水彩ネイルをご存知ですか?固形になったカラーを水で溶かして使える水彩パレットを使ったネイルのことで、透け感や色の混ざりあったニュアンスがお洒落で話題になっています。100円ショップのセリアで水彩パレットが販売され、セルフネイルでも人気です。本日はセルフネイルする時に参考にできる水彩ネイルのデザインと、セリアの水彩パレットを使用した水彩ネイルのやり方をご紹介します。また、セルフネイルではジェルネイルのオフも自分でやらなくてはなりませんが、なかなか時間がかかってしまい難しいと感じる方もいるのではないでしょうか……。ジェルネイルのオフで必要なものと、手順やポイントについても合わせてご説明します。
水彩パレットを使ったデザインが人気
固形になったカラーを水で溶かして使える水彩パレット。色を重ねても淡い透け感のある仕上がりになり、涼しげで初夏にピッタリのデザインができます。インスタグラムでは「水彩ネイル」というタグで話題になっています。色を混ぜることで簡単にもやもやとしたニュアンスデザインにしやすいため、セルフネイルでも人気です。ここでは、セルフネイルする時に参考にできる水彩ネイルのデザインをご紹介します。また、100円ショップのセリアでは、2色セットになった水彩パレットが販売されています。こちらの水彩パレットを使用した水彩ネイルのやり方も説明しますので、ぜひチャレンジしてみてください。
透け感とちゅるんとしたツヤ感が可愛い「水彩ネイル」を紹介
・水彩パレットのカラーをワンポイント使い
出典:www.instagram.com(@chiii_nail_)
爪先のレッドや薬指のクリアにゴールドのワンポイント使いがお洒落な水彩ネイルです。ワンカラーに水彩パレットのカラーを取り入れるだけでアクセントに!
・もやもやが可愛いニュアンスネイル
出典:www.instagram.com(@yuko.nails)
オレンジとホワイトが折り重なったもやもやが可愛いニュアンスネイル!明るいカラーも透け感があるので、派手になり過ぎず大人っぽく仕上がります。
出典:www.instagram.com(@nonchan215)
こちらはダスティーカラーでまとめたスタイリッシュな雰囲気のニュアンスネイル。使うカラー次第で、可愛い系もクール系もこなせるのが水彩ネイルのメリット!
・塗りかけネイルにもぴったり
出典:www.instagram.com(@art.nm_98)
水彩の淡い透け感、ハケのかすれを活かすなら塗りかけネイルがおすすめ!2色の重なりがグラデーションになっていて、シックな印象に。
セリアのジェルと水彩パレットを使った水彩ネイルのやり方
●使用するセリアの商品
・SHジェルネイル(ライト対応)ベースコート 110円
・SHジェルネイル(ライト対応)トップコートノンワイプ 110円
・SHジェルネイル(ライト対応)マットコートノンワイプ 110円
・SHジェルネイル(ライト対応)ブラック 110円
ジェルの硬化時間目安 LED約1分/UV約2分
・ネイル用水彩パレット ミニ 2色セット 110円(2種類使用)
・ネイルパーツ ネイルホイル 0.1g 110円
・ネイル用ソフトシリコン型 ラウンド 110円(モールド)
●その他必要なもの
・お好みのストーンなど
・水彩用の筆
・ピンセット(ネイルホイル、ストーンをのせるときに使います)
・硬化用ライト
●モールドでパーツを作る
①消毒用エタノールを染み込ませたペーパーでモールドをよく拭き、モールドにダストがついていないか確認します。ダストの混入や油分でジェルを弾くことを防げます。上の写真のモールドで、下段の6つ並んでいるうちの右から3つ目の型を使用します。
②SHジェルネイル(ライト対応)トップコートノンワイプを型の内側に薄く塗ります。ボトルの筆は束が太いので、溢れないようにジェルの量に気をつけましょう。しっかりとボトルのフチでジェルの量を調節して塗り広げるとやりやすいです。型からはみ出たジェルはウッドスティックで拭ってから、ライトに入れて硬化します。
③型の上までジェルを入れたら、モールドをひねるようにして、パーツを取り出しておきましょう。今回は、ノンワイプトップコートをしようしているのでこのまま使用できます。もしベースジェルやカラージェルを使用した場合は、硬化しきれなかった未硬化ジェルで表面がベタつきます。ダストが付かないように注意してください。ノンワイプトップをかけて硬化しておくと安心です。
●ネイルホイルの準備
プラスチックケース入りなのでフタをあらかじめ開けておきましょう。ホイルはとても薄く破れやすいので、ちょっとしたベタつきにも張り付いてしまい、ジェルが付いた指先で触るとくっつくので注意してください。
●水彩パレットの準備
水彩パレットはミニサイズなので、蓋付きのアクセサリーケースなどに両面テープを貼って固定すると使いやすいです。水で溶かして使うので、小さめの容器に水を用意します。大きなカップだと水分の調節が難しいので、使用していないパーツケースなどがあれば水入れとして使っても問題ありません。また、水分や色味の調節のためにペーパーパレット(キッチンペーパーでもOK)を出しておきます。
●ジェルを塗る前の下準備(プレパレーション)
爪の長さと爪先の形をエメリーボードで整えて、甘皮やささくれはストーンプッシャーやニッパーで取り除きます。スポンジファイルで爪表面のツヤを消し、爪の裏側やサイドに残っている削りかすをしっかり払い落とします。エタノールを染み込ませたペーパーで爪表面をよく拭いて油分と水分を拭き取ります。
●手順
①SHジェルネイル(ライト対応)ベースコートを爪全体に塗ります。爪の先までしっかりと覆って表面にムラがないようにします。ブラシで表面を何度も触らず、ジェルが馴染んで表面がつるんとするのを待ってからライトに入れて硬化します。(硬化時間1分)
②親指と薬指にSHジェルネイル(ライト対応)ブラックを1度塗りします。(硬化時間1分)
先端までしっかり塗りましょう。ムラになりやすい色ですが、水彩を重ねるので気にしすぎなくても大丈夫です。はみ出すと目立つので、皮膚に付かないように気をつけてください。
③すべての指にSHジェルネイル(ライト対応)ノンワイプマットトップコート塗り、ライトに入れてしっかりと硬化します。(硬化時間1分)
硬化すると上の写真のように擦りガラスのような質感になります。全部の指にまとめて塗って硬化しようとすると、指によって光の当たり具合が悪く、硬化不良を起こしやすいです。時間がかかってしましますが、1本ずつマットトップコートを塗ってしっかりと光が当たるようにライトに指をいれてください。マットコートをすることで水彩パレットを重ねることができるので、しっかり爪全体に塗りましょう。
④いよいよ水彩パレットを使用していきます。まずはブラックを塗った親指と薬指から塗っていきます。①のグリーンを水で湿らせた筆で溶かして色を取ります。水分が多すぎるとパレットから溢れてしまうので、筆の水分の量はペーパーで拭いて調節してください。
①を3ヶ所程度、ランダムに塗ります。筆をペーパーでよく拭いてから再度水で濡らし、②の色を溶かして①の色の近くに2,3ヶ所色を置いていきます。最後に、③の色を使って軽先に塗った2色を馴染ませるように軽い力で塗ります。
もやもやさせることが大切なので、色が混ざりきらないようにしてください。また、色ムラが合ってもニュアンスネイルはお洒落な雰囲気になるので気にせずそのまま乾かしましょう。
⑤人差し指、中指、小指は塗りかけネイルにします。まずは、③を爪先だけにサッと塗ります。次に①を③の色と少し重なる用に塗ります。爪先の中心あたりで2色がグラデーションになるように塗るときれいです。
⑥親指にホイルを貼り付けます。根本と爪先の2ヶ所にトップコートを塗り、ピンセットでホイルをのせます。ホイルのしわが寄らないようにウッドスティックで伸ばしてからライトで硬化します。今回はさらにストーンとゴールドのパーツものせています。お好みで追加してください。
⑦薬指の先端にモールドで作ったパーツをのせます。のせたい位置にトップコートを塗り、パーツをのせてライトで硬化します。
パーツを付けた部分の凹凸をジェルで埋めておきます。セリアのトップコートはサラサラしていて埋めにくいので、テクスチャーが固めで流れにくいベースジェルをのせて隙間や凹凸を埋めるのがおすすめです。
⑧最後にSHジェルネイル(ライト対応)トップコートノンワイプで爪全体をコーティングしていきます。爪先や根元をしっかり覆い、はみ出しがないことをよくチェックしてからライトで硬化してください。(硬化時間1分)
表面や先端を触り、ベタつきやザラつきなど気になるところがなければ、これで完成です。
セルフでオフするときのコツ
ジェルネイルはマニキュアのように除光液を含ませたコットンで拭き取るだけではオフすることができません。トップコートとカラージェルをファイルで削り、リムーバーをたっぷり含ませたコットンを爪の上に置いてアルミホイルで指先を包み込みます。5分程度置いて、アルミホイルを開くとジェルが浮いてきているので、ウッドスティックなどでカリカリとジェルをこそぎ落とします。アルミホイルは一気に外すのではなく、オフする指だけを外すようにしましょう。取れにくい場合はもう一度コットンをのせてアルミホイルを巻き、時間を置いてリムーバーをジェルによく浸透させてください。
●オフで必要なもの
目が粗いファイル
100G~150Gのファイルがオフの際には適しています。新品を使い始める際は皮膚を切ってしまうこともあるので、皮膚に当たらないように注意してください。
ジェルリムーバー
マニキュアの除光液ではジェルを落とすことはできません。説明書きや商品ラベルを見てジェル用のリムーバーを購入しましょう。アセトン入りかノンアセトンのものがあります。アセトン入りは強力ですが、皮膚の油分や水分も奪ってしまうので肌の乾燥が気になる方はノンアセトンのリムーバーを選ぶと良いでしょう。
コットン
爪と同じくらいの大きさにカットしておきます。薄手のコットンより少し厚みのあるコットンのほうがリムーバーをたくさん含ませることができるのでおすすめです。
アルミホイル
料理で使用するアルミホイルでOK。リムーバーの揮発を抑えるためにアルミホイルで巻くので、指をしっかり包める大きさにすることが大切です。はさみで切るよりも下敷きなどでアルミホイルを抑え、ノートのページを綴じられている部分からちぎるようにカットすると綺麗に切ることができますよ。
メタルプッシャー
ウッドスティックは名前の通り木製なので折れてしまうこともよくあります。メタルプッシャーは甘皮を押し上げるための道具ですが、ネイルサロンではオフの際に使用しています。1本あるとケアにもオフにも使用できるので便利です。
水彩画のようなうるうるネイルで涼しげに夏を先取り
いかがでしたか?ちゅるんとした透け感が涼しげな「水彩ネイル」についてご紹介しました。おすすめの取り入れ方は以下の3パターンです。
●おすすめの水彩ネイル
・ワンポイント使い
・もやもやのニュアンスネイル
・塗りかけネイル
また、セルフネイルにつきもののオフの仕方や必要な物についてご説明しました。時間がかかるオフですが、以下のポイントに気をつけると少しオフが時短できるはずですよ。
●オフするときのポイント
・トップコートとカラージェルを削る
・リムーバーの揮発を防ぐためしっかりアルミホイルで包む
・無理やり落とさず、リムーバーを染み込ませる
セリアの水彩パレットを使った水彩ネイルのやり方を参考に、トレンドの水彩ネイルにぜひ挑戦してみてくださいね。