「ネイルをしようと思ってマニキュアを開けたら、中身がドロドロだったり、カチカチになっていた・・・。」マニキュアを持っているなら、一度はこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか?
このように固まってしまったマニキュアですが、実は、また塗れるように復活させることができます!
マニキュアは使わずに長期間放置してしまうと、いつの間にかドロドロで塗りにくくなっていたり、最悪の場合フタが開かないほど固まっていることも・・・。
また、捨てるにしても、どのように処分すればいいのか悩みますよね。
そこで今回は、マニキュアが固まった時の対処法や捨て方をお伝えします。
マニキュアがすぐに固まってしまう理由
しばらく使っていないマニキュアは、いつの間にか液が固まっていたりしますよね。
マニキュアが固まってしまう理由は、揮発性の高い有機溶剤が蒸発して乾燥しやすいからです。
そのため、特に速乾タイプのマニキュアほど、中身の液体は固まりやすくなります。
使った後にフタをしっかり閉めていなかったり、完全に密閉できていないと容器に空気が入ってしまい溶剤が揮発して、液がドロドロになったり、最終的にはカチカチに固まってしまうのです。
固まったマニキュアを元に戻す方法は?
固まってしまったマニキュアを見ると「もう使えないかも…」と思ってしまいがちですが、
実は、状態によっては元に戻せるケースもあります!
特に中身がドロドロになった程度であれば、専用の薄め液を使って塗れる状態に復活させることが可能です。
ただし完全にガチガチに固まってしまった場合は復活が難しいこともあるため、状態に応じた対応が必要になります。
ここでは、固まったマニキュアを元に戻す方法を紹介していきます。
ドロドロのマニキュアは「薄め液」で戻せる
液がもたついてドロドロになっているマニキュアは、マニキュア用の薄め液を入れ、混ぜ合わせれば塗れるようになります。
マニキュアうすめ液は、マニキュアに含まれている「酢酸ブチル」「酢酸エチル」といった溶剤で出来ています。
ドロドロになったマニキュアは、これらの成分が揮発して少なくなっている状態です。
うすめ液を入れて溶剤を新たに加えることで、爪に塗れるサラサラの状態に変えられるのです。
■ガチガチに固まったマニキュアの復活は厳しい
ただし、ガチガチに固まってしまいもはや液状でないマニキュアは、いくら薄め液を使っても復活させることはできないことがあります。
これはマニキュアに必要な溶剤がほとんど無くなっている状態なので、液状にするには薄め液を沢山入れる必要があります。
しかし、薄め液を沢山入れても本来の状態とは成分の比率が違ってくるので、品質が落ちたり、乾かなくなってしまう可能性が高いです。
固形になったマニキュアは諦めて破棄し、新品を買うことをおすすめします。
マニキュア用の薄め液と使い方を紹介
ドロドロで塗りにくいマニキュアは、マニキュアうすめ液を使うことで、塗りやすいサラサラ状態に戻せます。
マニキュアうすめ液は様々なメーカーから販売されおりますが、マニキュアとうすめ液のメーカーを揃えたほうが安心して使えますよ。
■薄め液の使い方
使い方は簡単!
固まったマニキュアに2~3滴うすめ液を入れて蓋を締め、手でボトルをコロコロと転がすだけ。
ボトルを勢いよく振り続けたり、ハケでぐるぐるとかき混ぜてしまうと気泡が入ってしまうので、優しく転がして混ぜるのがおすすめです。
ちなみに、マニキュアうすめ液は入れすぎると乾きにくくなったり、爪に塗ってもツヤが出なくなります。
2〜3滴入れてもドロドロが解消されない場合は、もう1滴入れて転がし、様子を見つつ調整しましょう。
お湯で湯煎する
ドロドロに固まったマニキュアは、湯煎によって一時的に使いやすい状態に戻すことが可能です。
マニキュアは温度が低いと成分が分離しやすくなったり粘度が増して塗りにくくなったりする性質があります。
そうなった場合、お湯で湯煎することで液体がやわらかくなって再び滑らかに塗れるようになる可能性も。
薄め液が手元にない時の応急処置としても手軽に試せる方法ですが、あくまで一時的なことが多いので、すぐに使い切る前提で行いましょう。
高温すぎるお湯は瓶が割れたりマニキュアの成分を変質させる恐れがあるため、40℃〜45℃程度のぬるま湯がベストとされています。
湯煎中や直後はガラス瓶や中身が熱くなるので、やけどに注意して行動してくださいね。
■湯煎のやり方
- 容器に40℃〜45℃程度のぬるま湯を用意します。
ある程度の深さがあり、マニキュアボトル全体が浸かる大きさの耐熱容器を使いましょう。 - マニキュアのフタをしっかり閉めた状態で、お湯に5〜10分ほど浸けます。
瓶が倒れないように注意しながら、時々上下を軽く振るか回すようにして中身を温めます。 - ボトルの表面が十分に温まったら、取り出して手のひらでやさしく転がしながら中身をなじませます。
フタを開けて状態を確認し、問題なければそのまま使用しましょう。
応急処置目的なら「目薬・化粧水」も使える
マニキュアのうすめ液が無い時は、応急処置として「目薬」や「化粧水」を入れるという方法もあります。
目薬や化粧水を加えることで、それらに含まれている成分がマニキュアの樹脂を溶かし、サラッとした状態にすることができるためです。
しかし、このやり方はマニキュアが劣化しやすくなるのであまりおすすめしません。
マニキュア専用の薄め液とは違い、マニキュア本来に必要な成分ではないので、品質が安定せず、変色したり、曇ったりする可能性が高くなります。
また、本来の目薬や化粧水の目的とは異なる使用方法のため、安全面や衛生面の観点から見ても、やはりあまりおすすめできる方法ではありません。
そのため、あくまで「応急処置」としての方法として行って下さいね。
その他、マニキュアが固まった時のトラブル対処法
マニキュアが固まったときに起こるトラブルは、実は液体そのものだけではありません。
蓋が開かなくなったり筆が使えなくなったりと、周辺のパーツにも影響が出ることがあります。
ここでは、そんな固まったマニキュアにまつわるトラブル別の対処法を解説していきます。
マニキュアの蓋が固まって開かない時も湯煎がおすすめ
マニキュアの蓋が固まって開かない時も湯煎がおすすめです!
蓋が固まって開かない時は40〜45度程度のお湯を使って湯煎しましょう。
マニキュアが浸るくらいの容器にお湯をはり、マニキュアボトルを入れて1分ほど時間を置いてください。
温めることでマニキュアが柔らかくなり、蓋が開けられるようになります。
お湯を使うのでやけどには十分気をつけましょう。
マニキュアの筆が固まった時は除光液を使う
筆が固まってしまった時の対処法は、除光液を使って固まったマニキュアを溶かしてオフすることです。
キッチンペーパーに除光液をたっぷりめに含ませて、筆を優しく拭き取っていきます。
なかなか取れない時は、除光液を含ませたコットンを2つに折り、筆を上下で挟んだ状態でしばらく馴染ませます。
こうすることで、固まってこびりついているマニキュアをしっかりと溶かすことができます。
コットンを使った後は筆先に繊維がつきやすいので、筆をボトルに戻す前に、除光液を含ませたキッチンペーパーで拭うようにしましょう。
服について固まったマニキュアも除光液で落とす
お気に入りの服にマニキュアが付いてしまったときはショックですが、正しい方法で素早く対応すれば落とせる可能性があります。
特に、固まりきる前のマニキュアであれば除光液で落とせるケースも多いでしょう。
ただし素材によっては色落ちや変色のリスクがあるため、目立たない部分でテストしておくことが大切です。
シルクやアセテートなど繊細な生地の場合は、無理をせずにプロのクリーニング店に相談するのがおすすめですよ。
■服についたマニキュアの落とし方
- 服についたマニキュアを落とす前に、汚れた部分の裏側にタオルやキッチンペーパーを敷いておきましょう。
こうすることで、除光液やマニキュアの色素が裏側に染みて広がるのを防げます。 - 除光液を含ませたコットンで、マニキュアがついた部分をやさしくトントンと叩くようになじませます。
無理にこすってしまうと、繊維の奥に染み込んでしまうことがあるので注意が必要です。 - 汚れがある程度落ちたら中性洗剤を使って手洗いするか、洗濯機で洗い流しましょう。
色残りがある場合は、もう一度同じ工程を繰り返してみてください。
より詳しい方法は↓こちら↓の記事で解説しているのでぜひご覧ください♪
https://www.nailjoshi.com/67274/
マニキュアが固まってしまった時のNG方法
マニキュアが固まってしまった時、なんとか復活させようと自己流の対処法を試したくなる方も多いかもしれません。
しかし、中にはかえって状態を悪化させてしまったり、マニキュアの品質を著しく損ねてしまうNGな方法も存在します。
ここでは、よくやりがちなNG対処法とその理由について解説していきます。
除光液を混ぜる
除光液はマニキュアを使っている人なら必ず持っていますよね。
「固まったマニキュアに除光液を入れれば、溶けて使えるようになる」と考える方も少なくないようです。
しかし、うすめ液の代わりに除光液を使うのはNGです!
除光液に含まれているアセトンが、マニキュアを固めるための必要な成分も溶かしてしまうので、マニキュアが乾かなくなってしまいます。
また、目薬や化粧水と同じように品質も落ちてしまいますし、容器やマニキュアのハケが傷む可能性が高いです。
うすめ液は代用品を使わず、マニキュア用のうすめ液として売られているものを使ってくださいね。
水を混ぜる
固まってしまったマニキュアに水を混ぜるのは避けるべきNG方法です。
マニキュアの粘度を下げるために水を足すとよさそうに思えますが、マニキュアは水と混ざらない油性の性質(溶剤ベース)でできているため水と混ざることはなく分離してしまいます。
水分が加わることで成分が劣化したり、塗ったあとに乾きにくくなる・ムラになる・色味がにごるなど仕上がりのクオリティが大きく下がってしまう原因にも。
品質を保つためにも、水ではなく必ず専用の薄め液を使うようにしましょう。
マニキュアの中身の処分方法と捨て方
最後に固まったマニキュアを処分する方法をご紹介します。
中身の処分方法
自治体ごとに捨て方は異なりますが、マニキュアを捨てる時は、中身は空にして蓋とボトルは燃えないゴミで捨てることが多いです。
そのため中身を出さなくてはなりませんが、マニキュア液は排水口に流し捨てることはNG。
ここでは、正しい中身の処分方法をお伝えします。
■中身が固まっている場合
中身が完全に固まっているマニキュアは、そのまま「可燃ごみ」として処分できる自治体が多いです。
ただし、ガラスボトルは不燃ごみとして扱われることが多いため注意が必要です。
中身が固形で取り出しやすい状態であれば割り箸などで中身を取り出して新聞紙に包み、可燃ごみとして処分しましょう。
■中身が液体状態の場合
繰り返しになりますが、液体のマニキュアをそのまま排水口に流して処分するのはNGです。
マニキュアには揮発性の有機溶剤が含まれており、環境汚染や火災の原因になる恐れがあります。
処分する場合は新聞紙や不要な布・キッチンペーパーに液体を吸わせ、しっかり乾燥させた上で可燃ごみに出す方法が推奨されています。
「捨て方」は各自治体が定めている内容を確認する
マニキュアの捨て方は自治体によって「可燃ごみ」「不燃ごみ」「危険ごみ」など扱いが異なります。
必ずお住まいの地域の分別ルールを確認しましょう!
マニキュアは「液体」「ガラス瓶」「揮発性の溶剤」など複数の要素を含むため、誤った方法で処分すると環境汚染やごみ収集時のトラブルにつながる恐れがあります。
地域の公式ホームページや分別アプリで「マニキュア」または「エナメル」などのキーワードを検索し、正しい処分方法を確認したうえで廃棄してください。
「使い切ってからボトルを不燃ごみへ」「紙などに吸わせて中身を可燃ごみへ」など、細かいルールが定められている自治体もあるため自己判断は避けましょう。
マニキュアの捨て方について詳しく知りたい方は、こちらの記事で紹介しています♪
https://www.nailjoshi.com/102065/
まとめ
マニキュアが固まってしまっても、状態によっては薄め液や湯煎などの方法で復活させることができます。
特にドロドロになった程度であれば、専用のうすめ液を数滴加えて優しく混ぜることで再び塗りやすい状態に戻すことが可能です。
応急処置として、ぬるま湯での湯煎も有効ですが、これは一時的な対処法として使い切る前提で行いましょう。
マニキュアの蓋や筆が固まった場合のトラブル対処法、服についてしまったときの対処法なども知っておくと安心です。
一方で、除光液や水をマニキュアに混ぜるのはNG。かえって品質を損ねる原因になります。
捨て方についても注意が必要で、マニキュアは液体や揮発性溶剤を含むため処分の仕方は自治体によって異なります。
中身を出す方法やガラス瓶の分別方法をきちんと確認し、正しく処分しましょう。
お気に入りのマニキュアを無駄にしないためにも、正しい対処と処分方法を知っておくことが大切です。