ジェルネイルは「化粧品」と「雑貨扱い」があるってホント?2つに分けられる理由を解説 | ネイル女子

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ジェルネイルは、爪に直接つけて楽しむものなので、安全なものを使いたいと思うのは当然だと思います。
そして、「安全性が確認されたものだけが市場に出ている」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そんなジェルネイルですが、分類として化粧品と雑貨に分けられるのはご存知でしょうか?
化粧品ではなく「雑貨」として販売されているジェルネイルは、爪に直接使うのをおすすめできないものもあります。

そこで今回の記事では、ジェルネイルが化粧品と雑貨に分けられる理由や、ジェルネイルの安全性についてご紹介します。

そもそもジェルネイルとは

ジェルネイルを塗布する様子

ジェルネイルよりも前に生まれたマニキュアは、爪に塗るためのものとして生まれたのではなく、車の塗装に使われるラッカーの副産物だったのです。
この副産物として生まれたマニキュアは、爪のおしゃれや身だしなみとして欧米諸国を中心に広まり、その文化は少し遅れて日本にも流れ込んできました。

以降ネイルサロンやセルフネイルで一般的に使われるようになりますが、そもそもマニキュアもジェルネイルも、装飾品であり、爪や肌を保湿するためのものではありませんし、美容液のように栄養を与えるためのものではありません。

例えばマニキュアは主に樹脂、有機溶剤、顔料などの成分でできていますし、ジェルネイルは樹脂、光重合開始剤、顔料などが含まれています。
これらの成分は、正しく使わないとアレルギー反応を起こしたり、肌や爪から水分を奪って乾燥させることがあります。

そしてマニキュアよりも歴史の浅いジェルネイルというものの成分や安全性について、ほとんど知らないまま使っている方はとても多いのが現状です。
それには、ジェルネイルがどのような分類の商品として売られているかも関係しているようです。

ジェルネイルには化粧品と雑貨扱いのものがある?

びっくりした様子の女性

では、ジェルネイルはどういった分類で販売されているかご存知ですか?
実は化粧品扱いのジェルネイルと、雑貨扱いのジェルネイルがあるのです。

たとえば、肌に使うスキンケア用品やファンデーション、リップなどのコスメは「化粧品」という分類で販売されています。
実は化粧品を作って市場に流通させるのは、あまり簡単なことではありません。

まず、メーカーは地域の薬務課に化粧品の製造許可や販売許可を得なくてはなりませんし、販売する化粧品は、薬事法に基づいた許可されている成分(安全性の高い成分)のみを使用し、商品や説明書に全成分を表示する義務があるからです。

いろいろと省略して説明しましたが、これだけでも許可を得ていない企業や人が簡単に作って売れるわけではないということが、なんとなくわかりますよね。

では雑貨はどうでしょうか?
雑貨という扱いであれば、開業許可を得るだけですぐに売ることができます。
さらに雑貨として販売する場合は、化粧品のように入れてはならない成分の規定はありません。
自由な成分で、原材料等を安価に抑えたジェルネイルを作ることができるのです。

ジェルネイルは化粧品のベースジェルを選ぼう!

セルフジェルネイルをする女性

ジェルネイルは爪という体の一部に使うものだからこそ、安全性が確保されていないものはのせたくはないですよね。

ネイリストならジェルネイルについて学ぶ機会がありますが、自己流でセルフネイルをしている人は、自分の使っているジェルが安全かどうか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで2020年に、厚生労働省とNPO法人日本ネイリスト協会によって、『ジェルネイル製品の化粧品該当性』と『ジェルネイル製品表示ガイドライン』が定められました。
リンクはこちら⇒https://www.nail.or.jp/information/gelnail/index.html

ここで注目したいのは以下の2点です。

  • ベースジェルは自爪にのせるものなので化粧品でなくてはならない。
  • カラージェルやトップジェルはベースジェルの上からのせるものなので、商品に「直接人体につけてはならない」等の表記があれば、化粧品に限らず、雑貨に分類されるジェルでもよい。

このガイドラインによって、雑貨のジェルネイルを使ってもよいかどうかは、わかりやすくなったのではないでしょうか。

ネイリストとして働いている人は、お客さんに安全な施術をするためにも、以前から化粧品のベースジェルを使っていましたが、
これを機にセルフネイラーの方も、ベースジェルは化粧品として販売されているものを使うことをおすすめします。

全ての成分をネットで確認するのは難しい

スマホで調べものをする女性

近年はプロのネイリストでなくとも、ジェルネイルは手に入れやすくなりました。
セルフネイルが普及し、化粧品を売っている量販店や、ネットショップでも気軽に、そして安価に購入できます。

しかし成分の表示については、商品に記載されているだけなのが現状です。
化粧品登録済みか、雑貨として販売しているかは、ガイドラインの制定後かなりわかりやすくなっているものの、ネットでジェルの成分について調べるために公式サイトを見ても、特に記載がないことがほとんどです。

これは雑貨のジェルに限らず、化粧品登録されているジェルでも同じです。
ジェルネイルは化粧品なら絶対に安全というわけではないので、これでは成分が本当に問題ないのか、アレルギーになりやすい成分は含まれていないのかという点を調べるにはかなり不便ですよね。

ちなみに化粧水やファンデーションといったスキンケアやコスメのサイトを見ると、全成分を表示しているのが基本です。
ジェルネイルも、サイトで成分表示が当たり前になると、使う側も安心して購入を検討できるのではないでしょうか。

セルフネイラーに人気のジェルネイルは化粧品・雑貨どっち?

どっちにしようか悩む女性

化粧品と雑貨のジェルネイルがあることを紹介してきました。
ではセルフネイルで人気のネイル工房やイロジェル、100円ショップのセリアやダイソーのジェルはどうでしょうか?
化粧品なのか雑貨なのか気になりますよね。
以下でご紹介します。

ネイル工房

ベースジェル・トップジェルは化粧品登録済み、カラージェルの多くは雑貨品。

ベースジェル、トップジェルなどのクリアジェルは化粧品登録済みです。
製品情報の欄を見ていただけるとわかります。
ジェリージェルというクリアジェルのみ雑貨品です。

イロジェル

ベースジェルは化粧品登録済み、トップジェル・カラージェルが雑貨品。

クリアジェル3本セットが購入できます。
広告文責の欄にベースジェルは化粧品、トップジェルは雑貨品と記載されています。

100均のジェル

100円ショップの店内の様子

・セリア
セリアのジェルはベースジェル・トップジェル・カラージェルが化粧品となっています。

・ダイソー
ダイソーのジェルネイルはベースジェル・トップジェル・カラージェルが化粧品です。

プチプラ系のジェル

ベースジェル・トップジェル・カラージェルが化粧品登録済みのジェルです。

ベースジェル・トップジェルのほか、カラージェルも化粧品登録されています。
初心者の頃は自爪や皮膚にカラージェルがついて硬化してしまうこともあるかと思うので心配な方は化粧品登録済みのカラージェルを使ってもいいかもしれません。

このようにメーカーそれぞれでベースジェルのみ化粧品登録済みで、カラージェルは雑貨品だったり、トップジェルも雑貨品だったりと様々です。
ぜひこれからはジェルが化粧品か雑貨なのかも気にしてみてください。

安全にジェルネイルを楽しもう

私達の目で見える範囲の爪は、皮膚の死んだ細胞の塊なので、神経などはなく、自然治癒力もありません。
だからこそジェルネイルやマニキュアなどの装飾をつけても、人体に支障がないのです。

しかし爪の周りにある皮膚はとても傷つきやすいですし、甘皮の下にある爪母という部分が傷ついてしまうと、きれいな爪は生えてきません。
お客様の皮膚や爪母に悪影響を与えないためにも、ネイリストは正しい知識を得て、安全で適切な施術をする必要があります。

そしてセルフネイラーの方も、知識がなくジェルネイルを始めるのはリスクが高いです。
健康に、安全にネイルを続けるためにも、使っているジェルは化粧品なのか、雑貨なのか今一度考えてみてはいかがでしょうか。

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