「最近、なんだか爪が白っぽくてカサカサしてる…」
実はそれ、乾燥が原因かもしれません。
肌の乾燥と同じように、爪も水分や油分が不足するとダメージを受けやすくなります。
ひび割れ・縦線・二枚爪・ネイルがすぐに浮く…そんなトラブルが続くときは、地爪の乾燥サインを見逃しているかもしれません。
特に冬場や水仕事の多い方は、想像以上に爪が乾燥していることも。
この記事では、爪の乾燥が引き起こすトラブルの正体と、毎日できる保湿ケアや予防法をくわしく解説していきます!
爪の乾燥が気になる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 乾燥で起こる爪トラブルとは?
- ・爪が割れる
- ・爪に縦線が入る・デコボコになる
- ・二枚爪になる
- ・ささくれや小爪ができる
- ・ネイルが取れやすくなる
- 爪が乾燥する原因7つ
- ・水仕事
- ・消毒用アルコールの使用
- ・除光液やリムーバーの頻繁な使用
- ・紫外線のダメージ
- ・食事の栄養バランス
- ・空気の乾燥
- ・水分不足
- 毎日できる簡単保湿ケアのやり方
- 1.ネイルオイルを爪に塗る
- 2.ハンドクリームを手元全体に塗る
- 爪の乾燥を予防する対策は?
- ・水仕事はゴム手袋を着ける
- ・こまめに水分補給をする
- ・栄養バランスの良い食事を摂る
- ・ハンドパックをする
- ・ハンドマッサージをする
- ・甘皮ケアをする
- ・爪に優しいマニキュアを塗る
- まとめ
乾燥で起こる爪トラブルとは?
爪の大敵となるのが「乾燥」です。
乾燥してしまうと、以下のような症状が出てくることがあります。主な症状を以下で紹介していきますね。
爪が割れる
缶のプルタブを開ける、シールを剥がすなど、日常のちょっとした動作で爪が割れてしまったり、爪先が欠けたりしていませんか?
爪が割れやすいのは乾燥が原因かもしれません。
爪は乾燥すると、本来あるはずの柔軟性が低くなります。
柔軟性が失われると衝撃を吸収しにくくなり、爪に亀裂が入ったり、爪先が欠けやすくなるのです。
さらに乾燥している爪は、ジェルネイルやマニキュアを塗っていても耐えきれずに割れてしまうことがあります。
「ジェルネイルをオフして初めて爪が割れていることに気がついた」なんてケースもあるので注意が必要です。
爪割れの対処方法はこちらの記事をチェック!
爪に縦線が入る・デコボコになる
「爪に縦線が入って気になる」
「自爪がデコボコしていてなかなか治らない」
こんな症状は乾燥が原因かもしれません。
爪は乾燥するとハリがなくなり、縦線が入ったり、デコボコができることもあるのです。
また、爪の潤いは老化現象によって少なくなるため、縦線が目立ち始めます。
10代、20代は気にならなかった縦線が、30代以上はだんだん深くなってきたという方も多いです。
二枚爪になる
爪の表面がめくれてしまう症状を「二枚爪」と言います。
爪の乾燥が激しいと、二枚爪にもなりやすいので注意が必要です。
なぜ二枚爪になってしまうのかというと、爪は元々3つの層が重なって生えていることが関係しています。
乾燥によって爪に柔らかさがなくなると、爪先に衝撃を受けたときに耐えきれず、重なっている層が剥がれて二枚爪になってしまうのです。
また、爪切りの使い方にも要注意です。
爪のカーブを気にせずに爪切りで一気に切ってしまうと爪への衝撃が大きく、爪の層に空気が入って二枚爪になりやすいです。
ささくれや小爪ができる
爪のサイドに小さなささくれのようなものが飛び出すことがありますよね。
これは「小爪」といい、衝撃を受けたときに爪の端っこが裂けてしまうことが原因です。
爪の端が裂けて小爪ができるのは、乾燥で弾性がなくなり、爪が弱くなっているせいかもしれません。
また爪周りの皮膚にできやすいささくれも、爪や手指の乾燥が原因です。
爪や皮膚は、水分や油分が足りなくなると乾燥で固くなります。
固くなった皮膚はちょっとした摩擦や衝撃でも傷ついてしまい、皮膚がめくれてささくれになってしまうのです。
ネイルが取れやすくなる
ネイルの持ちが悪くなったり、すぐに取れてしまうのは乾燥のせいかもしれません。
ジェルネイルは付けてから3~4週間くらいが平均の持ちで、マニキュアの場合は3~7日くらいが平均の持ちです。
しかし爪が乾燥していると爪とネイルが密着しにくく、すぐに剥がれたり取れたりしやすくなります。
また、乾燥している爪は甘皮やサイドの皮膚にルースキューティクルという角質が出やすくなります。
ルースキューティクルはジェルネイルやマニキュアを塗る前に行うネイルケアで除去しますが、取り切れていないとネイルの剥がれやすさにも繋がるので注意しましょう。
爪が乾燥する原因7つ
爪の乾燥が様々な症状やトラブルを引き起こすことがわかりました。
次に、乾燥を引き起こす主な原因をチェックしていきましょう!
水仕事
毎日の家事や育児、仕事などで欠かせない水仕事。
実はこの「水に触れる」という行為が、爪の乾燥を進行させる大きな原因のひとつです。
水に濡れると一時的に潤ったように感じますが、実際はその後、爪表面の水分や油分が一緒に流れ落ちてしまいます。
さらに洗剤の脱脂成分によって、爪の表面や裏側、生え際付近まで乾燥しやすい状態に。
これが繰り返されることで爪の3層構造がバラつきやすくなり、二枚爪やひび割れといったトラブルにつながってしまいます。
水仕事のあとは、必ずネイルオイルやハンドクリームでしっかり保護してあげましょう。
さらに、ゴム手袋を使って指先を直接濡らさない工夫をするだけでも、乾燥の進行をかなり防ぐことができます。
日々の水仕事こそ、爪のケアにとって重要なタイミング。
ちょっとした気づかいが、美しい地爪を守るポイントになりますよ。
消毒用アルコールの使用
消毒用アルコールは使用すると爪や手の皮脂を溶かしてしまいます。
皮脂は潤いを保つための膜のような役割があるので、なくなってしまうと乾燥が激しくなるのです。
また、消毒用アルコールは揮発性が高く、爪や手の持つ水分も一緒に気化させてしまいます。
その結果爪が乾燥し、脆くなってしまうのです。
皮脂や水分がなくなった皮膚はバリア機能が低下してしまい、手荒れの原因にもなるので注意が必要です。
除光液やリムーバーの頻繁な使用
マニキュアやジェルネイルを頻繁にチェンジするのは、ジェルネイルリムーバーや除光液を頻繁に使うことになり、爪の乾燥が激しくなってしまいます。
除光液やジェルネイルリムーバーには「アセトン」という成分が含まれています。
アセトンはマニキュアやジェルを溶かして落とすことができる優れものですが、一緒に爪や皮膚の水分や油分も奪ってしまうのです。
除光液などを使った後に爪や皮膚が白っぽくなりますが、これはアセトンによって水分や油分がなくなっている証拠です。
アセトンを含む除光液やリムーバーは、定期的に使用するなら最低でも2~3週間は空けたほうがよいでしょう。
また、マニキュアを落とす時はアセトンが入っていないノンアセトン除光液も販売されているので、そちらを使うのもおすすめです。
紫外線のダメージ
紫外線は美容の大敵ですが、爪にとっても大敵。
紫外線を浴び続けると皮膚のバリア機能が低下してしまい、結果的に爪や手の乾燥をさらに悪化させやすいからです。
紫外線を浴びた手や指の皮膚はダメージを受け、バリア機能が低下して乾燥を激しくしてしまいます。
元から乾燥肌の人や、紫外線に敏感な人は手や指に受ける紫外線も要注意です。
日焼け止めはつま先まで塗るように対策しましょう。
食事の栄養バランス
普段から外食が多かったり、コンビニ弁当などをよく食べるという方も少なくありません。
また、食事制限のダイエットをしている方も多いのではないでしょうか?
食事の栄養バランスは、爪の健康をキープするためにも大切です。
外食続きや無理なダイエットは栄養バランスが偏りやすく、爪を作り出す栄養も不足しがち。
特に、爪を作り出すための「タンパク質」やビタミン、ミネラルが不足していると、これから生えてくる爪が弱くなってしまいます。
こまめに保湿していても爪の乾燥が防げない、脆い爪になりやすいという方は、毎日の食生活も見直すことをおすすめします。
空気の乾燥
気温が下がる季節は、空気も乾燥しやすいですよね。
空気が乾燥していたり、冷たい風を受け続けると、爪や手肌の水分も蒸発しやすくなります。
暖房やエアコンを使っているとさらに空気が乾燥もより激しくなりがち。
そのため、加湿器をこまめに使ったり、保湿ケアの頻度を高めることが大切です。
そして夏場はエアコンの冷たい風による乾燥にも気をつけたいところです。
水分不足
爪には「蒸散機能」というものがあり、爪の下にある皮膚から供給されている水分を爪表面から常に蒸発させています。
蒸散機能がうまく働いていれば、爪のしなやかさや指先の潤いもキープしやすいです。
しかし、体内の水分が枯渇していると、指先や爪先へ水分が届かなくなります。
身体の水分不足は結果的に爪や手元の乾燥につながってしまうので注意が必要です。
毎日できる簡単保湿ケアのやり方
爪の乾燥は保湿ケアを毎日行うことで防げます!
まずは今すぐ取り入れられる保湿ケア方法を知っておきましょう!
1.ネイルオイルを爪に塗る
ネイルオイル(別名:キューティクルオイル)は爪に浸透しやすい成分で作られた爪用の保湿剤です。
ネイルをしていても、していなくても、爪の乾燥が気になるならネイルオイルを使いましょう!
ハンドクリームだけでは追いつかなかった乾燥も、ネイルオイルとハンドクリームを併用することでしっとりとした爪や手をキープできます。
- まずは、ネイルオイルを各指の甘皮に塗布します。
量は爪1本に対して米粒大くらいでOKです。 - 甘皮に塗布したあとは、指の腹を使って、甘皮と爪全面、爪のサイドまですり込みながらオイル伸ばしましょう。
- 爪と甘皮に塗り終えたら、今度は手のひらを上にして、爪先と爪の間にある「ハイポニキウム」にネイルオイルを塗布します。
こちらも量は米粒大くらいでOKです。 - 指先にオイルを塗ったら、指の腹で指先と指と爪の間になじませるようにすり込んでください。
爪と指の間にあるハイポニキウムという部分にも潤いが行き渡ります。 - ベタつきが気にならない程度に馴染めば、ケア完了です!
2.ハンドクリームを手元全体に塗る
爪が乾燥しやすい方は、指先や手の甲、手のひらなども乾燥しているのでは?
手元全体が乾燥気味だとささくれやあかぎれができやすく、見た目もイマイチになってしまいます。
そこで、ネイルオイルだけでなくハンドクリームも併用しましょう!
ハンドクリームは、ネイルオイルを塗った後に使うのがおすすめ。
両方使うのは保湿ケアとしてとても効果的です♪
- まずは手のひらにハンドクリームをパール1粒くらいの量を出します。
そのまま両手のひらを合わせて、ハンドクリームをハンドプレスしてください。
体温で温めることで、ハンドクリームが手肌に馴染みやすくなります。 - ハンドプレス後は、手のひら全体にハンドクリームが行き渡るようすり込みます。
指先だけでなく、手の甲と指の間、手首にもしっかり塗り込みましょう。 - 指は、1本ずつ反対の手で握って、軽く引っ張るように塗っていきます。
こうすることで、指の間や関節部分までクリームが塗布できます。 - 手首は反対の手で握るようにしてすり込みましょう。
- クリームのベタつきが気にならなくなれば、ケア完了です!
爪の乾燥を予防する対策は?
毎日の保湿ケアは続けつつ、日常的に乾燥予防の対策もしておくのがおすすめ!
ここからは、乾燥対策になる方法をご紹介してまいります!
水仕事はゴム手袋を着ける
水仕事のたびに手や爪が濡れると、表面にある水分や油分が流れ落ちてしまいます。
これが乾燥の原因となり、ひび割れや二枚爪などのトラブルに繋がることも。
だからこそ、水に触れる作業をする際はゴム手袋での保護がとても大切です。
ゴム手袋を着けることで洗剤やお湯から爪や指先を直接守ることができ、乾燥を大幅に防ぐことができます。
特に、食器洗いや掃除などで手が長時間濡れる作業にはとても効果的です。
ゴム手袋をする前にあらかじめネイルオイルやハンドクリームを塗っておくと手袋の中でしっとり保湿され、パックのような効果も期待できるのでおすすめですよ。
ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、このひと手間がきれいな指先を保つ近道になります。
毎日の水仕事には、ぜひゴム手袋を習慣づけてみてくださいね。
こまめに水分補給をする
体内の水分が足りないと爪も乾燥しがちになります。
爪の保湿ケアというと、ネイルオイルやクリームなど外側からのケアをイメージしがちですが、内側からの保湿も重要!
爪の乾燥を防ぐためにも、水分補給は欠かさないようにしましょう。
栄養バランスの良い食事を摂る
きれいな爪を伸ばすには栄養も必要です。
実は、爪など身体の末端にあるパーツは、栄養を届ける優先順位が低くなっています。
爪がなかなか伸びない、伸びても長さが出ると割れてしまうという方は、爪にまで栄養素が行き届いてないのかも・・。
そこで、普段の食事から栄養バランスを考えて摂取しましょう。
特に意識して摂っておきたい栄養素は以下の通りです!
タンパク質:爪を作り出す主成分
鉄分:爪の割れや反り爪を防ぐ
ビタミンA:タンパク質をサポートし丈夫な爪に
亜鉛:脆く割れる爪を強化
食事で摂るのが難しい時は、サプリメントやプロテインなども有効です。
しかし、最も吸収が良いのはやはり食事から摂る栄養素なので、少しずつでも食事バランスを意識してみてくださいね。
ハンドパックをする
手元の乾燥がひどく日々の保湿では足りないと感じたときは、ハンドパックで集中ケアを取り入れてみましょう。
市販されているシートタイプのハンドパックは手袋のような形状になっており、手を入れて一定時間おくだけで手軽に保湿ケアができます。
シートの内側には美容成分がたっぷり含まれていて、爪の生え際や指の裏側までしっとりと整えてくれますよ。
また、パラフィンパックというロウを使った温熱ケアもおすすめ。
温めたパラフィンを手に塗って数分置くだけで体温による密閉効果で血行が促され、爪や手元全体がふっくらと柔らかく整います。
ネイルサロンでのケアのイメージがあるかもしれませんが、自宅用のパラフィンキットも販売されています。
手先は乾燥しやすく、気づかないうちに保湿不足になっていることも多い部分。
週に1〜2回のハンドパックを取り入れるだけでも、地爪ケアや肌の手入れに大きな違いが出てきますよ。
ハンドマッサージをする
乾燥が気になる手元にはハンドマッサージも効果的です。
マッサージをすることで手の血行が促され、保湿成分の浸透をサポートしてくれます。
やり方はとても簡単で、ネイルオイルやハンドクリームを手に塗ったあとゆっくりと手のひらや指先をほぐすように揉み込んでいきます。
特に指の付け根や爪の生え際・手首のあたりをやさしく円を描くようにマッサージすると、じんわり温まって血のめぐりがよくなるのを感じられるはず。
血のめぐりが良くなることでこれから生えてくる爪にも栄養が届きやすくなり、健やかな爪を育てやすくなりますよ。
ハンドマッサージは、1日数分でもOK。
乾燥しやすい手のケアと合わせて、心地よくリラックスしながら取り入れてみてくださいね。
甘皮ケアをする
甘皮ケアは甘皮付近の角質(ルースキューティクル)を除去するので、ネイルオイルやハンドクリームのうるおい成分が浸透率アップが期待できます!
爪の乾燥に直接的な影響はないものの、甘皮ケアをしておくことで見た目もスッキリときれいな爪になりますよ。
甘皮ケアは道具さえ揃えればセルフでも可能です!
ただし、慣れていないと甘皮や爪を傷つけてしまう可能性もあるので、基本はネイルサロンでお願いしてみましょう!
爪に優しいマニキュアを塗る
爪の乾燥を防ぎながらネイルを楽しみたい方には、爪にやさしいマニキュアの使用がおすすめです。
特に「ピールオフタイプ」や「お湯で落とせるタイプ」のマニキュアは除光液を使わなくても簡単にオフできるため、アセトンによる乾燥リスクを減らすことができます。
アセトンは一般的な除光液やジェルネイルリムーバーに含まれており、爪の水分や油分を一緒に奪ってしまう性質があります。
これが繰り返されると、爪の表面が乾燥してひび割れや変形などのトラブルにつながることも。
ピールオフマニキュアや水性マニキュアなら爪への負担が少なく、地爪ケアを意識している方にもぴったりです。
落とすときもゴシゴシこする必要がないため、爪の表面や生え際を傷つけにくいのもメリットのひとつ。
「ネイルはしたいけれど乾燥やダメージが気になる…」という方は、まずはこうしたやさしいアイテムから試してみると安心です。
爪の健康を守りながら、ネイルのおしゃれも楽しんでくださいね。
まとめ
爪の乾燥は、見た目の美しさだけでなく健康面にも大きく影響するもの。
割れ・縦線・二枚爪などのトラブルが気になるときは、乾燥が原因かもしれません。
水仕事や除光液の使用・紫外線など、日常生活の中には乾燥を引き起こす場面がたくさんあります。
だからこそ、毎日の保湿ケアやちょっとした予防対策を取り入れることがとても大切です。
ネイルオイルやハンドクリームでの保湿はもちろん、ゴム手袋の使用やハンドパックなどのケアを習慣づけることで健やかで美しい指先をキープしやすくなりますよ。
地爪が整っているとネイルの仕上がりも美しくなり、ネイルの持ちもぐんと良くなります。
きれいに整った指先は、ふと目に入るたびに気分を明るくしてくれるもの。
乾燥が気になるときこそ、できることから少しずつケアを取り入れてみてくださいね。