影響が出てくるものです。
一見すると小さな変化に感じるかもしれませんが、実は爪の状態はネイルのもちや仕上がりを左右する大切な要素でもあります。
ここでは、爪が薄くなった際に起こりやすい主なトラブルについて具体的に解説していきましょう。
ジェルネイルが剥がれやすくなる
爪が薄いとジェルネイルがしっかり定着しにくくなり、剥がれやすくなることがあります。
本来ジェルは、健康な自爪の上にしっかりと密着することで美しさを長くキープできるものです。
しかし爪が薄い状態では水分や油分の影響を受けやすく表面が柔らかくて安定しないため、ジェルが浮きやすくなったり、先端から欠けやすくなったりすることも。
特にセルフで施術する場合は、薄い爪に気づかずそのままジェルを乗せてしまうことがあるため注意が必要です。
爪がさらにペラペラになる
すでに薄くなっている爪にジェルネイルを繰り返すと、さらにペラペラになってしまう可能性も。
ジェルの施術では、サンディングやリムーバーの使用によって少なからず自爪に負担がかかります。
とくに頻繁な付け替えや不適切なオフを続けていると、爪の表面が少しずつ削れたり乾燥したりして元の厚みに戻りにくくなるので注意が必要です。
一度ペラペラになった爪は少しの衝撃でも割れやすく、二枚爪などのトラブルも起こりやすくなります。
そうなると表面がガタガタになってジェルネイルがきれいに乗らなかったり、すぐに浮いてしまうこともあります。
爪に亀裂が入り折れやすくなる
爪が薄くなると、少しの衝撃や力でも亀裂が入りやすくなってしまいます。
健康な爪であればしなやかにしなって力を吸収できますが、薄くなった爪は柔軟性を失い硬くてもろい状態に。
その結果、亀裂が入ると爪全体が割れたり、深く折れてしまったりと、日常生活でも痛みや不便を感じる場面が増えてきます。
とくに乾燥していたり保湿を怠っているとより脆くなり、些細な動作でもダメージを受けやすくなるため注意が必要です。
二枚爪になりやすい
爪が薄くなると、爪の先端が層状に剥がれて二枚爪になりやすくなります。
二枚爪とは、爪の表面と内部の層が剥がれてめくれてしまう状態のこと。
乾燥や摩擦・衝撃などが原因で起こりやすく、薄い爪はとくに影響を受けやすいといえます。
この状態になると爪の強度が低下し、ネイルの持ちも悪くなりがちです。
引っかかりが気になってしまい、無意識に触って悪化させてしまうおそれもあります。
硬化熱が伝わりやすくなる
爪が薄いと、ジェルを硬化する際に発生する「硬化熱」が直接伝わりやすくなります。
これはライトに入れた瞬間にジリジリとした熱を感じる現象です。
爪がしっかりしていればそこまで気にならないこともありますが、薄い爪だと強い痛みを感じることも。
特に高出力のライトを使っている場合や、厚めにジェルを塗ってしまった時は熱の発生も大きくなるため注意が必要です。
無理をせず、熱さを感じたらライトから一度手を出して休ませるなどの対処をしながら施術するようにしましょう。
爪が薄くなるのを防ぐ対策法を解説!
ジェルネイルをしていて爪が薄くなる原因をいくつかご紹介しましたが、反対に正しい工程や周期を守ることで爪が薄くなるのを防ぐことも可能です!
自爪が薄くなるのを防ぐ対策方法をいくつかお伝えいたします。
正しいやり方でジェルオフをする
前述しましたが、誤ったジェルオフは、自爪に負担がかかり薄くなる原因になります。
ついつい時短をしたくなる気持ちも分かりますが、一度薄くなってしまった部分の爪は元には戻らないため、正しいやり方で丁寧にジェルオフするのが大切です!
また、ネイルサロンでジェルネイルを楽しんでいる方は、毎回完全オフせずにベース一層を残して付け替えをする「フィルイン」を採用しているネイルサロンに行くのもアリです◎
ノンサンディングジェルを使う
過度なサンディングは、自爪を薄くする一番の原因になります。
そのため、サンディングはあくまでも「爪表面に傷を入れる程度」ですることを心がけましょう。
また上でも触れましたが、サンディングをしなくても密着する高密着の「ノンサンディングジェル」の普及も進んでいるため、より爪への負担を軽減したい方は、ノンサンディングジェルを使用するといいでしょう。
ネイルオイルとハンドクリームでしっかり保湿する
爪が薄いと乾燥の影響を受けやすくなるため、ネイルオイルとハンドクリームによる保湿ケアはとても重要です。
ネイルオイルは爪の根元のキューティクル周りに塗り込むことで、乾燥を防ぎながら爪の成長をサポートしてくれます。
特にお風呂上がりや水仕事のあとなど、爪が水分を失いやすいタイミングで使うと効果的です。
また、ハンドクリームは手肌全体の保湿を助けるだけでなく、爪周りの柔らかさも保ってくれる存在。
オイルを塗った後にハンドクリームを重ねて蓋をするように使うことで、うるおいがより長くキープされます。
保湿を習慣にすることで乾燥によるダメージを防ぎ、ジェルネイルやマニキュアのもちも良くなりますよ。
ジェルは適切な周期で付け替える
重複しますが、ジェルネイル(ハンド)の理想的な付け替え周期は、3~4週間です。
これよりも期間が短く頻繁な付け替えは、その分自爪へのダメージをもたらします。
ジェルネイルは、3~4週間の周期を守って付け替えをしましょう。
正しいジェルオフの方法
これまで誤ったジェルオフが爪を薄くするとお伝えしてきましたが、「正直、どこまで削ればいいか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
正しいジェルオフの方法と抑えておきたいポイントを解説します♪
1.カラージェルまで削る
ジェルオフをする際は、ジェルの表面を削り、ジェルリムーバーを染み込ませやすくする必要があります。このとき、どこまで削ればいいか分からず気が付くと削り過ぎて自爪に到達してしまっている・・となるとその分自爪は薄くなってしまいます。
ジェルリムーバーが染み込みやすいように「カラージェルまで」削り、ベースジェルは残すのが理想的です。
2.コットンにジェルリムーバーを染み込ませて爪に乗せる
カラージェルまで削れたら、ジェルリムーバーを浸したコットンを爪に乗せます。
リムーバーは、揮発性が高いため、量が少なすぎると効果がないため、絞ってしたたる程度にはしっかりとコットンに浸すのがポイントです!
3.アルミホイルで指を巻き15分ほど置く
ジェルリムーバーを浸したコットンを爪に乗せたら、その上から指ごとアルミホイルで巻いて15分ほど時間を置きます。前述しましたが、ジェルリムーバーは揮発性が高いため、揮発防止のためにアルミホイルやジェルオフ用のカバーをつけることが大切です。
4.プッシャーでジェルをこそぎ落とす
15分ほど放置したのちにアルミホイルを外したら、「ふやけて浮いているジェルのみ」をプッシャーでこそぎ落としていきましょう!
この時、まだ爪に張り付いている状態のジェルを無理矢理剥がすと、自爪を削ってしまう危険性があります。
簡単にポロポロと落ちる部分のみをこそぎ落としたら、落ちない部分はもう一度3~4の手順を繰り返し行うことが大切です。
5.保湿する
全てジェルオフが完了したら、仕上げに甘皮周辺を中心にネイルオイルで保湿しましょう。オフやケア後の保湿は、必須です!
しかし、オフしてそのまま新しくジェルを施す場合は、油分は大敵であるため、ジェルの工程が全て完了してから保湿をしましょう。
まとめ
今回は、ジェルネイルで自爪が薄くなる原因と対策法を解説いたしました。
簡単にまとめます。
【ジェルネイルで自爪が薄くなる原因】
- オフの仕方が間違っている
- 過度なサンディング
- 過度なネイルケア
- 付け替え周期の頻度が高い
【ジェルネイルで自爪を薄くしないためには】
- 正しい方法で自爪に負担をかけずにジェルオフをする
- サンディングをしすぎない、もしくはノンサンディングジェルを使用する
- ネイルケアをしすぎない
- 3~4週間の付け替え周期を守る
最近ではアセトンを筆頭とするジェルリムーバーの皮膚へのダメージや、完全オフを繰り返して付け替えることでの自爪への負担を軽減するためにも「フィルイン」といってベース一層を残して付け替える方法が人気です。
実際に私の経営しているネイルサロンでもこの「フィルイン」を採用しており、これまでジェルネイルを続けて爪が薄くなったというお客様にも「長くジェルネイルを続けられるようになった」「爪が薄くならない」と喜びの声を頂いています。ネイルサロンでジェルネイルをしている方は、このフィルインを採用しているネイルサロンに通うのも一つの手です!
セルフネイルでジェルネイルをしている方は、フィルインは技術を伴う施術方法であるため、上記でお伝えした「正しいジェルオフ」や「保湿」などを心がけることが大切ですよ♪
他にもジェルネイルのオフについて知りたい方は、こちら↓の記事で紹介しています。
https://www.nailjoshi.com/99889/