近年はセルフでジェルネイルをはじめる人が増えました。
ネイルサロンに行っていた人や、もともとセルフネイルに興味があった人が、おうち時間に楽しんでいるようです。
ジェルネイルは最初に揃える道具が多めですが、ある程度揃えば同じ道具を長く使えるので、サロンでネイルをする1回分の元はすぐ取れちゃいます。
しかしセルフでジェルネイルをしていて気になるのは上手な塗り方。
がんばって完成させたのに、いつのまにか先端や根本が浮いてしまったり、表面が凸凹してしまったり・・・。
今回の記事では正しいジェルネイルの塗り方をご紹介します。
塗り方のコツやポイントを押さえてセルフジェルネイルのクオリティーをアップしちゃいましょう。
セルフジェルネイルに必要なもの
まずはセルフネイルで必要なものを紹介します。
なくても問題ないものや、身近なもので対応できるものについてもお話します。
ベースジェル
最初に塗るジェルです。ジェルと自爪の密着を良くし、色素沈着を防ぎます。
初めてならリーズナブルな価格のジェルを買ってみるのもおすすめです。
プロ用ジェルは取れにくい、きれいに塗れるなどの様々な良さがあるのですが、その分高価なので予算と相談してくださいね。
トップジェル
最後に爪全体に塗ってコーティングするためのジェルです。
トップジェルはセルフネイルなら、未硬化ジェルの出ないノンワイプがおすすめです。
100円ショップでも販売されています。しっかりツヤも出て、持ちも悪くないですよ!
カラージェル
お好きなメーカーの好きな色を買ってみましょう。
ネットで調べると10色セット売りでお得に買えるものなどもあります。
ジェルネイル用ブラシ
ジェルネイルを爪に塗るためのブラシです。
使うジェルがすべてハケ付きのボトルタイプなら用意する必要はありません、
他の筆では代用しにくいので、必ずジェルネイル専用のブラシを用意しましょう。
ワンカラーネイルを作るならベースやトップジェル用に1本、カラージェル用に1本と計2本準備しておくと安心です。
硬化用ライト
ジェルの硬化に使います。ないと硬化できないので必ず用意しましょう。
使いたいジェルがUVライトのみで固まるものか、LEDライトのみで固まるものか、どちらでも固まるものかによって必要なライトも変わります。
ちなみに最近のジェルはLEDでもUVでも固まる物が多く、ライト自体もどちらの光も照射できるものが主流となっています。
ネイルサロンにあるようなドーム型のライトは、片手の爪が一気に硬化できるので便利です。
また、ハンディタイプや折りたたみタイプはコンパクトなので収納しやすく、価格も安い傾向にあります。
エメリーボード
爪の長さを短くしたり、爪先の形を整えたりする時に使用します。
爪切りで切ると衝撃で爪が割れやすくなることもあるので、エメリーボードで整えましょう。
キューティクルリムーバー
甘皮をふやかして柔らかくするのに使います。
お湯に指先を浸けて甘皮を柔らかくすることもできますが、手軽にできるキューティクルリムーバーは用意するのが便利です。
メタルプッシャー
甘皮を押し上げるときに使います。
また、ジェルオフの際にオレンジウッドスティックよりもジェルを落としやすいです。
セルフジェルネイルを続けるなら1つは持っておきたいアイテムです。
スポンジバッファー
爪の表面を軽く擦ってツヤをなくす時に使います。
この工程をサンディングといい、自爪とジェルの密着を高めるために大切です。
ネイリストはバフと省略して呼ぶことがあります。
消毒用エタノール
手指の消毒はもちろん、爪の油分と水分の除去、未硬化ジェルの拭き取りに使います。
ワイプ
毛羽立ちにくく作られた拭き取り用の紙です。
筆をきれいにしたりケアの後に残っているダストを取ったりするのに使います。毛羽立たないものが良く、ネイルサロンでもキッチンペーパーを代用していることもあります。
ジェルネイルの大まかな手順
初心者の方は、まずはジェルをセルフで塗る時の大まかな流れを知っておきましょう。
- 爪の長さと形を整えて、甘皮のケアをする。
- 爪表面の油分と水分を拭き取る。
- ベースジェルを塗布。
- カラージェルを塗布。
- 必要に応じてアートをする。
- トップジェルを塗布。
- 未硬化ジェルが出る場合は、拭き取りを行う。
- ベタつきや引っかかりがないことを確認して完成。
- 保湿ケアをする。
基本的にジェルネイルの流れはこのような感じです。
わからない部分もあったかもしれませんが、この後説明していくので心配しなくて大丈夫ですよ!
ちなみに、付け替えがある場合は、①の前にジェルオフという工程が入ります。
下準備のやり方
下準備のネイルケアを行わないと、ジェルがキレイに塗れません。
手順を守って1つずつ進めていきましょう。
1.エメリーボードで自爪の長さと形を整える
爪の長さと形を整える時は爪切りではなく、エメリーボードを使います。
エメリーボードは往復で動かして削らないで一定方向に動かして削りましょう。
2.メタルプッシャーで甘皮を処理する
メタルプッシャーで爪表面にくっついている甘皮を押し上げて除去します。
爪の中央から放射線状に動かすようにして取り除きましょう。
3.スポンジバッファーでサンディングする
スポンジバッファーを使って自爪の表面を軽く削ります。
この工程をすることでジェルと自爪の密着が良くなり、取れにくくなります。
爪のツヤが曇るくらいで良いのでやりすぎないようにしましょう。
4.消毒用エタノールを染み込ませたワイプで油分除去する
ワイプに消毒用エタノールを染み込ませて爪表面の油分を除去します。
油分除去をすれば爪がジェルを弾くことがなくなったり、浮きにくくなったりするのでしっかり行います。
ジェルネイルの塗り方
下準備が終わったら、いよいよジェルを塗っていきましょう!
ここでは基本の流れを解説します。
1.ベースジェルを塗る
まずはベースジェルを塗ってライトで硬化します。
はみ出さないように注意しながら、爪先のエッジ(爪の厚み分)までしっかり塗りましょう。
2.カラージェルを塗る(1回目)
カラージェルは基本的に2度塗りで仕上げます。
1度塗り目は、甘皮に近い部分(キューティクルライン)がガタガタしないように形を取ることを意識しましょう。
色がかすれたり、ムラになってしまっても、はみ出していなければ2度塗り目でキレイに覆えます。
塗り終えたらライトで硬化しましょう。
3.カラージェルを塗る(2回目)
カラージェルを2度塗りしてライトで硬化します。
筆を持つ力は軽くを意識しつつ、2度塗り目で色ムラがなくなるように塗っていきましょう。
4.トップジェルを塗る
最後にトップジェルを爪全体に塗ってコーティングします。
ジェルを塗ったあとに少し待つと、少しずつ広がって自然と平らになります。
これをセルフレベリングといい、きれいに塗るには欠かせません。
塗り方のポイントをチェック
ジェルネイルはジェルの扱いに慣れないと、根元のスキマが大きくなったり、少し残念な仕上がりになってしまいます。
せっかくセルフネイルするなら、きれいにできる塗り方が知りたいですよね。
以下では、ベース、カラー、トップを上手に塗る方法をご紹介します。
ベースジェルを上手く塗るコツ
ベースジェルは透明なのでどこまで塗れたかが少し見づらいですが、きれいに塗れるとカラーやトップもきれいに塗れます!
爪全体にしっかり塗りましょう。
1.ベースジェルはたっぷり取りすぎない
ベースジェルは、筆の片面に乗る程度の少量を取りましょう。
爪に対してジェルの量が多すぎると、表面がガタガタになってしまったり、根元やサイドからジェルがはみ出したりしやすいです。
2.根元にジェルを置かず、爪の真ん中あたりに置く
ジェルはどこから塗り始めていますか?
根元に筆に乗せたジェルをそのままボテッと置くと、根元だけが分厚く、真ん中から爪先にかけて薄い仕上がりになりやすいです。
また根元の半円のラインをキューティクルラインと言いますが、ジェルを根元に置くとこのキューティクルラインが塗りにくいです。
塗り始めはジェルを爪の真ん中あたりにおいて、根元に向かって液を押すように動かして、キューティクルラインを取りましょう。
3.サイドラインは筆の向きを変える
爪の真ん中にジェルを起き、キューティクルラインを取った流れでサイドも塗っていきます。
サイドがまっすぐ塗れない場合は、筆とサイドラインが並行になるような向きで塗っていきましょう。
筆を寝かせると均一に塗りやすいですよ。
4.爪の凹凸をカバーしたいときは、ベースジェルを2度塗りする
爪のへこみをベースジェルで埋める時は、1回でカバーしようとせず2度塗りしましょう。
1度塗り目で爪全体を塗って硬化し、2度塗り目でへこんでいる部分を埋めるようにジェルをのせていきます。
5.セルフレベリングを利用する
ジェルは時間が経つと広がって、なだらかになろうとする「セルフレベリング」というものがあります。
つまりジェルを塗った後に少し待つだけで、つるんとした表面になるのです。
塗り終わったら10秒から20秒くらい待ってみてください。
カラージェルを上手く塗るコツ
カラージェルは色の濃いものほど粘度が高く、シアーで色が薄いものほど粘度が低いです。
粘度が高いジェルは、筆で液を動かすのが難しいですが、その分発色が良いです。
反対に粘度が低いジェルはサラッとしているので扱いやすいですが、量が多いとサイドや根元に流れてしまいます。
基本の塗り方はベースジェルと同じで、根元にボテッと置かず、爪の真ん中にカラージェルを置き、根元に向かって動かした後に全体を塗る方法がおすすめです。
以下でさらに上手に塗るコツを押さえましょう
1.粘度の高いジェルはクリアを少し混ぜてみよう
粘度が高く、ジェルが動かしづらい場合はクリアジェルを少し混ぜてみましょう。
特に白は色素が多めに入っていて筆跡がつきやすく、色ムラができてしまうことも多いです。
クリアをほんの少し混ぜるだけで、ジェルがさらっとするので塗りやすくなりますよ。
2.筆圧に注意する
色ムラができたり、筆跡が残ったりするのは筆圧が強い可能性があります。
筆は基本的に親指と人差し指の2本で軽く持ち、ぎゅっと握りしめないようにしましょう。
小指を支えにして筆を動かすと、筆先への圧がかかりにくくなります。
3.ラメ入りジェルは筆圧が必要なことも
ラメやグリッター入りのジェルを塗る場合、ラメの粒子の大きさによって塗り方が変わります。
まず、微粒子やパール系のジェルはテクスチャーがそれほど固くないので、普通のカラージェルと同じように塗ればOKです。
気をつけたいのが、大粒のラメが入っていたり、大小様々なラメが混ざったりしているジェルです。
このタイプは、ラメが沈殿しないようにジェルのテクスチャーが固い傾向にあります。
テクスチャーの固いラメ入りジェルは、少量を取って筆先で押し広げるように塗りましょう。
全体が塗り終わったら、ラメがキレイに散らばっているかチェックします。
上手く散らばらない時は爪楊枝などでラメの位置を調整しましょう。
トップジェルを上手く塗るコツ
トップジェルは表面にデコボコがないよう、つるんとキレイに塗ることが重要です。
キレイに塗れれば、色ムラが目立ちにくく、ジェルネイルらしい美しい光沢が出ます。
基本の塗り方はベースやカラージェルと同じですが、クオリティーアップのために以下のように仕上げましょう。
1.厚みを出すなら2度塗りで
ぷっくりとした仕上がりが好きなら、トップジェルで厚みをもたせましょう。
トップジェルの厚塗りは1度塗りで完成させようとせず、2度塗りで完成がおすすめです。
1度塗りで厚みを作ろうとすると、トップジェルを1度に使う量が多くなりますよね
すると爪のサイドや甘皮周りに流れてしまったり、表面にデコボコができやすくなるのです。
ちなみに1度目も2度目も、セルフレベリングを待つのを忘れずに。
こうすることで均一な厚みのジェルネイルになりますよ。
2.ノンワイプトップで時短
ジェルは基本的に固まりきらない未硬化ジェルというベタベタが残ります。
トップジェルにも未硬化ジェルが残るので、仕上げるには消毒用エタノールやコットンでの拭き取りが必要です。
しかし未硬化ジェルが残るトップジェルは曇りやすいものがあり、ツヤがなくなることもあります。
そこで未硬化ジェルが出ないノンワイプトップジェルを使いましょう。
拭き取りいらずで未硬化ジェルが出ないので曇りにくく、ツヤを保ったまま完成します。
3.硬化前に表面のツヤをチェック
トップジェルはクリアですし簡単なように見えますが、仕上がりの決め手になる大事な工程です。
サッと塗って表面の確認をせず硬化させてしまうと、全部終わってから爪を見たらダストが入っていたり、形が崩れてしまっていたり……という失敗に繋がりやすいです。
ライトで硬化する前に、ダストが入っていないか、表面がデコボコしていないかなど、しっかりチェックしましょう。
まとめ
今回の記事では、ジェルネイルの基本の流れや、ベースジェル、カラージェル、トップジェルの塗り方をそれぞれ解説しました。
気にしなくてはならない部分が意外と多いと思うかもしれませんが、1つ1つに注意しながら塗るときれいな仕上がりになりますよ!
コツを押さえて塗って、セルフでもサロンクオリティのジェルネイルを目指しましょう!