ジェルネイルの仕上がりを大きく左右するフォルム。
ジェルをムラなく均一に塗るだけでなく、フォルムまでこだわってあげると、セルフネイルの仕上がりをワンランクアップさせることができます。
そんなフォルムですが、どういったやり方で作ればいいか難しいですよね。
今回はフォルム作りが苦手な方に向けて、ベースジェルで美フォルムを作るやり方を紹介していきます。
どういったフォルムが美しいかのポイントもまとめてあるので、是非参考にしてやってみてくださいね!
ネイルの美しいフォルムとは?
ネイルの美しいフォルムとは、一体どんな特徴を持つのでしょうか。
具体的な特徴をまとめてみたので、詳しく解説していきます
表面がデコボコしてない
まずは、表面がデコボコしていないことが重要です。
ジェルネイルを塗ってデコボコしてしまうのは、ジェルが均一に乗っておらず、ムラになっている証拠。
プロネイリストは凹凸の確認を光の入り方でチェックしますが、ジェルが少ないところは凹んでいるため、光が筋が真っすぐ入らず歪んで見えます。
均一に塗れている場合は光の筋が真っすぐ入るので、上からだけでなく横や斜めから確認し、表面がつるんとなめらかになるよう塗っていきましょう。
ハイポイントがある
ハイポイントとは、爪を横から見た状態で、中央部分の一番高い箇所を指します。
理想はアーモンドのようななだらかなカーブを描いている状態を作ること。
爪を美しく見せるだけでなく、強度を増す意味でもハイポイントは重要な役割を担っています。
ジェルネイルの場合、爪が伸びることを考え、横から見た中央よりやや根元よりの部分をハイポイントとして形成すると良いでしょう。
ハイポイントがしっかりあることで、衝撃による折れや欠けなどトラブルが起こりにくくなります。
爪先と根元が少し薄い
ジェルネイルは、爪先と根元の厚みが少し薄めになっている方が綺麗に見えます。
根元部分が分厚いと爪が伸びてきた時、新しい爪とジェルの乗っている部分の境目が目立ち、不自然で重たい印象になりがちです。
反対に爪先が厚いと野暮ったい印象になり、垢ぬけないネイルになってしまいます。
薄すぎもNGですが、根元は境目が自然に仕上がるように、爪先はスッキリ見えるよう厚みを調節してください。
適度なCカーブがある
Cカーブとは、爪の断面を正面から見たときに描く爪の丸みです。
理想は半円状になっている状態で、巻き爪の方はこのカーブが急になり、平らな方はカーブ自体がほぼありません。
巻き爪の場合急カーブのため爪は細く見えますが、指の太さとのバランスが大切なので、指に対し爪が細すぎると指自体が太く見えてしまいます。
また、巻き込みによる痛みが発生する可能性もあるので、注意が必要です。
反対に平らな方は爪が広がっているので、爪が大きく指も太く見えてしまいます。
ジェルネイルの場合、爪のサイドに厚みがあるとCカーブが目立たなく野暮ったい印象になってしまうので、正面から見て中央部分にジェルの量が多くなるよう乗せてください。
基本のネイルフォルムの作り方
フォルムが大切なのは分かっても、どうやって作ればいいか疑問ですよね。
続いて、綺麗なネイルフォルムの作り方について詳しく解説していきます。
必要なもの
最低限必要な道具は、
・粘度の高いベースジェル
・使いやすいベースジェル用ブラシ
だけです。
慣れればこれだけで綺麗なフォルムを作ることができます。
初心者さんや粘度の高いベースジェルの扱いが苦手な方は、
・柔らかいベースジェル
・ビルダージェル
を使うと良いでしょう。
1.ベースジェルを全体に塗る
粘度の高いベースジェルは、まず爪全体に薄めに塗布し、そのまま硬化せず、最初に塗布した量より多めのベースジェルを重ねて塗布します。
一度目で際部分まで攻め、二度目でベース全体のフォルムを作る流れになります。
プロネイリストは、多くがこのやり方でベースを作ることが多いです。
ただし、粘度が高いジェルはブラシでの扱いにコツが必要なため、苦手な方は柔らかいベースジェルとビルダージェルを使って仕上げる方法がおすすめ。
柔らかいジェルの場合は、一度塗り目で均一にベースを塗り、一度硬化してからビルダージェルでフォルムを作っていきます。
硬化してからフォルムを作るので、流れるリスクが少なくなります。
アーモンドのようななだらかな曲線をイメージし、ハイポイント部分を意識してフォルムを作っていきましょう。
2.セルフレベリングを待つ
ベースジェルを使ってある程度フォルムを整えたら、すぐには硬化せず、セルフレベリングを待ちます。
ジェルネイルは、性質上自ら平らになろうとする表面張力の作用(セルフレベリング)があります。
照明を当てた時の光の筋が真っすぐ入るようになれば均一に塗れている証拠なので、そのタイミングまで待ちましょう。
ただし、適切な量でなければセルフレベリングが中々起きず、光の筋が真っすぐにはなりません。
その場合は修正をしていく流れになるので、次の工程で解説していきます。
3.足りないところにジェルを足す
光の筋が真っすぐでなく歪んでいる場合や、横から見た時に凹みがある場合は、ジェルが足りていない状態です。
凹んでいる箇所にジェルを足す、もしくはブラシで凹み部分にジェルを誘導しましょう。
この時、ジェルを足す量が多いと皮膚に流れる可能性があるため、多すぎる塗布量はNGです。
また、ブラシで誘導する際は力が強いと余計凹みを悪化させてしまいます。
ブラシの角を使うなどで、自爪には触れずジェルだけに触れるようなタッチで誘導するようにしてください。
4.様々な角度から確認する
ベースが完成したら、硬化する前に様々な角度から確認してください。
特に横からと正面からの確認は必ず行いましょう。
凹みがなく、光の筋が真っすぐ入っていれば均一に塗れている証拠です。
光の筋が歪んでいる場合は、再度修正しましょう。
5.ハイポイントの最終確認
フォルムの美しいネイルは、ハイポイントがしっかりあることです。
ハイポイントがあるとストレスポイントへの負荷が軽減され、衝撃に強くなります。
横から見て、なだらかなカーブを描いているか、中央よりやや根元部分が頂点になっているかを最終確認し、問題なければ硬化しましょう。
硬化させたら、美フォルムのベースジェルの完成です。
綺麗なフォルム形成の重要性とメリット
なぜフォルムを意識する必要があるのか、ピンとこない方のために、フォルム形成の重要性について解説していきます。
美しいネイルが楽しめる
フォルムが綺麗だと、ネイルの仕上がりが格段に上がります。
爪の形そのものが美しく見えるため、シンプルネイルでも洗練された垢抜けた印象に。
デザインも大切ですが、フォルムまでこだわってあげるとジェルネイルの美しさをより楽しむことができます。
強度が増す
フォルムが綺麗に形成されている爪は、ストレスポイントへの衝撃が軽減され、折れや欠けなど爪トラブルが起きにくくなります。
ジェルネイルは薄いと脆いですし、厚いとその厚みに自爪が耐え切れず、浮きやすくなるデメリットもあります。
適度な厚みと美フォルムが、見た目と強度を兼ね備えたジェルネイルなのです。
まとめ
ジェルネイルをセルフで楽しむ方は多いですが、仕上がりをワンランクアップさせたいなら、フォルムまでこだわってみましょう。
フォルムは「横から見たときにアーモンドのようなカーブを描いている」イメージで、根元と爪先はスッキリやや薄めに、中央部分は高さを出してハイポイントを作るのが大切です。
慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、より綺麗な仕上がりを求めてしっかり練習してみてくださいね!