セルフネイルでジェルやマニキュアを塗る時は、ネイルケアをすることで持ちもクオリティもアップします。しかし、ネイルケアはわかりにくいところが多く、必要なケア用品も種類がたくさんあって、どれを買えばいいのかわからない!なんてことになりがち。
そこでこの記事では、セルフネイルでジェルやマニキュアを塗る前に使う、ケア用品について詳しく解説します!ネイリストが使っている道具も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
セルフネイル前のネイルケアは大切!
ジェルやマニキュアを使ったセルフネイルは、ただ単に爪に塗っただけではサロン級の仕上がりにはなりません。ネイルのクオリティアップだけでなく、持ちを良くするためにも、セルフネイル前のネイルケアが大切なのです。
しかし、「ネイルケアで使う道具はどれを買えばいいのかわからない」という意見をよく耳にします。たしかに、100円ショップやドラッグストア、バラエティショップなどでもネイル道具が買えるので、購入場所はもちろん、どういうアイテムで価格はいくらぐらいの物を買うべきなのかわからなくなりますよね。
そこで以下では、セルフネイルの前に行うネイルケア用品について詳しく解説します。
ジェルネイルはもちろん、マニキュアでもネイルケアをしておくと、まるでネイルサロンで塗ってもらったかのようなクオリティになるので、ぜひチェックしてみてください。
ジェルネイルやマニキュア前のネイルケア用品を紹介
ネイルケアをするには、以下のような専門的な道具がいくつか必要です。
- エメリーボード
- スポンジバッファー
- キューティクルプッシャー
- キューティクルリムーバー
- キューティクルニッパー
- 消毒用エタノール
- ネイルワイプ
名前だけではどんなものかわかりにくいですよね。以下で一つずつ詳しくご紹介します。
エメリーボード
エメリーボードとは使い捨てできる爪やすりのことを指します。ネイルサロンに行ったことがある人なら、ネイリストが薄い板状の爪やすりを使っているのを見たことがあるのではないでしょうか。
爪やすりというと、一般的に爪切りの持ち手についていたり、ステンレスやガラス製の商品を思い浮かべる方も多いはず。
ですがネイルサロンの場合、衛生面やコストパフォーマンスを考慮しなくてはなりません。使い捨てができて、消毒も簡単という点から、上の写真のような板状のエメリーボードを使っているのです。
エメリーボードは、薄い木や厚紙の板の両面に紙やすりが貼られており、両面とも同じ目の粗さの物もあれば、目の粗さが違う物もあります。
薄くて軽いので、力を入れて動かさなくても爪がしっかり削れますし、しなりが効くので負担がかかりにくいのです。
●どれを買えばいいの?
エメリーボードは目の粗さが異なる商品が数多く販売されていますが、セルフネイラーが使うなら150~200G(グリッド)のものがおすすめです。
このGの数字が大きいほど目が細かくなり、小さいほど目が粗くなります。目が粗すぎると爪の断面がギザギザになって、バリがつきやすくなるので、ビギナーでも使いやすい150~200Gくらいのものを選びましょう。
エメリーボード自体はネイルショップだけでなく、100円ショップやドラッグストア、ネットショップでも販売されているので、プチプラで簡単に購入できます。まずは安価な商品で、グリッド数が違うものを使い比べてみてはいかがでしょうか。
プロおすすめ① プリジェル エメリーボード
180Gで統一されているエメリーボードです。プロも愛用者が多いプリジェルというネイルメーカーから発売されており、細身で使いやすい形になっています。
プロおすすめ② Naility! エメリーボード
セルフネイル用品も数多く販売しているネイリティのエメリーボードは、180Gと240Gのやすりがついています。240Gなら削りすぎず微調整もできるので、1枚で使い分けができますね。
スポンジバッファー
ポンジの両面にやすりがついている道具です。スポンジファイルや、バッファーと言われることもあります。
スポンジバッファーは、爪を削る時に使うというよりも、爪表面のデコボコをやすってなだらかにしたり、エメリーボードで削った後の断面を整えたり、バリを取り除く時に使います。
例えば、エメリーボードで爪を削った後は、爪先がどうしてもギザギザになりがちです。そのままジェルを塗ってしまうと、爪先のギザギザが残ってしまうので、服やストッキングなどに引っかかりやすくなります。
このギザギザをなくして、つるんとした爪先や爪表面にするためにも、スポンジバッファーで軽くやすりがけをしていくのです。
また、エメリーボードで爪を削っていくと、爪先に薄い膜のようなものが付きます。これはバリと言われており、バリが残った状態でジェルやマニキュアを塗ると、見た目が悪くなるだけでなく、爪先からジェルやマニキュアが浮いて剥がれやすくなります。
このバリを取るのにもスポンジバッファーが活躍するので、一つ持っておくと便利ですよ。
スポンジバッファーは、ベースジェルを塗る前に、爪の表面をやすって軽く傷をつけ、定着を良くする「サンディング」に使うこともあります。
しかし、最近はサンディングのいらない「ノンサンディングジェル」も数多くあるので、常にサンディングするわけではありません。自分が使うベースジェルをしっかり確認し、サンディングが必要なのか、不要なのかをチェックしましょう。
●どれを買えばいいの?
スポンジバッファーは、エメリーボードと同じくやすりの目の粗さをグリッドで表します。購入する時は、100G以上、220G以下の商品がおすすめ。
レンジが広いですが、スポンジバッファーはエメリーボードやネイルファイルと比べると削る力が弱めなので、エメリーボードよりもG数の小さいものを買っても削りすぎは防げるはずです。
また、スポンジバッファーは100円ショップやバラエティショップでも売られていますが、G数の種類はネイルショップやネットショップの方が豊富です。こだわりたい時はネイルショップやネットショップで購入しましょう。
プロおすすめ Nail de Dance スポンジバッファー No.1 100/180G
スカルプチュア商品を中心に人気のネイルブランド、ネイルデダンスのスポンジバッファーです。100Gと180Gを備えており、バリ取りやサンディングに大活躍します。
キューティクルプッシャー
甘皮を押し上げて、ルースキューティクルをかき出すために使う道具です。スプーンのようになっている金属製の商品と、軽石がついているジェルネイル用の商品の2種類があります。
甘皮は伸び切っていたり、ルースキューティクルがついたままネイルをすると、甘皮やルースキューティクルからネイルが浮いてしまい、持ちが悪くなります。また、甘皮がキレイに整えられていると、ジェルやマニキュアが塗りやすくなりますし、ワンランク上の仕上がりが楽しめますよ。
●どれを買えばいいの?
キューティクルプッシャーを買うなら、筆者としては金属製のメタルプッシャーをおすすめしたいです。軽石のプッシャーはサンディングも兼ねているため、マニキュアや自爪のままで過ごすネイルケアには向いていません。
そして、メタルプッシャーは100円ショップの安価な商品を買うよりも、使いやすいと高評価な商品をネイルショップやネットショップで購入しましょう。
安価すぎるメタルプッシャーは作りが粗く、甘皮や爪の形にフィットしなかったり、押し上げづらいものが多い傾向にあります。ネイル用品メーカーから出ているものが安心で使いやすいですよ。
なお、メタルプッシャーはスプーンのようになった押し上げる部分と、反対側にスクレイパーという掻き出し部分がついたものを選ぶのがおすすめ。後ほど紹介するキューティクルニッパーがなくても、スクレイパーを使うことでキレイに甘皮ケアができます。
プロおすすめ Natural Field プッシャー&スクレイパー
ナチュラルフィールドというネイル専門メーカーが販売しているメタルプッシャーです。比較的安価ながらも、甘皮部分のフィット感を考えて作られた、初心者でも使いやすいアイテム。
キューティクルリムーバー
キューティクルリムーバーは、基本的にキューティクルプッシャーとセットで使う道具です。白っぽい液体で、マニキュアのようにハケ付きの瓶に入っていたり、ボトルに入っているものが売られています。
キューティクルリムーバーを甘皮に塗布することで、カチカチになっている甘皮やルースキューティクルが柔らかくなり、押し上げやすくなります。
甘皮を柔らかくする方法に、ぬるま湯に浸したり、ハンドクリームを塗って甘皮を柔らかくするなどがありますが、ジェルネイルやマニキュアは油分や水分がついた爪に塗ると持ちが悪くなってしまいます。ジェルやマニキュアを塗る前に使うのは、キューティクルリムーバーにしておきましょう。
ただし、キューティクルリムーバーは使った後、指や爪が乾燥しやすくなります。ケアを終えて、ジェルやマニキュアを塗った後は、ネイルオイルやハンドクリームでしっかり保湿してくださいね。
●どれを買えばいいの?
キューティクルリムーバーはドラッグストアやバラエティショップでも販売されていることがあります。しかし、ネイル用品の品ぞろえが良いお店でないと店頭に並んでいないことも。確実に購入するなら、ネイルショップやネットショップがおすすめです。
そして、キューティクルリムーバーは基本的に高価な商品でなくてもOKです。セルフネイルの場合、一度に使う量は10mlにも満たないので、少量の商品でも十分使えるのではないでしょうか。
プロおすすめ スーパーネイル キューティクルリムーバー
海外のネイリストも使っているキューティクルリムーバーです。量が多いものを買っても、セルフネイルだと持て余す可能性が高いので、まずは200ml前後を購入するのがおすすめ。
キューティクルニッパー
キューティクルニッパーは、甘皮や小爪、ささくれなどをカットできる小さな刃がついたネイルケア用品です。
カチカチで伸び切ってしまった甘皮や、指先にできた角質なども除去できますが、ネイルケア初心者だとどこまでをカットしていいのか分かりづらいですし、そもそもニッパーを使わなくてもいいケースがあります。
甘皮周辺はカットしすぎると赤く腫れてしまったり、酷い時は傷になって傷口からばい菌が入り、膿んでしまうことも。ネイルケアや爪の知識にちょっと自信がないという人や、甘皮が貼り付いておらずスッキリしているという人は、ニッパーを使わずにプッシャーと掻き出し部分だけでケアしておきましょう。
爪のサイドにちょこっと出てくる小爪や、指周辺にできてしまったささくれは、キューティクルニッパーでカットするのがおすすめ。
指で無理やりつまんで取ろうとすると、ばい菌が入りやすく膿んでしまうかもしれません。小爪やささくれができやすい人は、1つ持っておくと便利ですよ。
●どれを買えばいいの?
キューティクルニッパーを購入する時は、メタルプッシャーと同じく安価すぎるものはおすすめできません。安価な商品は作りが雑で、刃の切れ味が悪く、使いにくい可能性が高いためです。
ネイルケアビギナー向けのニッパーは、ネイル用品メーカーから2~3千円で売られているので、そちらの購入しておくと安心ですよ。
プロおすすめ 内海 キューティクルニッパー C103
内海は美容師用シザーやネイルニッパーを販売している会社です。ネイリスト向けのニッパーをたくさん販売しているので、初級クラスの商品でも使いやすさが高評価を得ています。
消毒用エタノール
消毒用エタノールは、ネイリストなら何かと使う機会が多いケア用品です。
- 爪表面を拭き取る
- 手指の消毒
- ネイル道具の消毒
- 未硬化ジェルの拭き取り
上記のように、幅広く便利に使えます。
ジェルやマニキュアを塗る前のネイルケアでは、ケアが終わったら、この後紹介するネイルワイプにエタノールを含ませ、爪表面と爪先をしっかり拭き取りましょう。爪の削りカスやルースキューティクル、ダストもキレイに拭き取れます。
また、爪表面の油分除去や水分除去にも、消毒用エタノールが活躍します。油分や水分の除去をしておくことで、ジェルやマニキュアを塗っていて弾かれてしまうというのも防げますし、持ちの良さアップにもなるのです。
●どれを買えばいいの?
消毒用エタノールは、ドラッグストアやネットショップなどで売られている「指定医薬部外品」の商品がおすすめです。生活用品メーカーが出している消毒用エタノールでは、エタノールの濃度が低く、油分除去や水分除去にはあまりおすすめできません。
ネイルワイプ
ワイプとは拭き取る・拭き取り布を指しますが、ネイルワイプの場合は「ネイルや道具、爪を拭き取るための紙」のことを言います。自爪の拭き取りだけでなく、ジェルネイルの筆やマニキュアのハケを拭き取る時にも使えますよ。
●どれを買えばいいの?
ネイルワイプはそのものが商品として販売されていますが、硬めのキッチンペーパーを5×5センチくらいにカットして代用できます。ただし、繊維が毛羽立たず、紙の粉が出てこないようなものを使いましょう。コットンやタオルのような毛羽立ちやすいものを使ってしまうと、爪やジェル、マニキュアに繊維やカスがついてしまいます。
プロおすすめ KOKOIST(ココイスト) イージーワイプ
プロ向けネイルメーカーであるココイストのネイルワイプは、毛羽立たない作りとちょうどよい大きさが使いやすくておすすめ。
プロおすすめ キムワイプ S-200
実験器具の拭き取りや研究室・工場でも使われている汚れ拭きです。毛羽立たつ、紙のカスが出ないように作られているので、ネイル用ワイプとしても安心して使えます。
ネイル道具やネイルケア用品は、100円ショップやネットショップでプチプラで購入できるものがたくさんあります。しかし、ケア用品のメタルプッシャーやキューティクルニッパーなど、本格的な道具はネイル用品メーカー製を選ぶようにしましょう。安心できるケア用品を使って、セルフネイルを楽しんでください♪