自分の爪をよく見てみると、爪の根元に白い部分がありませんか?
ちなみに爪の白い部分はある人とない人がいます。
普段は気にならないかもしれませんが、ふとした時にこの白い部分の名前や、見える見えないでの違いが気になることもありますよね。
今回の記事では、爪の白い部分の名称や、見える見えないの違いなどの疑問について解説していきます。
また、爪からわかる体の状態についてもいくつか紹介していますよ!
爪の白い部分の名前は?
爪を見ると気がつく、根元にある白い部分……名前がわからなくて「爪の白い部分」と呼んでいる人も多いのでは?
まずは爪の白い部分の名前について紹介します!
爪の根元の白い部分は爪半月
爪半月は「そうはんげつ」と読み、できたての新しい爪です。
または「ルヌーラ」とも呼ばれる部分です。
爪半月はまだできたての爪なので水分量が多いため白く見えます。
伸びていくに連れて透明になり、爪の下の毛細血管などが透けるので薄いピンク色に見えているのです。
爪半月があるかないかは生まれつき
爪半月があると健康で、爪半月がないと不健康といった話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが医学的な根拠はなく、実際には爪半月の有無は生まれつき決まっているようです。
そのため、爪半月のある爪が全くない=不健康ということは一概に言えません。
爪半月が見える見えないの違い
しかし、爪半月が見える見えないでは違いがあります。
爪半月がある人で爪半月が見えていて大きい場合は新陳代謝がいい状態、見えていない場合は新陳代謝が落ちている状態という違いがあります。
以前はくっきりと爪半月が見えていたのに最近見えていないな……というときには代謝が低下しているのかもしれませんよ。
爪からわかる体の状態
爪半月の有無は健康状態に関係がないことは前項でお伝えしましたが、爪から体の状態を知ることもできます。
見かけることが多い爪の状態からわかる体の状態についてご紹介していきます。
縦筋が入るのは爪の乾燥や栄養が偏っている
爪に縦筋が入っているという時は以下の原因が考えられます。
ちなみに体の病気が隠れていることは少ないです。
- 加齢
- 爪の乾燥
- 睡眠や食生活の乱れ
まず爪の縦筋が入る最も多い原因は加齢です。爪はケラチンというタンパク質でできており、3層構造になっています。爪の水分量が少なくなってしまい、1番表面にあるトッププレートは繊維が縦方向に連なっているので縦筋が見えてしまうのです。
爪の乾燥でも縦筋が出ます。ネイルオイルとハンドクリームで爪の保湿をしっかりしてあげることで改善されますよ。
特にセルフネイルをしていて、マニキュアやジェルネイルのオフをした後はしっかりと保湿しましょう。
また、睡眠や食生活の乱れでも爪に縦筋が入ることがあります。
栄養バランスの整った食事をすることは爪だけでなく体のためにも良いので野菜などをバランスよく食べるようにしましょう。
横線が入るのは体調不良が多い
横線が入る時は体調不良などで爪に栄養が行き届かず、爪の成長が抑制されてしまった可能性が考えられます。
体調不良には高熱などがあげられます。薬の影響を受けることもあります。
また、手の場合はぶつけたり噛んだりした、足の場合はサイズの小さい靴を履いているなどの外的な要因でも爪に横筋が入ることがありますので注意しましょう。
二枚爪や爪割れは爪の乾燥や食生活の乱れ
二枚爪や爪割れの原因は以下の4つが挙げられます。
- 爪の乾燥
- 爪への負荷が多い
- 食生活の乱れ
- 爪が傷んでいる
二枚爪や爪割れの原因で多いのは爪の乾燥と爪への負荷です。
爪は手洗いや手指消毒で乾燥しやすいので、手洗い後や乾燥を感じた時にネイルオイルで保湿をすることが大切です。
食生活の乱れによってタンパク質や鉄分、亜鉛などが不足している場合も爪は割れやすくなります。栄養バランスのいい食事は縦筋が入ることの対策にもなるので心がけるのがいいでしょう。
ほかには間違ったネイルケアやセルフジェルネイルで爪が傷んでいる場合も考えられます。
爪磨きをやりすぎていたり、ジェルオフで自爪まで削ってしまっている場合に爪割れは生じやすいので注意してくださいね。
爪を切る時に爪切りを使用するのも爪が割れる原因になるのでエメリーボード(爪やすり)を使って短くするようにしましょう。
白い点があるのはストレスが多いかも
爪に白い点がある時は以下のような状態が考えられます。
- 過度のストレス
- 栄養不足
- 外部からの刺激
過度のストレスがかかっている場合に爪に白い斑点ができることがあります。
リラックスする時間を設けたり、ストレスの原因が分かる場合は軽減できるようにしてみたりしてくださいね!
また、亜鉛やカルシウムが不足している事も考えられます。
バランスの良い食事をすることで縦筋もなくしていくことができるので心がけましょう。
爪を強くぶつけるなど、外部からの刺激が合った場合にも白い点ができることもあります。
3つのいずれの場合も爪が伸びるにつれて爪先に移動していきますが、何か異変を感じる時は皮膚科に行きましょう。
爪が白濁するのは水虫(爪白癬)の可能性が
アレルギーや皮膚炎などで手指が荒れたり、カビの一種であるカンジダ菌や白癬菌(爪の水虫)による感染症が爪の剥離を引き起こすことがあります。
カンジダ菌は手指の爪に多く見られかぶれを引き起こしたり、白癬菌は足の爪に多く見られ爪水虫を引き起こしたりします。
カビの一種であるこれらの菌が爪の中に入り込むことで爪の色が濁って見えたり、爪が分厚くなって白く見えたりします。
丈夫な爪を目指すならここをチェック
爪が丈夫かどうかは、白い部分の有無で判断することができないということが分かりましたが、一体どのようにして、爪が健康的であることを確認すれば良いのか疑問に思いますよね。
「爪は健康のバロメーター」といわれていることから、爪を見て健康状態が分かる場合もあります。
その際は、爪の形・爪の色・割れやすさなどをチェックしてみましょう。
爪の形をチェック
爪の形は以下のように、健康状態と関係がある場合があります。
・波板状爪:爪に横溝がいくつもでき、波を打った状態。
爪の根元の外傷や湿疹などのダメージが原因であるといわれています。
・スプーンネイル:爪がスプーン状に反り返った状態。
鉄分不足や職業(指先に力が入る仕事)などが原因といわれています。
・爪甲縦条:爪に縦線ができる。
乾燥や加齢が原因であるといわれています。
バチ爪:爪が指先を包むように大きくなった状態。
全身的な病気が隠れていると考えられています。
これらは一例になりますが、急に爪の形が変わった場合は、なるべく早めに病院を受診することをおすすめします。
爪の色をチェック
爪の色でも、健康状態が判断できる場合があるので、日頃からチェックしてみましょう。
基本的に健康な爪の色は、薄いピンク色をしていて、表面には自然なツヤがあります。けれど、さまざまな原因により、爪の色に変化があらわれることもあるのです。
例えば、爪の色が紫になったり、青白くなったりしている場合は、冷えや貧血などが関係していることがあります。
また、爪の色が緑になっている場合は、”グリーンネイル”の可能性が高いです。
ジェルネイルやスカルプチュアネイルが浮いた部分に湿気がこもることで、グリーンネイルになってしまうこともあります。
もし、爪の色が緑になっている場合は、しばらくネイルをお休みするようにしましょう。
割れやすさをチェック
通常の日常生活を送っているだけで、爪先が割れたり欠けたりしやすい場合は、栄養不足やストレスなどが考えられます。
爪の主成分は、”ケラチン”というタンパク質です。その為、タンパク質が不足すると爪が脆くなり、割れたり欠けたりといったトラブルが増えやすくなります。
また、睡眠不足や疲労などのストレスも、爪の健康状態に影響があるので気をつけましょう。なるべく上手に発散しながら、ストレスを溜め込まない生活習慣を心がけることが大切です。
食生活では無理なダイエットは避け、お肉やお魚、卵、ヨーグルトなどのタンパク質をはじめ、ミネラルやビタミンも不足しないように意識しましょう。
このように、
体の内側からアプローチしながら、同時に外側からもネイルオイルやクリームなどで爪の保湿を心がけてあげると、より美爪効果が期待できますよ。
ネイルケアで甘皮を押し上げる時は軽い力で!
ネイルケアをすることで、爪の根元の白い部分が見えることもありますが、その際は軽い力でやさしく甘皮を押し上げることが大切。
先ほどご説明した通り、爪の白い部分は生まれたての爪です。
この部分は水分量が多く柔らかいため、とても傷つきやすいので、力強く押し上げないように注意しましょう。
ここからは、基本の甘皮ケアの手順を解説していきますね。
1.甘皮をキューティクルリムーバーやお湯でふやかす
まずはキューティクルリムーバーを甘皮に塗りましょう。
その後、お湯を入れたフィンガーボウルに指先を約5〜10分入れ、甘皮をふやかします。
この段階で、甘皮がキューティクルリムーバーやお湯でしっかりとふやかされていれば、軽い力でも甘皮をキレイに押し上げることができますよ。
2.角度を付けて軽く押し上げる
次は、メタルプッシャーを使い、甘皮のサイドや中央を軽い力で押し上げていきます。
この時のメタルプッシャーの角度は、爪に対して45度くらいが適切です。
押し上げる時にぐっと力が入ってしまうと、白い部分や甘皮が傷ついてしまうので注意しましょう。
3.ルースキューティクルを取り除く
甘皮をキレイに押し上げることができたら、メタルプッシャーでルースキューティクルを掻き出して取り除いていきます。
この時は、拭き取り用のガーゼがあると便利ですよ。
また、ネイルサロンではキューティクルニッパーを使用することがほとんどですが、ご自宅でのセルフケアの場合は必須ではありません。
キューティクルニッパーを使用しなくても、適切な力で甘皮を押し上げ、きちんとルースキューティクルが取り除けていればキレイになりますよ。
まとめ
今回の記事では、爪の白い部分について名称や見える見えないの違いなどを紹介してきました。
爪の白い部分は爪半月(ルヌーラ)といいます!
他にも爪の部位にはそれぞれ名前があるので気になる方は調べてみてくださいね。
他にも爪のことについて知りたい方は、こちらの記事で紹介しています♪
https://www.nailjoshi.com/94442/