ここ最近不動の人気を集めているデザインに「ニュアンスネイル」があります。ニュアンスネイルはカラーの微妙な差異や模様のアンニュイさを楽しむネイルデザインですが、具体的にどんなふうにやればいいのかというと難しいですよね。
今回の記事では、ニュアンスネイルとは何か、セルフネイルでのやり方、おすすめのデザインなどをご紹介してまいります。ぜひ挑戦してみてくださいね!
ニュアンスネイルとは
ニュアンスネイルとは色の境界線がない、微妙なカラーリングの違いを楽しむネイルのことです。デザインに決まりや正解はなく、好みのカラーやパーツを使って自由にアートをすることができます。全く同じデザインにすることはできないため、そのときどきの唯一無二のデザインを楽しめるのが魅力です。アートの特徴としては、複数色を混ぜる、ラインやドットをぼかす、箔やホログラムなどのパーツを散りばめる、天然石のような凹凸を作るなどが挙げられます。
タイプ別のおすすめデザイン
ニュアンスネイルにはルールがないので様々なタイプに対応できます。シンプル、ゴージャス、個性的に分けておすすめのニュアンスネイルのテイストをご紹介します。
・シンプル系
オフィスネイルにも向いているデザインで、カラーではピンクベージュやグレージュ、アイボリー、ホワイトなどを使用することが多いです。落ち着いた大人っぽい雰囲気になるので幅広い世代の方から支持されるニュアンスネイルに仕上がります。複数色使いすぎず、2色にとどめてミラーネイルなどを合わせるとシンプルながらもちょっとした華やかさを加えることができます。
・ゴージャス系
パーティーを控えているときなど、少しゴージャスなテイストのニュアンスネイルにしたい場合には、ゴールドやシルバーなどのメタリックカラーを積極的に合わせるのがおすすめ。シェルパーツやストーンを乗せてきらびやかにしたり、オーロラパウダーでカラーの風合いをチェンジしたりすることでゴージャスさを演出できます。アイシングジェルを使って凹凸のあるデザインにするのもいいでしょう。
・個性的
個性的な雰囲気のネイルにしたいときにもニュアンスネイルは人気です。グリーンやブルー、レッドといったビビッドなカラーを合わせたデザインは、指先がぱっと華やぎ目を引きます。色の混ぜ方を大胆にして大ぶりのストーンなどを合わせてみましょう。個性的でスタイリッシュなデザインに仕上がります。指ごとにデザインを変えても素敵ですね!
季節別おすすめデザイン
季節に合ったカラーやアートを取り入れたニュアンスネイルも人気です。
●季節ごとのおすすめニュアンス
- 春:ニュアンス桜ネイル、水彩ネイル
- 夏:天然石ネイル、海ネイル
- 秋:べっこうネイル、アニマル柄ネイル
- 冬:大理石ネイル、雪の結晶ネイル
・春:ニュアンス桜ネイル、水彩ネイル
春といえば桜のアートが大人気の季節です。
ニュアンスネイルでも桜っぽいピンクとホワイトを取り入れたデザインは人気があります。優しい雰囲気になり肌なじみもいいのでオフィスネイルとしても問題がなく、大人女性にもおすすめのデザインです。
少し個性的な雰囲気にしたいなら水彩絵の具でもやもやっとデザインする水彩ネイルがおすすめです。水彩ネイルは混色が簡単なので初心者の方がニュアンスネイルしやすいという魅力もあります。
・夏:天然石ネイル、海ネイル
夏は天然石をモチーフにしたネイルが人気です。
ターコイズやアメジスト、アクアマリン、オパールなどをモチーフにしたニュアンスネイルが特に涼しげで夏にぴったりです。片手に1本だけデザインすれば存在感たっぷりのネイルになりますよ!
また、海をテーマにしたニュアンスネイルも夏ならではです。マーメイドネイルと合わせたり、シェルパーツを合わせたり様々な海ネイルを楽しめるでしょう。イエローやオレンジなどのビタミンカラーを使ってひまわりをイメージしたネイルも素敵ですよ。
・秋:べっこうネイル、アニマル柄ネイル
秋のニュアンスネイルといえば、べっこうねいるとアニマル柄ネイルが二大巨頭です。
べっこうネイルはイエロー、ブラウン、オレンジでタイダイ柄にしたデザインで、金箔やゴールドのラメを合わせるのがおすすめです。上品で華やかな雰囲気になります。
アニマル柄はレオパードやダルメシアン、パイソンなどが特に人気です。スタイリッシュでクールなテイストがお好きな方におすすめです。カーキやグレーなどのくすみダークカラーを使うとより引き締まった格好いいデザインに仕上がります。
・冬:大理石ネイル、雪の結晶ネイル
冬は季節的にもクリスマスネイルが人気ですが、ニュアンスネイルなら上品なホワイトネイルがおすすめです。
特にピンクベージュとホワイトを合わせて使う大理石ネイルは品があり、オフィスネイルで一定の人気を保っています。
雪の結晶はシールを使うのが簡単です。ベースカラーをホワイトやブルーのタイダイ柄にすると爽やかな雪の結晶ネイルになるので、ファッションがダークトーンになりがちな冬に鮮やかな色合いを添えてくれますよ。
セルフでニュアンスネイルのやり方
セルフジェルネイルでニュアンスネイルをする方法について解説していきます。ここではニュアンスアートの基本であるタイダイ、マーブルをする方法をご紹介していきます。
●用意するもの
- ベースジェル
- トップジェル
- カラージェル2色
- ラメのカラージェル
- ジェルブラシ(平筆)
- 硬化用ライト
●下準備のネイルケア
- 甘皮をケアするので皮膚や甘皮が柔らかくなっているお風呂上がりにケアをするのがおすすめです。
- エメリーボード(爪やすり)で自爪の長さと形を整えます。
- スポンジバッファーで自爪の表面を軽く削ってツヤを消します。これを行うことでジェルと自爪の密着が良くなり、持ちが良くなります。
- ダストをよく落とします。
- カットしたキッチンペーパーに消毒用エタノールを染み込ませて爪の表面をよく拭き取り、油分除去を行いましょう。これで下準備のネイルケアが完了です。
●やり方
- ベースジェルを塗ってライトで硬化します。爪の先端の厚み分にもしっかりジェルを塗りましょう。ここを塗ることで先端からの浮きを防ぐことができますよ。
- カラージェル2色をランダムに塗ります。ジェルブラシで完全に混ざりきらない程度に混ぜて、アンニュイな雰囲気にします。ここでも先端はしっかりと塗りましょう。ライトで硬化。
- カラージェルを2度塗りします。好みの混ざり加減になるように2色を塗る場所のバランスを考えながら塗りましょう。ジェルブラシで混ぜてからライトで硬化します。
- ラメのカラージェルを爪先にサッとひと塗りします。シルバーならクールで上品な雰囲気に、ゴールドなら優しげな華やかさのあるテイストになります。ライトで硬化してください。
- 最後に爪全体をトップジェルでコーティングしてライトで硬化しましょう。爪先までしっかり覆うことを忘れないようにしてくださいね。引っかかりなどがなければこれで完成です。
セルフでニュアンスをするコツ
おすすめのデザインやセルフでニュアンスネイルをするやり方をご紹介してきました。しかし、セルフでやるとセンスよくまとまるのか不安……という方は多いのではないでしょうか。ここではセルフでもお洒落にまとめられるコツをご紹介します。
●ニュアンスネイルをするコツ
- しっかり塗らずラフに塗る
- 同系色の淡い色を重ねる
- カラーは3色までにする
- バーツやシールを乗せすぎない
・しっかり塗らずラフに塗る
ニュアンスネイルは色の差異やムラ、模様のぼんやりとした感じを楽しむネイルデザインです。そのため、しっかりと色を混ぜ合わせたり、きっちり端から端まで塗ったりするのとは相性がよくありません。余白や色の混ざりきらない部分を大切にし、ラフに塗ることがポイントです。ただしはみ出しや先端の塗り残しには注意してくださいね!
・同系色の淡い色を重ねる
濃い色を使ったニュアンスネイルはスタイリッシュでクールに仕上がります。しかし、色の合わせ方や混ぜ具合のさじ加減が初心者には難しい部分でもあります。ピンクベージュとベージュとオフホワイトの3色など、同系色の淡い色を混ぜたり重ねたりしたニュアンスネイルはお洒落にまとまりやすいです。もし色選びで迷った時は同系色の淡い色、シアーカラーを選ぶように心がけてみてください。
・カラーは3色までにする
ニュアンスネイルで定番のタイダイもマーブルも複数色を混ぜ合わせますが、色を増やしすぎるのは色の組み合わせ方も混ぜ方も難しくなります。混ざった色が汚くなってしまうこともあるので、慣れないうちは3色までと決めておくと失敗がしにくくなります。また、上記で紹介したように同系色だとまとまりやすいです。色みが全く違う組み合わせにしたい時はトーンが同じ色同士を組み合わせるのがおすすめです。
・パーツやシールを乗せすぎない
ニュアンスネイルにパーツやネイルシールを乗せることは華やかさを出すときに簡単に使える手段ですが、乗せすぎると色を複数使っていることも相まってゴテゴテして見えてしまいます。全体のバランスを良く見て乗せるようにしましょう。ストーンをバランスよく乗せるコツとしては、大中小で3個乗せるのが1番簡単です。慣れてきたら様々なパーツを組み合わせて華やかなニュアンスネイルを目指してみてくださいね!
便利な100均グッズ
ニュアンスネイルをするときに全て手描きで仕上げるのは時間も手間もかかります。シールやパウダー類、パーツを上手に組み合わせて時短しながらアートを仕上げるのがおすすめです。
●用意するもの
- ネイルシール
- オーロラパウダー
- ストーンやパーツ
- アイシングジェル
- クレイジェル
・ネイルシール
100均では季節やトレンドに応じて様々なネイルシールが販売されています。桜や紫陽花のようなお花のシールのほか、メタルパーツを模したストーン、ニュアンスネイルで人気のうねうねアートのシールなど種類豊富です。ネイルシールを使うと簡単にお洒落なアートをすることができるのでセルフネイラーさんに非常におすすめです。利き手でない手でアートをするときにも活躍してくれます。ネイリストのYou Tubeクリエイター、橋本実花さんがキャンドウとコラボしているネイルシールは、どれも使い勝手が良いのでニュアンスネイルにぴったりですよ!
・オーロラパウダー
100均ではオーロラに輝くエフェクトをかけられるオーロラパウダーも販売されています。2色セットで販売されているセリアのものが特におすすめです。ベースカラーを塗ってからオーロラパウダーをこするだけで雰囲気がガラッと変えられるので見慣れたカラーでも違ったテイストにすることができます。天然石アートや大理石アートとの相性が良く、上品な輝きをプラスすることが可能です。
・ストーンやパーツ
100均ではストーンやパーツが豊富に販売されています。小さめのストーンなやホログラムなら複数個並べても可愛い仕上がりになりますし、存在感のあるデカパーツなら1つだけでもデザインのメインになりますよ。たくさん乗せすぎるとニュアンスネイル特有の抜け感がなくなるので1本の指だけにしたり、2~3個とどめたりしておくとバランスよく仕上げることができますよ。
・アイシングジェル
100均のセリアではアイシングジェルが販売されています。アイシングジェルは粘度が高いジェルなのでぷっくりとした立体感のあるアートを楽しめたり、未硬化ジェルが出ないので大きなパーツを埋め込んだりするのに使用できます。また、アイシングジェルをスパチュラで混ぜて気泡を入れればバブルネイルをすることもできるので様々な用途に使用できます。1つ持っていると便利です!
・クレイジェル
100均のキャンドゥで330円で販売されている粘土ジェルはアイシングジェルよりも更に粘度の高いジェルで、立体感のあるパーツをシリコンブラシでこねて作ることができます。ドライフラワーを混ぜ込んだり、金箔をミックスしたりしても可愛いのでぜひ取り入れてみてくださいね。
取り入れたいアート
ニュアンスネイルと相性がいいアートのご紹介をしていきます。
■アイシングジェル
アイシングジェルとは粘度の高いジェルのことで、ぷっくりしたアートを仕上げることができます。後述するミラーネイルにも使用するので1つ持っていると便利です。セリアのアイシングジェルは110円でたっぷり入っているので、ネイルメーカーの出しているジェルより少し柔らかいテクスチャーですが操作性が良く、初心者にもおすすめです。未硬化ジェルが出ないのでトップジェルで仕上げた後に使用することができ、うねうねネイルやぷっくりアートなど、凹凸を生かしたアートをすることができます。
■ミラーネイル
ミラーネイルはミラーパウダーを使ったメタリックな輝きが特徴のアートです。ノンワイプトップジェルなどの未硬化ジェルが出ないジェルにこすりつけて使用します。アイシングジェルでラインや模様を描いて硬化してからミラーアートをするのがニュアンスネイルでは定番です。ミラーネイルのメタリックなきらめきは、ストーンやホログラムの輝きより落ち着いた雰囲気に仕上がるのでオフィスネイルとの相性も抜群です。
■マグネットジェル
ベースカラーにマグネットジェルを使ったニュアンスネイルはそれだけで奥行きが出るので初心者にもやりやすいデザインです。全面塗りするだけでなく部分的に使用したり、ラメの出方を工夫したりするだけで多様なアートをすることができます。セルフネイラー向けのネイルメーカー「ネイル工房」や「ネイルタウン」でカラーバリエーション豊富に販売されているほか、セリアでも登場しています。
ニュアンスネイルでお洒落な指先に
いかがでしたか?今回の記事では、人気のデザイン「ニュアンスネイル」とは何かについてお話をしてきました。ニュアンスとはもともとフランス語で色彩の微妙な違いのことを表します。ニュアンスネイルとは、微妙なカラーリングの違いを楽しむネイルのことです。デザインや色の組み合わせに正解や決まりはなく、心の赴くままにデザインをすることができます。季節ごとのおすすめニュアンスネイルや、やり方もご紹介したのでぜひチャレンジしてみてくださいね。あなただけのデザインを楽しみましょう!