マニキュアにジェルを重ねるって平気?併用の仕方や落とす時の注意点も解説 | ネイル女子 - ネイリストがおすすめするネイルサロンも掲載中!

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セルフネイルでジェルネイルやマニキュアを使うことは一般的になったとはいえ、プロのネイリストのように道具を完璧に揃えている人は少ないです。マニキュアならベースコート、カラーポリッシュ、トップコートさえあれば完成するので、細かい道具は必要ありません。また、ジェルネイルは、マニキュアと同じようにベースジェルやカラージェル、トップジェルも必要ですが、ジェルを固めるためのジェルネイル用ライトが必要です。その他にも、ネイルケア用品があるとジェルの持ちも良くなりますし、落とすためにはアセトンやファイルといった道具も必要になります。細かい道具を用意しなくてはなりませんが、一度揃えてしまえば長く使えるものばかりです。新しい商品が日々発売されているので、気になるものはついつい買い足してしまうという方も多いのではないでしょうか。そうなると手持ちのネイル道具はどんどん増えていきますよね。そこでふと疑問が浮かぶのが「マニキュアの道具とジェルネイルの道具は併用できるのか」という点です。特にたくさん持っているマニキュアのカラーがジェルネイルにも使えたら、無駄なく利用できて便利ですよね。今回は、マニキュアにジェルを重ねるのは平気なのか、ジェルネイルとマニキュアの併用について解説します。

マニキュアとジェルネイルの違い

マニキュアとジェルネイルは、どちらもネイル用の道具ですが、仕上がりや性質に違いがあります。

マニキュアの特徴

・自然乾燥で乾く
・持ちは数日~1週間程度
・つけ心地は軽い
・重ね塗りをしてもあまり厚みが出ない
・必要な道具が少ない
・ネイルアートで出来ることは少なめ
・オフは除光液ですぐに落とせる

ジェルネイルの特徴

・UVライトやLEDライトを使わないと固まらない
・持ちは2~4週間程度
・つけ心地は軽い~圧迫感が気になるものもある
・重ね塗りをするとしっかり厚みが出る
・必要な道具は多め
・様々なネイルアートができるv
・オフはアセトンとファイルが必要で時間がかかる

マニキュアは必要な道具や難しい工程が少なめで、すぐに爪に塗れて、サッと除光液で落とせるという特徴があります。子供の頃に家族のマニキュアを使って爪に塗っていたという方もいるのではないでしょうか。すぐにオフできる分、持ちはあまり良くないので、きれいな状態を保つには何度も塗り直したり、塗り重ねる必要があります。

一方ジェルネイルは、マニキュアよりも必要な道具は多めで、ライトがなくては固まりませんし、オフも除光液ではなくアセトンやジェルネイルリムーバーといった溶剤が必要です。性質を把握しないまま自己流でつけたりオフしてしまうと、自爪を傷める可能性もあり、テクニックが必要なネイルアイテムと言えます。しかし持ちの良さは抜群で、3週間程度なら剥がれたり、欠けたりせずにキレイについています。

セルフネイルを始める方は、マニキュアを使っていたけどジェルネイルに挑戦したい!という流れの人がほとんどです。そしてセルフでジェルネイルを始めると、慣れてくる頃にはマニキュアを使わなくなるケースも多いです。そうなると、使っていないマニキュアがもったいないですよね。

マニキュアの上にジェルを重ねるのはOK?

では、マニキュアを塗った爪に、ジェルを重ねて塗るのは平気なのでしょうか。結論からお伝えすると、マニキュアの上にジェルを塗ることはできますが、仕上がりが悪かったり、すぐに剥がれるのでおすすめできません。これはマニキュアとジェルの性質に違いがあるからです。

マニキュアは乾いて固まる

マニキュアは爪に塗ったり、容器の蓋を開けたままにすると乾いて固まりますよね。これは揮発性の高い溶剤と顔料が混ざっているからです。爪にマニキュアを塗って自然乾燥させることは、溶剤を気化させているということになります。爪には顔料や揮発しない成分が残って、爪に定着するのです。

ジェルは紫外線で液体が固体に変化する

一方ジェルネイルは、ライトの光を当てるまで液体のままで、自然乾燥などでは固まりません。これはジェルに「光重合開始剤」という成分が入っているから。光重合開始剤は、紫外線など一定の波長を出す光に反応し、光が当たるととろみのある液体から、縮みながらカチカチの固体に変化し、爪に定着します。この仕組み自体は重合といい、重合する時には熱が発生します。ジェルネイルを爪に塗ってライトに入れる時、光を当ててから数秒経つと爪先が熱くなりますよね。これはジェルが重合しているからなのです。

マニキュアにジェルを重ねるのは非推奨

前述の通り、マニキュアを塗った上にジェルを塗り重ねることはできます。ですがマニキュアは気化することで定着するのに対し、ジェルは光を当てることで固体になって定着します。性質が異なるので、マニキュア単体やジェルネイル単体で完成させる時のように、キレイに仕上がらない可能性が非常に高いのです。そのため、マニキュアとジェルの併用は非推奨なのです。マニキュアにジェルを重ねると、以下のような状態になるかもしれません。

・ジェルがすぐに剥がれる
ジェルはライトで固めた後の未硬化ジェルが残る表面や、大なり小なり凹凸がある表面に定着します。爪にベースジェルを塗る前にサンディングをすることがありますが、これは爪の表面に細かい傷をつけて、凹凸を付けているのです。サンディングをすることで、自爪にジェルが定着しやすくなります。

しかし、マニキュアを塗った上にジェルを塗るなら、マニキュアは未硬化ジェルが出ませんし、マニキュアを塗った爪表面は凹凸がなくなって、むしろつるんとするはずです。ジェルが定着する条件とは異なるので、マニキュアの上にジェルを重ねてもジェルだけが剥がれてしまったり、すぐに欠けてしまう可能性が高まるということです。

・よれたり、気泡が入りやすい
マニキュアをしっかり乾かしてからジェルを塗っても、ジェルがライトで固まる時にマニキュアの部分がよれてしまったり、気泡ができるかもしれません。これはマニキュアが完全に乾いていないと起こりやすい現象です。最近販売されているマニキュアは速乾性が高い商品がほとんどですが、表面は乾いても内部が乾ききらないことも多いです。マニキュアを完全に乾かすには、数時間~数十時間必要なものもあります。完全に乾いていないマニキュアの上にジェルを重ねると、ジェルは光で固まろうとする時に縮むので、マニキュアがよれてしまったり、気泡ができてしまうこともあるのです。せっかくキレイに塗ったマニキュアがイマイチな仕上がりになってしまうので、やはりマニキュアにジェルを重ねるのはおすすめできません。







ライトで固まるマニキュアのトップコート

少し珍しい商品ですが、マニキュアの性質を持ちながらジェルネイルのようにライトで固めることが出来るトップコートがあります。

Ibdというネイルブランドから販売している「UVトップコート」は、マニキュアのように自然乾燥で固まるトップコートですが、ジェルのライトで固まる成分も含まれているのです。通常はトップコートが乾くまで数分待たなくてはなりませんが、こちらのトップコートを塗って、UVライトやLEDライトに当てるとしっかり固まります。乾燥の待ち時間がなくなり、他のマニキュアトップコートよりも持ちが良くなると口コミでも人気を集めています。落とす時は除光液でしっかり拭き取ればオフできるので、通常のジェルネイルのように時間がかかりません。まさにマニキュアとジェルネイルのいいとこ取りですね。

ただし、ニオイが独特でちょっとキツく感じるかもしれません。また、通常のマニキュアより持ちがいいとはいえ、ジェルネイルのように数週間持つとはいかないようです。ですがマニキュア派の方や、たくさん持っているカラーポリッシュを使いたいという人にはおすすめな商品です。

ジェルネイルの上にマニキュアを塗るのはOK?

マニキュアの上にジェルを塗る人はあまり多くないのですが、ジェルネイルの上からマニキュアを塗りたいという人は以外と多いようです。それは

・急な不幸でジェルを隠したい
・つけているジェルネイルの色に飽きた
・欠けたり爪が伸びて気になるところをマニキュアで隠したい

上記のような理由が主に挙げられます。特に「急な不幸があって、通夜や葬儀に出席しなくてはならない」という時は、ジェルネイルがついている人にとってかなり困るのではないでしょうか。セルフでジェルネイルをオフできる人でも、忙しかったり、自分が遺族の時は手続きや準備で時間がないというケースがほとんどです。だからといってジェルがついたまま出席するのはマナー違反ではないかと不安になりますよね。ピンクやベージュのマニキュアを塗れば隠せるかな?という人も多いのではないでしょうか。

ジェルの上からマニキュアを塗ってもOK

ジェルネイルの上からマニキュアを塗るのは、成分上問題ありません。ジェルネイルはすでにライトで固まっている状態なので、マニキュアを重ねても変化は起こらないはずなので、安心して使ってくださいね。今ついているジェルの色に飽きてしまった人は、マニキュアを上から塗ることで違う色を楽しめます。また、爪が伸びてジェルとのスキマが気になるという時は、マニキュアを使ってスキマを塗ることで、自爪の部分や欠けてしまった部分を隠したり、根元に別のカラーを塗った根元フレンチのようなデザインを楽しむこともできます。

急な不幸でマニキュアを完全に隠したい

急な不幸があって、今ついているジェルネイルを落とす時間がないという時は、マニキュアでジェルを隠したいですよね。隠すためのマニキュアは、「自爪に近いピンクやベージュ」で、「透け感がないマットカラー」を選びましょう。シアーなマニキュアを選んでしまうとキレイにジェルを隠せません。ラメやパールはかなり控えめで、透け感のないカラーポリッシュを塗ってくださいね。

また、すぐにジェルを隠したい!という方のために、ネイル隠しというポリッシュも販売されています。そして、ネイル隠しではありませんが、ベージュカラーのネイルシールを上から貼るのも確実な方法なので、お困りの方は是非試してみてください。

ネイリストのおすすめポイント:PROIDEA(プロイデア)のカモフラネイルは透け感のないマットなベージュで、爪についているジェルの色も隠せるマニキュアです。ピールオフタイプなので除光液を使わずぺろんと剥がせる優れものです。

ネイリストのおすすめポイント:貼るだけマニキュアのインココは、硬化いらずのピンクベージュでシンプルなネイルシールです。サイズを合わせればしっかり覆うことができるので、ネイル隠しとしてはマニキュアよりも使いやすいかもしれません。オフをする時は除光液が必要です。

ノンアセトンリムーバーでオフしましょう

ジェルネイルの上にマニキュアを塗って、マニキュアだけを落としたい時は「ノンアセトンリムーバー」を使ってオフしてください。通常の除光液やリムーバーには、「アセトン」という成分が含まれています。アセトンが含まれていると、ジェルネイルも溶かしてしまうので、マニキュアだけを落とすはずが、ジェルが剥がれやすくなったり、ジェルがぐにゃっと柔らかくなってしまうのです。

ノンアセトンリムーバーのマニキュアを落とす力はアセトン入りのリムーバーと比べると少し劣るかもしれません。ですがジェルに悪影響を与えずマニキュアだけ落とせますし、自爪にも優しくマニキュアオフできる商品が多いのです。リムーバーのツンとした強いニオイが控えめなのも嬉しいポイントです。アセトン入りのリムーバーとノンアセトンリムーバーを使い分けて、ジェルもマニキュアも長く楽しんでくださいね。







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