ジェルネイルをしていると、ライトで硬化したのになんだかベタベタする・・・なんて思ったことはありませんか?
なぜ、ライトを当ててもベタベタしてしまうことがあるのでしょうか?
今回はジェルネイルのベタベタが残る原因と、対処方法を詳しく解説します!
ジェルネイルをライトで固めてもベタベタが残る理由
ジェルネイルをライトで硬化したのにベタベタが残る・・・
固まってないのかと思って、ライトやジェルに不具合があるのかと思ってしまいますよね。
実はベタベタの正体は「未硬化ジェル」というライトで硬化しきれないジェルのことで、未硬化ジェルが残るのは至って正常です!
まずはこの「未硬化ジェル」というものはどんな物なのかをご説明します。
ベタベタの原因は「未硬化ジェル」
ジェルネイルは専用のUVライトやLEDライトの光に当てると、光重合という化学反応が起こり固まります。
しかし、ジェルネイルの表面は空気に触れているので固まりきることができません。
ライトを当てても固まりきらず、表面に薄く残っているベタベタを「未硬化ジェル」と言うのです。
未硬化ジェルはトップジェルだけでなく、ベースジェルやカラージェルでも残ります。
ベースやカラーの場合、未硬化ジェルが残ることでその上から重ねるジェルの定着が良くなるという重要な役割があるのです!
未硬化ジェルをそのままにしておくとどうなるの?
ジェルネイルはマニキュアのように時間が経てば乾くものではないので、完成後に未硬化ジェルが残ったら拭き取らなくてはなりません。
完成後に未硬化ジェルを拭き取らずそのままにしておくと、ベタベタにホコリやゴミが付着したり、表面が曇ってしまいます。
綺麗なツヤが特徴のジェルネイルですが、未硬化ジェルによってツヤがなくなってしまうのです。
また、未硬化ジェルのベタベタが皮膚についてしまうと、ジェルネイルアレルギーを引き起こすリスクが高まります。
ジェルネイルアレルギーは皮膚にジェルがつくことでなりやすいので、未硬化ジェルに限らずジェルの扱いには注意しましょう。
トップの未硬化ジェルは拭き取りましょう!
前述の通り、未硬化ジェルはトップジェルだけでなく、ベースジェルやカラージェルでも残ります。
しかしベースジェルやカラージェルの未硬化ジェルは残しておかないと次に塗るジェルが定着しにくくなるので、拭き取らずそのままにしましょう!
そしてトップジェルを塗って完成させたジェルネイルは、未硬化ジェルを残さずしっかり拭き取りましょう!
未硬化ジェルの拭き取りに必要なもの
未硬化ジェルの拭き取りに必要なものは、
・拭き取り用の液
・コットン
上記の2点です!
拭き取り用の液には以下のような種類があります。
- ジェルクレンザー(ジェルクリーナー)
- 消毒用エタノール(消毒用アルコール)
- 無水エタノール
- ノンアセトンリムーバー
使っているジェルネイルメーカーで拭き取り用のジェルクレンザーやジェルクリーナーが売られている時は、そちらを使うのがおすすめです!
ジェルによっては推奨品でないと拭き取った後に表面が曇ってしまうジェルもあるので注意しましょう。
ジェルクレンザーがない場合は、消毒用エタノールや無水エタノール、ノンアセトンリムーバーでも代用できます!
無水エタノールは消毒用エタノールと違って水が入っていないので、水が原因で曇ってしまうことはありません。
ただし手指の消毒に代用はできないので、セルフジェルネイルをする時は注意しましょう!
ちなみに消毒用エタノールが含まれているウェットティッシュはあまりおすすめできません。
ウェットティッシュは毛羽立ちやすい紙でできていることが多く、ダストが付きやすいからです。
未硬化ジェル拭き取りのやり方
拭き取りのやり方は非常に簡単です!
- コットンに拭き取り用の液をたっぷり含ませます。
ひたひたになるくらいがちょうどよいです。 - コットンを爪の上に置いて押さえます。
拭き取り液は皮膚につくと乾燥の原因になるので気をつけましょう。 - 爪先から爪の表面、根元まで未硬化ジェルをしっかり拭き取りツヤを出します。
- 爪を触ってみてベタつきが取れていれば拭き取り完了です!
ベタベタが残っている場合はコットンのきれいな面を使ってもう1度拭き取りましょう!
特に爪先や爪の際、根元は拭き取りにくく未硬化ジェルが残りやすい部分なので注意してくださいね。
ジェルネイルリムーバーや除光液、水で拭き取るのはNG!
未硬化ジェルのベタベタを拭き取るために、ジェルネイルリムーバーや除光液、水を使うのはNGです!
ジェルネイルリムーバーや除光液には「アセトン」という成分が入っています。
アセトンはジェルネイルやマニキュアを溶かすことができ、使ってしまうと未硬化ジェルだけでなく固まったジェルも溶かしてしまい、表面が曇ってしまいます。
また、水も未硬化ジェルの拭き取りはできません。
ジェルネイルと水は非常に相性が悪く、拭き取りに使っても表面を曇らせるだけなので注意しましょう。
未硬化ジェル以外でベタベタが残る原因
ジェルネイルにベタベタが残ってしまう原因は未硬化ジェルだけではありません。
- ライトとジェルの相性が悪い
- UVライトのランプ切れ
- 硬化時間が短い
- ライトが当たっていない箇所がある
- マットなカラーを厚塗りしている
上記のような環境だと「硬化不良」を起こし、ジェルが完全に固まらないのです。
硬化不良は未硬化ジェルと違い、正しい環境であれば固まるはずのジェルが固まりきらない現象を指します。
以下で一つずつ対策を解説します!
ライトとジェルの相性が悪いことが原因
使うジェルとライトが合わないと、ジェルがしっかり固まりません。
最近のジェルネイルはUVライトでもLEDライトでも固まるようにできている商品がほとんどです。
しかし、UVライトのみで固まるジェルや、LEDライトのみで固まるジェルもまだ存在するため、使うジェルが固まるライトか事前に確認しておきましょう。
また、使うジェルに対してライトのパワーが足りないといった相性の悪さで固まらないこともあります。
UVライトのランプ切れが原因
UVライトは紫外線を出す電球を使っています。
この電球は使っているうちに出る紫外線量が少なくなるので、定期的な交換が必要です。
UVライトのランプ交換は半年~1年に1回の交換がおすすめ。
スイッチを入れて電球の明かりが点いても、紫外線は出ていないということもあるので交換時期は覚えておきましょう。
硬化時間やライトの当たる位置が原因
ジェルネイルの規定の時間より硬化時間が短かったり、ライトの当たる位置にムラがあったりすると、ジェルネイルが完全に固まらないことがあります。
近年のジェルネイルはライトで30~60秒当てると固まるようにできています。
仮硬化といってジェルを一旦少しだけ固めておくことはありますが、完全硬化は必ず必要です。
また、ハンディタイプや電球の数が少なめのライトを使っていると、ライトの光が当たる位置がずれるだけで固まりにくくなります。
小さめのライトを使っている方は、爪全体にライトの光が当たっているか確認しながら固めましょう。
マットなカラーや白が多いカラーが原因
透け感のない黒やグレーなど、マットなカラージェルは少し集めに塗ってしまうと固まりにくくなります。
また、ベージュやピンクなど淡い色でもマットで白が多めだと固まりにくいです。
これらのカラーは硬化不良を起こしやすく、爪の表面だけ固まって、内部が固まらずブヨブヨ、ジェルが漏れ出てくることも・・・
マットなカラーを使う時は、普段よりも量を減らして薄めにジェルを塗り、二度塗りや三度塗りで仕上げるようにしましょう。
ジェルネイルのベタベタに関するよくある質問
未硬化ジェルやジェルネイルのベタベタに関するよくある質問をまとめました!
未硬化ジェルの拭き取りがめんどくさい時の対策は?
ノンワイプトップジェルを使いましょう!
近年は未硬化ジェルがでないノンワイプタイプのトップジェルがたくさん売られています。
ノンワイプなら拭き取りの作業が必要ないので時短になりますし、ネイルサロンでも高確率で使われています。
購入する時はパッケージや商品説明に「拭き取り不要」「ノンワイプ」と書かれているトップジェルを選びましょう!
ちなみに、ベタベタが残らないノンワイプトップジェルも扱いには注意が必要です。
ノンワイプトップジェルはライトで固めるときの硬化熱が出やすいという特徴があります。
爪が薄かったり、ノンワイプトップジェルを厚く塗ったりしていると、ライトに入れたときに熱くて痛い!と思うかもしれません。
硬化中に熱いと感じたら一旦ライトから手を離し、熱が収まるまで待ちましょう。
熱が収まったら、もう一度ライトに入れてしっかり硬化させてくださいね。
ネイルサロンで付けたジェルネイルがベタベタする時は?
ネイルサロンで拭き取ってもらうか、消毒用エタノールやノンアセトンリムーバーで拭き取りましょう。
ネイルサロンでもトップジェルに未硬化ジェルが残るものを使っていることがあります。
サロンの場合はトップジェルの硬化後にネイリストが「表面のベタつきを拭き取ります」と言って液体を染み込ませたコットンなどで爪の表面を拭き取っています。
そして未硬化ジェルが残らないように丁寧に拭き取り、施術終わりにお客様に対しても「気になるところはございませんか」などと伺うことで拭き残しがないように気をつけています。
しかし、それでも爪の裏側や爪と皮膚の境目に未硬化ジェルが残ってしまうことも・・・
そのため、ネイルサロンでは施術後すぐにジェルネイルを自分の指先で触ってみて、ベタベタがないかチェックすることをおすすめします!
もしベタつく箇所があったら、すぐにネイリストに拭き取ってもらうのがベストです!
ベタつきに気が付かずネイルサロンに戻るのが難しい時は、コットンと消毒用エタノール(もしくはノンアセトンリムーバー)を用意し、自分で拭き取ってみましょう。
拭き取ってツヤが出ない時はどうすればいいの?
ジェルネイルメーカーが推奨している拭き取り剤を使いましょう!
ジェルネイルによっては消毒用エタノールやノンアセトンリムーバーを拭き取りに使うと曇ってしまうことがあります。
未硬化ジェルを拭き取り、トップジェルをツヤツヤにしたい時は、ジェルネイルメーカーが推奨している拭き取り剤を使うのが一番です!
また、ツヤが出ないのは未硬化ジェル以外が原因かもしれません。
- ライトの光量が足りない
- ライトがジェルに当たっていない
- 硬化時間が短い
などが考えられます。
ジェルネイルの容器のフチがベタベタで汚い・・・どうしたらいいの?
消毒用エタノールをネイルワイプに含ませてフチを拭き取りましょう!
ボトルタイプのジェルやコンテナタイプのジェルを使っていると、フチにジェルが溜まってベタベタに・・・
ベタつきが気になる時は、ジェルのケースのお掃除をしましょう!
溜まったベタベタを綺麗に拭き取るには、消毒用エタノールとネイルワイプを用意します。
ワイプがひたひたになるくらい消毒用エタノールを含ませたら、フチを丁寧に拭き取りましょう。
これだけでもかなり綺麗になります!
消毒用エタノールとジェルが混ざらないように気をつけてくださいね。
そしてベタベタが残らないようにするには、ジェルを使ったあとにフチを拭き取ることが大切です。
セルフジェルネイルをする時は容器のフチを拭き取る用のネイルワイプも近くに置いておきましょう。
クリアジェルもカラージェルも、使った後はフチや蓋の裏を拭き取るようにすることで、ベタつきが溜まらず綺麗な状態が保てます!
まとめ
ライトで固めてもジェルネイルにベタベタするのは、「未硬化ジェル」という固まりきらないジェルが残るからです。
未硬化ジェルは完成時に拭き取らないと表面にダストがついたり、未硬化ジェルが皮膚につく可能性があります。
完成時の未硬化ジェルは、ジェルクレンザーとコットンでしっかり拭き取りベタつきを残さないようにしましょう。
ジェルクレンザーが無い時は、消毒用エタノールやノンアセトンリムーバーでも代用できます。
そして仕上げのトップは「ノンワイプトップジェル」を使うことで未硬化ジェルの拭き取りを短縮できます!
まだ使ったことがない方は、硬化熱に気をつけて1度試してみてください♪