「ジェルを硬化している最中に爪がジンジン熱くて痛い…」「セルフジェルネイルをするとライトで指先がズキッとする…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
ジェルネイルはマニキュアやチップより美しく持ちが良い反面、ジェルをライトに入れた時の硬化熱で爪に痛みが出ることがあります。
特に爪が薄い方や厚塗りをしてしまった場合は要注意です。
この記事ではジェルネイル中に痛みを感じる原因と、セルフでもできる硬化熱の正しい対処法をネイリスト目線でわかりやすく解説します。
痛くないジェルネイルを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ジェルネイル中に爪が痛くなる原因
ジェルネイルの最中に爪がズキッと痛むことはありませんか?
その原因は硬化熱だけでなく、圧迫感やサンディングのしすぎ・甘皮のカットなど複数あります。
ここでは、施術中に痛みを感じやすくなる原因をわかりやすく解説していきます。
セルフネイル派の方も、ぜひチェックしてみてください。
硬化熱が伝わっている
ジェルネイルの施術中に感じる痛みの大半は、ジェルが硬化する際に発生する「硬化熱」によるものです。
ジェルは紫外線(UV)やLEDライトを当てることで化学重合が進み固まりますが、この過程で発生する熱が爪の内部組織や水分に直接伝わることで熱感や鋭い痛みを引き起こします。
特に爪が薄い方や過度なサンディングをしている方、爪先やサイドがダメージを受けている場合は熱刺激を強く感じやすいです。
こうした条件下では熱が神経に近い層にまで届きやすく、強い痛みにつながることがあります。
また、厚塗りしたジェルは発熱量が大きくなりやすく、急速に硬化することで一気に熱が爪先に集中して痛みを感じやすいでしょう。
この硬化熱は一時的なものですが、場合によっては低温やけどのような状態になることも。
繰り返し強い痛みを感じる場合は、使用ジェルやライトの出力・塗布量の見直しも必要です。
圧迫感や縮みが原因
ジェルネイルで感じる痛みのもう一つの大きな原因が、ジェルの収縮による圧迫感です。
ジェルはライトで硬化する際、内部の樹脂が引き締まるように縮む性質があります。
このとき爪の表面に強いテンションがかかり、爪の層や爪先・サイド部分が引っ張られることで痛みを感じるのです。
特に硬化力の強いライトを使用した場合や、ジェルの粘度が高い場合は収縮力も大きくなりがちです。
また、自爪が柔らかい方や薄い方ほど、この引っ張りによる刺激を感じやすい傾向があります。
厚塗りや一度に広範囲を硬化するのではなく、薄く均一に塗り数回に分けて硬化することで圧迫感を抑えられます。
爪のサイドまでしっかり確認し、縮みが起きにくいように塗布量を調整するのもポイントですよ。
オフやサンディングで爪を傷つけている
ジェルネイル中に爪が痛む原因として意外と多いのが、オフやサンディングのやりすぎによるダメージです。
ジェルを取り除く際、アセトンを使ったり爪表面を削る工程は必要です。
しかし、ここで力を入れすぎて削りすぎると爪が極端に薄くなり、内部の神経に近い層まで刺激が伝わりやすくなります。
特にセルフでオフをする場合は「浮いたジェルを無理に剥がす」「リフト部分を引っ張って取る」などの行為は要注意です。
サンディングの段階で粗いファイルを強く当てるのもNG。
爪が薄くなるだけでなく、翌日以降にズキズキとした痛みが残りやすくなります。
爪を守るためには削りすぎないことや、負担の少ないノンサンディングジェルを選ぶなど事前の対策がとても大切です。
自爪の傷みや薄さが気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください。
甘皮カットのしすぎ
甘皮は爪の根元を守り、細菌や異物の侵入を防ぐ大切なバリア機能を担っています。
この部分を頻繁に深くカットしすぎると、切りすぎで赤く腫れて痛むことがあります。
特にセルフで強く押し上げたり無理にカットすると、小さな傷口から炎症が起こる恐れも。
甘皮ケアは必要最低限にとどめ、優しく丁寧に行うことが大切です。
ジェルネイルで爪が痛む時の正しい対処法
ジェルネイルで爪に痛みを感じたら、まずは原因を見極めることが大切です。
硬化熱による一時的な刺激なのか、爪そのものが傷んでいるのかによって対処法も変わってきます。
ここでは、痛みをやわらげるための具体的な対処方法と、今後のダメージを防ぐポイントをご紹介します。
硬化熱で痛い時はライトから手を離す
硬化熱が伝わって痛い!と思ったら、無理せずライトから手を離しましょう。
硬化熱を我慢してしまうと低温やけどを負う可能性もあるので、我慢してはいけません。
手を離したあとは熱が収まるまで待ち、規定の硬化時間になるようにもう一度ライトに手を入れればOKです!
ネイルサロンの場合は、事前に「硬化熱が伝わりやすい」とネイリストに言っておくのも◎
ライトのスイッチを操作してくれたり、硬化熱がでないように薄塗りにしてくれるかもしれません。
硬化熱の出にくいジェルを使う
ノンワイプトップジェルは未硬化ジェルが出るトップジェルに比べて熱を発しやすい場合があります。
この欠点を補ったトップジェルがノンヒートタイプです。
ノンヒートタイプのトップジェルは通常のノンワイプよりも硬化熱が抑えられる傾向にあります。
ノーマルなものより少し高いですが、手をいれるたびに痛みを感じるストレスが軽減されますよ。
硬化熱を抑えるモードでライトを使う
ライトによっては硬化熱を抑えて照射する「ローヒートモード」を搭載していることがあります。
ローヒートモードにすることで硬化熱も感じにくくなるかもしれません。
ローヒートモードは最初の数秒は光が弱く、徐々に光が強くなる仕組みです。
その分完全硬化に時間がかかりますが、筆者も実際に使ってみたところ硬化熱はかなり軽減されたのでおすすめな方法です。
厚塗りを避ける
ジェルは量が多ければ多いほど硬化熱も発生しやすいです。
1度でたっぷりの量を硬化するとかなり熱いので、厚塗りは避けましょう。
爪に厚みを持たせたい場合は、薄塗りを繰り返して厚みを出すのがおすすめです!
ノンサンディングジェルを使う
ノンサンディングジェルはその名のとおり、サンディング(爪の表面を削る工程)を必要としないジェルです。
爪にやさしい処方で作られており、特に自爪が薄くなっていたり敏感な状態の方におすすめです。
通常のジェルでは密着力を高めるために表面を削る必要がありますが、ノンサンディングジェルならその工程を省けるため物理的な刺激を最小限に抑えることができます。
「セルフジェルネイルで爪が痛む」「施術後に違和感がある」という方は、ジェルそのものを見直してみるとよいでしょう。
フィルインに変える
フィルインとはジェルネイルをすべてオフせず、根元だけを削って新しいジェルを足す施術方法です。
爪全体を毎回削る必要がないため、自爪へのダメージを大幅に軽減できます。
一般的な付け替えではアセトンでジェルを溶かしたりサンディングで全体を削ることが多く、繰り返すうちに爪が薄くなってしまうことも。
一方フィルインなら削る範囲が限定的で、痛みや刺激を感じにくくなるのが大きなメリットです。
特に「オフ後に爪がズキズキ痛む」「何度も削って爪が弱ってきた」と感じている方は、サロンでフィルイン対応の施術を検討してみると安心ですよ。
オフで削りすぎない&無理に剥がさない
ジェルネイルをオフする際に爪表面を強く削りすぎると、自爪が極端に薄くなってしまいます。
爪の内部にある神経に近い層までダメージが及ぶと、ちょっとした刺激でも爪に痛みや違和感を感じてしまうことも。
また、ジェルが浮いた部分を無理に剥がすのも絶対やめましょう。
剥がす動作によって健康な層まで一緒にめくれてしまい、爪がボロボロになったり赤くしみるような痛みが残ることもあります。
セルフネイル派の方は特に注意が必要です。
正しいリムーバーの使用と、優しく丁寧なオフを心がけましょう。
自信がない場合は、無理せずプロに依頼するのがおすすめですよ。
ジェルネイルを休む
爪や爪周りの皮膚に痛みや違和感を感じるときは無理にジェルネイルを続けず、しばらくお休みすることも大切です。
ジェルの施術やオフを繰り返すことで爪が薄くなったり、水分や油分が奪われて乾燥しやすくなることがあります。
痛みがある状態でジェルを続けると、ダメージがさらに進行してしまう恐れも。
爪の状態が落ち着くまでは、ネイルは控えて保湿を中心としたケアに切り替えましょう。
必要に応じて皮膚科を受診するのも安心です。
休息の期間が、健康で美しい爪を育てる第一歩になりますよ。
まとめ:ライトを上手に使いこなそう
ジェルネイルで爪が痛くなる原因は、一時的な硬化熱だけではありません。
日々の施術で蓄積されるダメージも大きな要因です。
特に爪が薄い方やセルフジェルネイルを楽しんでいる方は強いライトや厚塗りによる熱の影響を受けやすく、ズキッと鋭い痛みを感じることがあります。
このような痛みを防ぐには、厚塗りを避けて薄く塗る・ローヒートモードのライトを使う・ノンサンディングジェルやフィルインを取り入れるといった工夫が効果的です。
それでも痛みが続く場合は無理せず一度ジェルネイルをお休みし、保湿を中心としたケアに切り替えることが大切。
必要に応じて皮膚科を受診することも検討しましょう。
ジェルネイルを安全に楽しむにはライトの使い方をはじめとする施術環境の見直しと、自爪へのやさしい配慮が欠かせません。
痛みのない快適なジェルネイルを長く楽しむために、日々のケアと小さな工夫をぜひ続けてみてくださいね。