ネイルアートは、複数の筆を使い分けて様々なデザインを施します。
セルフでネイルを楽しむ場合、まず基本のカラージェルやトップジェル用の筆を購入すると思いますが、細い線が引ける「ライナーブラシ」があるとデザインの幅が広がるので、一緒に揃えておくと良いでしょう。
今回はセルフジェルネイルでの細い線の書き方やコツ、またライナーブラシの使い方などを分かりやすく解説していきます。
- 細い線を上手く書くなら「筆」選びが大切
- ・少し毛足の長いものがおすすめ
- ・細くても毛足の短い筆は線が太くなりがち
- 細い線が書きやすいおすすめの筆
- ・モアクチュールジェルブラシライナー
- ・irogelロングライナー
- ・ブルーシュアートブラシ ロングライナー
- 細い線を書く時の筆の動かし方
- ・細いラインが上手く書けた時の筆の動かし方
- ・ラインが太くなってしまう時の筆の動かし方
- セルフジェルネイルで細い線を描くときのコツ
- ・細い筆を使う
- ・テクスチャーが硬めのジェルを使う
- ・細筆につけるジェルは少なめに
- ・力を入れずスッと引く
- ・ラメラインはウッドスティックで調整してOK
- ・未硬化ジェルを拭き取ってから書く
- 細いラインを使ったおすすめデザイン
- ・ミラーライン
- ・ラワーアートやボタニカルアート
- ・スキニーフレンチ
- ・チェック柄
- まとめ
細い線を上手く書くなら「筆」選びが大切
ネイルデザインの中で、細い線を引くアートはよく登場します。
シンプルデザインにラメのラインを足したり、チェックやストライプなど、ライン重視のアートは定番デザインですよね。
ですが、「ラインがブレる」「細く引きたいのに太くなる」など、苦手な方も多いはず。
細い線を上手く描けないのは、筆のせいかもしれません。
多くの方が毛足の細い「ライナーブラシ」を使っていると思いますが、筆の選び方によってはラインの難易度を上げている可能性があります。
ライナーブラシは毛足の長いものを選びましょう。
毛足の長い筆がおすすめな理由を、詳しく解説していきます。
少し毛足の長いものがおすすめ
ライナーブラシは、毛足の長いブラシがおすすめです。
長さもたくさん種類がありどれを買えばいいか迷ってしまうでしょうが、7〜10㎜程度の長さがあるとオールマイティに使えるので、それを基準に選ぶと良いでしょう。
ある程度毛足の長さがあると力が入り過ぎないので、コツさえつかめば真っすぐのラインやカーブラインなど、簡単に引けるようになります。
また、その長さのブラシはできるアートの幅が広いので、1本あれば様々なデザインを作ることができます。
細くても毛足の短い筆は線が太くなりがち
イナーブラシでも、毛足の短い「ショートライナー」は細いラインを引くのには向いてません。
もちろん慣れればできますが、初心者さんや不器用さんの場合、
ショートライナーだと力が入り過ぎて筆圧が強くなり、太い線になることが多いです。
細いラインや真っすぐのラインを引きたい場合は、毛足の長いロングライナーを選ぶようにしましょう。
細い線が書きやすいおすすめの筆
毛足長めのブラシと言っても種類が多すぎるので、どれを選べばいいか難しいですよね。
ここでは、細いラインを引くのにおすすめのブラシを紹介していきます。
モアクチュールジェルブラシライナー
モアクチュールは、ネイル業界の先駆者である黒崎えり子さんが手がけるブランドです。
毛足が6㎜とロングライナーの中では短めの部類ですが、毛量が少なく細いラインを簡単に引けるので、初心者にも使いやすいブラシとなっています。
また、見た目も可愛いため使っている時の気分も上がります。
プロでも愛用していることが多いので、見た目も使い勝手もこだわりたい方におすすめです。
irogelロングライナー
irogelはセルフネイルに特化したブランドで、コスパも良くセルフネイラーさんから大人気となっています。
ライン用の筆は「ショートライナー」と「ロングライナー」がありますが、ショートライナーでも穂先が7㎜あるので、ライン用の筆としては十分使えるアイテムです。
ショートライナーの方が様々なシーンで使えますが、ロングライナーは穂先が11㎜あるので、真っすぐの縦線が引きやすいメリットがあります。
irogelの筆の場合、万能型で選ぶならショートライナー、ストライプやチェック柄など、真っすぐのラインを綺麗に引きたいならロングライナーを選ぶのがおすすめです。
ブルーシュアートブラシ ロングライナー
ブルーシュは、とにかくブラシの種類が豊富です!
ライナーブラシも複数の種類があり、自分に合ったものが見つかりやすいメリットがあります。
プロも愛用者が多く、値段もプロ向け商品であるのにそこまで高すぎないので、性能と価格のバランスが良いブランドと言えます。
ライナーブラシとしては、極細のラインが引ける11㎜のものが使いやすいですよ。
細い線を書く時の筆の動かし方
「長さも最適なブラシを使っているのに、なぜか上手くできない…」とお悩みの方は、これから挙げるポイントを参考にしてください。
細い線を描く時の筆の動かし方のコツについて、解説していきます。
細いラインが上手く書けた時の筆の動かし方
細いラインが上手く描けた時って、「筆の柄が、引きたい方向に倒れている」状態ではなかったですか?
ラインを細く綺麗に引きたいなら、引きたい方向に筆を倒し、一定の力加減で進めていくのがコツになります。
ゆっくり過ぎるとブレるので、進みたい方向に一気に引くようにしましょう。
■横のラインを書くとき
左から右への横ラインは、筆を右に倒しながら穂先を誘導し、力を入れずに引きましょう。
反対は逆の動きです。
爪は平面でなくアーチ状に丸みを帯びているので、真っすぐ引いたつもりでも、力が入りすぎていると丸みに沿っておらず、ラインが歪んでしまいます。
爪に穂先をグッと押し付けるのではなく、軽く触れている力加減で行うと上手く引けるでしょう。
■縦のラインを書くとき
縦ラインは上から下に引くことが多いので、自分側に筆を倒しながら描きます。br>
この時、ブレないようゆっくり線を引く方が多いですが、ゆっくり過ぎるとラインに溜まりができ、一部太い線になってしまいます。
力を入れずにスッと引くほうが細いラインになるので、時間をかけず一気に引いていきましょう。
ラインが太くなってしまう時の筆の動かし方
ラインが太くなってしまうのは、力の入れ過ぎが原因です。
筆の柄がラインを引きたい方に倒れておらず、爪に対して垂直で穂先が曲がっていると、力の入れ過ぎかもしれません。
>そのまま動かしても細くて真っすぐなラインは引けませんし、筆圧が強くなると穂先に含まれたジェルがドバっとついてしまい、一部分だけ太くなる、線がブレるなんてことが起こります。
引きたい方向に柄を倒し、爪のカーブに沿わせながら進めていくと、細くて繊細なラインを引くことができます。
セルフジェルネイルで細い線を描くときのコツ
爪という小さな面積には、太い線よりも細い線を書くことが多いです。
太い線はインパクトがありかわいいですが、ポップになりすぎて野暮ったく見えることもあります。
>一方細い線は、繊細で大人っぽい雰囲気を醸し出せるのです。
しかしジェルネイルで細い線を書いてみると、意外と難しいということに気が付きますよね。
ここでは、ジェルネイルで細い線を書く時の方法やコツをご紹介します。
細い筆を使う
最初にもお伝えしましたが、まずは細い毛足の筆を選ぶことが大切です。
細筆は、毛足の長さによっても引きやすさが異なります。
チェック柄やフレンチラインなどの細いラインを引きたいときは、毛足の長いタイプの方が一般的に引きやすいです。
逆にフラワーアートなどは、毛足が短いほうが筆跡やカスレを出しやすいです。
また、ラメ用とカラージェル用の細筆は分けるのがおすすめなので、2~3本の細筆があると使い分けがしやすいでしょう。
いろいろなメーカーが筆を出しているので試してみて使いやすい筆を見つけてみてくださいね。
毛足の長さの違う細筆3本セット。
使い分けることで様々な細い線を引くことができるようになります。
こちらも細い線用のジェル筆です。
毛足の長さによって引きやすさ、引けるラインの雰囲気が違うので様々な筆を試してお気に入りを見つけてみてくださいね。
細い線を引くには上記のようなコツも大切ですが、練習して慣れることも必要です。
自爪やネイルチップに何本か線を書いてみましょう。筆ではなくジェルを動かすという感覚がわかれば、しっかり細い線が書けるようになりますよ。
何度もトライして、セルフネイルのクオリティーをアップさせちゃいましょう!
テクスチャーが硬めのジェルを使う
常のカラージェルで線を引く場合は、テクスチャーが元々硬めのジェルを使用するのがおすすめです。
ゆるめでワンカラーなどを塗るのに使いやすいジェルでは、どんなに量を調節してもセルフレベリングで線が太くなりやすいです。
最近はアート用のジェルも販売されているので、1つ持っておくと便利ですよ。
細筆につけるジェルは少なめに
線を引くための細筆にたっぷりとジェルをのせていませんか?
たっぷりのせると一気に線が引けるというメリットがありますが、その分線が太くなりやすいです。
筆にのせるジェルは少なめにしましょう。
力を入れずスッと引く
筆が寝てしまうほど力を入れてしまうと、ジェルに圧力がかかって線が太くなってしまいます。
軽い力で、筆ではなくジェルを動かすようにスッと引くと線が細くなりますよ。
ラメラインはウッドスティックで調整してOK
ラメで線を引く場合は、線を引いた後にウッドスティックでラメの位置を調整しましょう。
カラージェルと異なり、ラメが入っているジェルはラメの置かれる位置によって印象が異なります。
ラメの粒をウッドスティックで動かしてすぐに固めれば、細めの線にすることができます。
未硬化ジェルを拭き取ってから書く
未硬化ジェルが残った状態でラインを引くと、残りジェルとライン用のジェルが混ざり、滲んでしまうことがあります。
そのアクシデントを予防するために、未硬化ジェルを拭き取って滲みやブレが出ない状態を作ると、ラインで失敗するリスクを減らせるでしょう。
拭き取りの作業が手間と感じる方は、未硬化ジェルの出ないノンワイプタイプのジェルの後にラインを引くのもおすすめです。
細いラインを使ったおすすめデザイン
ここまで、細いラインの引き方やコツを紹介してきました。
この項目では細い線を生かしたデザインについてご紹介していきます。
ぜひアートに取り入れてお洒落なネイルをしてみてくださいね。
ミラーライン
上の写真のようにミラーパウダーを使ったラインのデザインをミラーラインといいます。
このデザインは高粘度の未硬化ジェルの出ない「アイシングジェル」と「ミラーパウダー」を使って行います。
やり方は、ベースになるカラージェルを塗った後に、マットトップジェルを塗ります。
こうすることでパウダーを付けたくないところをカバーすることができます。
アイシングジェルを細筆に取り、細い線を引いていきます。
少し太さが変わったりカーブを描いていたりしても可愛く仕上がります。
ライトで硬化したら、ミラーパウダーをシリコンブラシやスポンジなどに取って擦りつけます。
余分なパウダーを払ってからトップジェルでコーティングしたら完成です。
簡単で可愛くできるのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
ラワーアートやボタニカルアート
細い線が描けるようになると、フラワーアートやボタニカルアートで重宝します。
フラワーは桜の花や椿(カメリア)の花の輪郭を細い線で描いたりなぞったりすると繊細な雰囲気になります。
また、ラメラインを使えば、一気に華やかさをプラスできますよ。
ボタニカルアートは植物をモチーフにしたデザイン全般を差すのですが、ボタニカルリーフネイルという葉っぱのアートでも細いラインが描けると応用ができますよ!
スキニーフレンチ
フレンチラインを細い(スキニー)線にすることをスキニーフレンチや細フレンチといい、スタイリッシュな雰囲気になるので人気のデザインです。
ブラックや蛍光カラー、ビビットカラーなどの目立つ色を使っても、ラインが細いので悪目立ちしないのが魅力のデザインです。
ラインにラメを使っても繊細で上品な仕上がりになるのでおすすめです。
ちなみに、ゴールドのラインにすると、女性らしく優しげな印象に、シルバーラインにすると格好良くクールになります。
チェック柄
チェック柄でも細いラインは大活躍します。
太いラインや同じ太さのラインだけだと野暮ったくなりがちですが、細いラインを入れるだけでスタイリッシュな雰囲気にも仕上げることができます。
太いラインがカラフルな場合は、ラメラインかホワイトで細い線を入れるだけで奥行きが出ます。
チェック柄は色によって1年中できるデザインなのでぜひ取り入れてみてくださいね。
まとめ
セルフでも取り入れやすいラインアート。
真っすぐであったり、均一な細い線だと綺麗に見えますが、上手に引くのは難しいですよね。
ラインを引くのが苦手な方は、筆を穂先の長いものに変えてみたり、今回紹介したポイントに気を付けて施術してみてください。
使いやすい道具で力を入れずに引くと、細くて綺麗なラインを描けます。
コツを掴んで、ラインを使ったネイルアートを楽しんでくださいね!