フレンチネイルにはアレンジバージョンがいくつもあります。
その中の1つ「オンブレフレンチ」をご存知でしょうか?
縦グラデーションを用いて、色の濃淡によってフレンチラインを出すというアートで、立体的に見える不思議なデザインフレンチです。
オンブレフレンチを見ると、セルフではとてもできそうにない複雑なアートに見えますが、実は縦グラデーションとアンギュラー筆を使いこなせれば、セルフでも楽しむことができるんです♪
今回は、セルフネイルでオンブレフレンチのやり方と、他にもおすすめなフレンチネイルの種類をご紹介します。
オンブレフレンチとは?
オンブレフレンチとは、縦グラデーションと色の濃淡によってフレンチラインを出すことで立体的に見える、なんとも不思議な進化系フレンチネイルのことです。
オンブレフレンチの「オンブレ」とは一体どういう意味なのでしょうか?
オンブレは「ombre」と書き、フランス語で「陰影をつける」「濃淡」といった意味があります。
絵画用語として陰影の付いた描き方をオンブレというようです。
こういったことからもわかるように、オンブレフレンチは陰影を利用してフレンチにするというデザインとなるわけですね!
もともとは海外でマグネットジェルを使ったり、ホワイトとカラージェルの配色でグラデーションしたりしたオンブレフレンチが流行っており、日本でも取り入れられて人気が出てきました。
セルフでは難しそうですが、やり方がわかって縦グラデーションすることに慣れれば、意外とやりやすいデザインです。
セルフネイルでオンブレフレンチをする方法
オンブレフレンチは「ラインのくっきり感」がポイントになります。
今回は
・マスキングシールを使ったやり方
・ベーシックなアンギュラー筆(フレンチ筆)でのやり方
この2つの方法を紹介します。
やりやすい方で綺麗なラインを取れるようにしましょう!
ポイントは、
グラデーションにする前に硬化しないようにすること!
硬化するタイミングには十分注意して進めてくださいね。
そして、カラーは先端のフレンチで下の色が透けないようにマットな色を選びましょう。
マスキングシールを使うやり方
ほとんどの材料は100円ショップで揃えることができます♪
●用意するもの
- SHジェルネイル(ライト対応)ベースコート(セリア)
- SHジェルネイル(ライト対応)トップコートノンワイプ(セリア)
- SHジェルネイル(ライト対応)シナモンベージュ(セリア)
- BRGジェルネイル13 アイボリー(ダイソー)
- 硬化用のライト
- ※マスキングダイカットシール
- 消毒用エタノール
- キッチンペーパー(小さめにカットしたもの)
- 平筆
※マスキングダイカットシール↓こんな感じです
手順とやり方
では実際に、マスキングシールを使ってオンブレフレンチをやってみましょう!
1.ベースコートを塗り、ライトで硬化します。
2.アイボリーを左から真ん中よりも少し多いくらいまで塗ります。
まだ硬化しません。
3.シナモンベージュを片方から塗って、アイボリーとの境まで塗ります。
ここでもまだ硬化しません。
4.色がついていない平筆に持ち替え、爪の根元からつま先まで小刻みに横に動かして色をにじませます。
5.ペーパーで筆についた色を軽く拭いてから、④でにじませた部分を馴染ませます。
グラデーションになったら、ここでしっかりライトで硬化します。
6.②〜⑤を繰り返して2度塗りします。
2回目はアイボリーとシナモンベージュの境を真ん中にして馴染ませると綺麗なグラデーションになりやすいです。
7.消毒用エタノールで表面に残っている未硬化ジェルを拭き取ります。
拭き取りすることでマスキングシールがしっかり貼り付けられます。
8.ラインを取りたい位置にマスキングダイカットシールを貼ります。
隙間ができないようにピタッと貼ってください。
9.ベースと配置が逆になるように②~⑤の要領で先端に色を塗ります。
写真は2回繰り返した状態です。
10.マスキングダイカットシールを剥がします。
少し滲んでいるのでコンシーラーをするような感じでカラーを塗って馴染ませます。
11.トップコートノンワイプを塗ってライトで硬化したら完成です。
アンギュラー筆(フレンチ筆)を使うやり方
次に、斜めにカットされたフレンチ用の筆「アンギュラー筆」を使ったオンブレフレンチのやり方をお伝えします。
●用意するもの
- SHジェルネイル(ライト対応)ベースコート(セリア)
- SHジェルネイル(ライト対応)トップコートノンワイプ(セリア)
- SHジェルネイル(ライト対応)シナモンベージュ(セリア)
- BRGジェルネイル13 アイボリー(ダイソー)
- 硬化用のライト
- 平筆
- ※アンギュラー筆
- 消毒用エタノール
- キッチンペーパー
- パレット
※アンギュラー筆↓こんな感じです
●塗る前に準備しておくもの
フレンチ用に2色を少量ずつパレットに出しておきます。
アンギュラー筆は色が毛先に馴染むようにクリアジェルで毛先を柔らかくしておきましょう。
手順とやり方
1.ベースコートを塗り、ライトで硬化します。
2.アイボリーを左から真ん中よりも少し多いくらいまで塗ります。まだ硬化しません。
3.シナモンベージュを片方から塗って、アイボリーとの境まで塗ります。ここでもまだ硬化しません。
4.色がついていない平筆に持ち替え、爪の根元からつま先まで小刻みに横に動かして色をにじませます。
5.ペーパーで筆についた色を軽く拭いてから、④でにじませた部分を馴染ませます。グラデーションになったら、ここでしっかりライトで硬化します。
6.②〜⑤を繰り返して2度塗りします。2回目はアイボリーとシナモンベージュの境を真ん中にします。
7.アンギュラー筆でフレンチラインを描いていきます。アンギュラー筆の当て方はこの向きです。
8.1度目はこれくらいの薄付きです。
9.左右の配置を逆にして両側から塗ります。
10.④の要領で2色をにじませます。
11.⑤のようにぼかして、ライトで硬化します。
12.⑦~⑪を繰り返し、最後にトップコートノンワイプを塗ってライトで硬化したら完成です。
アンギュラー筆でのやり方を解説しました。
フレンチのやり方は人それぞれ違っており、平筆を使う人もいれば、ネイリストの中には細筆でライン取りを行う人もいます。
自分のやりやすい方法を見つけてフレンチネイルを楽しみましょう!
ボトルタイプ(マニキュア型)に付属のブラシ(筆)でも可能
写真はボトルキャップに付属しているブラシとぼかし用の平筆でオンブレフレンチしたものです。
このように、ボトルタイプ(マニキュア型)のキャプについているブラシをそのまま使うことも可能です!
ただ、写真のオンブレフレンチはネイルチップだったのでしっかりラインを端まで取ることができましたが、自爪でやる場合は、やはり別の筆を使ったほうが綺麗なラインが取れそうです。
ボトルキャップのブラシだと、くっきりとしたラインになりにくいです。
でも、ふわっとした雰囲気が好きな方はむしろこちらのほうが好みという場合もあるかもしれません。
ボトルキャップと平筆でまずはやってみて、難しければアンギュラー筆を購入してみてください。
他にはどんなフレンチがあるの?
フレンチネイルはネイルデザインの中ではかなり前からあり、その時のトレンドに合わせたデザインが登場しています。
そのためフレンチは非常に種類が多いのです。
ここではベーシックなものからトレンドまで様々なフレンチデザインを紹介します。
フレンチネイルの種類
・王道フレンチ
フレンチネイルの中でも1番ベーシックなものがこのデザインです。
指も爪もきれいにスラッと見えるのが特徴です。ネイリストの技術力も試されるデザインなので検定試験の項目にフレンチは取り入れられています。
・逆フレンチ
逆フレンチは最近だと見たことがないという人もいるかもしれませんが、ワンカラーよりも爪の伸びがわかりにくいので根強い人気があります。
・変形フレンチ
モードなデザインやユメカワ系のネイルによく取り入れられています。
フレンチのラインが5本の指でつながっているようにしたり、模様のようになっていたりスタイリッシュな仕上がりにしやすいです。
・スキニーフレンチ
今年の春から夏にやっている人が多かったデザインです。
ワンカラーでは取り入れにくい蛍光カラーやビビットカラーもスキニーフレンチなら派手になりすぎません。また、細いラインのラメフレンチならエレガントでフェミニンな印象になり、オフィスネイルにもおすすめです。
・カラーフレンチ
フレンチネイルをホワイト以外のカラフルな色で行うデザインです。
パステルカラーならガーリーな印象に、原色の鮮やかな色ならポップな雰囲気になります。カーキなどの暗めのアースカラーを使うと冬にもぴったりでスタイリッシュになります。
左右で色を変えるアシンメトリーネイルでも人気のデザインです。
・ガラスフレンチ
ガラスフレンチは昨年の秋頃から今年の春頃に人気が高かったデザインです。
シルバーのラメフレンチの上に、シルバーの乱切りホログラムを重ねることでガラスのようにきらめくフレンチになります。
続々と進化するフレンチネイルを楽しもう!
いかがでしたか?本日は今人気の「オンブレフレンチ」とはどんなデザインなのか解説しました。
聞いたことはなくても見たことはあるという方も多かったのではないでしょうか。
難しそうに見えますが、縦グラデーションをマスターすればセルフネイルでも取り入れることが可能です。
色の組み合わせを変えれば様々なテイストに応用できそうですね!
オンブレフレンチをセルフでやる時のポイントは以下のとおりです。
・色はマットなものを選ぶ。
・真ん中あたりで色が切り替わる縦グラデーションにする。
・硬化のタイミングを間違えないようにする。
また、後半では時代とともに種類を増やしながら進化してきたフレンチネイルの種類についてご紹介しました。
気になるものがあった方はインスタなどで検索してデザインを探してみてくださいね!