折れてしまった爪の長さを揃えたい時や、ロングネイルを楽しみたい時には、セルフで長さ出しをできればいいなと思うのではないでしょうか?
長さ出しには様々な方法があり、ネイルサロンではアクリルスカルプチュアやジェルスカルプチュアが主流です。
しかし、アクリルやジェルはきれいなフォルムを作っていくための技術が必要なので、セルフネイルでは難しそうなイメージがあるのも事実。
そんな時におすすめなのがネイルチップを使った長さ出しです。
ネイルチップを使った長さ出しなら、ある程度は形ができているので、初心者でもフォルムを整えやすいというのが魅力!
今回の記事では、ネイルチップでの長さ出しの方法をご紹介していきます。
必要なもの・やり方を解説しているので参考にしてチャレンジしてみてくださいね。
- ネイルの長さだしとは?
- ネイルチップでの長さだしに必要なアイテム
- ・ハーフチップ
- ・ネイルグルー(接着剤)
- ・ネイルファイル
- ・スポンジバッファー
- ・チップカッター
- ・メタルプッシャー
- ・消毒用エタノール
- ・ネイルワイプ
- ・クリアジェルなどジェルネイル一式
- セルフネイルでネイルチップを使った長さだしの手順・付け方
- 1.爪の大きさに合わせてハーフチップを選ぶ
- 2.自爪の長さを短く整える
- 3.甘皮ケアをする
- 4.サンディングする
- 5.ハーフチップの裏側に接着剤を付ける
- 6.ハーフチップを爪先に付けて固定する
- 7.ベースジェルを塗る
- 8.未硬化ジェルを拭き取る
- 9.ファイル類で表面を整える
- 10.カラージェルを塗る
- 11.トップコートで仕上げる
- ネイルチップとポリジェルを使った長さだしを解説
- ・ポリジェルとは?
- ・ポリジェルの長さだしに必要なもの
- ・ポリジェルの長さだしのやり方
- よくある質問
- ・ネイルチップの長さだしをした時の外し方・オフは?
- ・セリアなどの100均でもネイルチップの長さだしはできる?
- ・深爪でもネイルチップの長さだしはできる?
- まとめ
ネイルの長さだしとは?
ネイルの長さだしとは、アクリルリキッドやジェル、チップを使って人工爪を形成する技術全体のことを指します。
短い爪を一気に長くでき、強度もアップするので、成人式やブライダルなど特別な日に合わせてネイルをしたい人や、一本だけ爪が折れてしまった時の対処で使われるケースが多めです。
長さだしは使う素材によって特徴に違いがあります。
アクリルスカルプやジェルスカルプといった長さだしは、高度な技術が必要なため、ネイル中級者~上級者向けです。
一方でネイルチップを使った長さだしは、初心者でも比較的手軽にできる点から最近では人気を集めています。
ここでは主に、初心者でも付けやすいハーフチップを使った長さだしについて解説していきます。
ネイルチップでの長さだしに必要なアイテム
まずはネイルチップでの長さ出しに必要なものを紹介します。
ハーフチップ
ネイルチップを使って長さ出しをする時は、爪全面を覆う一般的なネイルチップは基本的に使いません。
爪先に付けて長さをプラスするために、ハーフチップというものを使います。
使い方はシンプルで、爪先にネイルグルーで接着して使用します。
ハーフチップはネイル問屋さんか、ネット通販で購入するのがおすすめです。
チップは爪のサイズに合ったものを選んで使いましょう。
爪の測り方は、基本的に横幅を測ります。
マスキングテープなどを爪の横幅を横断するように貼り付け、横幅の両端にペンで印を付けてください。
その後剥がしたら、定規で印を付けた長さを測ればOKです!
10本全ての指を測ったら、商品説明欄やWEBページでネイルチップのサイズを確認しましょう。
ぴったりサイズがない場合は、一回り大きなチップを削って大きさを合わせてくださいね。
ネイルグルー(接着剤)
ネイルグルーは爪に使える専用の接着剤です。
ハーフチップを自爪にくっつける時に使います。
通常のネイルチップなどを付ける時や、亀裂補強をする時にも使えるので、1つあると便利です!
バラエティショップやドラッグストア、100均で販売されていますよ。
オフをするときは専用のオフ剤やジェルリムーバーでオフします。
ネイルファイル
ハーフチップを削って調整したり、表面を整えたりするのに使用します。
目の粗さは180G程度がちょうどいいです。
ファイルの目が粗すぎるものを使用すると、自爪を傷つける恐れがあるので注意しましょう。
サンディング
ジェルを塗る前の下準備で、サンディングに使用します。
目の粗さは180Gのものが良いでしょう。
ネイルファイルでハーフチップの表面を整えた後に滑らかにするのにも役立ちます。
チップカッター
チップ専用のニッパーです。
ハーフチップを付けた後に、先端の長さをカットするのに使用します。
ネイルチップを一気に短くすることができて便利なアイテムです♪
チップカッターがない方は、ネイルニッパー(爪切り)を使用してもOKです。
自分が使いやすいほうを使ってくださいね。
メタルプッシャー
チップを付ける前にはネイルケアをしておくことで、長さ出しもネイルも長持ちします。
こちらは、ネイルケアの工程の1つである甘皮を押し上げるのに使用するアイテムです。
メタルプッシャーはウッドスティックや綿棒でも代用は可能ですが、ジェルオフの際にも使用するので1本あったほうが便利です!
消毒用エタノール
自爪の油分除去、ベースジェルを硬化した後の未硬化ジェルの拭き取りに使用します。
自爪に皮脂や油分が付いたままハーフチップやジェルネイルを付けてしまうと、剥がれやすくなったり持ちの悪さに繋がります。
ネイルケアが終わったあとは消毒用エタノールをネイルワイプに含ませて拭き取りましょう。
ちなみに、消毒用エタノールはジェルクリーナーやジェルクレンザーでも代用OKです。
ネイルワイプ
毛羽立ちにくい拭き取り用の紙です。
自爪の油分除去や未硬化ジェルの拭き取りに使います。
ネイルワイプは専用の商品が売られていますが、カットしたキッチンペーパーでも代用可能です。
クリアジェルなどジェルネイル一式
ハーフチップをつけたあとの、最後の仕上げに塗るジェルのことです。
ハーフチップをつけて長さ出しをし、特にカラーを塗らない場合はクリアジェルのベースとトップを用意すればOKです!
カラーを塗る場合はお好みのカラージェルも一緒に用意しましょう。
トップコートは、未硬化ジェルの出ないノンワイプタイプだと拭き取りミスでツヤが出ないなどの失敗を防ぐことができます。
セルフネイルでネイルチップを使った長さだしの手順・付け方
ここでは、ネイルチップでの長さだしの付け方・手順について解説していきます。
ハーフチップは予め爪に合うサイズを選んで、大きさをネイルファイルで調整しておくと、その都度選んだり削って調整したりする手間が省けますよ!
1.爪の大きさに合わせてハーフチップを選ぶ
ハーフチップを自爪の爪先に当てて、横幅が大きすぎないか、小さすぎないか、チップのカーブと爪のカーブが合っているかなどを確認します。
チップの幅が小さく、爪の両サイドが覆えていないと使えないので注意しましょう。
少しだけ大きいかな?と思うハーフチップを選び、ネイルファイルで幅を調整する方がうまくいきます。
2.自爪の長さを短く整える
まずは自爪の長さを整えます。
ハーフチップが付けやすいように左右の角は削りすぎないようにしましょう。
スクエアオフ気味に整えるのがおすすめです。
3.甘皮ケアをする
メタルプッシャーなどを使って甘皮処理をします。
ジェルの持ちに関わるのでしっかりと行いましょう。
甘皮が固くて押し上げにくい場合は、ぬるま湯に指先を浸けるとふやけて柔らかくなりますよ。
4.サンディングする
スポンジバッファーで自爪の表面を軽く削り、全体に傷をつけます。
サンディングすることでジェルの密着が高まるため、ジェルの持ちが良くなります。
ただし、やりすぎると自爪が薄くなるのであくまでも軽く行うようにしてください。
5.ハーフチップの裏側に接着剤を付ける
ハーフチップにネイルグルーを適量付け、自爪に1ミリほど被るようにしてハーフチップを付けます。
ちなみに、ハーフチップの接着する部分を軽く削って薄くしておくと、自爪との段差ができにくくなるので、この先のベースジェルを厚塗りする手間が省けます。
6.ハーフチップを爪先に付けて固定する
ネイルグルーが乾いたら、チップカッターでハーフチップの先端のいらない部分をカットします。この時、自分がほしい長さより1ミリほど長めに残しておくと後から削って調整しやすくなります。
ネイルファイルでサイドや先端を軽く削って形を整えましょう。
7.ベースジェルを塗る
ベースジェルを自爪とハーフチップに塗って硬化します。
ハーフチップと自爪の段差がなくなるように、爪を横から見て段差を埋めるように塗ります。
8.未硬化ジェルを拭き取る
ベースジェルを硬化した時点で、表面に凹凸がなく、先端の形も整っていれば(8)に進んで問題ありません。
ネイルファイルで形を整える必要がある場合は、表面に残っている未硬化ジェルを消毒用エタノールを染み込ませたコットンで拭き取ります。
9.ファイル類で表面を整える
ネイルファイルとスポンジバッファーを使ってフォルムを整えます。
ファイルで削りすぎると自爪やハーフチップが出てきてしまうので注意しましょう。
段差に違和感がなく、きれいなフォルムが完成したらしっかりとダストを払いましょう。
10.カラージェルを塗る
ダストの付着がないかをチェックしてからカラージェルを塗ります。
1度目は根元のラインがきれいに取れるように塗ってライトで硬化します。
2度塗り目で色ムラがないように塗って硬化します。
アートをする場合は行ってください。
11.トップコートで仕上げる
最後にトップジェルで爪全体をコーティングしてライトで硬化します。
爪先のエッジまでしっかり塗るようにしてくださいね。
トップジェルまで塗った時点で爪の厚みがクレジットカード1枚分くらいの厚みになっていたら理想的です。
ベタつきや引っ掛かりがなければこれでネイルチップを使った長さ出しの完成です。
ネイルチップでの長さ出し
ネイルチップを使った長さ出しには、ポリジェルというジェルと、チップフォームというアイテムを使ったやり方もあります。
ポリジェルとは?
ポリジェルは非常に固いテクスチャーのジェルです。
粘土のような固さなので、流れてしまうこともありません。
チップフォームという専用のネイルチップにジェルを入れ込み、自爪に貼り付けて長さ出しを行います。
ポリジェルのメリットは以下の通りです。
- 強度がある
- 初心者でも比較的挑戦しやすい
- アセトンでオフできる
ただし、デメリットとしては
- 慣れるまで難しく感じる
- ポリジェル用のジェルが必要
- オフがなかなか取れないことも・・・
といった点があります。
ポリジェルの長さだしに必要なもの
ポリジェルに必要なネイルアイテムは以下の通りです!
- 基本のジェルネイルセット(ファイル類、キューティクルリムーバー、消毒用エタノール、ベースジェルやトップジェル、硬化ライト、キッチンペーパー等)
- ポリジェル
- ポリジェル用ネイルチップ
- ポリジェル用ブラシ
- ウッドスティック
ポリジェルは専用のものを用意し、ブラシは大きすぎず、小回りの利くコシがあるものが使いやすいです。
ウッドスティックは、はみ出したポリジェルを取り除くのに使います。
先端を薄く整え、隙間に入るように仕上げておくと修正がスムーズにできますよ。
ポリジェルの長さだしのやり方
ポリジェルの基本のやり方を解説します♪
- チップの裏側にポリジェルを乗せ、ブラシで厚みを均一に整える
- 自爪にゆっくりと装着させ、ライトで硬化
- ネイルチップを外し、固まったジェルの形をネイルファイルで整える
このような流れになります。
ベースジェル機能もあるポリジェルなら、プレパレーション(ジェルを付ける前のネイルケア)後にそのまま乗せても大丈夫ですが、そうでないなら装着する前にベースジェルを塗っておきましょう。
【ポイント】
チップの裏側にポリジェルを乗せ、消毒用エタノールを含ませたブラシで長さや厚みを調整していきます。
チップのサイドや根元は、気持ち薄めにしておくと綺麗な形ができやすいです。
自爪に装着する時は、キューティクルやサイドにはみ出さないよう気をつけ、やさしく空気を抜くようにジェルと爪を密着させてください。
ライトでの硬化時間はメーカーが推奨する時間を守ってください。
ポリジェルは硬化時間が短いと完全に固まらず、一部が硬化不良になる可能性があります。
完全硬化したらチップを取り外して長さや形を整えましょう。
爪先は多少不格好なまま硬化しても、長さと厚みに問題がなければネイルファイルで自由に整えられます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、初心者さんは
- 厚みは均一に
- はみ出しに気をつける
- 硬化時間を守る
を意識して挑戦してみてくださいね。
よくある質問
ネイルチップを使った長さだしに関するよくある質問をまとめました!
ネイルチップの長さだしをした時の外し方・オフは?
ハーフチップやポリジェルを使った長さ出しは、通常のジェルネイルと同じように、アセトンやジェルリムーバーでオフができます。
外し方としては、ネイルチップやジェルの厚みを粗めのファイルで削り、オフ剤を染み込ませたコットンを爪の上に乗せ、アルミで巻いて落とすのが基本です。
長さがある程度しっかりある場合は、先に長さを短くカットするとオフが簡単になります。
手間を省きたいなら先に長さだし部分をネイルニッパーなどでカットしましょう。
セリアなどの100均でもネイルチップの長さだしはできる?
最近は100均のネイルアイテムがかなり充実していますが、ハーフチップは売られてない場合が多いです。
ポリジェルっぽいアイテムと、ポリジェル専用のネイルチップは、セリアやキャンドゥなら取り扱いがあるので、お近くの100均で探すと見つかるかもしれません。
ちなみに、セリアはネイルフォームという長さ出しに使う型紙が売っているお店もあるので、欲しい方はセリアを探してみるのがおすすめ!
100均のアイテムでも正しく使えば長さだしは十分可能です。
深爪でもネイルチップの長さだしはできる?
ネイルフォームを使った長さだしは、フォームを引っかけるフリーエッジがいるため深爪だと難しくなりますが、チップやポリジェルを使った長さだしは深爪でも十分できます。
ただし、深爪だと支える自爪の土台が小さいので、密着力が弱くなる点に注意が必要です。
深爪の方がロングネイルにすると支える土台が弱いのと、爪の長い生活に慣れていないため、引っかけたり爪先をぶつけてしまったりと、長さをだした部分が剥がれる可能性が高くなります。
まずは指先と同じくらいの長さで整え、慣れてきたらロングネイルに挑戦してみるのがおすすめです。
まとめ
ハーフチップやポリジェルを使う方法は、セルフネイル初心者が一番簡単にできる長さだしです!
爪が長いとできるデザインの幅が広がりますし、指先もシュッと長く見えて手がきれいに見えますよね。
最初のうちは難しく感じるかもしれませんが、しっかり練習してコツをつかみ、指先のおしゃれを楽しんでくださいね♪