ネイルサロンやセルフでジェルネイルをしていると、ライトに入れる時に熱いと感じることがあります。これはジェルネイルという仕組み上必ず発生する「硬化熱」が原因なのですが、この熱くて痛い!は我慢したほうがいいのでしょうか?今回はジェルネイルの硬化熱対策についてご紹介します。そして健康な肌の人でも、ちょっとしたことがきっかけで肌質が変わることはよくあります。肌の乾燥が進んだり、肌が荒れやすくなったらそれは肌が敏感に傾いているサインかも・・・。そして、もし肌質が変わって敏感肌になってしまったら、これ以上敏感肌の状態がすすまないように早目の改善を心がけましょう。敏感肌が進んでしまうと、常に肌が過敏な状態の「超敏感肌」に悪化してしまう可能性があります。今回は我慢しきれないほどの痛みやかゆみが出てしまう、超敏感肌についても合わせて解説します。
ジェルネイルで熱いのは我慢すべき?
マニキュアよりも持ちが良く、様々なアートやパーツが楽しめるジェルネイルは、ネイルサロンで施術してもらうのはもちろん、セルフネイルでも楽しめます。ジェルネイルは自然乾燥のマニキュアとは異なり、UVやLEDといったライトから出る光によって液体がプラスチックのように固まります。しかし人によってはジェルを固めている時に、熱による痛みを感じることがあります。これはジェルネイルの液が光に当たると、化学反応を起こして固まると同時に発熱するためです。爪には神経が通っていないので、爪自体が熱さや痛みを感じることはありませんが、爪の下にある皮膚に熱が伝わってしまうと、「熱い!」と感じることがあるのです。
●我慢せずにライトから手を遠ざけよう
ジェルの硬化熱は60度強になることがあり、60度はやけどをする可能性のある温度です。もし、ジェルネイルで熱いと感じたら、我慢せずにライトから手を遠ざけましょう。ライトから距離を取って、ジェルネイルを付けた爪に光が当たらなければ、固まることはなく、熱も自然と収まります。しかし離したままにしてしまうと、ジェルは中途半端に固まっているだけで、しっかり硬化しません。我慢はしないでほしいのですが、痛みが収まったら、再びライトに手を入れて、規定時間通り光を当てて固めてください。1度硬化熱が発生した後は、痛いと感じるほど熱くなることはあまりないので、安心して硬化してくださいね。
さらに気をつけてほしいのが、ライトから手を離した後に、もう一度ジェルをライトに当てる際の時間です。手を離すまで当てていた時間は含めずに、ゼロから規定時間通りライトを当てるようにしましょう。例えば、
・LEDライトで30秒間光を当てると硬化するジェル使用。ライトのスイッチをオンにしてジェルを硬化し始めたところ、5秒後に硬化熱があり、ライトから手を離してしまった。
⇒硬化熱が収まったら、再びライトに手を入れて、30秒間光をジェルに当てる。前に当てた5秒は含めない。
・UVライトで1分間光を当てると硬化するジェルを使用。ジェルを塗った爪にUVライトの光を当ててから10秒後に硬化熱があり、痛みがあったのでライトを消す。
⇒硬化熱が収まったら、再びUVライトの光を当てて、当てたまま1分間待つ。この時、ライトを消す前の10秒は含めない。
上記のように考えてジェルを固めるようにしてください。ハイパワーのLEDライトやUVライトなら、5~10秒程度光を当てる仮硬化でもしっかり固まるかもしれません。ですが、色素が多く色の濃いジェルや、厚みの分厚いジェルだと生焼けのような「硬化不良」になるかもしれません。そもそもジェルネイルの硬化時間の目安は、「ライトに当て続けて○秒後に固まる」というのを想定しています。ライトから手を離す前の時間は含めず、規定時間通りライトの光を当てるようにしましょう。
●硬化熱対策をするには
爪が薄いと硬化熱が皮膚に伝わりやすく、痛みを感じることが増えます。爪が薄い、もろくなっていると感じた時は、ジェルネイルを短くても2~3ヶ月はお休みするのがおすすめです。お休み期間中はジェルネイルをしないことで、オフをするときに自爪に負担がかかることもないので、健康的な爪が伸びてきて、傷んでいる爪は先端に移動し、カットできるようになります。ジェルネイルがしたいからと我慢するのは、火傷の原因にもなるのでNGです。硬化熱は我慢せずに、熱いと感じたらすぐにライトから手を離しましょう。
またジェルを塗る時に厚みをもたせると、硬化熱もその分発生しやすくなります。トップジェルやベースジェルを厚塗りしたい場合は、一度にたくさんの量を塗るのではなく、薄めに塗って硬化するのを2回、3回と繰り返すようにしましょう。特にカラージェルは厚塗りをすると、硬化熱だけでなく、硬化不良の問題も出てきます。黒やグレーなど、含まれている色素が多いカラージェルは、ライトの光を当てても中まで光が通らず、表面だけが固まる生焼けのような状態になりやすいのです。ライトの光を内部まで当てるには、薄塗りが一番です。発色が悪かったり、色ムラが気になるときは、やはり薄塗りと硬化を繰り返して、色ムラを少しずつカバーしていきましょう。
ちなみに今やサロンワークでも多く使われる「ノンワイプジェル(未硬化ジェル拭き取りのいらないトップジェル)」は、従来のトップジェルよりも硬化熱が出やすい傾向にあります。ノンワイプジェルを使う時は、特に厚塗りをしないように気をつけてくださいね。
使いやすいジェルネイル用ライトの選び方
ジェルネイルを固めるためのライトは、パワーが弱いものほど長くライトに当てなくては固まりません。コンパクトなハンディライトやディスカウントストアで売られている安価なライトは、お得に買える分どうしてもパワーが弱い傾向にあります。最近のジェルネイルは365nm~420nmの波長で固まる商品が多く、UVライト、LEDライト問わずライトから出る光の波長が合えばOKです。しかし波長が合っていても、ライトの消費電力を表すワット数がとても小さいものでは、安定して固めることができないので注意しましょう。近年はUVライトのみ対応のジェルの方が少ないので、LEDライトの購入がおすすめです。ランプの寿命が長く、交換も不要で、セルフネイルで使うならかなり長持ちするのではないでしょうか。LEDライトもチップ型のランプがたくさん付いているものなら、ムラなく固まります。つまり、ジェルネイル用ライトを選ぶ時は
- ジェルが固まる波長(nm)が出る
- 12W以上
- LEDライト
上記の3点をおさえて購入すると、様々な種類のジェルを使ってもスムーズに硬化できます。逆に、商品情報として波長やワット数が書かれていないライトは、使い続ける上であまりおすすめできません。
●硬化熱対策ができるライトも
ライトの光量が強いほどジェルの硬化熱が出やすいのですが、ジェルネイルのライトにはLow heatモードという、硬化熱対策が出来る商品もあります。通常のモードではライトのスイッチをオンにすると、すぐに最大の光量でジェルを固めますが、Low heatモードなら通常よりも光量を抑えた状態でライトがついて、徐々に光量が強くなっていきます。硬化熱を通常よりも抑え、少しずつ光量を増やして完全に固めていくので、ネイルのライトが熱くて我慢できないという方は、Low heatモードのあるネイルライトを購入するのがおすすめです。
●ジェルとライトのメーカーを合わせると安心
「波長やワット数がよくわからない・・・」という方は、自分が使うジェルネイルのメーカーと、メーカーが販売する推奨ライトをあわせて購入するのがおすすめです。有名なジェルメーカーやプロのネイリストが使っているジェルメーカーだと、推奨のライトが一緒に売られていることが多いのです。メーカー推奨ライトなら、ジェルが固まらない、硬化不良になるといったことも防ぐことができるので、使いたいジェルに合わせて購入してみてはいかがでしょうか。
こちらはシャイニージェルというジェルメーカーが販売する推奨ライトです。デジタルタイマーがついており、秒数も見やすいです。光量もしっかりとあるコンパクトタイプなので、シャイニージェルを使っている方ならこちらを購入すれば安心してセルフジェルネイルが楽しめます。
こちらはプリジェルやベティジェル、きまぐれキャットなどのネイルブランドを持つプリアンファのネイル用ライトです。高出力でプロも使用している人が多く、使いやすさも抜群です。Low heatモードがあるので、硬化熱が苦手という方でも我慢せずにジェルネイルをつけられますよ。
超敏感肌の原因
敏感肌には乾燥、環境の変化、アレルギーといったさまざまな原因がありますが、これらの原因が複雑に絡み合って、肌のバリア機能がどんどん低下してしまうことがあります。其の結果、超敏感肌状態に肌が悪化してしまう可能性があるのです。
超敏感肌になると…
超敏感肌になると、肌は過敏な状態になっているので、ほんのささいな刺激が肌に加わっただけでも炎症を起こしてしまいます。例えば、敏感肌用の化粧水を使っているのに肌につけたらしみたり赤くなったりする、水だけでもしみる、髪の毛1本触れてもムズムズしたりメガネが顔に触れただけでもヒリヒリする…といった症状が起こるようになります。
超敏感肌はつらい・・・
ここまで肌が過敏になっていると常に顔がムズムズ、ヒリヒリしているような状態なので、気持ちがイライラしやすくなります。また、赤みや湿疹・腫れが出ているので、外出したり人に会うのがおっくうになってしまうことも・・・。そしてメイクはおろか、基礎化粧品や水さえもしみるので、肌に何をつけて良いのか分からない状態に・・・。敏感肌専用のスキンケアでさえも、肌に合わない場合もあり、途方に暮れてしまうこともあります。肌の不調は精神的にも大きなストレスになります。敏感肌は病気ではないといっても、当人にとっては大きな問題になってしまいますよね。
超敏感肌を改善する3つのポイント
超敏感肌を改善するには、
- 肌の刺激になるものを避ける
- 炎症をしずめる
- 肌のバリア機能を正常化させる
ことが必要です。
超敏感肌の場合、炎症が起きることとこれ以上の悪化を防ぐために刺激になるものを徹底して避けることが必要になります。また、痛い、かゆい、湿疹が出ているといった炎症をしずめることも重要です。そして、敏感肌で最も重要なのは、肌のバリア機能を正常化させること!炎症は、肌が外部からの刺激をブロックできないために起こっているので、バリア機能を回復させなければいつまでも炎症がおさまりません。肌が敏感に傾き始めたら、バリア機能を高めるスキンケアをすぐに始めましょう。
皮膚科を受診して専用のケアを
バリア機能を高めるためには、角質層に不足しているセラミドを十分に補いましょう。ただし、超敏感肌になって炎症がひどい状態で、化粧品をころころ変えるのは絶対にNG!自己判断でケアを行うよりも、皮膚科を受診して専門治療を受けたほうが安心です。