ネイルサロン衛生管理士という言葉を聞いたことがありますか?
お客様の爪を施術するにあたり、手指の皮膚疾患、道具や施設の衛生管理等の専門的知識を学び、試験に合格すると取得できる資格のことを「ネイルサロン衛生管理士」といいます。
今回は、ネイルサロン衛生管理士について、講習会の内容や資格試験の合格率・更新手続きなど、ネイルサロン衛生管理士の取得に必要な情報をお伝えします。
- ネイルサロン衛生管理士とは何か
- ・衛生管理について正しい知識を持っている証になる
- ・ネイルサロンの独立・開業を考えるなら取得がおすすめ
- ネイルサロン衛生管理士を取得しておくメリット
- ・お客様からの信用を得られる
- ・独立時に集客力につながる
- ・履歴書に書ける
- ネイルサロン衛生管理士の取得は難しいのか?
- ネイルサロン衛生管理士の取得の仕方
- ・ネイルサロン衛生管理士の資格は「1日で取れる!」
- ・受講資格は?
- ・受講場所は?
- ・受講料は
- ・講習会から試験までの当日の流れ
- ・不合格だった場合は補習を受ける
- ・申し込み方法は?
- 【注意】ネイルサロン衛生管理士は更新が必要!
- ・更新し忘れたら失効してしまうこともある
- まとめ
ネイルサロン衛生管理士とは何か
「ネイルサロン衛生管理士」はNPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が設けた資格制度です。
ネイリストという職業を守るためにも必要な資格の1つだと思っています。
安全で安心なネイルサービスの普及と発展のため、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」を制定し、この自主基準に基づいてネイルサロン衛生管理士の養成が始まりました。
爪の病気や感染症などの皮膚トラブルに関する知識、ネイルサロン施設および設備の管理に関する知識、器具類の消毒などの衛生管理に関する知識などを身につけます。
衛生管理について正しい知識を持っている証になる
ネイルサロン衛生管理士は、ネイリストであるために必須資格ではありませんが、
「ネイルサロンにおける衛生管理について正しい知識を持っているという証」になります。
というのも、ネイルサロン衛生管理検定の内容は、消毒液の種類や爪に関する病気や感染症についての知識、サロンワーク全般における衛生管理等であるため、「衛生管理がしっかりとできていますよ!」という証明になり、お客様に対しても安心材料のひとつになります。
ネイルサロンの独立・開業を考えるなら取得がおすすめ
今現在、ネイルサロンにて就業している方でも今後独立や開業を考えているなら、尚更このネイルサロン衛生管理士の資格取得はおすすめです。
重複しますが、ネイルサロンでは、多くのジェルネイル(化粧品扱い)やアセトン等のリムーバー(化学物質)を利用したり、お客様のお爪に直接ネイルの施術を施していくため、この衛生管理資格があることで信用度がUPし、お客様が安心してネイルサロンを選ぶ判断材料のひとつになります。
▪️JNA認定のネイルサロンにしたいなら必須
ネイルサロン衛生管理検定を管轄、実施しているJNA(日本ネイリスト協会)では、JNAが定める技術力や衛生管理、コンプライアンス(法令遵守)などの項目を満たしていることを条件に、JNA認定サロンになる資格が与えられます。
JNA認定サロンとして認められると、認定証・認定ステッカーが交付されるため、サロン内に飾ってあることでネイルサロンにも箔と安心感、信用度UPの期待ができます。
また、JNAのホームページなどで紹介してもらうこともできるため、広告宣伝効果も◎
ネイルサロン衛生管理士を取得しておくメリット
ネイルサロン衛生管理士の資格取得のために学ぶ内容は、爪の病気や感染症などの皮膚トラブルに関する知識、ネイルサロン施設および設備の管理に関する知識、器具類の消毒などの衛生管理に関する知識などです。
ネイルの技術は独学でもやっていけるかもしれませんが、衛生管理に関しては1つ間違えば大きなトラブルに発展することも。
ネイルの施術をするにあたって、とても大切な知識を身につけるためのとても大切な資格なので、ぜひ取得をおすすめします。
お客様からの信用を得られる
ネイルサロン衛生管理士は名前からも分かるように、衛生管理の知識があることをお客様にすぐに分かっていただけます。
ネイルサロン衛生管理士の資格を取得したネイリストがいるというだけで、お客様は安心感、信頼感を得ることができます。
独立時に集客力につながる
自宅サロンなど独立開業するにあたり、お客様に対して「このサロンは衛生管理をしっかりと行っている」と認識していただくためにも、ネイルサロン衛生管理士という資格は大切な証となります。
そしてお客様以外にも、今後関わるであろう取引相手や行政からも信頼していただける1つの要素にもなります。
履歴書に書ける
ネイルサロン衛生管理士はNPO法人日本ネイリスト協会(JNA)の資格であるため、履歴書に書いてアピールでき、お客様やサロンオーナーから信頼していただくための証でもあります。
ネイルサロン衛生管理士の取得は難しいのか?
メリットの多いネイルサロン衛生管理士ですが、資格取得自体は、技術検定も必要なネイリスト検定等とは異なり、筆記のみ。
また、その内容も「ネイルサロン衛生管理士講習会」内で学んだ内容が出題されます。
そのため、意外とすんなり取得が可能と言われており、難易度は高くないといえます。
ネイルサロン衛生管理士の取得の仕方
ネイルサロン衛生管理士の取得の仕方は、具体的に解説していきます。
ネイルサロン衛生管理士の資格は「1日で取れる!」
ネイルサロン衛生管理士の資格は、JNAが実施している「ネイルサロン衛生管理士講習会」という講習会に参加し、その日に学んだ内容を筆記試験で受験するといった流れになります。
そのため、1日で取得可能◎
ネイリストをしながら、なかなか試験のために時間や日程の確保が難しい方には嬉しいですよね♪
ただし、講習会を受けずに筆記試験のみの受験はできないため、必ずこのネイルサロン衛生管理士講習会に申し込みをしましょう。
受講資格は?
続いて、ネイルサロン衛生管理士講習会の受講資格について確認していきましょう。
▪️18歳以上なら受けられる
ネイルサロン衛生管理士の資格講習会および資格試験は18歳以上であれば誰でも受けられます。
また、ネイルサロンでの実務経験は問われませんので、スクールや通信講座を受講中でも受けられます。
開催スケジュール、定員に限りがあるため、資格を取得したい方は早めの受講をおすすめします。
受講場所は?
ネイルサロン衛生管理士講習会は、どこで受講(受験)できるのでしょうか。
▪️JNA認定校で受講ができる
ネイルサロン衛生管理士の資格はJNA認定校のみで受けられます。
資格試験当日にテキストが配布され、まず講習会を受講します。
講習会を受講後すぐに確認テストが行われるという流れです。
受講料は?
ネイリスト衛生管理士講習会の気になる受講料ですが、
・一般価格:11000円(税込)
・JNA会員価格:6600円(税込)
となっており、JNAの会員資格の有無によって金額が異なります。
また、この受講料には、テキスト、認定証、バッジ交付の手数料を含みます。
講習会から試験までの当日の流れ
衛生管理士講習会の当日の流れを確認していきましょう♪
1.講習会の内容:テキストと過去問を使った講習を受講する
ネイリスト衛生管理士講習会では、まずテキストと過去問を使い、理論講習を行います。
まずは、この講習(約180分)を受講する必要があります。
2.試験を受ける
次に、上記の講習の中で学んだ内容の確認テスト(約20分)を行います。
このテストに合格(80/100点)した方のみが、認定証とバッジの交付を受けることができます。
不合格だった場合は補習を受ける
万が一、講習後のテストが不合格だった場合、
当日中に補習を受講することでネイリスト衛生管理士の資格を取得することが可能です。
申し込み方法は?
ネイリスト衛生管理士講習会は、どのように受講の申し込みをしたらいいのでしょうか。
▪️オンラインで申込む
詳しい申し込み方法は、JNA(日本ネイリスト協会)の公式ホームページに記載されていますが、現在は、上記ホームページ上にてオンラインから申し込みが可能なようです。
【注意】ネイルサロン衛生管理士は更新が必要!
ネイルサロン衛生管理士の資格には、「更新が必要」という留意点があります。
資格の更新や有効期限等について確認しましょう。
更新し忘れたら失効してしまうこともある
ネイルサロン衛生管理士の資格の更新を忘れてしまうと、失効になってしまうことに注意しましょう。
では、いつまでにどのように更新を行えばいいのか、下記で詳細を解説します。
▪️有効期限は取得した年を含む3年目の12月末日
ネイルサロン衛生管理士の有効期限は取得年を含む3年目の12月末となります。
例えば2023年中に取得した場合、有効期限は2025年12月末となります。
有効期限はありますが、資格の継続手続きを行えば永続認定に変わります。
有効期限と資格継続手続き期限は異なりますので、2ヶ月前までに発送される資格継続手続きの案内が到着したらすぐに手続きをすることをおすすめします!!
期間内に継続手続きを行えば、以降の更新手続きなどはありません。
万が一、手続きが間に合わなかった場合には、救済措置もあるようです。
詳しくは日本ネイリスト協会のWEBサイトをチェックしてくださいね。
まとめ
今回は、ネイルサロン衛生管理士の資格の内容や、受験方法、更新手続き等について解説いたしました。
ネイリストの検定として有名なJNA主催の日本ネイリスト技能検定、JNEC主催のジェルネイル技能検定は、実技+筆記という形式ですが、今回解説したネイルサロン衛生管理士は、講習会を受講し、その日の筆記試験を受験するという流れで取得の難易度も高くなく、持っておくことでネイリストとしても、ネイルサロンとしても信頼の証になります。
また、新型コロナウィルス以来、お客様側も衛生管理に対して意識が高くなっている傾向にあるため、サロンワークやネイルの商材等における衛生管理の資格を取得していることは、お客様に対して安心を提供することにも繋がります。
今回解説した内容及び、申し込み等は、日本ネイリスト協会のWEBサイトに詳細が記載しているため、是非ご確認ください♪