爪を強くするために自分でできること｜すぐに割れてしまう自爪を健康＆丈夫にする9つの方法

爪が薄いと、ヒビや欠けで悩まされることが増えますよね。
指先はよく使う箇所なので、爪にトラブルがあると、髪の毛が引っかかったり爪先を気にして作業したりと、何かしらストレスを感じてしまいます。

先天的に爪が薄い方もいますが、ほとんどが後天的な原因で薄くなっていることが多いため、日々の生活を変えたり、ケアを行うことで爪の悩みを減らす工夫をすることが大切です。

今回は爪がすぐに割れてしまう方が爪を強くするために、自爪を健康で丈夫にする方法を紹介していきます。
薄い爪を補強するアイテムも紹介するので、是非参考にしてくださいね。

爪を強くするためには？

爪を強くするためには、丈夫な爪を育てる内部的ケアと、直接爪を補強したり、保護を目的とした外部的ケアがあります。​

内部的ケアは主に栄養が関係し、外部的ケアはアイテムで補強したり、健やかな爪を育てるためのケアを行うことが重要です。
爪を強くするための9つの方法を、それぞれの観点から分かりやすく解説していきます。

1.爪に必要な栄養素が豊富な食べ物を摂る

マニキュアやジェルネイルは外側から補強する機能がありますが、爪そのものを強くするわけではありません。

綺麗な爪を作り出すには栄養が必要です。
自爪を丈夫にするには、食生活も気をつけましょう！

ここでは爪を強くするために摂りたい栄養素と、多く含まれる食べ物を解説します！
栄養バランスが偏らないように、他の栄養素やエネルギーもしっかり摂りましょう。

以下の栄養素の他に、カルシウムや亜鉛を摂るのも効果的です。
普段の食事から摂るのが難しければ、サプリで補うのもおすすめです！

なお、成人男性・成人女性の摂取目安量も一緒にご紹介しますが、あくまで参考程度の数値と考えてください。
特に妊娠中の方は必要な栄養の量が異なるので、詳しくは栄養士や専門医にお尋ねください。

爪を強くする食べ物はこちらの記事でも解説しています♪

タンパク質で丈夫な爪を作る

「タンパク質」は爪の主成分である「ケラチン」の元となります。

爪を作り、強化するのにタンパク質は必要不可欠！
タンパク質が足りないと爪は弱くなってしまうのです。

タンパク質は「動物性タンパク質」と「植物性タンパク質」の2種類に分かれます。
必須アミノ酸の含有量や吸収スピードなどに違いがありますが、どちらも毎食でバランスよく取ることが自爪の強化に繋がります！

ただし、摂りすぎると体に悪影響を及ぼすため、「成人の場合、体重1キログラムあたりタンパク質1グラムを摂取する」を目安にしてください。

■動物性タンパク質を多く含む食べ物

■植物性タンパク質を多く含む食べ物

サプリで補うならタンパク質の材料となる「マルチアミノ酸」というもので摂るのがおすすめです！

また、ホエイプロテインなら動物性タンパク質が、ソイプロテインなら植物性タンパク質が摂れるので、各種プロテインで補うのもよいでしょう。
最近はザバスなどコンビニやスーパーで売られているプロテイン飲料もあるので、手軽に摂取できます！

ちなみに、爪だけでなく髪やお肌もタンパク質で出来ています。
タンパク質は美容にとっても大切な栄養素なので、不足しないように摂りましょう！

ビオチンで爪の生成をサポート

ビオチンはビタミンB7のことで、爪の主成分であるケラチンの生成を助けます。
薄くてボロボロになりやすい爪に悩むなら、ビオチンも摂るようにしましょう！

水溶性のビタミンなので、大量に摂取しても尿と一緒に排出されるという安心感はありますが、過剰摂取は避けましょう。
成人は1日あたり50㎍の摂取が推奨されています。

■ビオチンが多く含まれる食べ物

ビオチンは単体でサプリメントも販売されています。
ビタミンB1、B2など他のビタミンB群とまとめて摂取できるサプリもあるので、自分の食生活に合わせて選んでくださいね。

鉄分で反り爪を予防する

鉄分もケラチンの生成を助ける成分の1種です。
鉄分が不足すると爪の厚みが薄くなり、反り爪やスプーン爪といった症状が出てくる可能性もあります。

鉄分不足に悩まされる人は多く、貧血で体調が悪くなってしまう方も少なくないですよね。
食事からしっかり補給しましょう！

鉄分の摂取目安量は、性別や年齢によって異なるため注意しましょう。
男性は成人の場合7.5ミリグラムが目安です。

女性の場合は生理による出血で鉄分が不足しがちなため、生理がある場合は10.5ミリグラムほど必要です。
生理がない場合は6.5グラムを目安に摂取してくださいね。

■鉄分が多く含まれる食べ物

鉄分のサプリは「ヘム鉄」「非ヘム鉄」の2種類に分かれます。
ヘム鉄のサプリは体への吸収スピードが早く、胃への負担も軽減されています。

一方で非ヘム鉄は吸収されにくいとされていますが、最近は吸収率を高めるために他の成分と合成されているサプリもあるようです！

ビタミンAで爪の乾燥を防ぐ

ビタミンAは、爪の主成分であるタンパク質「ケラチン」の形成をサポートしてくれる成分です。
乾燥の予防や、新陳代謝を活発にしてくれる効果もあるので、丈夫な爪を育てるのに欠かせません。

ビタミンAの摂取目安量は男性なら850～900㎍RAE、女性なら650～700㎍RAEです。

■ビタミンAが多く含まれる食べ物

爪は皮膚の一部分なので、「爪に良い成分＝肌全体に良い成分」ということになります。
爪もお肌も綺麗に保てるよう、積極的に摂取してくださいね。

食事が難しい時はサプリメントを上手に取り入れる

食事が難しい時は、サプリメントを使って足りない栄養素を補うのもおすすめです。
どのサプリが必要かは、個人の食生活によって変わります。
先述した成分を参考に、自身の食生活を見直してみて、足りない栄養素を補うようにしましょう。

ただし、サプリメントはあくまで補助的な役割なため、基本の栄養は食事で摂取することがベストです。
「サプリメントを飲んでいるから大丈夫！」ではなく、まずは食事に気を付け、それでも足りない部分をサプリメントでカバーしてあげるようにしてください。

2.ハイポニキウムを伸ばす

皮膚と爪が接着している部分を、ハイポニキウムと呼びます。
ハイポニキウムが育っている方は、ネイルベッド、いわゆる「爪全体」が縦に長く見える傾向にあり、長いことで綺麗に見えると同時に爪が割れにくくなるメリットがあります。

​丈夫な爪を伸ばすにはハイポニキウムの成長が欠かせないので、伸ばすためにできる方法を紹介していきますね。

ネイルオイルをハイポニキウムに塗る

ネイルオイルを使っている方は、甘皮周りだけでなく、ハイポニキウムまで塗るのがおすすめです。

塗り方は、手のひらを自分の方に向け、オイルを爪の裏側部分に一滴垂らし、そのまま爪周りに馴染ませていきます。
ハイポニキウムの部分は洗い残しが多かったり、汚れや角質が溜まりやすい箇所でもあるため、しっかりケアし清潔を保つようにすると成長を促すことができます。

爪に負担をかけないようにする

爪に負担をかけないよう、日常の動作にも気を付けてください。
爪をぶつけたり挟んだりすると、せっかく伸びたハイポニキウムが後退してしまいます。

また、汚れが溜まっていたり乾燥しているとハイポニキウムが成長しないので、扱いに気を付けると同時に保湿ケア＆洗浄もしっかり行うと良いでしょう。

3.マニキュアを塗って爪を保護する

手は常に外に出ている状態なので、紫外線、手洗い、アルコール消毒など、乾燥を引き起こす要因を直接受けてしまいます。

マニキュアを塗っていると爪の水分が蒸発するのを防いでくれるので、乾燥対策と保護のためにマニキュアを塗るのも効果的です。

また、厚みも出るので強度が増し、小さな刺激からも守ってくれます。
爪が薄い、すぐ欠けるとお悩みの方は、マニキュアを塗って補強してあげてくださいね。

4.指先を中心にマッサージする

指先の冷えで悩んでいる方も多いですよね。
血流の悪さは乾燥だけでなく、代謝も落としてしまうため、爪の伸びを良くするには指先や手のマッサージが効果的です。

指先や爪周りをつまんだり押したりするだけでも効果はあるので、デスクワークの合間や、オイルケア時に少しずつ行うのも良いでしょう。

5.爪は「爪やすり」を使って短くする

爪を短くしようと、爪切りで一気にパチンパチンと切ってしまうと、爪への負担が大きくなってしまいます。
爪切りでカットした爪先の断面はギザギザしており、ちょっとした衝撃で空気が入って2枚爪になりやすいのです。

そこでおすすめしたいのが爪やすりの活用です。
爪やすりは使い捨てできるエメリーボードやステンレス製、ガラス製など様々な商品があります。

普段からネイルが好きな方はエメリーボードがおすすめですが、やすりの目が粗くなければステンレス製やガラス製でも十分使えます。

爪を短くするなら、爪切りではなく爪やすりを使いましょう。
爪切りより時間はかかりますが、爪先の断面は滑らかに仕上がるので二枚爪になりにくいですし、爪も曲がらないので負担がかかりにくいです。

また、長い爪を短くする時は、爪切りで少しずつカットしてから、爪やすりで形を仕上げるのがおすすめです。
爪切りで一気に短くするのではなく、一部を少しずつカットするようにしましょう！

6.ネイルオイルとハンドクリームで保湿ケアする

爪は乾燥すると柔軟性を失い、欠けたり割れたりしやすくなります。

爪が弱く、二枚爪や爪の割れが気になる方は、ネイルオイルやハンドクリームを使ってこまめに保湿を行いましょう！
保湿は強い爪を伸ばすのにも役立ちます！

爪の保湿におすすめなのは「ネイルオイル」と「ハンドクリーム」の併用です！

ネイルオイルは爪に浸透しやすく作られています。
爪や皮膚に馴染みやすいテクスチャーの商品ばかりなので、ベタつくケア用品が苦手な方でも使いやすいですよ♪

ハンドクリームは手の乾燥に使うものと思われがちですが、爪が乾燥している人は手元全体が乾燥気味という方が多いです。
一緒に使って手荒れも防ぎましょう。

保湿ケアのやり方

基本はネイルオイルが先、ハンドクリームが後と覚えておけばOKです！

ネイルオイルを使う量は爪1本に対して米粒1つくらいの大きさでOKです！
1度に使う量が多くてもすぐに改善するわけではありません。

また、ハンドクリームはメーカーによって使う量がパッケージに記載されていることも。
ベタつくのが苦手な方はついつい少量になりがちですが、手の甲だけでなく、手のひらや指、手首まで伸ばせる量を使いましょう。

ネイルオイルもハンドクリームも使う量よりも頻度が大切。
高価なネイルオイルやハンドクリームをたまに使うよりも、プチプラで毎日、爪や手の乾燥が気になるたびに使う方が効果が現れやすいです！

7.食器洗いや水仕事は手袋を着ける

食器洗いやお掃除用の洗剤は、使った後に手がカサカサになる・・・と思ったことはありませんか？
洗剤は油汚れや頑固な汚れを除去する力が強いものほど、爪や手の水分・油分を奪ってしまいます。

手が乾燥している方は爪も一緒に乾燥していることが多いです。
水仕事やお掃除をする時は、ゴム手袋を付けてガードすることをおすすめします！

ゴム手袋は最初のうちは使い心地に慣れないかもしれませんが、爪や手の保護には欠かせないアイテムです。
最近は着ける時もはりつきにくい商品や、ラテックスアレルギーの方でも使えるものが販売されているので、商品ごとの違いや大きさを確かめてくださいね。

8.ジェルネイルで爪を補強する

ジェルネイルをすると爪に厚みが出るので、割れや欠けのトラブルは起きにくくなります。
物理的にジェルネイルでコーティングするのも、爪の補強にはおすすめです。

ただし、無理やり剥がす、適切な付け替え周期を守らない、丈夫だからといって雑に扱うなどの行為を行うと、逆に自爪へダメージを与えることになります。

ジェルネイルはあくまで爪のカバーのようなもの。
厚みがあるから大丈夫ではなく、より一層意識して生活に気を付けると、トラブルが起きずに爪を伸ばすことができるでしょう。

9.爪の補強剤やハードナーを使う

爪の補強剤やネイルハードナーを使うのもおすすめです。
​おすすめ​アイテムをピックアップしてみたので、是非参考にしてください。

トライハーツ ネイル補修美容液 ガチネイル

ガチネイルは、爪に強度を出してくれるアイテムです。
透明のマニキュアのようなアイテムで、美容液の位置づけですが、トップコートやベースコートとしても使えます。
サッと塗るだけで、二枚爪やヒビの入った爪をガチっと固めてくれ、弱くなった爪を補強してくれます。
薄い爪に悩まされている方や、ジェルネイルをオフした後の毎日のケアとしてもおすすめですよ。

Rooro(ローロ) アクティブネイルハードナー

アクティブネイルハードナーは、薄い爪や割れやすい爪を補強してくれるアイテムで、プロアスリート界でも保護剤として使用されるため、高い効果が期待できます。
美容成分やケラチン配合で自爪との親和性も高く、速乾30秒といった強みもあるので、本格的な補強剤をお探しの方におすすめです。

メンソレータム ハンドベールリッチネイル 爪補強コート

メンソレータムの爪補強コートは、二枚爪や割れをカバーしてくれる補強剤で、独自の補強ファイバーが亀裂や割れを予防してくれます。
こちらはツヤがない仕上がりなので、自然な仕上がりを求める方におすすめです。
マットな自爪風の仕上がりを求める方や、男性にも使いやすいアイテムと言えます。

nailist（ネイリスト）ファイバーインプロテクション

ファイバーインプロテクションは、名前の通り超繊細ファイバーを配合した補強剤です。
トップコートとして使うこともでき、ぷっくりとした厚みも出せるので、ジェルネイルのようなぷっくり感や厚みのある仕上がりを求める方にピッタリ！
気泡も入りにくい設計なので、不器用さんでも簡単に綺麗に仕上げることができます。

Ducato（デュカート）自爪補強コート

この自爪補強コートは、ベースコートやトップコートとしても使える透明ハードナーです。
フィルム強度が高い処方で、弱い自爪をしっかり補強してくれます。
爪の凹凸をカバーする効果も高いので、仕上がりはツヤツヤ！
しっかりとツヤのある補強コートをお探しの方におすすめです。

OPI(オーピーアイ) ナチュラルネイルストレンスナー

OPIはネイル業界の中でも有名なブランドで、このストレンスナーは、弱い爪を補強するベースコートになります。
ストレンスナーだけで使うと自然な光沢の補強剤として使えますが、マニキュアとトップコートと併用して「自爪の補強しながら爪のおしゃれを楽しむ」こともできるアイテムです。
ハケが広がりやすく、初心者でも素早く綺麗に塗布することができるため、不器用さんにもおすすめ。
本格的なネイルブランドの良いアイテムをお探しの方は、是非使われてみてくださいね。

足の爪の場合

足の爪は、基本のケアは手の爪と同様ですが、「体重を支える」「歩く」といった強い負荷がかかりやすい箇所なため、より意識して健康を維持することが大切です。

足の爪を健康に保つ方法について、詳しく解説していきます。

正しい爪の長さをキープする

足の爪の長さは、短すぎても長すぎてもNGです。
白い部分を全てカットする方も多いですが、白い部分ではなく、全体の形と長さを正しく整えることを意識してください。

形は四角めのスクエアオフ、長さは指先から爪先が出ない程度、または指先の1mm手前くらいの長さがベストです。
この長さと形が歩く時や体重を支えるのに最も適したものになります。

短すぎたり長すぎると、巻き爪や陥入爪などのトラブルが起こりやすくなるため、一定の長さと形を保つようにしましょう。

ネイルオイルで保湿する

足の爪周りは、乾燥しやすく、靴や靴下など履物の圧迫の影響で角質が溜まりやすい箇所になります。
硬くなった角質は様々なトラブルを起こす可能性があるので、ネイルオイルを使ってこまめに保湿し、爪や爪周りの皮膚をやわらかくしておくことが大切です。

爪周りにネイルオイル、足全体にボディクリームを使い、お風呂上り、寝る前など、一日一回はケアするようにしましょう。

正しい歩き方を意識する

正しい歩き方ができていない方は、足に何かしらトラブルが起きていることが多いです。
巻き爪や変形爪、タコ、魚の目がその典型例になります。

さらに、外反母趾や偏平足などの歪みがある方は、歩く時に一部に重点的な負荷がかかったり、痛みで庇って歩いたりと、正しく歩けていないことも！
歩き方の指導を受ける、足のストレッチなどを取り入れ、歩き方を見直してみるのも良いでしょう。

足に合った靴を選ぶ

靴が足に与える影響は大きく、合っていない靴を無理やり履き続けると、足や爪はトラブルを起こしてしまいます。
足のトラブルは、爪の変形や巻き爪を始め、タコや魚の目、外反母趾や浮き指など多岐にわたります。

どれか一つのトラブルで済めば良いですが、複数のトラブルが重なって起こっていることもあり、歩き方や見た目にも影響を及ぼすため、綺麗で健康な足を保つためには合った靴を選ぶことが欠かせません。

おしゃれでヒールや先の細い靴を履きたい方や、仕事柄パンプスや革靴を履く方など、常に合った靴を履けない状況もあるでしょうから、履く頻度を減らしたり、家では裸足で過ごす、インソールの検討など、できるだけ快適に過ごせるよう工夫してみてください。

まとめ

薄い爪や脆い爪は、遺伝的な体質以外、食べ物に気を付けたりケアを行うことで丈夫にすることができます。
全てのケアを取り入れるのは難しいので、まずは「保湿クリームを毎日塗る」「爪切りではなくやすりを使う」など、一つで良いのでできることから始めてみましょう。
また、補強剤やハードナーを使い、自爪そのものをカバーしてあげるのも効果的です。
栄養や切り方、扱いに気を付け、丈夫で健康な爪を保ってくださいね！