ネイルサロンを開業し、さらに成功させるためには、必要な道具や設備、開業書類などをしっかりと整えることが大切です!
今回は、ネイルサロン開業のために必要な基本的なネイルアイテムや設備投資、事前の準備書類などについて具体的に解説していきます。
お客様に喜んでいただき、ネイルサロンとして営業を成功させるためのポイントをいくつかおさえていきましょう♪
ネイルサロンを開業するために最低限必要なものリスト
ネイルサロンを開業すると決めたものの、理想を全て叶えるには多額な資金が必要ですよね。
「たくさんお金を貯めないと、ネイルサロンオープンは難しいのか・・・」と諦めかけている方もいらっしゃるかもしれませんが、まだ諦めないで!
ネイルサロンは、美容室のシャンプー台やカット代、エステサロンのエステマシンや脱毛器など大きな設備は必要ないため、コストを抑えても開業がしやすいんです。
では、一体なにから準備したらいいのだろうという方のために、ネイルサロン開業時に最低限必要なものをリストにしてお伝えしますね♪
ちなみに、ネイルサロンの開業資金についてはこちらの記事で解説しています!
ネイル道具関連
ネイルサロン開業時に「これだけは揃えるべき」ものは、まずは施術に使用する「ネイル道具一式」でしょう。
具体的には以下の通りです。
- ジェル類
- 筆やファイル類
- ネイル用硬化ライト
- アームレスト
- デスクライト
- ネイルマシーンを使うなら、ネイルマシーンと集塵機
当然ながら、これらはネイリストにとって絶対に必要な商売道具になりますよね。
開業予定のネイルサロンの設定する料金形態等やコンセプトから、使用するメーカーなどを決めていきましょう。
【集塵機が必要な理由】
ネイルマシンを利用する人に「集塵機」の購入をおすすめする理由は、ネイルマシンで削ると沢山のダスト(粉)が空気中にもお客様やネイリストの手にもたまりやすいためです。
衛生面や健康面でも、ダストはあまり良くないため集塵機で吸い取るのが必須!
サロンの掃除も楽になりますし、ネイルマシンを使用する方は合わせて集塵機は用意しておきましょう!
サロンの設備
つづいて、最低限必要なサロンの設備としては、以下のようなものが挙げられます。
- 施術用のテーブル
- ネイリスト用の椅子
- お客様用の椅子
- ネイル道具の収納ワゴンや棚
- お客様の荷物入れやハンガー、トレイなど
- 現金を保管するもの
- 衛生用品(消毒液やキッチンペーパー、エプロン、マスク等)
- 照明器具
- 予約管理システム
- 施術に関する同意書やカウンセリング書類
- メニュー表
- 看板
特に重要な4つを詳しく解説していきます。
■施術用のテーブルと椅子
まず、施術用のネイルテーブルと椅子は必要不可欠です。
実際には、ネイル専用のネイルテーブルでなくても施術は可能ですが、専用のものは高さや使い勝手の良さなどを考慮して作られているため、専用のものを準備するのが無難です。
ネイリスト用の椅子は、キャスター付きの椅子でも置くタイプの椅子でも自分が動きやすいものを選べば良し◎
個人的には、背面に置いているアイテムを取りやすいキャスター付きで背もたれなしの椅子がおすすめです。
■お客様が座るための椅子
つづいて、お客様が座るための椅子も必ず用意が必要です!
お客様用の椅子は、使用するネイルテーブルとの高さを考慮しつつ、長時間になりがちなネイル施術中、お客様がずっと座っていても負担にならない「座り心地の良い椅子」を選ぶのがおすすめです。
人によって座高が異なるため、高さ調節ができる椅子やリクライニング可能な椅子もよいでしょう。
■ジェルやネイルアイテムをしまう収納
ジェルやネイルアイテムをしまう収納も大切です。
ネイルの施術には、細かいアイテムが沢山必要なので机上が散らかりがち。
そのため、必ず収納を準備し決まった場所にしまう習慣作りが重要。
毎回必ず使うネイルケアアイテムやネイル筆などは、キャスターで動かしやすいワゴンを使ったり、カラージェルやネイルパーツなどは、収納ボックスや棚に保管をするのがおすすめです!
■現金を保管するもの
ネイルサロンを経営するということは、お客様と金銭のやり取りを行うということになります。
そのため、いただいた代金をしっかりと保管しておくためのものも用意しましょう。
現金の管理は、お客様との信頼関係にも影響します。
セキュリティ面も安心できるものを選定すると◎
レジやキャッシャーなど高額なものを用意しなくても、硬貨別に分けられるコインケースと売上袋などを用意し、お客様から見えないところで厳重に保管してください。
より快適なサロンにするために揃えるとよいもの
ネイルサロン開業時に最低限必要なものをお伝えしますが、ここからは、お客様にとってより快適なサロンにするために揃えるとよいものをいくつか解説します!
■荷物入れ・ハンガー
まずは、お客様がお荷物を地面に置かなくてもいいように「荷物入れ」の準備をしましょう。
また、コートなど上着を羽織っている方のために「ハンガー」もお忘れなく。
「お荷物こちらに入れてくださいね♪コートお預かりしましょうか?」など、ちょっとしたお声かけでお客様にとっても過ごしやすい空間に変わります。
■アクセサリー置き
小物入れとして「アクセサリー置き」も準備するといいでしょう。
施術中に指輪や時計、ブレスレットを外す方は、ポンと横に置いてお帰りの際、忘れてしまう・・ということがたまにあるため、忘れ物防止という観点からもアクセサリー置きを設置していると便利です。
■金銭を受け渡しする時のトレー
代金をいただく際、おつりをお返しする際には、「トレー」を準備しておくとより印象がいいです◎
■ひざ掛け・クッション
温度の感じ方は、人によって本当に様々です。
寒がりなお客様のために「ひざ掛け」を準備しておくのも大切です。
ひざ掛けは、ずれ落ちにくく、あまり毛羽立っていないものを選ぶといいでしょう。
また、「クッション」を準備しておくとより快適に過ごしていただけますよ。
■土足禁止サロンならお客様用のスリッパ
自宅サロンやマンションの一室などで土足禁止サロンにするならば、必ずお客様用の「スリッパ」を準備しましょう。
特に寒い時期は、スリッパがあることで足元が冷えにくくなるため、必需品です☆
経営・運営する上で必要なもの
つづいて、ネイルサロンを経営・運営する上で必要なものをいくつかご紹介していきます!
サイト・SNSアカウント・HPBのページ
ネイルサロンに訪れるお客様の多くは、「インターネット検索」からです。
特に美容系サロンは、ホットペッパービューティーが一強といっても過言ではないほどの集客率を集めています。
ただし、ホットペッパービューティーの契約には、そこそこの初期投資が必要であるため、開業前に話を聞いておくことをおすすめします。
ホットペッパー以外にも無料で使える「エキテン」や比較的掲載料金の低い「ネイルブック」などの広告媒体もありますので検討するといいでしょう。
また、最近ではInstagram・LINEなどのSNSアカウントからのご予約も増えています。
実際にお店の施術写真などを多く見ることができ、加えて無料で利用できるため、これらSNSアカウントは絶対に利用したいツールです!
そして、最近は需要が少なくなりつつある「ホームページ」ですが、今でも一定数SNSを利用しない方もいますし、また、ホームページがあることでサロンの顏になり、信用度が上がります。
名刺・チラシ・看板
オープンまでの期間、近隣住民の方にご挨拶も兼ねて「チラシや名刺」をお配りすることでサロンの認知度や信用度UPに繋がります。
また、実際に来店された方が迷わないように(自宅ネイルサロンは、マンションの一室や一軒家でするため、多くの方が本当にこの家で合っているか不安になりやすいため)「看板」の設置をしておくのもおすすめです!
来店されたお客様に対して、名刺をお渡しすると信用度も増しますし、チラシを置いておくと気に入ったお客様がお友達などに配布して下さったりと口コミの大切なツールにもなりますよ♪
カード・キャッシュレス決済のシステムの導入
より幅広いお客様に来店いただきたい方は、カード・キャッシュレス決済システムの導入も検討するといいかもしれません。
筆者のサロンでは、現金支払いのみとしていましたが、たまにお問い合わせの際に「カード払いはできますか?」「PayPay使えますか?」と聞かれることがありました。
導入するとその分手数料はかかりますが、カードやキャッシュレス決済のシステムや端末の導入があると、現金以外で支払いを希望の方でも来店がしやすいです。
ネイルサロンを開業するために必要な資格は?
ネイルサロンを開業にあたり、最低限必要なものリストとあると便利グッズをお伝えしましたが、では、そもそもネイルサロンを開業するために必要な資格はあるのでしょうか。
技術の証明になる資格
美容師とは異なりネイリストは、国家資格ではないため、「資格」というものは存在しませんが、資格と同等に扱われる「検定」の級を保持しておくことが望ましいです。
ネイリストの検定関係は、
・JNECネイリスト技能検定
・JNAジェルネイル技能検定
・JNAネイルサロン衛生管理士
の3点です。
ネイリストの多くは、ネイリスト技能検定2級、ジェルネイル技能検定中級以上を保持しています。
それぞれ1級、上級は難易度も高く合格率が低い分、もっていると自分の格をあげる証明にもなります。
それぞれの級に合格すると「ディプロマ」という合格証書が発行されるため、これらをお客様の目のつくところに飾ったり、HP等に記載することで安心と信頼のひとつの指標になります。
ジェルネイル検定についてはこちらの記事をチェック♪
個人でネイルサロンを開業する時に必要なこと
個人でネイルサロンを開業する時には、いくつか必要な書類や準備物があります!詳しく解説していきます。
開業届の提出
「集客をして、施術し金銭を頂く」という行為は立派な営業行為にあたります。
自分でネイルサロンをはじめる場合、誰にも雇用をされていないため、あなたは「個人事業主」ということになります。
個人で事業を開始する際には、必ず「開業届」の提出が必要であるため、最寄りの税務署に行き、開業届を提出しましょう。
開業届の提出は、開業日から1か月以内と定められているので忘れないようにしましょう!
※開業届は、税務署窓口やホームページから入手可能です
青色申告承認申請書の提出
個人事業主になった際、税の申告方法は、
・白色申告
・青色申告
の2パターンあります。
白色、青色の申告をどのように決めるかは事業規模によるのですが、一般的にネイルサロンとして生計を立てていこうと思っている方は、控除額の大きい「青色申告」をおすすめします。
そして、開業届の提出と合わせて「青色申告承認申請書」というものを税務署に提出しましょう。
まとめ
今回は、ネイルサロンの開業時に必要な道具や設備、開業までの準備や必要な手続き等について解説いたしました。
ネイルサロンは、美容室やエステサロンよりも大型の必要設備が少ないため、初期費用は比較的抑えることが可能です。
自分がどんなネイルサロンにしたいのかイメージをかため、コストをかける優先順位を決めて、準備をしておくといいですね♪
高級感重視の方は、もちろんその分内装にもお金をかける必要がありますが、アットホームなサロンにしたい方は、3COINSなどでインテリアを揃えるのもおすすめです♪
どんなに腕がよくても、長時間座っているのがきつい椅子だったり、寒かったり、また不清潔だったりするとお客様は定着しないため、大切なのは、来店したお客様が「快適かどうか」を考えてサロンを作り上げましょう。
また、ネイルサロンを開業するまでに必要な開業届や開業後の申告なども忘れずに。
居心地の良さと信頼を勝ち取って、ぜひネイルサロン開業を成功に繋げていってくださいね♪