ジェルネイルはマニキュアよりも長持ちで、硬い素材で爪をしっかりコーティングするので、まるで自爪が丈夫になったかのようなつけ心地が特徴です。しかしせっかくジェルをつけたのに、あまり長持ちしないという人もいるようです。ジェルネイルが長持ちしない原因には様々なものがあり、特定するのは困難です。例えば大切なおでかけのためにジェルネイルをしたのに、当日取れてしまったら悲しいですよね。おでかけをよりよいものにするためにも、この記事でジェルネイルが取れやすい原因を知って、かわいいネイルを長持ちさせましょう!またお出かけ何日前までにネイルをすればよいのかも合わせてご紹介します!
ジェルネイルは長持ちするネイル
マニキュアはラッカー塗料という液体を爪に塗って装飾しますが、ジェルネイルはアクリル樹脂でできた液体を爪にのせ、紫外線で固めます。ひっかくような動作や水仕事などをしているとマニキュアは先端からすぐに剥がれてしまいますが、ジェルネイルはプラスチックのように固くなるので、多少の負荷がかかっても取れません。マニキュアは2日~1週間程度の持ちだとしたら、ジェルネイルは3~4週間ほど持ちます。仕事や学校、家事などで忙しく、頻繁にネイルを変えられないという人は丈夫で長持ちするジェルネイルがおすすめです!
●ジェルネイルだけのきれいな仕上がり
ジェルネイルの特徴は持ちが良いという点だけではありません。アクリル樹脂でできているので、マニキュアにはない独特なツヤ、透明感が表現できます。ツヤと透明感を生かしたガラスに押し花を埋め込んだような押し花ネイルや、ジェルを滲ませて作る天然石ネイルといったおしゃれなアートもジェルなら作りやすいです。また、アートの幅が広く、大きなパーツを乗せたり、立体的なアートをしたりすることもできるのが特徴です。
●すぐに落したいならマニキュアがおすすめ
ジェルネイルは丈夫で持ちが良いですが、マニキュアのように除光液でササッと落とせません。ジェルネイルを落とすには、まず除光液にも入っている成分のアセトンをコットンに含み、ジェルに被せてふやかします。ふやかしたあとは削ったりほぐしたりして少しずつジェルを取っていきます。セルフでジェルネイルを落とす時は、慣れないと時間がかかってしまうかもしれません。また無理やりジェルを取ろうとすると、爪にダメージを与えてしまいます。ネイルはしたいけど、すぐに落とす必要があるときや、頻繁に色を変えたい場合はジェルネイルではなくマニキュアがおすすめです。
ジェルネイルが取れやすい原因は?
丈夫で持ちの良いジェルネイルですが、人によっては2週間持たず、すぐに欠けたり割れてしまうこともあるようです。ジェルが取れやすくなるのは、以下のような原因が多いです。
●温泉、サウナ、プール、ホットヨガに頻繁に行く
お風呂に長時間入ると、皮膚がふやけて柔らかくなりますよね。皮膚と比べてわかりにくいですが、爪も水分や湿気によってふやけて柔らかくなります。爪がふやけてしまうと、わずかに爪が変形して、ジェルと爪の間に隙間ができてしまいます。できた隙間から水分や空気が入って、ジェルが剥がれてしまうのです。長風呂やお風呂、サウナが好きで頻繁に行く人や、プール、ホットヨガに通っている人はジェルが取れやすくなる可能性が高まります。お風呂や温泉では、なるべく指先をお湯から出すようにして浸かりましょう。
●爪が薄い
自爪の厚みは人によって異なります。爪がもともと薄い人は、爪先を使ったときに自爪が曲がりやすく、曲がった瞬間に爪とジェルの間に隙間ができます。隙間ができるとジェルも取れやすくなってしまうので、爪が曲がるような負荷をかけないようにすることが大切です。
●爪先を頻繁に使う
パソコンのキーボードを打つ時や、料理、手芸、DIYなど細かく指先を使う作業を頻繁にしている人は無意識に爪先も使っています。爪先にものが触れる頻度が高いと、ジェルが少しずつ摩耗してしまい、爪先から剥がれやすくなります。爪先ではなく、意識して指先を使うようにしましょう。
その他にも缶のプルタブを爪で開けたり、シールを爪先で剥がしたりすると爪に負荷がかかって、ジェルが取れやすくなります。爪に負荷がかからないように意識をするだけでもジェルの長持ちに繋がりますよ。
セルフネイルの場合は下処理が足りていない場合も
セルフネイルで取れやすい場合は、指先の使い方やライフスタイル以前に付け方やジェルを塗る前の下処理が足りていないことがあります。ここではオフの後のネイルケアからジェルを塗る前までのやり方を説明します。これまでやっていなかったことがあった時は、次回から気をつけることで持ちが良くなるかもしれません。ぜひやり方を参考にしてみてくださいね!
●ネイルケア
オフの後のネイルケアを解説します。
①オフをし終わったら、そのまま甘皮ケアに移行しましょう。
②キューティクルリムーバーを爪の根元あたりに塗布し、甘皮をふやかします。
ネイルサロンでも使われていることの多いブルークロスキューティクルリムーバーです。しっかり甘皮をふやかし、柔らかくします。さらに自爪に残った少量のジェルもこれを塗布してメタルプッシャーで軽くこすれば落ちますよ。
③メタルプッシャーを使って甘皮を押し上げます。
甘皮を押し上げたり、オフの時に使ったりします。セルフネイルをするなら持っていたほうが便利です。次に使うキューティクルニッパーとセット販売されていることも多いです。
④キューティクルニッパーで甘皮を除去する。
キューティクルニッパーで甘皮をカットするというよりは押し上げたことで根元に集まった甘皮を拾っていくようなイメージでやると皮膚を傷つけにくいです。甘皮をしっかり押し上げて除去することでしっかりジェルがくっつきます。甘皮ケアをしていなかった方はしっかりやると、ジェルが取れにくくなるはずです。
コンパクトなサイズで女性の手でも持ちやすい。ステンレス製で錆びにくく、保管時に刃先につけるキャップ付きなので誤って手を傷つけることがありません。
●サンディングと油分除去
サンディングとは自爪とジェルの密着を良くするためにスポンジバッファーで軽く表面を擦ってつや消しすることです。油分除去は、爪表面の油分と水分を拭き取ることで、取れにくくするために行います。
①スポンジバッファー(180G)で表面を軽く擦ってツヤを消します。表面に凹凸ができることでジェルが取れにくくなります。やり過ぎると自爪が薄くなるので軽く行いましょう。
②ダストをしっかり払い落とします。
③消毒用エタノールを染み込ませたキッチンペーパーで爪表面を拭いて油分と水分を除去します。ネイルクリーナーやネイルクレンザーでも問題ありません。
スプレータイプの消毒用エタノール。
ネイルクレンザーです。未硬化ジェルの拭き取りにも使用できます。
●ジェルを塗る時の注意
ジェルを塗る時に以下の2点に注意するとジェルが浮きにくくなります。
・はみ出さないように塗る。
・爪先のエッジにもしっかりジェルを塗る。
はみ出してしまうとそれだけでその部分から浮きやすくなってしまいます。ジェルが流れて皮膚についてしまった時は固める前にウッドスティックなどでしっかり拭いましょう。特にベースは大事なのではみ出さないように塗ってくださいね!
エッジというのは爪先の厚みの部分です。先端から見た時に爪先まで色が付いていない人はエッジまで塗れていません。しっかりエッジまで塗ることで先端からジェルが取れてしまうことを予防できます。
おでかけの何日前にネイルをするのがおすすめ?
記念日のデートや、結婚式、パーティへのお呼ばれ、長期休暇を使った旅行など、お出かけ前はコーデだけでなくネイルもかわいくしたいですよね。しかしマニキュアは剥がれたり欠けたりしやすく、ジェルネイルは日数が経過すればするほど根元が伸びてしまいます。おでかけのためにマニキュアをする場合は、2~3日前に塗るようにしましょう。マニキュアは乾くのに時間がかかります。乾いたかと思ったらヨレて仕上がりが汚くなってしまうことが多いので、余裕をもって2~3日前に塗るのがおすすめです。そしてジェルネイルをする場合は2~5日前がよいでしょう。爪は1週間で約0.7ミリ伸びます。0.7ミリ程度ではそこまで気にならないのでは?と思いますよね。しかし爪は小さな部位なので、0.7ミリ伸びただけでも意外と目立ちます。きれいな状態でお出かけしたい場合は、根元が目立たない2~5日前にジェルネイルをつけましょう。
1日~数日だけネイルしてすぐ落とす時は
週末や旅行中だけネイルしたいし、アートもしたい時はマニキュアだと難しいことがあります。そんなときには「ピールオフジェル」を使うのがおすすめです。ピールオフとは剥くという意味の「peel」と「off」という意味で、シールのようにはがせるようになるベースジェルです。これを使えば、ジェルネイルをすることができるのでアートをたくさん施すことができますし、オフも簡単で自爪への負担も少ないです。ぜひ利用してみてくださいね。
LED10秒のスピーディーな硬化で、しっかりペロンのはがせるタイプ。ネイルの練習をしたいときにもおすすめです。
こちらはライト硬化不要で自然乾燥でピールオフできるタイプです。トップコートとのセットなのでカラーとライトの最低限だけ買えばできるのがいいですね。
ジェルが取れやすい時は指先の使い方や付ける前の下処理に注意しましょう。逆にすぐに落としたい時にはマニキュアやピールオフジェルを使ってみてくださいね!