普段からジェルネイルを楽しんでいる人も多いと思います。そこで気になるのが、爪の傷みではないでしょうか?でもぷっくりツヤツヤなジェルネイルは、一度やったらなかなか止められませんよね!しかし、そんな風に楽しくネイルを続けていると、いつの間にか爪がどんどん薄くなっていることが・・・。長らくネイルをしていて久しぶりにオフ(取り除く)すると、自分の爪があまりにも薄く、その頼りなさにびっくりする人も少なくありません。するとほとんどの人は、「ジェルをしていたせいで爪が薄くなっちゃった!」と考えるようになります。ネイルサロンにも、「ジェルのしすぎで爪が薄くなってしまったから、しばらくネイルをお休みしないと・・・。」そう言ってオフだけをしにくるお客様がよくいらっしゃいます。でもどうしてジェルネイルをしていると爪が薄くなってしまうのでしょうか。爪を削るから?薬品を使うから?ジェルの成分が爪に良くない?などなど・・・。考えれば考えるほど、爪に良くなさそうな理由が色々と浮かび上がります。だとすると、ジェルネイルはやらないほうがいいのでは?そんな疑問すら湧いてきそうですね。しかし、本当のところはどうなのでしょうか?そこで今回は、普段からネイルをしている皆さんが、安心してジェルネイルを楽しめるよう、「ジェルネイルはやらないほうがいいのか」そして「ジェルネイルが爪に悪いと言われる本当の理由」についてご紹介していきます。
ジェルネイルはやらないほうがいい?
ジェルネイルを続けていると爪が薄くなる。こんな噂を聞いたことはありませんか?実際、ネイルをはじめてから爪が弱くなったと感じている人は多いです。確かに、素爪のままとネイルをした爪、爪にとってどちらが良いかと問われれば、何もしないに越したことはないでしょう。本気で爪のことを考えるなら、ジェルネイルはやらないほうがいいです。しかしそうとは言え、かわいいネイルを楽しみたいのが乙女心ですよね♪ジェルネイルが爪に悪いと言われる原因は確かに存在します。例えば、ネイルにとって油分は天敵なのでネイルをする際は、アルコールを使った徹底した油分除去を行います。アルコールによる肌荒れや、爪の乾燥によるトラブルがあったりします。また、実際ファイル(爪ヤスリ)を使って爪の表面を削ることがあるので、爪が薄くなる心配をされる方も多いです。このように、ジェルネイルは安心&安全とは言い切れないのも事実。ただこれは、全てのことに対して言えるのではないでしょうか。だからジェルネイルはやらないほうがいい!ではなく、必要なのは正しい知識と技術を持つことです。ネイルにも良いところもあれは悪いところもあります。ネイルをすれば気分も上がりますし、今やメイクをするのと同じくらいオシャレには欠かせないアイテムです。上手に付き合っていけたら良いですよね!
ジェルを塗る前に爪の表面を削る意味
●何で削るの?
ジェルネイルは爪に直接定着させて、それをできるだけ長持ちさせる必要があります。爪の表面がツルツルのままだとジェルが弾いてしまったり、はがれやすくなったりします。ですから爪の表面に傷を付けてその凹凸にジェルを入れ込み、爪とジェルがしっかりと密着し定着するようにします。ジェルの前に爪を削るのはそのためです。最近はノンサンディングジェルと呼ばれる、爪の表面を削らなくても付けることができるジェルが人気です。
●「削る」工程の本当の意味
「ジェルネイルを塗布する前には爪を削る」そう聞くと勘違いされがちですが、ジェルを塗る前の「削る」という工程は、爪をガシガシと削っているのではありません。厳密に言えば、爪の表面に「傷を付けている」だけです。ですから、きちんとした施術の知識と技術力のあるネイリストであれば、爪を削り過ぎるということはまずありません。爪を削ることをサンディングと言います。ジェルを塗布する前に行うサンディングは、爪表面のツヤを取り、必要なポイントを押さえて傷をつけていけば、ジェルはしっかりと定着します。
・サンディングが必要なポイント
ジェルが浮きやすいのが、根本、サイド、先端の3箇所です。爪全体を優しく撫でるようにしながら、爪の表面の艶を取っていきます。そしてファイルを鉛筆持ちに持ち直したら、今度はファイルの端を上手に使いながら、ポイントとなる3点を優しく丁寧にサンディングします。セルフネイラーでジェルの持ちが悪く悩んでいる人は、この方法を試してみてください。
もちろん、爪全体をしっかりと強くサンディングすれば、ジェルの密着度は上がりネイルの持ちも良くなります。でもそのやり方では爪に良くありません。本当に爪を削ってしまっているため確かに爪は薄くなります。しかし未熟なネイリストに当たってしまうと、しばしばこのようなことは起こります。ネイルサロンではジェルの持ちを重視するので、ネイルの持ちを良くするために爪を必要以上に削ってしまっていることもあるのは事実です。
実際、ネイリストが削り不要のノンサンディングジェルを使う場合、爪を削る工程が面倒だから、すぐ塗れて便利だから、このような理由で使っていることが多いです。爪が薄くなっているから、サンディングなしで爪に優しいから、このような理由でノンサンディングを使用しているネイリストはあまり多くありません。つまり、正しい方法で施術をしているネイリスト達にとってジェルを塗る前に爪の表面を削ることは、特に問題ない行為なのです。
ジェルを塗る前に行う爪を削る行為、これで爪が薄くなると考えて不安になる必要はあまりないということです。
オフの時に爪も削れる?
実は爪が薄くなる大きな原因とされているのが、ジェルネイルを取るために必要な「オフの工程」です。ジェルを取る時には、まず爪に定着しているジェルを自爪の手前までしっかりと削り、溶剤(アセトン)で溶かしていきます。そしてジェルが溶けて浮いてきたら、あとはポロポロと簡単に取り除くことができます。このようにジェルが全て溶け、爪から浮いてくるまで待てれば全く問題ありません。しかし、ネイルサロンには時間制限があります。ある程度アセトンでジェルを溶かして浮かせたら、まだ溶けきっていない残りのジェルは粗目のヤスリを使い、削り取っていくことがほとんどです。ネイリストの技量によって、この時に爪も一緒に削ってしまったり、まだジェルが爪にしっかりとくっついている状態にも関わらず、ジェルを無理やり取ることで爪の表皮も一緒に剥がしてしまったりすることも・・・。このように、時短最優先で無理にオフすれば、爪の表面は当然荒れています。そして最後に、オフによって荒れてしまった爪の表面を整えるため、今度は自爪の表面が整うまで何度もサンディングすることになります。この無理なオフの繰り返しが爪を薄くする大きな要因となります。安い・早い、を売りにしているネイルサロンは便利で助かりますが、オフにかかる時間の短縮に力を入れている傾向にあります。爪の傷みが気になる方は、スピード重視のサロンではなく、丁寧なオフに力を入れているサロンを選ぶようにしましょう!
またセルフの方の爪が薄くなりやすいのも、自分でオフをする時に時間をかけず無理やりオフをしていることが多いためです。多少面倒でもオフには時間をかけてください。ついているジェルは全てアセトンで浮かし取るようにしながら、丁寧に行っていきましょう。そうすれば、オフで爪が極端に薄くなることは避けられますよ。
アセトンを使ったオフの後は、肌も爪も極度の乾燥状態です。しっかりと手を洗い、オイルを使った爪の保湿を忘れないようにしましょう!
ジェルの持つ厚みが薄爪の原因に?
意外と多いのが、爪自体はそんなに薄くなっていないのに薄くなったと思い込むことです。ジェルは自爪に比べてぷっくりと厚みがあり、また強度もあります。ネイルの期間が長い程、ジェルをつけている状態の厚みや強度が当たり前になっていきます。そのため、ぷっくりとした厚みのある爪から、久しぶりに自分の素爪を見ると、異常な程、爪が薄く感じてしまうのです。また、元々手の爪は伸びたりぶつけたりすれば、欠けたり折れたりするものです。しかしそれもジェルが付いていれば安心でした。そのためジェルをオフして自爪になった状態でも、無意識にジェルをしている時と同じように爪を使いがちに・・・。強度のあるジェルと同じように指先を使えば、実際には弱っていない爪でもボロボロになるのは当然です。結果、本当は問題なく健康な爪なのに、ジェルをしたことで自爪が弱くなったと思い込んでしまうことがあります。
過保護にされ過ぎて弱い爪に?
本来爪は常に空気に触れ、日々ある程度のダメージを受けることで強くなっていきます。ところがジェルネイルをすると、爪はジェルによって表面が完全に密閉され、外敵から守られた状態になります。空気に触れることもないので乾燥もしませんし、陽に当たることもありません。外からの衝撃をダイレクトに受けることがないので、強くなる必要がないのです。そして爪は、ジェルに守られた過保護な状態が続くことで、どんどんひ弱になっていきます。このように散々守られていたひ弱な爪が、ジェルをオフすることで急にむき出し状態に!すると突然の外的要因に対処できず、普段では考えられないような箇所から亀裂が入ったり、欠けたりしてしまうのです。でも安心してください。乾燥して割れないように爪の保湿を続ければ、オフ当日~翌日を過ぎた辺りには爪の表面に強度は戻り、時間と共に本来の爪に戻っていくので心配ありません。
まとめ
爪が薄くなる原因や弱くなる原因はたくさんあります。今回はその中の一部を詳しくご紹介していきました。でも皆さんが心配している爪が薄くなる原因のほとんどは、やはりオフの仕方だと思っていただいて良いと思います。長くネイルを楽しむために、ネイルサロンを選ぶ時は必ず口コミを確認して、丁寧な仕事をしているサロンやネイリストをしっかりと見極めていって下さい。