自爪が割れやすい、欠けやすいと悩んでいる方は多いです。
そして、爪が薄い、弱いと感じている方の多くは、「自分の爪は生まれつき薄い」と思っている方もいるのではないでしょうか?
しかし、実はそんなことはなく、日常生活や指先の扱い、乾燥が原因で爪は脆くなってしまっている場合がほとんど・・・。
もちろん遺伝的にみて爪が薄めの方もいますが、「乾燥対策」「栄養バランス」「指先の扱い」に気をつければ、亀裂や欠け、二枚爪のような爪トラブルに悩むことは少なくなります。
今回は爪の薄さや弱さが気になる方に、爪を強くするケア方法や補強のやり方について解説していきます。
是非参考にしてくださいね。
爪が薄く弱い原因は?
爪が薄く弱い原因は、遺伝のような先天的に薄い場合と、生活習慣や扱い、栄養状態による後天的なものに分かれます。
また、例外として病気や薬の影響で爪が脆くなる場合もあります。
よく「爪が生まれつき薄い」と言われる方もいますが、生活習慣や指先の扱い、乾燥などが原因で爪のトラブルが起こりやすいため、薄いと思い込んでいる可能性が高いです。
指先はよく使う部位のため、常に小さな衝撃を受けています。
栄養状態や、水分と油分のバランスが良い爪は柔軟性がありますが、乾燥していると衝撃に耐えられず、結果亀裂や欠けのトラブルに繋がっていきます。
他にも、頻繁なマニキュアのオフ、ジェルネイルの間違ったオフのように、ダメージが原因で爪を薄くさせてしまう場合もあります。
爪が薄いと感じている方は、保湿や扱いに気をつけたりと、まずは後天的原因を解決するよう意識してみてください。
爪が薄いのは生まれつきなのか?
せっかく爪を伸ばそうと思っても、爪が薄くてすぐに欠けたり折れてしまうという方は少なくありません。
特に女性は、爪が薄くて弱いことに悩んでいる人が多いです。
では「爪が薄いのは生まれつきなのか?」と問われた場合、結論から先にお伝えすると「答えはNO」です。
ある調査で、同年代の男性と女性の爪の厚みを測った所、男性よりも女性のほうが平均0.2ミリ薄いことがわかりました。
つまり女性は男性よりも生まれつき爪が薄いのです。
女性は爪を伸ばしている人が多いのに、男性よりも伸ばしにくい爪を持っているということになります。
しかし、これはあくまで「男性と比べると薄い」のであって、女性の爪は生まれつき悩むほど薄く弱い、というわけではありません。
爪が薄く悩んでいる大人のほとんどは、生まれつき爪が弱いのではなく、生活習慣による後天的なことが原因です。
爪の薄さは遺伝するのか?
さらに、人の体において、目や鼻などのパーツは遺伝しやすく、顔がお父さん似・お母さん似というのも、まさに遺伝が関わっている証拠ですね。
そして同じように「爪の形状」に関しては、遺伝が関わっていることがほとんどです。
例えば、両親のどちらかが丸い爪をしていると、子供も丸い爪になったり、反対に縦長の爪をしていると、子供も成長につれて爪が縦長になるなど、爪の形や大きさは遺伝が関わっていると言われています。
しかし、爪の厚みや強度に遺伝は関係ないことが多いです。
爪の「薄い・厚い」は遺伝ではないため、成長するにつれて両親や祖父母と厚みが似通ってきた・・、なんてことはありません。
両親の爪が分厚くて丈夫だからといって、自分の爪も丈夫とは限りません。
こんな生活が爪を薄くしている!
爪の厚みは人それぞれ生まれつき違うとはいえ、結局は本人の「生活習慣」や「普段のクセ」など、後天的なものが爪を薄くする原因になっていることがほとんどです。
普段の生活の中で爪が薄くなるような原因としては、主に以下のようなものがあります。
保湿ケアをしていない
水仕事や水に触れる機会が多い仕事だと、水分が失われ手肌が乾燥しやすいです。
さらに水に触れたあと、ハンドクリームやネイルオイルを塗っていないと、手肌の水分はそのまま失われ続け、乾燥状態が続きます。
爪が伸びるには水分が必要なので、水に触れたらこまめにハンドクリームやオイルを塗ったり、手肌が水に触れる回数を減らすためにゴム手袋を使うなど、ちょっとした工夫をしてみましょう。
爪噛み、爪をむしるなどのクセがある
爪を噛んだり、爪をむしるクセがやめられない人もいるのではないでしょうか。
爪を噛んだり、むしるクセがあると深爪状態になりやすいですし、爪の根元にある爪母(爪を作る部分)を傷つけてしまうと、爪がでこぼこに生えてくることがあります。
クセはなかなかやめられないとは思いますが、キレイで健康的な厚みのある爪を目指すなら、クセを直す意識付けをしていきましょう。
栄養不足・食生活の偏り
仕事や学校、家事など、日々を忙しく過ごしていると、毎食ごとに栄養バランスを考えて食べるのはとても難しいです。
しかし手軽だからといってファストフードやインスタント食品が中心の生活では、栄養価が偏ってしまい、健やかな爪が伸びにくくなってしまいます。
また、過度な食事制限のダイエットも、薄くて弱い爪になる原因の一つです。
キレイで厚みのある爪を伸ばすために、ビタミン、ミネラル、タンパク質など、栄養バランスを考えてご飯を食べてくださいね。
毎日行う薄い爪のケア方法
爪が薄いと悩んでいる方は、毎日のケアが重要です。
薄い爪に効果的なケアやメンテナンス方法、補強について解説していきます。
ネイルオイルを使った正しい保湿ケアのやり方
最近「育爪」という言葉をよく聞きますよね。
素爪をケアして、土台そのものを丈夫にしていくのが「育爪」です。
育爪には、爪と皮膚をくっつけているハイポニキウムのケアが欠かせません。
ネイルオイルがあれば簡単にできるので、セルフでできるケア方法を紹介します。
- 爪やすりで自爪を整える
- オイルをキューティクル周り、爪先の裏側の塗布
- 指先を軽くマッサージ
爪の形が歪だと、割れや欠けなどトラブルが起きやすいため、まずは爪やすりで爪先をなだらかに整えましょう。
オイルはキューティクル周りはもちろん、ハイポニキウムがある爪の裏側までしっかり塗布します。
キューティクルのすぐ下には爪を形成する組織があるので、軽くマッサージをしてオイルを馴染ませ、血行を良くするのが丈夫な爪を育てるポイントです。
薄い爪を補強する方法
薄い爪はすぐに丈夫な爪にならないので、補強をして薄さをカバーしてあげることが大切です。
おすすめの補強方法を3種類紹介していきます。
1.爪の形を四角めに整える
最も簡単にできる補強方法は、爪の形を強度のあるものに整えることです。
基本的に爪は、四角めの形の方が強度が高いとされています。
スクエアオフ、ラウンドのような、サイドがストレートで四角めの形に整えておくと良いでしょう。
2.ベースコートやジェルネイル、補強剤を塗布する
ベースコートやジェルネイルを塗ると爪に厚みがでるため、衝撃に強くなり補強になります。
また、ネイルハードナーと呼ばれる、ベースコートのような補強剤も存在します。
一層塗っておくと自爪をある程度カバーしてくれるでしょう。
3.ネイルサロンに通う
自分で行うのが難しい方は、ネイルサロンでプロに任せましょう。
デザインではなく、補強目的でクリアジェルを楽しむ方も多く存在します。
マット仕上げにしてもらえば自爪のように自然なので、仕事柄デザインネイルができない方にもおすすめです。
爪が薄い人はジェルネイルやマニキュアをしてもいいの?
爪が薄いと、ジェルネイルやマニキュアをしても大丈夫なのか、悩みますよね。
基本的に、ジェルやマニキュアをすることに問題はありません。
ただし、注意点があります。
マニキュアの場合、頻繁に落として塗り直すと、除光液の影響で爪の乾燥が進みます。
ジェルネイルも同様で、短期間での付け替え、無理やり剥がす、間違ったオフ作業で爪がダメージを負ってしまうと、爪を薄くしてしまうリスクが高まります。
一般的に薄い爪はジェルネイルの持ちが悪く、乾燥やダメージがある場合はさらに悪くなります。
ネイルサロンでプロにしてもらっても持たない場合は、ジェルネイルをお休みすることも検討してください。
ジェルネイルをお休みした方がいい時
薄い爪にジェルネイルをつけると、自爪の状態がさらに悪くなる可能性が高いです。
近年のジェルネイルは爪に負荷がかかりにくいものが増えてきましたが、施術者の腕によっては自爪が傷ついてしまうかもしれません。
また、ジェルネイルは専用のライトで硬化させますが、ジェルが固まる時に「硬化熱」と「ジェルの収縮」が発生します。
爪が薄いと硬化熱が伝わりやすく、思わす手を「熱っ!」と声が出てしまうほどの熱や痛みを感じたりします。
また、ジェルは固まる時に全体が少しだけ縮みます。
薄い爪がジェルの縮む力に耐えられなず、強い痛みを伴います。
最悪、爪の剥離を引き起こすことも・・・。
こうなってしまわないためにも、あまりにも爪が薄いと感じて気になる時は、思い切ってジェルネイルをお休みして爪を休めるのがおすすめです。
ジェルで爪を補強しておきたい気持ちはわかります。
しかし、ジェルネイルがどんなに進化していたとしても、薄い爪ほど負荷はかかりやすく、自爪へのダメージは避けられないことは覚えておきましょう!
マニキュアは頻繁に塗り替えないように注意
マニキュアは、ジェルネイルよりも軽いつけ心地で、自爪に負担がかかりにくいです。
また、乾く時に多少縮みますが、爪に強い負荷がかかるほどではありません。
爪が薄い方でも、マニキュアでネイルを楽しむのは基本的に問題ないのです。
ただし、除光液を使って頻繁に塗り替えるのはNGです。
除光液にはアセトンという成分が含まれており、アセトンは強い脱脂作用があります。
アセトンで拭き取ることによってマニキュアもキレイにオフできますが、爪や指の油分を奪い取ってしまうので、何度も使っているとカサカサの爪になってしまうのです。
乾燥した爪にしないためにも、マニキュアを塗り替える頻度は1週間に1度がおすすめです。
また、すぐに塗ったマニキュアの一部が剥がれてきたら、除光液で落とすのではなく、同じ色のカラーポリッシュやラメを使って重ね塗りするのがおすすめなのです。
カラーポリッシュを塗ったあとはトップコートを使いコーティングしましょう。
薄い爪を改善するなら栄養をしっかり摂る!
ジェルネイルをしていない時でも、ネイルオイルやハンドクリームでの保湿を欠かさないのはもちろん、補強材を塗ったり、普段の食事で爪を丈夫にするための栄養をとることも大切です。
特にタンパク質は、爪を作るために必要な栄養素です。
中でも鶏の胸肉やささみ、豚ヒレ肉や豚もも肉、卵や牛乳は動物性タンパク質が豊富で、カロリーは高めですが体への吸収が良いのが特徴です。
また、低カロリーでタンパク質を多めに摂取したい時は、納豆や豆乳などの植物性タンパク質の食品を摂るのがおすすめです。
そして、タンパク質だけでなく、ミネラルやビタミンもバランスよく摂る必要があります。
栄養素の偏りや、ダイエットなどの過度な食事制限には十分に気をつけて、まずは食事から爪の改善を図りましょう。
特に、生まれつき爪が薄いと感じている方は、外からのケアやメンテナンスだけでは根本的な解決にはなりません。
しっかりと栄養を摂って丈夫な爪を育成しましょう!。
まとめ
生まれつき爪が薄いと感じている方は、「指先の扱い」「乾燥」「栄養バランス」など後天的要因でトラブルが起きやすいため、薄く感じている場合がほとんどです。
また、ジェルネイルやマニキュアも間違ったやり方で扱っていると、結果爪に悪影響を与えてしまうことがあります。
後天的要因は、日常生活をちょっと気を付けるだけで改善されることが多いため、保湿や指先の扱いに気を付け、綺麗な手元を保ちましょう。