ネイルケアを定期的に行っている人は多いと思います。ネイルケアと聞くと手の爪をイメージしがちですが、爪は足にも生えていますよね。では、足の爪のケアはどうしていますか?足のケアをする場合、角質ケアに重点を置くことがほとんどではないでしょうか。実際、足のネイルケアを意識して行うことは少ないと思います。もし足の爪をケアするとしたら、フットネイルをする時くらいかもしれませんね。しかしフットネイルをする人はご存知かもしれませんが、足の爪は、手の爪とは比較にならないほど甘皮が硬くなっていて、また乾燥もしています。そのため足の爪にはツヤがなく全体にくすんだ印象になり、人前で裸足になるのが嫌だと思っている女性は多いです。またネイルケアに限らず、ハンドケアは手~指先と手全体のケアを行います。ところがフットケアは主に角質ケアが中心で、指先のケアはあまり重要視されません。確かに足のケアで最も厄介なのが角質で、硬くなったり、臭いの原因になったりします。同じ指先で、なぜここまでケアに対する意識の差が生まれるのでしょうか。それは、人目につくかそうでないかの差といえます。手は人目につくため荒れていると非常に気になります。またケア不足なのは、常に手を目にしている自分が一番良くわかります。しかし足はサンダルになる夏場以外で人前に出すことがほとんどなく、自分からも見えにくいので、ケア不足が気になりません。でも丁寧なネイルケアは足の爪にも必要です。今回は手のネイルケアと同じように足のネイルケアが必要な理由と、そのやり方についてご紹介します。
ネイルケアをする意味
普段からジェルネイルやセルフネイルを楽しんでいる人にとっては、ネイルケアは当たりのものです。でもそれは、ネイルの持ちを良くし、仕上がりを美しくすることが目的です。またネイルをしていなくても、定期的なネイルケアを行っている人がいます。ネイルの仕上がりを良くするためにケアをするのは理解できるが、ネイルをしない人が何のためにケアをするのかわからない、そんな声をよく耳にします。ジェルネイルの普及により、ネイルケアはネイルをする人のためのようなイメージが強くなっていますが、本来は違います。ネイルを美しく見せるためのケアは、プレパレーションというネイルをするため下準備のことを指します。ネイルケアとは、自爪そのものを美しく健康的に育てるためのもので、誰にでも必要なものなのです。
●ネイルケアの意味
ネイルケアをする目的は、健康な爪の維持と育成です。またケアをすることで見た目にも清潔感があり美しいです。
・爪の潤いを守る
爪は乾燥に弱く、乾燥によって割れやすくなったり欠けやすくなったりします。また二枚爪で爪が薄くなったり、ささくれができたりと様々なトラブルを引き起こす原因となるのです。しかし厄介なことに指先はとても乾燥しやすく、保湿をしたくても余分な角質がたまりやすいのです。爪の潤いを保つためには保湿ケアが必要不可欠ですが、古い角質がそれを邪魔するのです。さらに古くなった角質は、爪が持つ潤いや栄養分を吸収し、奪ってしまうのです。ネイルケアの目的の1つは、爪にこびり付いた古い角質を除去し、爪の潤いをキープすることです。爪から水分や栄養分を奪う古くなった余分な角質を除去し、その後に行う保湿ケアの成分が爪にしっかりと行き届くようにするのです。
・健康な爪を育てる
体質にもよりますが、ほとんどの人は甘皮をケアせずに放置していると硬くなっていきます。硬くなった甘皮は角質化し、どんどん黄ばんでくるので見た目も美しくありません。また余分な甘皮や角質の除去は、ネイルオイルの栄養成分を爪の根本の奥、つまり新しい爪を生成させる「爪母」にまで行き届かせることができます。良質な栄養成分が爪母に届くことで、健康な爪の育成に繋がります。
・爪の形が良くなる
甘皮周りのケアを丁寧に行うことでキューティクルラインが整い、爪の形が良くなります。また余分な甘皮を押し上げ除去していくうちに、爪の根本から徐々に面積が広がり、爪のピンクの部分が増えることで美しい縦長形になってきます。
若いうちは気にならなかった甘皮の乾燥ですが、年齢を重ねるごとにカチカチになりやすくなります。また爪だけでなく、指にはペンダコができたり足の指にはタコができたり、指先は意識的にケアをしていかないと様々な不調が出てきます。
足の爪にもネイルケアが必要な理由
ネイルケアと聞くと、主に手の爪のケアをイメージすると思います。しかし足の爪にもネイルケアは必要なのです。足のネイルケアが必要な理由は、上記でもお伝えしたのと同じ、「ネイルケアをする目的は、健康な爪の維持と育成」だからです。足の爪は人目に触れる機会が少ないので、ついおろそかにされがちです。しかし足の甘皮は手のよりも角質化が進みやすく、また厚みがあります。定期的なケアで古くなった甘皮を除去していかないと、気軽な気持ちでは除去できなくなります。またほとんどの時間を靴や靴下に覆われている足は、爪の裏やサイドに垢がたまりやすくなります。それにも関わらず見えづらいため、溜まった垢や汚れは綺麗に除去されることなく、そのままになっている人が多いです。かかとや足裏の角質は意識して除去するのに、爪の間のケアまでは意識が行き届かないのです。またネイルをするとなれば、塗る時に邪魔なので甘皮の存在にも意識が働きますが、普段から足の甘皮までケアしている人は本当に少ないです。つるつるなかかとやふっくらとした足裏を目指し、定期的な角質ケアを行っているのに、足のネイルケアを行わずに満足しているのは、もったいないと思いませんか?ネイルケアは健康で美しい爪を生成させるために必要なケアですが、甘皮が伸びた、くすんでツヤのない爪は見た目にも決して美しいものではありません。
●足の爪をケアする意味
- 爪を乾燥から守る
- 健康な爪を育成するための甘皮処理
- 掻き出す必要のある垢や汚れの除去
- 足を清潔に保つ
- 臭いの緩和
- 見た目を綺麗にする
足はケアをしても人目につきにくく自分でもわかりにくいのも事実です。見た目の美しさを重視してネイルケアをしている人にとっては、足のネイルケアを続けるモチベーションを維持するのは大変かもしれません。しかし夏場や急な温泉旅行など、いつ何時、人前で素足を出す機会に見舞われるかわかりません。靴に圧迫されて変色し黒ずんだ足の爪、表面が凸凹になっている爪、乾燥して割れやすくツヤのないくすんだ爪、このような状態は足の爪にはよくある現象です。他人からは見えなくても、気になっている人は多いと思います。隠すのではなく、ネイルケアを足の爪にも意識的に行っていくことで、清潔で見た目も綺麗な足を目指しませんか?ネイルケアをするだけでかなり足元の印象は変わります。マニキュアやジェルネイルを塗らなくても、足の爪のケアをセルフでするだけでぱっと明るい印象になりますよ!
足のネイルケアのやり方
手のネイルケアをするように、今日からは足の爪のケアも意識して行っていきましょう!
●用意するもの
- エメリーボード
- スポンジファイル
- エタノール
- メタルプッシャー
- フットバス(お湯を張った洗面器やお風呂の後でもOK)
- キューティクルリムーバー
- ウェットティッシュ、または、ガーゼ
- ネイルオイル
- クリーム
- 足を拭くタオル
●ネイルケアのやり方
足の爪をケアする場合、足を洗い清潔な状態にしてからスタートさせましょう。お風呂から出たタイミングがネイルケアを行うにはベストです!足の甘皮は硬く頑固なので、キューティクルリムーバーを使うとしても、一度皮膚やこびり付いた角質はお湯でふやかしておくのがおすすめです。
①甘皮を柔らかくする。
洗面器に熱めのお湯(42~43度)を張り、足を最低でも5分は浸す。お風呂の後ならスキップ。
②爪を短く削る。
先に爪を短くしておいても良いですが、お湯に浸した後の方が爪は柔らかくなっているので、簡単に削ることができます。爪ヤスリにはエメリーボードを使うようにします。細かい箇所や小さな爪も、削りやすいです。
※爪がすごく伸びている時は、①の前に爪切りを使って、先にある程度短くカットしておきましょう。
③キューティクルリムーバーを塗る。
甘皮周りにキューティクルリムーバーをたっぷりと塗ります。最初にフットバスで甘皮を柔らかくしていますが乾いています。また、一度柔らかくした甘皮に、さらにキューティクルリムーバーを塗ることで、セルフでも簡単に余分な角質や甘皮を浮かし取ることができます。
④甘皮を押し上げる。
メタルプッシャーを使い、爪の表面から甘皮に向かって滑らせるようにしながら、甘皮を押し上げていきます。頑固な甘皮は一度で剥がそうとせずに何度か繰り返しながら、少しずつ押していきましょう。足の爪の場合、ケアのポイントは爪のサイドと角の部分です。サイドに沿ってしっかりとプッシャーを添わせ、角に溜まった角質までしっかりと除去していきます。
⑤ウェットティッシュまたは湿らせたガーゼで拭き取る
プッシャーを使った後は、カスがたくさん出るので一度それらを綺麗に拭き取ります。
⑥キューティクルリムーバーをもう一度塗る。
足の場合は、一度で余分な甘皮や角質を取り除くのは無理です。一度目の③~④の工程では、大まかな汚れや甘皮を取り除くイメージでOKです。ここから、細かく丁寧な本格ケアをしていきます。
⑦プッシャーで甘皮を押し上げ、ウェットティッシュを指先に巻き、くるくるとキューティクル周りを擦り、拭き取っていく。
⑧プッシャーの反対を使って、爪の裏に詰まっているカスを丁寧に取り除く。
爪先の角にカスや垢が詰まりやすいのでしっかりとチェックしましょう。
⑨エメリーボードで爪の形を整える。
おすすめの形はスクエアオフです。先端は平で少し角を取った形で、爪のサイズや形がまちまちな足の爪も、綺麗に揃って見えます。
⑩スポンジバッファーで爪の表面を滑らせるように、サンディングする。
爪の表面の拭いて取れない汚れを削り取ることで、明るくクリアな爪に戻ります。あくまで表面の汚れを取るためで、爪を削るのではないのでサンディングは優しく行いましょう。
⑪エタノールを含ませたコットンで爪の表面、裏側を拭く。
⑫ネイルオイルを甘皮、爪全体、爪の裏側、たっぷりと塗り、馴染ませる。
⑬クリームを指先~足全体に塗ったら、終了。
足の爪もネイルケアを定期的に行い、綺麗な足元を維持していきましょう!
・エメリーボード
・スポンジファイル
・メタルプッシャー
・キューティクルリムーバー
・ネイルオイル
・クリーム
まとめ
今回の記事では、足の爪のネイルケアの必要性や、やり方についてご紹介してきました。エメリーボードで足の爪を削るのは慣れないうちは少し難しいかもしれませんが、コツを掴むとエメリーボードで爪を短くするほうが綺麗な形に整えることができるようになりますよ!甘皮の押し上げは甘皮がしっかり柔らかくなっていないとできないので、フットバスやお風呂でしっかり柔らかくしてから、キューティクルリムーバーをたっぷりつけて押し上げるようにしましょう。ハンドのネイルケアだけでなく、足の爪のケアも大事です。足の爪のケアをセルフでしっかりやって、綺麗で清潔な足元を目指しましょう!