ジェルネイルが浸透したことで、ネイルサロンはジェルネイルをするところという印象をもっている方は多いです。ジェルを付け替える時にケアもするというのは一般的ですが、さまざまな事情でジェルができない人やしたくない人はいますよね。そんな方のために、ジェルをしなくてもネイルのケアのみでネイルサロンを利用することはできるの?という疑問にお答えします。さらに、ネイルサロンで用意されているケアメニューの種類と内容も一緒にご紹介します。また、健康のために毎日のオーラルケア・デンタルケアは欠かせないものです。肌の健康とはあまり関係ないように思われがちですが、敏感肌の方はお口のケアの仕方によって肌トラブルが起こる場合もあります。オーラルケア・デンタルケア製品に含まれている成分がまれに敏感肌にとっては刺激になる可能性があります。刺激になりやすい成分やおすすめのオーラルケアの仕方をご紹介します。
サロンで行うネイルケアとは
まずはネイルサロンのネイルケア・ハンドケアのメニューの種類と内容についてご説明します。ハンドケアコースやブライダルコースといった名前でいくつかの工程がセットでメニューになっていることが多いです。
●ネイルサロンのハンドケアメニューの種類
・ファイリング
ネイルニッパーやエメリーボード(爪やすり)を使って爪の長さと形を整えます。爪の先端の形に好みがあるときは始めに伝えておきましょう。特に要望がない場合は指先に合わせた緩やかなカーブに整えるネイリストが多いです。
・甘皮処理
ドライケア、ウォーターケア、マシンケアの3種類があります。ドライケアは乾いた状態で押し上げられる甘皮と目立つささくれを取り除きます。マシンケアはジェルネイルのマシンオフ後にケア用のビットを使って行うサロンが多いです。ドライケアかマシンケアのいずれかがジェルネイルのメニューに含まれていることが多いです。ウォーターケアは甘皮を柔らかくする溶剤をつけた指先をお湯に入れてふやかし、しっかりと甘皮を押し上げてからキューティクルニッパーで甘皮と爪周りの角質を除去します。ウォーターケアをすると仕上がりの印象がより美しくなるほか、ジェルネイルも浮きにくくなり持ちも良くなります。
・スクラブやパラフィンパック
スクラブは細かい粒子を含むクリームなどを肌に馴染ませ、古い角質や汚れを絡め取ることでつるつるの肌に仕上げます。パラフィンパックは溶かした専用の蝋を手全体にまとわせて行うパックで、角質を柔らかくし、美容液や保湿成分の浸透がよくなります。
・バッフィング
爪表面の凹凸をなめらかにしてから、研磨剤のついたシャイナーで磨くことで爪表面にツヤを出します。何も塗らない状態でもつやつやのネイルが手に入ります。
・ベースコート&トップコート
ケアのコースに含まれている場合とプラスでつけられる場合があります。自爪が薄く、折れたり割れたりしやすいときに補強として塗る方が多いです。
・カラーリング
ポリッシュ(マニキュア)を塗ります。お店によってポリッシュメニューを取り扱っていないこともあるので、カラーリング希望の方はサイトを確認してもわからない場合、問い合わせるのが確実です。ポリッシュの持ち込み可能なサロンもありますよ。
どのくらいの頻度でケアを行うのが最適か
サロンでネイルケアをするなら、2~3週間に1度のペースが目安となります。ジェルをしている場合は、ジェルネイルの付け替えとセットで行うのが良いでしょう。長い期間が空いてしまうよりは定期的にケアをするほうが、美しい状態を維持できます。ネイルケア単体の料金は上記で説明したネイルケアのどの範囲までを行うかによって異なりますが、ファイリング、甘皮処理、バッフィング、保湿のコースで3000円~4000円程度、ジェルネイルの付け替えでウォーターケアをつける場合はプラス1000円〜2000円ほどというお店が多いです。
サロンのネイルケアで美しい指先を目指そう!
ケアのみでご来店するお客様の理由はさまざまですが、サロンでよく耳にしたものは以下のような理由でした。
・飲食業や保育、医療、介護関係の仕事でジェルネイルはできない
・育児中で定期的にサロンに行くことが難しい、子供と接する時に長さが気になる
・冠婚葬祭の予定が控えていて手元を綺麗にしたい
ジェルネイルが浸透したことで「ネイルサロンはジェルネイルをする場所」と思われがちですが、ジェルネイル専門店でなければ多くのサロンがケアメニューを取り扱っています。お客様や友人から「ケアだけでサロンに行ってもいいの?」と尋ねられることがしばしばありますが、答えは「もちろん大丈夫」です。
お口のケアで肌トラブル?敏感肌に最適なオーラル&デンタルケア
毎日のオーラルケア・デンタルケアは欠かせないものです。肌の健康とはあまり関係ないように思われがちですが、敏感肌の方はお口のケアの仕方によって肌トラブルが起こる場合も。オーラルケア・デンタルケア製品は、口の中に入れる物なので基本的には安全な成分で作られていますが、含まれている成分がまれに敏感肌にとっては刺激になる可能性があります。
どんなトラブルが起こりやすい?
敏感肌の方が歯磨き粉やデンタルリンス(マウスウォッシュ)を使用すると、刺激となる成分が唇や口元の皮膚などに付着し、ヒリヒリした痛みを感じたり乾燥や肌荒れを起こしたりすることがあります。また、歯磨き粉には研磨剤、発泡剤、湿潤剤、香味剤、防腐剤などが配合されています。合成界面活性剤などは敏感肌にとって刺激の強い成分が含まれている製品も多いので注意が必要です。
●歯磨き粉に含まれている成分を紹介
・ラウリル硫酸ナトリウム(合成界面活性剤)
発泡剤。皮膚の乾燥・アレルギーを起こす場合がある。
・サッカリン
人工甘味料。アトピーを引き起こす場合がある。
・リン酸水素カルシウム
研磨剤。ツルツルの白い歯にするが刺激になる場合も。
・パラベン・安息香酸塩
防腐剤。アレルギーを起こす場合がある。(旧表示指定成分)
・プロピレングリコール
保湿剤。肌へ浸透しやすい点から刺激になる場合がある。(旧表示指定成分)
以上のような成分が挙げられます。刺激が気になる方はこれらの成分が配合されていない歯磨き粉かデンタルリンスを使うと良いでしょう。
●デンタルリンスの刺激について
デンタルリンスには歯磨き粉の役目をする「液体歯磨き」と、口腔を洗浄する「洗口液」があります。どちらも敏感肌の刺激になりがちな研磨剤や発泡剤を含んでいないので、敏感肌の人でも安心して利用できるでしょう。ただし、一般的なデンタルリンスには、唇や肌につくと乾燥や荒れを起こす「アルコール」が含まれているので、敏感肌の方はノンアルコールタイプのものを選ぶことをおすすめします。
唇や口元の皮膚を刺激しないためには
唇や口元の皮膚をなるべく刺激しないようにするためには、以下のようなことに注意しましょう!
●歯磨きの際の注意点
・歯磨き粉は少量で。
・歯磨きの後は、しっかりすすいで成分が残らないようにする。
・唇、唇の端、口の周りに、歯磨き粉やデンタルリンスが付いたままにならないようよく洗ったり拭き取ったりする。
●おすすめの歯磨き粉
合成界面活性剤や防腐剤、人工甘味料などが配合されていない、無添加の歯磨き粉や石けん歯磨き粉は敏感肌に刺激を与えません。植物成分のみで作られたオーガニックな歯磨き粉も市販されています。発泡剤が入っていないので、泡立つ歯磨き粉に慣れている方は物足りないかもしれませんが、泡が少ないので唇や口元に歯磨き粉が付きにくいのもメリットですよ。歯磨き粉に配合されている発泡剤や研磨剤に頼らず、自分の力できちんと歯を磨くことが何よりも大切です。
肌を刺激する成分に気をつけてしっかりお口の健康を守りましょう。