ジェルを硬化させた後に表面を触ってみたらベタベタする……という事態に陥って硬化できていないのではないかと不安になったことがある方もいるのではないでしょうか。
ジェルはライトで硬化しても、硬化しきれないジェル(未硬化ジェル)というものが表面に残るものです。
つまり、硬化後に表面がベタベタしていても一概に硬化不良や硬化不足というわけではなく、しっかり硬化されていることのほうが多いのです。
今回の記事では、この硬化しきれないジェル=未硬化ジェルが出る理由や役割、拭き取り方について詳しくお話していきます。
拭き取ってもツヤが出ない時の原因なども解説しているので困ったときに役立ててくださいね。
未硬化ジェルとは
未硬化ジェルとは、ジェルをライトで硬化しても硬化しきれずに表面に残ってしまうジェルのことです。
未硬化ジェルが出るのは硬化不良や硬化不足ではありません。
メーカー指定の規定時間をしっかり硬化しても、ノンワイプトップジェル以外のジェルであれば基本的に未硬化ジェルは出るものですよ。
未硬化ジェルが出る理由
ジェルにライトが当たったときに化学反応が起きてジェルは硬化しますが、空気に触れている部分のジェルは硬化しません。
そのため、表面にベタつきとなって未硬化ジェルが残るのです。
未硬化ジェルの役割
未硬化ジェルの役割は塗ってあるジェルと次に塗るジェル同士が馴染んでよく密着し、取れにくくする役割があります。
そのため、ベースジェルとカラージェルの未硬化ジェルは拭き取りが必要ありません。
むしろベースジェルとカラージェルの密着を良くするために必要なので拭き取ってはならないので注意しましょう。
未硬化ジェルの拭き取りが必要なのはトップジェルだけです。
トップジェルに関しては未硬化ジェルを残したままにしていると、ベタつきが残ったままになってしまいますし、ジェル本来のツヤがでないのでしっかりと拭き取りましょう。
もし、トップジェルの未硬化ジェルの拭き取りが面倒な場合は、ノンワイプトップジェルという未硬化ジェルが出ないタイプのトップジェルを使用するのがおすすめです。
また、ジェル同士の密着を高める以外に、硬化するときに発生する硬化熱を出にくくするという役割もあります。
未硬化ジェルの拭き取りに必要なもの
トップジェルは未硬化ジェルの拭き取りが必須です。
こちらでは拭き取りに必要なものを詳しく解説していきます。
未硬化ジェル拭き取り液
未硬化ジェルを拭き取る際には、ネイルクリーナーやネイルクレンザーと呼ばれる未硬化ジェルの拭き取り液が必要です。
くれぐれも水やアセトンで拭き取らないようにしてくださいね。
曇りの原因になる可能性があります。
コットンまたはワイプ
未硬化ジェルを拭き取るときはコットンやワイプなどの水分の吸収が良いものを使用しましょう。
キッチンペーパーでは拭き取り液の水分量が足りないことがあるので、1番身近なものだとコットンを使うのがおすすめです。
拭き取り液は消毒用エタノールで代用可
先程、未硬化ジェルの拭き取りにはネイルクリーナーやネイルクレンザーと呼ばれる未硬化ジェル拭き取り液が必要というお話をしました。
これらはネイルメーカーで販売していますが、少々割高になったり買いにくかったりするので、代用できるものがないかと探している方も多いのではないでしょうか。
拭き取り液の代用は消毒用エタノールで可能です。
他には、ノンアセトンリムーバーでも代用できますよ。
未硬化ジェルの正しい拭き取り方
未硬化ジェルの拭き取り方を解説します。
正しく拭き取ってつやつやに仕上げましょう。
1.コットンに拭き取り液を染み込ませる
まずはコットンに拭き取り液をたっぷりと染み込ませます。
ひたひたになるくらいの量がちょうどいいです。
2.コットンを爪の上に置いて指で押さえる
コットンのきれいな面を爪の上に置いて、親指と人差指の指の腹で押さえましょう。
皮膚に拭き取り液が着くと乾燥させてしまうことがあるので付けすぎないように注意してください。
3.爪の根元から爪先まで拭き取る
爪の根元から爪先まで一気にサッと未硬化ジェルを拭き取ります。
指で触ってみてベタつきが取れていれば拭き取りが上手くできている証拠です。
ベタつきが残っている場合はコットンのきれいな面を使ってもう1度拭き取りましょう。
拭き取りの注意点
未硬化ジェルの拭き取りをするときに注意するべきポイントを紹介します。
拭き取り液はたっぷり使用する
拭き取り液が足りていないと未硬化ジェルをきれいに拭き取ることができず、艶が出なかったり、コットンの繊維がくっついてしまったりします。
拭き取り液はたっぷり使用しましょう。
コットンはきれいな面を使う
指1本ごとにコットンを取り替える必要はありませんが、きれいな面を使用して拭き取りを行ってください。
1度使った面で拭き取るときれいに拭き取れないことが多いです。
ダストの混入に注意する
未硬化ジェルを拭き取る前に表面にダストが付いてしまったときはピンセットで取り除いてから拭き取りをしましょう。
ダストがトップジェルの表面を傷つけてしまい、きれいなツヤが出なくなることがあります。
また、拭き取りをする前に素手で触ってしまうと油分が付着して曇りの原因になりかねないので触らないようにしてくださいね。
できるだけメーカーを揃える
未硬化ジェルの拭き取りは消毒用エタノールやノンアセトンリムーバーで代用できるというお話をしましたが、メーカーによっては同メーカーの拭き取り液ではないと、しっかりツヤが出ないということもあります。
もし代用品で拭き取りをしてみてツヤが出なかったり曇ったりしてしまう場合には、メーカーを揃えて使ってみると良いかもしれません。
拭き取ってもツヤが出ない原因
正しい方法で拭き取ってもツヤが出ない、ベタつきが取れないという場合は、以下のような原因の可能性があります。
硬化不足が起きている
硬化不足で硬化がされていない場合が考えられます。
硬化時間を確認して規定時間硬化しているか、指をしっかりライトの当たる位置に置いているかをチェックしましょう。
ライトのワット数が弱いと規定時間硬化していても硬化不足になることがあるので長めに当てるといった工夫をしてみてください。
トップジェルの量が少ない
ツヤが出ないという場合には、トップジェルの量が少ないことが考えられます。
トップジェルに限ったことではないですが、ジェルはある程度の厚みが出るのが正しいので薄塗りすぎている場合は、少しトップジェルの量を増やして硬化してみましょう。
ジェルと拭き取り液の相性が良くない
トップジェルと拭き取り液のメーカーが異なる場合や、消毒用エタノールなどの代用品を使っている場合に曇ったりベタつきが残ったりする時には、ジェルと拭き取り液の相性が悪いことも考えられます。
メーカーを揃えて使うようにしてみましょう。
まとめ
今回の記事では、トップジェルの未硬化ジェルの拭き取りに必要なものや拭き取り方についてお話をしてきました。
未硬化ジェルの拭き取りはネイルクリーナーやネイルクレンザーをたっぷり使ってコットンで拭き取ってくださいね。
また、消毒用エタノールで代用することが可能ですよ。
トップジェルの未硬化ジェルはしっかり拭き取って美しいツヤのあるネイルに仕上げましょう。