爪の先だけに色をつけたフレンチネイルは、デザインとしてはとてもシンプルながら、スタイリッシュで女性らしく、エレガントで上品な指先を演出してくれます。
日々、新しいデザインが生まれているネイルデザインの中、今でも不動の人気を誇るフレンチネイル。
実際、お客様の中でも「ネイルはフレンチしかしない」と言って、飽きずにフレンチをやり続けている方は今でもとても多いです。
今回はフレンチネイルをセルフで楽しむための基本のやり方をお伝えします。
飽きないネイルデザインはズバリ「フレンチネイル」
あらゆるファッションや年代にマッチする「フレンチネイル」。
ネイルに興味がない人でも見ればピンと来るほど認知度の高い、海外でも人気の王道デザインです。
フレンチネイルはジェルが普及するずっと前からあるデザインで、ベースはクリアネイル、そして爪先をホワイトに塗ったものが基本のデザインです。
つまり爪のピンクの部分がクリアで爪先が白となるため、自然な爪の様子に近いネイルとなります。
フレンチネイルは飾らないナチュラルな見た目と、色を変えるだけで雰囲気も変化することから、飽きないネイルデザインとしておすすめです!
フレンチネイルの知名度の高さは昔からで、ジェルネイルが世に出始めた頃はジェルネイルのことをフレンチネイルと呼ぶのだと、混同している人が大勢いるほどでした。
フレンチネイルはあくまでネイルデザインの中の1つに過ぎません。
しかし皆がジェルネイルそのものを指していると勘違いするほどに、フレンチネイルの名はネイルのことをよく知らない人々にも広く知れ渡っていたのです。
フレンチネイルと呼ばれる理由
爪先のみをホワイトに塗るシンプルなフレンチネイルですが、なぜフレンチネイルと呼ぶのでしょうか。
「フレンチ」と言うのでフランス発祥のデザインだと思っている方が多いですが、このデザインの発祥はアメリカです。
ネイルをする習慣のあるアメリカ人にとって、ナチュラル志向であるフランス人のネイルをしない自然な爪は新鮮でした。
フランス人のような自然のままで美しいネイルを…、そういう思いから考えられたデザインがフレンチネイルです。
このように、フランス人の自然体なスタイルに因んで「フレンチネイル」と呼ぶようになったと言われています。
フレンチネイルにおすすめの道具
どんなシーンにも合う、シンプルで上品なフレンチネイルをセルフでも楽しみたいですよね。
それにはフレンチネイルに適した道具選びが大切です。
プロのネイリストであれば平筆1本で完璧なフレンチネイルを仕上げることも可能かもしれません。
しかしフレンチのようなシンプルかつ特殊なデザインをセルフで、しかも通常の道具だけで仕上げるのはとても難しいです。
フレンチネイルの命とも言えるフレンチライン(スマイルラインとも呼ぶ)を、セルフで乱れることなく作っていくのは容易ではありません。
しかもセルフの場合、利き手でない方の手でフレンチネイルをしなくてはいけません。
スマイルラインとは、クリアネイルと爪先のホワイトネイルの堺となるラインを指し、滑らかな曲線を1本の美しいラインにする必要があります。
スマイルラインの仕上がりがフレンチネイルの完成度を決める全てであると言っても過言ではありません。
ここではセルフでも美しいスマイルラインを描くことができるおすすめの道具をご紹介します。
フレンチ用の筆
筆先が斜めにカットされた筆で、ライン取りがしやすいです。
スマイルラインを描くためのフレンチネイル専用の筆です。
テープやシール
フリーハンドでスマイルラインを描くのはかなりの練習が必要ですが、ガイドラインになるテープやシールを貼れば、カラーがはみ出してしまっても問題ありません。
テープを爪に貼り、上から色を重ねたら、後はゆっくりと剥がせば美しいラインになっています。
二重まぶたを作るためのアイテープのカーブもスマイルラインにぴったりです。
この手のテープは100円ショップで取り扱いがあるため、簡単に手に入れることができます。
ネイルスタンパー
最近SNSなどで話題のシリコン素材のぷよぷよとした質感が気になるネイル用スタンプ。
スタンパーにカラーを塗ったらそこに爪先をプニッと押し込むことで、上手い具合に爪先にスマイルラインができるという優れものです。
慣れるまで何度か練習は必要ですが、慣れてしまえばスタンプ感覚でフレンチネイルができます。
100円ショップでも購入可能です。
フレンチネイルをセルフで作るやり方
では実際に、フレンチネイルのセルフのやり方をお伝えします。
今回はおすすめの道具の中で1つ目に紹介した、基本となる「フレンチ筆(アンギュラーブラシ)」を使ったフレンチネイルのやり方をご紹介します。
用意するもの
- フレンチ筆(アンギュラーブラシ)
- クリアネイル(ベースコート)
- ホワイトのカラージェル
- トップコート
やり方
- まずは爪の形を整えたら油分除去をしましょう!
- 爪全体にベースコートを塗って硬化。
今回はベースカラーがないのでこれを2回繰り返しましょう
この時エッジ(爪先)も忘れずに塗ってくださいね。 - 斜めにカットされたフレンチ筆の毛の長い方に少量のホワイトを取ります。
爪の左右(スマイルラインの始まりの位置から終わりの位置)が同じ高さになるように、ちょんちょんと印を付ける。
またホワイトを入れたい幅を決め、爪の中心にも軽く印をつけておく。 - 筆の片面にホワイトカラーを少なめに取り、毛の短い方が爪の中心に向くように使う。
印を付けたサイドの位置から中心につけた印にめがけて、斜めにカットさせた筆の傾斜をそのまま活かしながら真ん中まで塗り進めていく。 - 筆をひっくり返し、もう片面にカラーを取り、同じように爪の反対側から中心に向かってラインが繋がるよう塗り進めていきます。
この時エッジも忘れずに塗りましょう。 - 適宜硬化しながら、片手5本の指を塗って完全硬化させる。
この段階ではかすれていて良いので、最低限の少量のカラーを使って描いていきます。
ジェルを多く取りすぎるとラインが広がってしまうので、塗布量には十分に気を付けましょう。 - 今度は2度塗り目になるので、筆に通常量のカラーを取り、描いたラインを意識しながら、塗り重ねていきます。
筆の使い方はこれまでと同じで、エッジを塗るのも忘れずに! - 5本の指の2度塗りが終わったら完全硬化させる。
- トップコートを塗って硬化させたら完成!
フレンチ筆の傾斜を上手く利用することでキレイなラインが描けるようになります。
フレンチネイルの基本のやり方となるので、興味のある方は練習してみて下さい。