出張ネイリストの仕事内容とは?必要なスキル・開業時の注意点を徹底解説 | ネイル女子

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ネイルサロンに就職したり、自分でネイルサロンを開業したりとネイリストとしての働き方は様々ですが、中には、「出張ネイリスト」という働き方をするネイリストもいます。

「出張ネイリスト」とは、具体的にどのような働き方なのでしょうか。

今回は、出張ネイリストはどのような働き方なのか、訪問ネイルサービス時における必要なアイテムや注意点を実際に出張ネイルもしている筆者がお答えします!

出張ネイリストとはどんな仕事?

ジェルネイル施術中のネイリスト

冒頭でお伝えした「出張ネイリスト」とは、お客様に来店していただくのではなく、自分(ネイリスト)がお客様の元へ出向く=出張するスタイルで働くネイリストのことを指します。

どのようにどこへ出張するのか、もう少し詳しく解説していきます!

出張ネイリストの働く場所は?

カウンセリング中のネイリストとお客様

前述した通り、出張ネイリストはネイルサロンではなく、お客様の元へ出張しネイルの施術をする働き方になります。
出張先は、お客様やネイリストによっても異なりますが、いくつか例をあげてみましょう♪

お客様の自宅へ訪問する

お客様に来店して頂く一般的なネイルサロンのネイリストとは異なり、出張ネイリストは、お客様の自宅に行って施術する働き方になります。

小さな赤ちゃんがいる、足を怪我をして動けない、交通手段が少ない、行くより来てもらう方が好きなど様々な理由から、ネイリストを自宅に呼びたいお客様の自宅にネイル道具を持って伺い、施術をします。

シェアサロンやレンタルスペースを借りる

お客様の自宅だけではなく、予め予約していた日時に合わせて集客を行い、レンタルスペースやシェアサロンを借りて、施術する方法も出張ネイリストのひとつの働き方です。

イベントへの派遣

マルシェなどイベント会場のブースで「ネイルコーナー」として出店し施術をするのも、出張ネイリストの働き方のひとつです。
筆者も経験がありますが、来客数が読めないこのイベント出店は、出店料や営業時間などを考慮して対応メニューや料金を決めるのがおすすめです。

出張ネイリストになるメリットとデメリットを解説

カウンセリング中のネイリスト

実際に出張ネイリストとしても働く筆者の体験を元に、出張ネイリストをする際のメリットや注意点をお伝えします!

メリット

個人事業主であるにも関わらず、自身で店舗を構える必要がないため、店舗を維持するためのランニングコストがかからず、「低コストで始めることが可能」なのは、なんといっても出張ネイリストの大きなメリット◎

店舗を構えるとなると、店舗のテナント料(家賃)や光熱費、駐車場代などが必要なため、身ひとつで出張することで稼げるのは、出張ネイリストの魅力のひとつです。

また、出張ネイリストの場合、次から次に来店のあるネイルサロンよりも、出張の予約スケジュールを管理しやすいため、「自分のペースで仕事がしやすい」のもメリットのひとつです。

来店型ネイルサロンだと、ついつい予約を沢山入れてしまったり、自動で空き時間に予約が入ったりしますが、出張ネイリストは出張先までの移動時間やそこからの移動距離などを配慮して次の予約を入れていくため、自分の都合に合わせて働きやすいです。

デメリット

出張ネイリストの最大の注意点やデメリットは、「収入を安定させるのが難しい」点です。

様々な理由から出張ネイルを希望している方はいるとはいえ、多くの方は、自宅に他人を招くのに抵抗があったり、自分が来店する方が楽という理由で出張ネイルの需要はまだそこまで多くはありません。

また、出張可能エリアにどの程度、出張ネイルを希望しているお客様がいらっしゃるのかによっても収入の見込みが異なります。
例えば、近隣にネイルサロンが多く点在している地区では、出張ネイルの需要はどうしても少なくなってしまいます。

実際に出張ネイルをして感じたことは、出張の度に沢山あるネイル道具を用意し、お客様宅等へ伺うのは、ある程度の「体力が必要」ということです。
特に1日に何軒も伺う場合には、移動の度にネイル道具の片付けやセッティング、実際に移動する時間などで体力を消耗し、終わる頃には疲れがどっと押し寄せてくることも。

出張ネイルを始める際は、どこまで出張するのか、自分の家の周辺にはどの程度ネイルサロンがあるのかなど、よく考えて決めることが大切です。
出張ネイルを看板のひとつとして謳っている筆者も、実際のところ出張を希望されるお客様は、50件あるうちの1件ほどの割合です。

こんな人は出張ネイリストになるのがおすすめ

エプロンを付けてガッツポーズをする女性

出張ネイリストについていくつかご紹介してきましたが、ネイリストとしての働き方は、人によって向き不向きがあるものです。
ここでは、出張ネイリストに向いているのは、どんな人かを解説していきます♪

空いた時間でネイリストとして働きたい人

自分の空き時間をうまく活用して、ネイリストとして働きたい人は、出張ネイリストが向いているでしょう。
出張ネイリストは、自分がお客様宅へ出向く側なので自宅やサロン内を整理整頓する必要もなく、道具さえ持参すればすぐに出張して仕事をすることができます。

来店型のネイルサロンと併せて働く際は、上手にスケジューリングできれば、予約と予約の空いた時間を埋めるのにも役立ちます!
体力があって、フットワークが軽い人にはおすすめです^^

副業として働きたい人

ネイルサロンを開業したり、ネイルサロンに勤務するというよりも、副業としてネイリストをしたい!という方にも、この出張ネイリストという働き方はおすすめです。

特に最近は、副業も一般化してきているため、ネイリストとは別の本業を抱えながらも、自分の余裕のある時だけ仕事を入れることができる出張ネイリストであれば、無理なく自分のペースで働くことができます。
また、ネイルサロンの店舗を構えなくても良いのも大きなメリットのひとつです。

ネイルサロンや会社に所属せず働きたい人

本格的にネイルサロンに勤務したり、会社に所属せず「フリーランス」としてネイリストをしたいという方にも、出張ネイリストは向いています!
出張ネイリストの場合、お客様宅へ出向く形、イベント出店を専門とする形など、自由に働くことができます。

リピーターがついている人

自由度の高い出張ネイリストですが、デメリット部分でもお伝えした通り、「集客が難しい」という問題点もあります。
そのため、初めから出張ネイリスト一本で生計を立てるのは、安易なことでありませんが、ネイルサロン時代に既にリピーター(指名客)が何人もいるという方は、出張ネイリストとしてもお声がかかる可能性が高いでしょう。

実際に筆者も、ネイルサロンを退職後、まだ自宅サロンの準備が整う前は、指名のお客様宅に出張をしてネイルをしていました。

出張ネイリストになるには?

ポイントのイメージ図

では、出張ネイリストになるには、どうしたらいいのでしょうか。
ここでは、必要な準備や手続きについて解説していきます!

施術メニューと料金を決める

出張ネイルをすると決めたら、まずは「施術メニュー」と「料金」を決めましょう!
この時、近隣の出張ネイリストが、どんな施術に対応していて、どのくらいの料金で行っているのかをリサーチするのも大切です。

施術に対する料金ももちろんですが、出張の場合は、必ず「出張料金」も調べておきましょう。
それに対して、自分は少し良心的な価格でスタートするのか、相場に合わせるのか、もしくはスカルプなど技術のいるメニューを盛り込んで少し高めの価格で設定をするなどを考えましょう。

どのように集客・宣伝するか決める

施術メニューと料金が決まれば、次は、どのように集客・宣伝するかを決めましょう。
有名な広告媒体を使用する場合は、出張ネイリストでも広告掲載可能か確認する必要があります。

最近では、InstagramなどSNSも集客手段としても認知されています。
お金をかけなくても、まずは無料のSNSで集客をしたり、口コミで宣伝をするのもアリですよ♪

また、知り合いにマルシェなどのイベントを開催している人がいれば、出店させてもらい、イベントに来た人に対して継続的な出張ネイルの宣伝をするのもひとつの手です!

開業届を出す

どのようなメニューをいくらで行うか、集客や宣伝の方向性が固まったら、「開業届」を提出しましょう。
ネイルサロンに所属しない出張ネイリストといえど、フリーランスネイリストとして収入を得る場合、「開業届」の提出が必要になります。
開業届は、開業日から1か月以内に最寄りの税務署に提出しましょう。

出張ネイリストに必要な道具一覧

ネイル道具が並んでいる様子

出張ネイリストとして訪問ネイルサービスを始めるときに必要な道具をご紹介します!

ネイル用品

ネイリストとして絶対に欠かすことのできないものは、「施術で使うネイル道具」です。
出張といえどもお客様は、店舗と同じようなネイルの施術を望んでいるため、ネイルのカラーやパーツなどもある程度揃えることが必要です。
持ち物に不足があるとお客様にも迷惑をかけてしまうため、細かいパーツやネイルカラーはこまめに在庫を確認しておきましょう。

延長コード

お客様の自宅やイベント会場等では、伺ったらまずどこでネイルをしたらいいか、を確認します。
コンセントにさすタイプのネイルマシンや硬化用ライトを使用している場合は、指定場所までケーブルが届かないことも多々あります。
そのため、延長ケーブルコンセントを持参することを強くおすすめします!

衛生用品

コロナウィルスが流行ってから、感染症対策などに気を付ける方も増えています。
また、出張ネイリストの中には、お客様の自宅だけではなく、多くの方が集まるイベント会場や中には、老人ホームなどの施設に出張する人も。

どこへ出張しても原則、施術前と施術後は同じ状態にすることをモットーに「衛生用品」を持ち歩くことも大切です。
ウエットティッシュや消毒用エタノール、サッとダストを掃除できるハンディタイプのほうき類などあれば尚OKです◎

照明器具

ネイル道具とセットにして用意しておきたいものが、「手元を照らす照明器具」です!

筆者が、初めて出張ネイルをして感じたことが、お客様のご自宅によっては照明が暗く、手元が見えづらいことです。
細かい作業の多いネイルの施術に室内の明るさは絶対に必要です。

道具がまとめて入るバッグ

様々な道具を持って移動する必要があるので、道具がまとめて入るバッグやキャリーケースは必ず用意しましょう。

毎回セッティングや片付けに時間がかかることはタイムロスに繋がるため、機能性を重視したものを選ぶのがおすすめです。

駐車場から距離がある場合や、稀にエレベーターなしの階上の一室ということもあるため、なるべく体に負担のかからないキャリーなどが望ましいでしょう。

釣り銭用の現金

出張ネイリストは個人事業主であり、支払い方法も自分自身で決めてお客様とやり取りする必要があります。
出張ネイリストで店舗のようにレジや支払い用通信端末を用意・契約することはあまりないと思うので、基本的には現金払いになります。
お釣りが出せるように釣り専用の現金も用意しておきましょう。

出張ネイリストにおすすめの集客方法

スマホを操作して会話をする女性たち

上でも少し触れましたが、始めてすぐは、出張ネイリストとして集客をするのはそこそこ難しいもの。
そこで、実際に筆者が試した中でおすすめな集客方法を3点お伝えします♪

友人や知人の紹介

まずは、友人や知人に出張ネイリストとして活動をすることを宣伝しましょう!
自分の周りに周知しておくことで、そこからご紹介に繋がります。

なにより、自宅ネイルサロンでも出張ネイリストでも、この口コミによる紹介は、とても心強いものです。
紹介で来てくださった方は、「初めまして」であるにも関わらず、既に共通の知人がいるため、話の話題としても盛り上がりやすく、仲良くなれる率が上がります。
また、気に入っていただければ、リピート率が非常に高いのも紹介の大きなメリットです!

「この人は、ネイルしていないから・・・」と勝手に決めずに周知をしておくことで、その周りにいる方に紹介が広がることも沢山あるので、どんどんお声かけするのが大切です♪

SNSで宣伝する

続いて、前述しましたが、SNSで宣伝するのもとても効果的です!
特に最近は、気になるお店やお店を探す際にウェブサイトではなく、Instagramのハッシュタグで検索をする人が多いため、コツコツとSNSの投稿をしましょう。

SNSの良いところは、無料で使えるという点と画像を中心に発信できるため、ネイルの施術写真をUPすることでお店だけではなく、自分のネイルデザインも宣伝できて一石二鳥!
また、目を引き付ける、思わずクリックしてページに飛びたくなるような画像を投稿したりすることも効果的。

画像に対して、必ずハッシュタグをつけること、自分の情報や予約の取り方をフォーマット化して貼り付けることを忘れずにSNSをうまく活用しましょう!

専用の集客サイトやプラットフォームを使う

高額な広告媒体ではなく、ネイリーやネイルブック、エキテンなどの集客サイトやプラットフォームを使用するのもおすすめです!
プラットフォームをひとつ持っておくと、出張ネイリストの宣伝の顏にもなり、信頼度もUPします。
また、HPを作成するのもおすすめです♪

まとめ

今回は、出張ネイリストの働き方やメリット、デメリットなどを解説いたしました。

簡単にまとめます。

①出張ネイリストとは、主に
・お客様の自宅
・レンタルスペースやシェアサロン
・イベント会場
などに出向き、ネイルをするネイリストを指す。

②出張ネイリストのメリット
・テナント料などの初期投資やランニングコストが不要なため、低コストで始められる
・自分のペースで予約管理しやすい

③出張ネイリストのデメリット
・集客と収入を安定させるのが難しい
・行動力と体力が求められる

④訪問ネイルサービス時に必要なもの
・ネイル道具
・照明器具や延長ケーブルコンセント
・衛生用品
・持ち運び用のバッグやキャリー
・集客用のSNSやHP、予約システム

いかがでしたでしょうか。

補足として、筆者が出張ネイルをして困った場面とそれ以降取った対策をご紹介します。

①近隣に駐車場がなかった
→お客様宅に駐車可能な駐車場があるか、近隣にコインパーキングがあるかの聞き取り及びリサーチ(ない場合はお断りしています)

②延長ケーブルを忘れてコンセントに届かない
→延長ケーブルを持ち歩く

③駐車場から遠すぎる
→予め駐車場やパーキングをリサーチし、距離があり過ぎる場合はお断りする

文中でもお伝えしましたが、延長ケーブルコンセントは、とにかく必需品です!

また、駐車場が近くにあるかどうかも必ず聞き取りとリサーチが必要です。
万が一、コインパーキングが空いていなかった場合はどうするのか、パーキング代はネイル代に含むのかどうかなども予め決めてお客様に伝えておくことが必要です。

お伝えしてきた通り、出張ネイルを希望されるお客様の割合は、まだまだ少ないため、出張ネイリストになることを決めたらまず、どの範囲まで出張するのか、出張料金はどうするのかなどはよく考えることが大切です。

自分が出向くことで荷物の管理や、また使用後の片付けや清掃など大変なことは多いですが、顧客を掴むとリピートに繋がりやすいのも出張ネイリストのメリットのひとつです。

また、最近では、福祉ネイリストという枠組みで老人ホームやホスピスなどに出張するネイリストも増えており、自分で行くことができないけど綺麗にしたい人に喜んで頂ける、やりがいの多い仕事でもありますよ♪

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