ネイルサロンでかわいくネイルをしてもらったけど、数日経ったらいつの間にか一部が欠けていた、ジェルが取れていたということはありませんか?そんな時は、ネイルサロンが設定しているお直しの保証期間内であれば、無料でお直ししてもらえます。しかし忙しくてタイミングが合わなかったり、家から遠いネイルサロンに行った場合は、すぐに直してもらうのは難しいですよね。もしジェルが取れてしまった爪が1本だけで、すぐにでも直して置きたい!という時は、セルフで直す方法を覚えておきましょう!今回の記事では、ネイルを1本だけでも直す場合のやり方や、ジェルネイルが欠けたり、取れてしまう原因などをご紹介します!
ネイルが1本だけ欠ける、取れる原因は?
ジェルネイルの場合、付けてからだいたい2~4週間持つものが多いです。ジェルの種類やメーカーによって多少変わりますが、そのくらい経ってから一部が欠けたり取れたりするのは「そろそろ付け替えか、オフをする時期」というサインなので問題ありません。しかし数日~1週間ほどで1本だけ欠けてしまった、または取れてしまったという場合は、普段の生活に原因があったり、なにか他の部分が問題になっているかもしれません。以下では、ジェルが短期間で取れてしまう主な原因をご紹介します。
●爪先をよく使う
お仕事や家事などで爪先を使う、または細かい作業をする人は、ジェルネイルが欠けたり取れやすくなります。例えば爪先でシールを剥がしたり、キーボードのタイピングをするときに爪先キーを押すクセがある人は、摩擦や衝撃によってジェルネイルが摩耗しやすいので注意が必要です。また、ジェルネイルをつけている時にプルタブを開けたり、何かをつまむ作業をしたりも剥がれる原因となります。マニキュアより丈夫とはいえ、衝撃には弱いので気をつけて生活しましょう。
●ジェルと爪の相性が悪い
よく行くネイルサロンで「新しいジェルを試してみませんか?」と違うジェルをつけてもらうことはありませんか?また初めて行くネイルサロンの場合はどんなジェルを使っているかわからないですよね。化粧品やコスメで、友達は使い心地が良いと言っていたのに私はなんだか合わない・・・というのと同じで、ジェルと爪にも相性があります。相性が悪いジェルだと爪に定着しづらく、欠けたり取れやすくなってしまうのです。ジェルネイルと爪の相性は、ネイリストがカウンセリングや施術で判断するのはとても難しいです。また、ネイルサロンによっては1種類のジェルしか使っていないということもあります。相性を知るには、やはり付けてみるしかありません。
また、単純にジェルのメーカーによる違いだけでなく、「ソフトジェル」と「ハードジェル」の違いもあります。このタイプの違いはどのメーカーでも共通です。
ソフトジェルはその名の通り柔軟性がある作りをしています。爪は多少の硬さがあるものの、しなるような動きができる「軟ケラチン」というタンパク質がメインで出来ています。そのしなる動きにも合わせることができ、ぎゅっと押さえつけるような硬さが少ないのがソフトジェルの特徴です。軽いつけ心地なので、ジェルネイルが初めての人でも違和感なく過ごせるのではないでしょうか。そしてソフトジェルは、アセトンという溶剤で柔らかくしてオフすることができます。オフがしやすく、爪に負荷がかかりにくいこともあって、ネイルサロンやセルフネイラー向けのジェルはほとんどがソフトジェルです。カラージェルやトップジェル、ベースジェルのバリエーションも非常に豊富で、多くのデザインやカラーが楽しめます。
一方でハードジェルは、硬さと丈夫さがソフトジェルよりも優れています。ソフトジェルよりも爪に付けたときの感触が硬く、ジェルで爪の長さだしをする「ジェルスカルプ」も、ハードジェルなら可能です。ソフトジェルに比べて透明度が高いので、トップジェルでツヤのある仕上がりにすると、ピカピカに磨かれたガラスのように輝きます。ジェルネイルの黎明期はハードジェルしかなかったので、以前は多くのネイルサロンで使われていました。しかしハードジェルは、ソフトジェルのようにアセトンで柔らかくしてオフすることができません。そのため、目の粗いファイルを使ったり、ネイルマシンで全て削り落とす必要があります。ハードジェルに慣れていないネイリストがオフをしようとすると、ファイルやマシンでジェルだけでなく自爪も傷つけてしまうことがあるようです。
一般的にソフトジェルよりもハードジェルの方が長持ちですが、これも個人差があります。長持ちさせるために使っているはずのハードジェルが、自分の爪には合わないなんてこともあるのです。またサロンによって、ベースからカラージェルまではソフトジェルを使っているけど、トップジェルはハードジェルを使うというお店もあります。長持ちを重視したり、仕上がりを良くするためなど、ネイリストがお客さんのために試行錯誤しているからこそ、使っているジェルが合わないということもあり得るのです。
●ネイリストの技術力
技術力が低いネイリストは、ジェルを付ける前のケアが上手くできていなかったり、爪に定着するようにジェルを塗れていない人が多いです。その結果、ジェルが取れやすかったり、欠けやすいような仕上がりになってしまうことも。特にジュニアネイリストという形で働いているスタッフは、基本の知識や技術はあるものの、ネイリストになりたてなので、いうなれば「修行中」のスタッフです。だからこそジュニアネイリストのメニューは価格がお得になっていたりします。もしジュニアネイリストに施術をしてもらうのであれば、剥がれや欠けも起きるかもしれないというのは念頭に置いたほうがよさそうです。
ジュニアネイリストでも、ベテランネイリストでも、技術不足によってジェルがすぐに取れてしまうのは、残念ながら起こりうることです。お客さん側がネイリストの技術力を見極めるのはなかなか難しいですが、ネイルサロンがアップしているネイルの写真などを見て爪の根元、甘皮周りなどがしっかり上がっているかチェックしておくようにしましょう。
●水を頻繁に扱う
ジェルネイルは合成樹脂という丈夫な素材でできています。しかしずっと水に触れてしまうような環境はNGです。お仕事や家事で水に長時間触れてしまうと爪や皮膚がふやけて、ジェルの定着が悪くなってしまいます。長風呂やサウナ、プールなどが好きな人も要注意です。長風呂や温泉が好きな人は指先だけお湯に入らないように過ごしたり、水仕事をする時はゴム手袋をつけたりと、ちょっとした工夫でジェルの持ちは良くなりますよ。
●ジェルネイル前にネイルオイルやハンドクリームはNG
ネイルサロンに行く前や、セルフネイルでジェルネイルを付ける前に、ネイルオイルやハンドクリームを付けていませんか?手元のケア用品をはじめ、スキンケア用品には保湿効果を上げるための油分が含まれています。使っているケア用品の油分が爪に残っていると、油分がジェルを弾いてしまい、正常な状態でジェルを塗布できないケースがあるのです。ネイルケアやハンドケアのために、オイルやクリームを使うことはとても大切です。将来的にジェルの長持ちにつながりますし、乾燥知らずの手元を保つことが出来ます。しかしジェルを塗る予定がある時は、ハンドケア用品を使わないようにしましょう。ネイルが終わった後にしっかり保湿ケアをすればOKです。
●意外なものが原因になることも
上記の他にも、スポーツなどが原因になる場合もあります。例えばボーリングは爪先に衝撃を与えやすいというのはなんとなく想像がつきますよね。その他にもボルダリングやバスケなども爪にものが当たることが多いです。これらのスポーツをしている人は、ジェルが衝撃に耐えられず、取れてしまったり剥がれたりといったことが起こりやすいようです。また、日常的に使う漂白剤や、お風呂、トイレに使う強力な洗剤は、ジェルを溶かしてしまったり、表面を曇らせてしまうこともあるようです。お掃除中もジェルネイルの取り扱いには気をつけましょう。
ネイルサロンで1本だけ直すことはできる?
ネイルサロンで施術してもらったジェルネイルが1本だけ欠けたり取れてしまった場合は、まずはそのネイルサロンにお直し保証があるかどうか確認しましょう。お店によりますが、数日~1週間以内であればお直しを無料としているところがほとんどです。電話等でネイルサロンに直接連絡し、お直しの予約を取ってくださいね。
もし、お直し対象のサロンが家から遠くて行けない場合は、近所のネイルサロンで1本から施術を行っているネイルサロンを探してみてください。ただし1本だけの施術ができるサロンはかなり少ないようです。施術料金はサロンによって異なりますし、アートやパーツ、使っているカラーの数、長さだしや亀裂補強の有無も影響するので、事前にどのようなネイルにするかしっかり相談しましょう。1本あたり300~1,500円前後で施術してくれるところが多いようですが、長さだしや亀裂補強があるともう少しお高めになります。ただし特殊なネイルアートの場合、材料やパーツの問題で対応できないこともあります。その場合はネイリストと相談して、ネイル全体に合うようなデザインに仕上げてもらいましょう。
セルフでネイルを1本だけ直すには?
セルフジェルネイルの道具を持っていて1本だけネイルを直すなら、ネイルサロンでお直しをするよりもセルフで直したほうが気軽で簡単です。しかしジェルネイルの道具を持っていないけど、ネイルサロンで施術してもらったネイルを今すぐに直したいという場合は、以下のような方法で対処してみてください。
●マニキュアを使う
とにかく時短でささっと直したいという人は、ジェルネイルよりも道具が少なくて済むマニキュアを使ってお直ししてみましょう。一色をベタ塗りするワンカラーデザインでお直しするだけでも見栄えが良くなりますよ。元々付いていたジェルネイルと同じ色がなくても、同系色を使えば意外にも違和感なく仕上がります。
●ネイルシールを使う
パーツとして使うようなネイルシールではなく、爪全面を覆うタイプのネイルシールもお直しにおすすめです。お直しする爪の大きさよりも少し小さめにカットし、爪の表面をエタノールやウェットティッシュ で拭き取ってから、隙間なくぴったりと貼ります。爪先のはみ出した部分は、爪やすりで軽くやすって削り落としましょう。最後に上からマニキュアのトップコートなどを塗ると持ちがさらに良くなります。あえて元のネイルの色と違うネイルシールを使うことで、アシンメトリーデザインになって目立つポイントになりますよ。
上記はあくまで一時的な方法なので、なるべく早くネイルサロンへ行ってお直ししてもらいましょう。
最近はケアなどの下処理がいらず、剥がしてオフできるジェルネイルも販売されています。ジェル液とジェルを固める安価なライトを買えばいつでも簡単にジェルネイルができるので、いざという時用に備えておけば安心です。